「Visaタッチ決済とはどんな仕組み?」
「手数料はかかる?」
「セキュリティ面は安全?」
Visaタッチ決済とは、非接触型でスムーズなお会計を実現する決済サービスです。
しかし「どんなメリットがあるか分からない」「他のキャッシュレス決済とどう違う?」といった疑問を抱く方も少なくありません。
本記事では、Visaタッチ決済の特徴やメリット、導入時の注意点などを紹介します。
Visaタッチ決済とは?
Visaタッチ決済とは、 Visaが提供している接触型の決済方法 です。Visaタッチ決済に対応したクレジットカードやデビットカードを使用することで、レジでの支払いがスムーズに行えます。
また、スマートフォンやウェアラブルデバイスに登録されたカードでも、Visaタッチ決済が可能です。近年、国内外の多数の店舗で採用されており、普及率も高まっています。
Visaタッチ決済の仕組み
Visaタッチ決済は、カードやスマートフォンに内蔵された NFC(Near Field Communication)チップを利用 したサービスです。
NFCチップは、短距離無線通信技術であり、対応する端末同士を近づけるだけで情報交換が可能です。
このため、Visaタッチ決済では、カードやスマートフォンを端末にかざすだけで決済が完了します。
Visaのタッチ決済はスマホでも使える!
スマホの対応する電子マネーアプリをインストールし、Visa対応カードを登録 すれば、スマホを使ってVisaタッチ決済を利用できます。主要なアプリは、Apple PayやGoogle Payなどです。
スマホを使ったVisaタッチ決済では、端末をレジのリーダーにかざすだけで決済が完了するため、カードや現金を取り出す手間が省けます。
なお、スマホ決済においても、基本的にカードと同様のポイント還元やキャンペーンが適用されます。
Visaタッチ決済に使えるカードと3つの支払いタイプ
プリペイドカード:プリペイド型
プリペイド型は、 あらかじめカードにお金をチャージし、残高で支払いを行う 支払い形態です。。
プリペイドカードは、限られた金額の範囲内でしか決済できないため無駄な支出を抑えられるほか、クレジット審査が要なので誰でも手軽に発行できるといったメリットがあります。。
プリペイドカードには、交通系ICカードやデビット機能を持つカードがあります。これらのカードにもVisaタッチ決済機能を搭載しているものが多く、利用可能な場面が広がっています。
クレジットカード:ポストペイ型
クレジットカードに代表されるポストペイ型は、 利用者が商品やサービスを購入した後、後払いで支払いを行う 形態です。
加盟店での決済時には支払いが発生せず、一定の期間(通常は1か月ごと)にまとめて利用した分の代金を支払います。
ポストペイ型は、手元に現金が無くても買い物ができて便利な一方、支払い能力を超える金額を使ってしまうリスクもあるため注意が必要です。
編集部
与信限度額や利息、リボ払いなど、管理はしっかり行いましょう。
デビットカード:デビット型
デビット型は、利用者が商品やサービスを購入し、 決済を行うと同時に口座から利用分が引き落とされる 形態です。
利用者は、事前のチャージや現金を引き出す手間なく決済可能なうえ、利用できるのは残高の範囲内なので、使い過ぎの心配もありません。
Visaのタッチ決済のやり方・使い方
Visaタッチ決済の基本的な操作方法
Visaタッチ決済は、 クレジットカードやデビットカード、スマートフォンを決済端末にかざすだけ で支払いが完了します。
決済端末がカード情報を読み取ると金額が表示されるので、正しいかどうか確認しましょう。万が一誤りがある場合は、店員にその旨を伝えます。
なお、少額の決済(通常は1万円以下)であれば、基本的に暗証番号の入力も不要です。
編集部
暗証番号の入力を求められた場合は、カード発行時に設定した暗証番号を入力しましょう。
スマートフォンでのVisaタッチ決済設定
スマートフォンでVisaタッチ決済を利用するには、まず Apple PayやGoogle Payなどキャッシュレス決済専用のアプリをインストールし、Visaタッチ対応のカードを登録 しましょう。
カード番号、有効期限、セキュリティコードなどを入力し、本人確認が完了すると、スマートフォンでVisaタッチ決済が可能になります。
基本的な支払手順はカードを利用する場合と同じですが、スマートフォンを使う場合、端末によってはアプリを起動し、指定のボタンを押す必要があります。
Visaタッチ決済のために必要なスマホの設定は?
