現在、企業を中心に就活生のSNSアカウントを特定する動きが活発になっており、裏アカ特定サービスの人気に火をつけました。
本記事では裏アカ特定サービスの仕組みや、利用する企業が気をつけるべき点について解説していきます。
裏アカ特定サービスとは
裏アカ特定サービスは、企業のコンプライアンス意識の高まりや、SNSの拡散力の強さから「就活生のSNSを把握しておきたい」と考える企業に注目を集めるサービスです。
WEB面接が増えた影響により、就活生の表情や仕草が見えにくく、応募者の本音をもっと知れたらいいのにと考えている企業は多いでしょう。
企業が裏アカ特定サービスを使うことで、面接では分からなかった就活生の素顔や、SNSの炎上リスクがないかなどを発見することができます。
裏アカ特定サービスSトクとは
(画像引用:Sトク)
裏アカ特定サービスを提供するSトクでは、企業からの依頼を受けて、リストアップされた就活生のSNSアカウント特定作業を代行してくれま
アカウントを特定した場合、投稿内容を細かくチェックし「どんな趣味があるか」「危機管理能力はあるか」などを報告書にまとめて企業へ提供します。
アカウントの特定率は88%と高く、費用は完全成果報酬制です。地元や大学の友人と繋がっているアカウントであれば特定することは容易でしょう。
裏アカとは?
裏アカ特定サービスSトクによれば、裏アカとは企業に見られることを想定していないSNSアカウント全般を指します。
1つしかSNSアカウントがなくても、企業に見られることを想定していなければ裏アカに当たると言えるでしょう。
裏アカ特定サービスの仕組み
裏アカ特定サービスSトクが公開しているアカウント特定の手順は以下の通りです。
- 名前や学校名、誕生日などの情報を元に該当するSNSアカウントがないかを抽出する
- 投稿やコメントから差別的な発言がないか、採用に影響するものがないかをチェックする
- 特定したSNSアカウントを独自の判定を加えて報告書として企業に提出する
裏アカ特定サービスは鍵アカも特定される?
裏アカ特定サービスでは、公開されているプロフィールや投稿、コメントからアカウントを特定するため、フォローしている人以外にアカウントが見えない鍵アカは特定の対象外です。
IPアドレスからアカウントを特定している訳ではありませんので、どんなアカウントも絶対に特定できるということはないでしょう。
特定できないアカウントはある?
- ・鍵アカウント
- ・本名と重ならないアカウント名
- ・地元や大学の友人をフォローしていない
- ・誕生日の投稿をしていない
- ・顔写真を投稿していない
- ・位置情報がわかる投稿をしていない
Sトクではアカウント特定率88%と発表しています。残りの12%は、個人情報が投稿されておらず個人と特定できないアカウントを指しています。
アカウントの取り違えはないのか
裏アカ特定サービスSトクによれば、他人のアカウントを間違えて特定するということはないと発表しています。
Sトクのアカウント特定率は88%を達成していますが、残りの12%は間違いのリスクがあるというわけではなく、特定できなかったケースを指しているようです。
就活生本人と断定できないアカウントは企業に報告しないため、アカウントの取り違えは起きないと述べています。
裏アカ特定サービスの事例
事例1 優秀な学生が差別発言をしていた
裏アカ特定サービスを利用したとあるベンチャー企業の事例を紹介します。
この会社では採用間近と考えられていた3ヶ国語話せる優秀な学生のSNSアカウントを特定したところ、英語が得意でない人事担当者を見下したり、語学力が高くない学生を差別するようなSNS投稿があったと言います。
言論の自由があるとはいえ、個人が特定できてしまうSNSアカウントで差別発言を行うのは許容し難いものです。
採用試験では見つけられない就活生の裏の顔が見えた事例と言えるのではないでしょうか。
事例2 YouTubeで副収入を得ていることが発覚
広告代理店B社で起きた事例を紹介していきます。
B社の面接を受けた就活生のアカウントを特定してみると、広告収入を得ながらYouTubeを運用していることが発覚しました。また事務所に所属しており、事務所からも収入を得ているようでした。
B社では副業を禁止しており、面接時に就活生に副業をしていないとの話を聞いていたといいます。
のちの金銭トラブルや情報漏洩のリスクを事前に把握できた事例と言えるでしょう。
裏アカ特定サービスに対する声
相手のSNSを徹底的に調べる特定班を雇って、就活生やパートナーの裏アカを調べる「裏アカ特定サービス」を展開するのは、まさに需要と供給のマッチングって感じがする
— しーな (@shina0066) January 29, 2024
就活生の裏アカ特定サービスが話題ですが人事が本アカを見る話はたまに耳にします。
— 浅野健太郎@転職と人生戦略 (@Life_StrategyKK) March 16, 2023
謙虚なフォロワーシップや学ぶ姿勢が見えるような投稿は◯でも過度な個人崇拝や背伸びし過ぎ・知ったかぶりには違和感とか。同じような内容でも文面から滲み出るニュアンスの違いには敏感なんだなと。聞けば納得。
裏垢特定サービスを利用する企業の特徴
- 就活の本当の人間性を知りたいと考えている
- ネットリテラシーの高さを把握したいと考えている
- トラブルに発展する問題がないか把握したいと考えている
- 採用後のミスマッチを減らしたいと考えている
裏アカ特定サービスSトクによると、サービスを利用する企業はIT系の企業が多いと明かしています。
裏アカ特定サービスを利用する企業が気をつけたいこと
自社のSNSアカウントの運用に注意が必要
企業にとってSNSは、消費者に企業の認知度をアップしてもらえる反面、ひとつの投稿が炎上につながるリスクもあります。SNSの拡散力は凄まじく、社会的なブームを生むことさえあるため、自社のSNSアカウント運用には注意が必要です。
企業アカウントの投稿は、この発言はコンプライアンス的に問題ないか第三者にチェックしてもらうのが大切です。
就活生からの心証が良くない
匿名で自由な発言ができるSNSアカウントを特定されるというのは、誰にとっても気持ちいいものではないでしょう。
企業が就活生のSNSアカウントを特定する場合は、対象となる就活生に事前に承諾をとっておくことをおすすめします。
厚生労働省の指針に沿わない可能性
厚生労働省の「公正な採用選考の基本」には、採用選考時の身元調査は避けるようにと書かれています。
個人情報が溢れるSNSを特定するのは、厚生労働省の指針に沿わない可能性があるため、SNSアカウントの特定を行う際には最新の注意が必要です。
SNS代行サービスで危機管理の徹底を!
裏アカ特定サービスを利用する企業が増えていることからみても、SNSの影響力が高まっていることがわかります。
企業のSNSアカウントは、一つの発言が企業イメージを左右することもあるため、SNS代行サービスを使うのがおすすめです。
SNS代行サービスでは、SNSマーケティングのプロが企業イメージにあった投稿内容やハッシュタグの選定を代行してくれるので、炎上リスクが少ないのが特徴です。
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まとめ
裏アカ特定サービスを使って、面接だけではわからない就活生の本音を知りたいと考える企業は多いでしょう。
しかしSNSの影響力が大きくなっている現在では、就活生だけでなく企業アカウントの運用も大切です。
気軽に発言できるSNSだからこそ、モラルやコンプライアンスの意識を高く持って運用する必要があるでしょう。
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この記事を書いたライター
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