「SNSで集客するメリットは?」
近年、SNSはますます普及率を伸ばし、Webブラウザに変わって情報収集や購入検討に活用されるケースも増えてきました。
SNSを使った集客は、プラットフォームそれぞれの特徴や機能によって「キャンペーンの拡散に向くもの」「集客・販促に向くもの」など、強みを持っています。
本記事では「目的別」「業種・企業規模別」から、SNSの強みと特性を解説し、おすすめのSNS集客ツールを紹介します。
▼この記事で紹介している商品
SNS集客の3つの特徴

集客チャネル・販路の拡大
飲食店や小売店がSNS集客を実施すると、これまで売上の主流だった実店舗や、ネットショップ以外からの集客や販路の拡大を図ることが可能になります。
たとえば、インスタグラム上で販売している商品や店舗の紹介をすることにより、 店舗を知らない人からの知名度を上げられます。
その際、プロフィールに自社サイトのリンクを貼っておくことで、投稿に興味を持ったお客様がサイトを訪れるという、一つの販路をつくることができます。
またX(旧Twitter)やYouTubeなどその他のSNSにおいても、同様の手法が有効なので、多くの企業では複数のSNSを活用し、情報を拡散しています。
商品・キャンペーン情報の拡散
SNSは、新商品の発表やキャンペーンの開始など 旬な情報をリアルタイムに拡散できるというメリットがあります。
ほとんどの企業がホームページを持っていると思いますが、ホームページだけだとユーザーが都度ホームページを訪れて確認しなくてはいけません。
たとえブックマークに登録していても、わざわざ開くことが面倒という理由などから、なかなか閲覧されずに最新情報を確認できずに終わるということも少なくありません。
一方、SNSであれば、アカウントをフォローしておけば、ユーザーはタイムライン上に流れてきた投稿で最新情報をチェックできるため、よりリアルタイムな情報発信が実現します。

編集部
SNSには、いいねやリツイートなど、さまざまなアクションを行う機能もあるため、投稿を見たユーザーがアクションすることで、友だちや知り合いなどに拡散できるという点も大きな特徴です。
ファンの獲得・維持
Twitterやインスタグラムなどの各SNSでは、自分をフォローしている「フォロワー」という機能があります。
これは自身のアカウントで投稿した内容に興味があり、気に入ったアカウントをフォローしているので、フォロワー=自社のファンということになります。
もちろん直接的な購買層ではなく、興味本位でフォローしたというユーザーも一定数はいるでしょうが、魅力的な商品づくりやキャンペーン施策によって、次第にファンとなってくれる可能性は高いはずです。
実際に SNSで店舗や商品を知り、来店や購入につながったという実例も多い ので、十分期待できるでしょう。
ユーザーが最も信頼するのは口コミ

消費者が何か商品やサービスを選ぶ際に、多くの方が信頼するのは、利用者による「口コミ」です。
インターネットが普及した今、 消費者の多くは、口コミを参考にして商品の購入、サービスの利用を決める ため、非常に重要なポイントとなっています。
ユーザーが口コミを参考とするようになった理由
ネットやSNSによる悪質な宣伝広告や、インフルエンサーを使った「ステマ(ステルスマーケティング)」といった仕組みが知られるようになったことで、 消費者は実際に購入・利用した第三者の意見を重要視するようになりました 。
飲食店を探すときも、口コミサイトなどの星の数やコメントをまずチェックし、より星が高いお店を基準に選ぶようになります。
そして実際に購入したり、サービスを受けた人自身も口コミを投稿していくことで、輪が広がっていくことになります。
口コミ増えることで評価があがり、多くのお客さんを得られる一方、サービスの質がよくない場合はネガティブ口コミが広まってしまうため、あくまでも提供する商品やサービスの質が重要となります。
口コミサイトだけでなくSNSで口コミをチェックする人も増加
近年は、口コミサイトだけでなくSNSで口コミをチェックする人も増えています。
まったく知らない人の口コミよりも、友人・知人による口コミの方が信頼度が高い ため、身近な人の口コミが集まりやすいSNSが、サービスやお店の検索にも使われるようになっています。
SNS集客における口コミとは
SNS集客において、口コミは企業発信やインフルエンサーPRと並ぶ重要な要素であり、 効果的な口コミを生み出すには、顧客満足度を高めることが不可 欠です。
口コミは、ユーザー間の自然な情報拡散を指し、企業の直接的な働きかけよりも高い信頼性を持ちます。
例えば、新しいカフェをオープンした場合、公式アカウントでの宣伝よりも、実際に訪れた人の「美味しかった」という投稿の方が、潜在顧客の心を動かすでしょう。
さらに、ハッシュタグキャンペーンやユーザー参加型イベントの開催など、ユーザーが自然に情報を共有したくなる仕掛けづくりも重要です。
口コミの発信者と信憑性
口コミの信憑性は、 発信者の属性や投稿の内容によって大きく左右されます 。
一般ユーザーの自然な投稿は高い信頼性を持ちますが、ステルスマーケティングのような偽装された口コミは逆効果となる可能性があります。
特に、具体的な体験談や写真付きの投稿は、エンゲージメント率が高い傾向にあります。 ユーザーの声を積極的に取り入れ、商品やサービスの質を向上させましょう。