Visaタッチ決済を利用する際には、 スマホのNFC機能を有効にする必要があります 。
スマホの設定画面から「接続設定」や「NFCと支払い」などの項目を選択して、NFC機能をオンにしましょう。
Visaタッチ決済のメリット
差し込みやサインなしでスピーディーな決済が可能
Visaタッチ決済の最大のメリットは、差し込みやサインが不要でスピーディーな決済ができる点です。一定金額(通常は1万円)以下の決済では暗証番号も不要です。
レジでの待ち時間がぐっと短縮される ため、お店での買い物や飲食店での支払いがより快適になります。
特に、観光地やイベント会場などの混雑する場所では、Visaタッチ決済の利用が推奨されることがあります。
非接触型決済で衛生的
Visaタッチ決済は、非接触型決済であることから、衛生面に優れている点もメリットです。
店員さんや他のお客さんとの接触が減ることで、感染症対策や衛生面での安心感が向上します。
また、 現金を取り扱わないため、紙幣や硬貨に付着している雑菌やウイルスのリスクを避けられます 。
世界基準のセキュリティ技術(EMV)で抜群の安全性
Visaタッチは、世界基準のセキュリティ技術であるEMV(Europay Mastercard Visa)に対応しており、セキュリティ面も安心です。
EMV技術は、 クレジットカードのチップによってカード情報を暗号化しセキュリティを強化 するものです。
これにより、カード情報がクレジットカード不正利用に遭うリスクが大幅に減少し、利用者の安心感が向上します。
EMV技術の仕組み
EMV技術は、チップ内にインストールされたプロセッサが、取引の度に一度限りの暗証番号を生成し、不正コピーされたカード情報が使えなくなる 仕組みです。
また、EMV対応のカードでは一部の決済時において、暗証番号を入力して認証することが必要となるため、カードを紛失した場合でも第三者による不正利用を防止できます。
EMV技術は国内だけでなく海外でも広く採用されており、世界中の加盟店での利用が可能なので、海外旅行時にも安心してショッピングが楽しめます。
ポイント還元が受けられる
Visaタッチを利用することで、支払額に応じてポイント還元が受けられるというメリットもあります。
Visaタッチが提供されているクレジットカード会社によって、さまざまなポイントプログラムや還元率、対象店舗等が設定されています。
また、 一部のカードでは、Visaタッチ決済を利用することで、通常のクレジットカード決済よりも高い還元率が適用される 場合があります。
編集部
貯まったポイントは、特定の加盟店やサービスでの支払いや商品交換、次回の買い物等で利用可能です。自分の利用シーンに合ったカードを選ぶことで、より効果的にポイントを貯められます。
Visaタッチ決済の注意点
一定の金額を超えると決済できない
Visaタッチ決済は、一定の金額を超えるとタ利用できないことがあります。これは、セキュリティ上の理由から決済の上限が設定されているためです。
例えば、 国内での利用では1万円を超える場合、暗証番号の入力やサインが必要になることが一般的 です。
この上限金額は、カード発行会社や加盟店、さらには国や地域によっても異なります。特に海外での利用に際しては、事前に上限金額を確認することが大切です。
編集部
また、一部の店舗では支払いの際にポイント還元や割引が適用されないこともあります。クレジットカードを利用する際には、特典やサービスなどの利用条件を事前に把握しておくことが重要です。
Visa加盟店でも対応していないお店がある
Visaタッチ決済は、世界中の多くの加盟店で利用可能な決済方法ですが、Visa加盟店でもタッチ決済には対応していないお店が存在します。
これは、店舗がタッチ決済対応の端末を設置していない、または設定が未完了のために利用できないといった理由があるためです。
Visaタッチ決済の利用を希望する場合は、事前にタッチ決済が可能か確認しておくとよいでしょう。
編集部
店舗によっては金額制限が設定されていて、一定金額以上の支払いにはタッチ決済が利用できない場合もあります。
タッチ決済対応のVisaクレジットカード以外では利用不可
タッチ決済非対応のクレジットカードやデビットカード、電子マネーでは、Visaタッチ決済が利用できません。
手持ちのカードがタッチ決済に対応しているかどうかは、事前に確認しておきましょう。
店舗がVisaタッチ決済に対応するメリット
- 機会損失を防げる
- 海外からのインバウンド需要に対応できる
- 現金決済にかかるコストの削減
- 決済時間の短縮
- 違算リスクを低減できる
機会損失を防げる
Visaタッチ決済に対応することで、お客様のニーズに幅広く対応できるため、機会損失の防止に繋がります。
これは、スムーズな決済手続きが顧客満足度を向上させ、顧客の購買意欲やリピート率が高まる効果が期待できるためです。
反対に、 タッチ決済に非対応だと、手軽でスピーディーな決済を好む顧客が他店舗に流れてしまうリスクもある ため、なるべく商機を逃さないためには、導入が推奨されます。
海外からのインバウンド需要に対応できる
インバウンド需要を効果的に取り込むためには、 様々な決済方法を導入し、海外からの訪問者が利用しやすい環境を整えることが重要 です。
近年、キャッシュレス決済はその利便性やセキュリティの高さから、世界中で普及が進んでいます。
特に、欧米やアジア諸国では、QRコード決済や電子マネーが日本国内以上に普及しているため、インバウンド集客においてキャッシュレス対応は重要なポイントです。
現金決済にかかるコストの削減
現金決済には、現金の運搬やおつりの用意、レジ内現金の管理など、手間がかかる業務が多く、取り扱いや管理に多くのコストがかかります。
これに対して、 キャッシュレス決済は現金を用意・管理する手間やリスクがないため、コスト削減に繋がる メリットがあります。
また、キャッシュレス決済の利用データはデジタル化されており、売上分析や在庫管理、顧客管理などに活用できる点でも、コスト削減や業務改善が期待できます。
決済時間の短縮
キャッシュレス決済では、現金のやりとりにかかる手間が省かれるため、決済がスムーズになり業務効率化に繋がります。
例えば、QRコード決済ではスマホ画面上のコードを読み取るだけで支払いが完了するため、 顧客が財布の中で小銭を探したり、店員が受け取ったお金を数えたりする手間が不要 です。
加えて、キャッシュレス決済では店員が釣り銭をレジから取り出したり、金額を確認したりする必要もないため、時間短縮につながるほか、誤差の防止にも寄与します。
違算リスクを低減できる
従来の現金決済では、レジでお金の出し入れや釣り銭の計算が発生し、誤った金額を受け渡すリスクがありました。
その点、 タッチ決済では直接お金を数えたり受け渡したりする必要がない ため、 金額の入力ミスや誤った操作による違算リスク、受取金額のミスなどを大幅に減らすことが可能 です。
また、支払い金額や取引履歴がデジタルで管理されるため、後から確認や修正が容易になり、事業の効率化が図られます。
Visaタッチ決済が使える店舗・サービス例
コンビニやスーパー
Visaタッチ決済が利用できる店舗の中でも、特に利用頻度が高いコンビニやスーパーでは特に、Visaタッチを導入することによって、顧客と店舗側、双方の利便性が高まっています。
具体的には、レジに並ぶ時間やカードの暗証番号入力などの手間が省かれ、スピーディーな支払いが実現し、 買い物にかかる時間の短縮やオペレーションの効率化 に繋がっています。
交通機関
交通機関でVisaタッチを利用することで、スピーディーな移動や精算が実現しています。
具体的には、 国内の鉄道やバスでのタッチ決済を活用したPayサービスが広まっており 、特に都市部では多くの交通機関で利用可能です。
Visaタッチ決済で受けられるポイント還元
利用金額に応じて受けられるポイント還元は、Visaタッチ決済を利用する大きなメリットの一つです。
様々な加盟店やサイトが独自のキャンペーンを実施しており、 レギュラークレジットカードやデビットカードよりも還元率が高い傾向にあります 。
例えば、クレジットカード会社や発行機関が実施する月に一度のポイントアップデーには、一定金額以上の買い物で最大ポイント還元率がアップされることが一般的です。
さらに、一部のクレジットカードでは、Visaタッチ決済を利用するだけで通常のポイント加算額に加えて、ボーナスポイントがもらえることもあります。
編集部
特定の店舗やサービスでVisaタッチ決済を利用すると、割引やキャッシュバックが受けられる場合もあります。
Visaタッチ決済の安全性
Visaタッチ決済は、クレジットカードやデビットカードと同様に、高いセキュリティが確保されています。
カード情報の入力や暗証番号の確認が必要ないため漏洩リスクが低く 、一定金額以上の取引で暗証番号が必要となるため、不正利用による被害が抑えられます。