編集部
ポジティブな口コミを促進するため、顧客満足度を定期的に調査し、フィードバックをサービス向上に活かすことも重要です。
SNS上に口コミを作り出す方法
SNS上に口コミを作り出すには、継続的な施策実行と改善サイクルが不可欠です。
具体的には、 購入者限定のレビューキャンペーンなど、利用者の投稿を促進する仕組みづくりが鍵 となります。
ユーザーの購買行動ならびに情報探索行動の変化

近年、デジタル化の波により、マーケティング業界もさまざまな変化が生まれ、大きく進化してきていまう。
中でも大きな指標となっている「Google」は、データや分析、集めた統計情報などを活かして、最新の動きを早くから検知し把握することで、ひらめきを得ています。
「Think with Google」は、こうしたGoogleの情報をもとに、Webマーケティングやデジタルマーケティングに役立つ情報を提供するメディアの一つです。
多岐にわたるテーマが扱われているほか、国内だけでなく海外の事例や取材記事なども多数敬愛されています。

編集部
高い分析データから、実際に使える統計情報、効果的なツールなど、さまざまなリソースを活用できる 「Think with Google」は、マーケティング施策を打つ際など、役立つ情報が多数揃っているので、ぜひ活用してみてください。
SNS集客のメリット・デメリット

では実際に、企業や店舗がSNS集客を実施することで、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。
メリット
SNS集客のメリットには、主に 中長期的に見た見込み客の育成や、ターゲットアプローチの強化 などが上げられます。詳しくは、以下で解説しています。
中長期的なファンや見込み客の育成が可能
SNS集客のメリットの一つには、一時的な顧客獲得だけでなく、中長期的なリピーターの獲得や見込み客の育成ができる点が挙げられます。
商品やサービスを提供する上で、新規顧客は獲得できても、何度も利用・購入してくれる既存顧客がいなければ、売上を上げていくことは難しいでしょう。
しかし、 固定の既存顧客がいることで、定期的に商品を購入したり、サービスを利用したりしてくれるので、売上の横ばいを避けられます 。
さらに、フォロワーによるいいねやリツイートなどで、関連の高いユーザーへ徐々に拡散されていくため、アカウントの増加とともに、見込み客や中長期的なファンの育成が可能となるでしょう。
狙ったターゲットへのアプローチができる
企業や店舗などがSNS集客を行うにあたって重要なことは、どのようなターゲットにアプローチするか、そして狙ったターゲットにいかに効果的にアプローチできるかどうかです。
SNSは、 幅広い層のユーザーが利用しているため、狙いたいターゲットをカンタンに見つけられます 。
ターゲット層以外のユーザーも、SNSでのアピールが興味を持つきっかけになることもあります。
さらに、広告機能を活用すれば、地域や年齢などを細かく指定した配信や、興味関心のあるユーザーにピンポイントでアプローチできるリターゲティング広告なども利用することが可能です。
デメリット
継続的な投稿が必要なため、負担に感じることも
SNSは、魅力的な投稿や新情報などを 定期的に発信しなくては、閲覧率が下がったり、フォローを外される ことにもつながるため、継続的な投稿を行うことが重要です。
インスタグラムやTwitterのアカウントを作成したあとは、短期集中して投稿よりも、隔週や月に1回など定期的にお知らせを投稿することで、ユーザー離れを防ぎやすくなります。
また、投稿するにあたり、ネタ集めや写真、投稿文章なども考えなくてはいけないため、日々の業務にSNS運用が加わり、負担がかかりやすくなります。
そのため、無理のない範囲で投稿できるペースにしたり、SNS運用担当者を決めるなど、ルールを決めて継続的にアカウント運用をしていくことをおススメします。
集客につながるには時間がかかる
SNS集客に向けて、事前準備を念入りに行い、自社アカウントの周知しても、すぐに集客につながるわけではありません。
アカウントの開設直後は、すでに認知してくれているユーザーや既存顧客などからのフォローは期待できますが、新規ユーザーの獲得に関しては、時間がかかる場合が多いです。
多くの反響を獲得するには、地道な投稿を続けてフォロワーを増やしていくことが必要 なため、集客効果を実感するまでに時間がかかるといえます。
SNS集客を行う際は、長期的な目線で考え、じっくり腰を据えてアカウントを運用していきましょう。
企業がSNS集客を検討するときのポイント

続いては、企業がSNSを運用する際、押さえておきたい3つのポイントをご紹介します。
内容に合わせて最適なSNSを選択しよう
SNSを運用する際は、すべてのSNSを同じように扱うのではなく、 ビジネスの内容やターゲット層、集客目的に合わせたプラットフォームを選び、使い分けることが重要 です。
特に、SNS運用には時間や手間がかかるため、戦略的に自社におけるSNSの優先順位を付けることをおススメします。
また、媒体によっても特徴や強みは異なるため、複数のSNSを販促に活用したい場合は、強みや宣伝したい内容に最適なプラットフォームを選択するとよいでしょう。
投稿内容や目的を事前に決めておく
SNSへの投稿を行う際は、どのような目的でどんな内容を投稿するのか、あらかじめ方針を決めておくことが重要です。その理由は、大きく分けて2つあります。
- いざ投稿しようとしても 内容が思い浮かばず、アカウントを動かせないという状況を防ぐため
SNSは定期的に投稿することが大切なので、運用段階で困らないようにするためにも、事前に投稿内容を決めておくことをおススメします。 - 炎上につながるような不適切な内容の投稿を極力回避するため
不適切な内容とは、誹謗中傷や差別的発言など炎上につながるような投稿のほか、一般に公開してはいけない情報、写真の映り込みなども含みます。
こうしたリスクを防止するために、 投稿内容を事前に決め、複数人で問題ないかチェックした上で慎重に投稿する ようにしましょう。
SNS運用の担当者を決める
あらかじめ担当者を決め、フォロワー数やいいね数、リツイート数などの 目標数値に基づいて継続的に運用を行っていくことで、反響に変化があったときも対応しやすい です。
また、SNS媒体ごとの対策を使い分けることで、目標も達成しやすくなるでしょう。
さらに、担当者が長期的に専門性を高めていくことで、投稿内容を充実させたり、トレンドのキーワードを用いた投稿などもスピーディにできるでしょう。
運用ポリシーを決める
必要以上の批判や炎上を未然防ぐために、企業ごとの「運用ポリシー」や投稿ルールをあらかじめ決めて運用することも大切です。
もし炎上が起こりそうになった場合も、 マニュアル化された運用ルールがあることで、冷静に対処することができます 。
SNS集客ツール|X(旧Twitter)・Instagram・LINEを徹底比較

SNSは、気軽に情報を発信できることや、広告も配信できることから集客ツールとしても役立ちます。
集客以外にも、販促やキャンペーン情報の拡散、顧客とのコミュニケーションなど、マーケティングに活用する方も多いのではないでしょうか。
ただ、 SNSはプラットフォームによって特徴や使い方、機能などがまったく異なります 。
そのため、同じSNSマーケティングといっても、集客・販促に優れているものもあれば、顧客とのコミュニケーションに特化したものまで様々です。