さらに、電子マネーやリーダーを利用したサービスは、Visaのセキュリティ基準に則って開発されており、取引データの暗号化が行われています。
これにより、個人情報の保護が確保され安心して利用することができます。
Visaタッチ決済の利用で注意すべきポイント
一部の店舗ではVisaタッチ決済が対応していない場合があるため、店頭での利用前に対応マークを確認することが重要です。
また、 紛失や盗難により第三者に不正利用されるリスク もあるため、カードの取り扱いにも注意が必要です。万が一盗難・紛失した際は、速やかに利用停止措置を取りましょう。
さらに、 外貨で支払う場合、為替相場などの影響で実際の支払い金額が変動するリスク があるため、海外での利用は計画的に行い、利用限度額や為替レートを確認することが大切です。
セキュリティ機能の強化と暗証番号の設定
Visaタッチ決済のセキュリティ機能を強化し、暗証番号の設定を行うことで、不正利用のリスクを軽減できます。具体的には、以下のような対策が効果的です。
- カードの紛失や盗難時に迅速に対処できるよう、発行会社の連絡先をスマートフォンに登録しておく
- 暗証番号は他のサービスと同じものを使用せず、独自の番号を設定する
- スマートフォンを利用する場合、指紋認証や顔認証を設定するなど、デバイスのセキュリティ機能を利用して不正利用を防ぐ
- 定期的に取引履歴をチェックし、不審な取引がないか確認する
編集部
万が一不審な取引が発見された場合は、速やかに発行会社に連絡しましょう。
不正利用防止のための対策
- クレジットカードやデビットカードを紛失しないよう、取扱いに注意する
- カード情報が第三者に漏洩しないよう、カードの入力番号や暗証番号は安全な場所に保管し、定期的に確認する
- オンラインで決済する際は、サイトのセキュリティ設定や利用するWi-Fi環境、接続先の安全性を確認する
- カード会社や銀行などの機関が提供しているセキュリティサービスに登録する
- 海外旅行保険や取引保険を利用する
Visaタッチ決済とiDはどっちがお得?
iDとは?
iDは、 株式会社NTTドコモが提供する電子マネーサービス です。
クレジットカードやデビットカードをスマートフォンや専用のカードに登録し、専用のリーダーや端末を利用して、接触式で決済できます。
コンビニやショッピング施設、飲食店、交通機関などさまざまな場所で利用が可能で、簡単な操作でスピーディーに決済ができるという利点があります。
編集部
クレジットカードの場合、支払いの際にポイントが貯まることもあり、お得に利用できます。
Visaタッチ決済とiDの違い・使い分け
Visaタッチ決済とiDの違いは、主に 対応しているカード会社や決済サービス、国内外での対応範囲 などです。
Visaタッチ決済はVisaが提供する決済方法であり、対応するクレジットカードやデビットカードにVisaタッチのマークがある場合に利用できます。
一方、iDはNTTドコモが提供しており、ドコモの携帯電話やカードが対応している場合に利用できます。
また、Visaタッチ決済は海外でも利用できる一方、iDは主に国内で利用されており、国内のさまざまなショップで対応していますが、海外での利用は限定的です。
Visaタッチ決済とiDはどっちがお得?
Visaタッチ決済とiDのどちらがお得かは、利用する店舗やサービス、さらには個人の利用状況やニーズによって変わります。
どちらの決済方法も便利で安心して利用できるため、自分のライフスタイルや好みに応じて選びましょう。
タッチ決済に関するよくある質問
A
Visaタッチ決済を利用することで、ポイント還元が受けられます。多くの場合、通常のクレジットカード利用時よりもポイント還元率が高い傾向にあります。
A
Visaタッチ決済はAndroid端末でも利用可能です。代表的な決済専用アプリとして、Google payが挙げられます。
A
Visaタッチ決済を利用する際は、専用端末にスマートフォンの背面をかざしてください。
まとめ
Visaタッチ決済は、非接触でスムーズな決済を実現するサービスであり、利用と加盟店舗の双方に様々なメリットがあります。
加盟店舗 | 利用者 |
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この記事を書いたライター
Wiz Cloud編集部
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