編集部
各SNSの特徴や強みをしっかりと理解しておけば、ビジネスの目的に合わせて集客ツールを選び分けることができるでしょう。もちろん、ご自身の業種に最適なSNSを選び分けることも可能です。
今回は、下記主要3社のSNSを取り上げています。
- X(旧Twitter)
- LINE
X(旧Twitter) | LINE | ||
---|---|---|---|
国内MAU数*1 | 約4,500万人 | 約4,400万人 | 約8,500万人 |
メインユーザー層 | 20代~30代 | 10代~30代 | 10代~50代 |
メイン情報 | 文章 | 画像・動画 | 文章(メッセージ) |
コメント | 可 | 可 | 不可 |
DM | 可 | 可 | 限定的*2 |
拡散性 | 高 | 高 | 低 |
広告機能 | 有 | 有 | 有 |
特殊機能 | リツイート ハッシュタグ アンケート |
ハッシュタグ ストーリーズ ショート動画 |
1対1トーク*3 メッセージ一斉配信*3 |
*1:MAU数=月間アクティブユーザー数
*2:ON AIR機能でメッセージ受信のみ可能
*3:LINE@(法人向け)限定の機能
LINE
LINEは、月間アクティブユーザー約8,500万人を誇るメッセージアプリです。
特に、ターゲットに向けてダイレクトに情報発信でき、既存顧客との連絡を円滑にしてくれるため、 リピーター強化を目指している企業におススメ です。
しかしながら、メッセージアプリという特性上、情報の拡散性はほかのSNSに劣ります。
とはいえ、「1:1トーク」や「メッセージ一斉配信」といった機能があり、メッセージ機能に特化していたり、クーポン配信なども可能です。
【無料】LINE集客の相談はこちら!Instagramは、月間アクティブユーザー数が約4,400万人で、画像や動画などのビジュアルコンテンツをメインにしたSNSです。
魅力的な画像や動画を配信することで、視覚面からユーザーへアプローチし、体験欲求を扇動できるため、 新規顧客の獲得に効果的 です。
ハッシュタグを活用すれば、高い拡散性も期待できます。
また、最近はアルゴリズムに従ってショート動画を表示する「リール」機能も人気を集めており、より拡散性が高まっています。
▶関連記事:1分でわかるインスタグラムの写真&動画の投稿の仕方!初心者でも簡単!
X(旧Twitter)
X(旧Twitter)は、月間ユーザー数が約4,500万人のニュース、トレンドといった最近の情報を入手しやすいSNSプラットフォームです。
投稿できる文章が140文字以内に制限されており、公開アカウントのツイートはすべての検索対象なので、検索で興味関心や所在地を特定しやすいのも特徴の一つです。
また、ほかのユーザーによるリツイート機能により、 SNSのなかでも最大の拡散力を誇ります 。
主要SNSを導入するメリット・デメリット

主要3社のSNSを比較し、それぞれの特徴が分かったところで、次はそれぞれのメリット・デメリットについてみていきましょう。
LINE公式アカウント|メリット・デメリット
メリット:メッセージの開封率が高く、登録の寿命が長い
LINE公式アカウントの登録がLINEアカウントに紐づけられているため、メルマガやアプリなどに比べると登録の有効性が長く続く傾向にあります。
その理由として、メールは、登録の際よくケータイのメールアドレスが使用されるケースが多く、キャリア変更やAndroidか機種変更した場合などアドレスが失効するケースがよくあります。
またアプリも同様であり、ケータイを変更した場合に必ずしもそのアプリをダウンロードするとは限りません。
その点、メッセージアプリはデータ移行して継続的に利用する人が多く、 ユーザーのアクティブ率とメッセージの開封率は非常に高い です。
そのため、他のSNSと比較するとひとり一人への情報到達率は高い傾向にあるといえるでしょう。
デメリット:他のSNSと比べて費用がかかる
LINEは友だちの質と量がすべてです。
既存顧客が惹かれるオファーを提供して登録を促したり、LINE広告のなかの友達追加広告などを活用し、 友だちリストを短期間で育てていくことが効果的なアカウントの運用の鍵 となります。
LINE公式アカウントは、メッセージ配信がメインとなるので、ほかのSNSと同様に月額0円で運用するのは難しいです。
最初に始めるのなら、月間で5,000通配信できる月額6,050円(税込)のライトプランからはじめるといいでしょう。
Instagram|メリット・デメリット
メリット:新規ユーザーの集客に効果的
Instagramは、 ハッシュタグの設定により直接フォローの関係ないユーザーへも情報を届けることが可能 です。
そのため、ハッシュタグにはできる限り画像と関連性の高い人気のあるハッシュタグを多めにいれるのが投稿する上で大切になります。
また、Instagramはスポットごとで、これまでどのような投稿がされてきたのかまとめて見ることができます。
したがって、その店舗の人気度を客観的に判断することができ、店舗が投稿することで、どんなメニューを提供しているのか事前にチェックすることが可能です。

編集部
つまり、Instagram広告を使用しなくても新規ユーザーの集客に効果的といえるのです
デメリット:無形財ビジネスでの勝負は厳しい
Instagramは写真や動画など視覚的な訴求効果の高いSNSです。
そのため、飲食店や美容室など有形財ビジネスとの相性が良いですが、無形財ビジネスで勝負するのは難しい傾向にあります。
また、 Instagram広告はハイパーリンクが解除され広告されるなど、やや使い勝手が悪い 点がデメリットです。
したがって、いいねを獲得する目的として運用するなど絞り込んで考えた方が良いでしょう。
》間違いだらけのSNS集客。効果的な方法は
X(旧Twitter)を導入するメリット・デメリット
メリット:拡散力が高くフォロワーを増やしやすい
X(旧Twitter)は、積極的にアカウントをフォローをすることで一定数からフォローバックされるため、結果的にフォロワーを増やすことが可能です。
また、アカウントを非公開設定にしていない限り、すべてのツイートが検索の対象となるため、自社の投稿に興味を持ったユーザーの目にも止まりやすく、高い拡散力も期待できます。
X(旧Twitter)は、コミュニケーションの手段というより、 発信する情報やその情報の本体にある店舗のメニューなどにカラーを持たせることが成功する集客対策 といえるでしょう。
デメリット:エンゲージを獲得する目的の広告の使い勝手が悪い
X(旧Twitter)で注目をされるにはある程度のセンスも必要になります。
単にツイートするだけでなく、積極的にターゲットや関連アカウントの投稿へ コメントをつけに行くといったコミュニケーションも非常に重要 です。
しかし、ほかのSNS広告と比べると、エンゲージ(※)を獲得する目的の広告の使い勝手が悪いので、広告を活用したフォロワー獲得などはあまりおススメではありません。
※エンゲージ:、ユーザーが投稿に対して反応を示した割合を示す値
【目的別】おすすめのSNS集客ツール
SNSマーケティングには、次のような3つの利用目的があります。
- 情報の拡散・話題作り
- 集客・販促
- 顧客とのコミュニケーション
基本的には、どのSNSを利用しても上記3つの効果が得られます。
ただ、SNSごとに得意・不得意があることも忘れてはいけません。たとえば、「情報の拡散・話題作り」はX(旧Twitter)がもっとも得意としています。
そのため、 集客施策の目的や自社ビジネスの特性、ターゲットの属性などによって最適なプラットフォームを使い分けることが重要 です。
情報の拡散・話題作り|X(旧Twitter)
商品やキャンペーン情報を拡散させたり、多くのユーザーから話題を集めるにはX(旧Twitter)が最適です。
リツイートという機能があるため、話題性の高い情報は自然に拡散されていきます 。また、ハッシュタグも利用できるため、情報の拡散力はSNSのなかでもナンバーワンです。
また、投稿の検索機能もあるため、ユーザーとの接触機会も多くなります。
広告の機能であるプロモツイートも、普通のツイートと同じようにリツイートが使えるため、まさに大勢の人に見てもらいたいコンテンツを発信するときに役立つでしょう。
集客・販促|Instagram
コーポレートサイトへの集客や、商品・サービスの販促に繋げたい場合はInstagramがおすすめです。
「ストーリーズ」機能は、投稿から24時間経つと自動的に削除されるため、時間限定のタイムセールやプレゼントキャンペーンの発信に向いています。
また、「投稿の宣伝」機能も便利です。ビジネスプロフィール限定の機能ですが、過去の投稿に「購入する」「予約する」といったアクションボタンを設置できます。
投稿をきっかけに、自社商品やサービスに興味を持ったユーザーを、その場ですぐにコーポレートサイトなどに誘導できるため、集客効果を高められるでしょう。
顧客とのコミュニケーション|LINE
顧客とのコミュニケーションを深めたい、 ユーザーエクスペリエンス(顧客体験)でファンを作りたいという企業はLINEがおすすめ です。
法人用のLINE@限定の機能ではありますが、「1:1トーク」が役立ちます。文字通り、ユーザーと1対1でメッセージ交換が可能です。
ユーザーからのお問い合わせに対応したり、店舗への予約を受け付けるといった使い方をすることで、顧客のロイヤリティ醸成にも繋がります。
また、パーソナライズされた情報をダイレクトに届けられるほか、メルマガやDMよりも開封率が高いため、訴求効果の高いアプローチとなるでしょう。
》LINEの企業向け公式アカウントとは?機能から作り方、運用まで完全解説!
【業種・企業規模別】おすすめのSNS集客ツール
業種や企業規模によっても、SNSを選び分けることも可能です。
小売店や美容室、メーカーなど、業種・企業規模ごとに詳しく紹介していきましょう。
大企業|X(旧Twitter)
大企業の場合は、X(旧Twitter)の運用がおすすめです。
X(旧Twitter)の強みといえば、その圧倒的な情報拡散力なので、大企業のであれば既にたくさんのフォロワーが付いていることも多いでしょう。
そのため、X(旧Twitter)の拡散力を最大限に生かすことが可能です。発信した情報はフォロワーのタイムライン上に流れるため、より多くフォローを獲得しているほうが拡散力を生かしやすいからです。
小売店・飲食店|Instagram
小売店や飲食店は、集客にInstagramを活用しましょう。
Instagramは、主要SNSで唯一写真コンテンツが中心の媒体なので、 有形ビジネスで、新商品の販売情報や料理の画像などによる視覚的な訴求に向いている業界に最適 です。
また、Instagramは集客や販促に強いという点も、小売店・飲食店に適している理由です。
魅力的な商品情報を発信しつつ、オンラインショップなどへ効果的にユーザーを誘導することができます。
美容室・エステサロン|LINE
顧客のロイヤリティを高め、リピーターを獲得を目指したい美容室やエステサロンにはLINEが最適です。
LINEでは「1:1トーク」で直接予約を受けられる ため、美容室やエステサロンにうってつけといえるでしょう。
また、メッセージ一斉配信を使えば、クーポンや割引情報を「友だち」に一括送信可能です。
メーカー・小規模事業者|LINE
「1:1トーク」を活用すれば、直接お問い合わせを受けることができます。ユーザーは、わざわざコーポレートサイトにアクセスする必要がないため、利便性が高まります。
また、ユーザーとの密なコミュニケーションでロイヤリティを醸成し。固定客化する施策は、顕在顧客があまりにも多い大企業には難しく、中~小規模な事業者だからこそできる戦略です。
エンドユーザーと関わる機会の少ないメーカーや、大企業ほど顕在顧客が多くない小規模事業者は、規模が小さいからこそ「1:1トーク」の効果を最大限に生かせます。
》5分で分かる!LINE公式アカウントの作り方・初期設定方法・公開方法を解説
個人事業主がSNS集客に成功するためのコツ

目的やターゲットの絞り込みをする
SNS集客で成功するためには、明確な目的とターゲットの絞り込みが不可欠です。
- ターゲット層を明確化
自社の商品やサービスが誰にとって価値があるのかを見極めましょう。 - ターゲット層がどのSNSを利用しているか調査
例えば、若者向け商品ならInstagramやTikTokが効果的です。 - ターゲット層の興味や悩みに合わせたコンテンツを作成
「なぜ」この情報が役立つのか、「どのように」問題を解決できるのかを具体的に示すことで、フォロワーの共感を得やすくなります。 - 投稿の頻度や時間帯も重要
ターゲット層の生活リズムに合わせて投稿することで、より多くの人の目に触れる可能性が高まります。
フォロワー数の増加を第一に考えない
単純にフォロワー数が多くても、ターゲットとなる顧客層とマッチしていなければ意味がありません。
重要なのは、質の高いフォロワーを獲得することです。例えば、1000人のうち10人が顧客になるのと、100人のフォロワーのうち20人が顧客になるのでは、後者の方が効果的です。
そのためには、自社の商品やサービスに興味を持ちそうな人々に向けて、価値ある情報を発信し続けることが大切です。
「なぜ」この情報が役立つのか、「どのように」問題を解決できるのかを具体的に示すことで、真に興味を持つフォロワーを増やせます。

編集部
また、フォロワーとの対話を大切にし、彼らのニーズや悩みを理解することで、より効果的な集客につながります。
SNSはコミュニケーションツールとして扱う
SNSは、単なる宣伝の場ではなく、コミュニケーションツールとして扱うことが重要です。顧客との対話の場として活用しましょう。
例えば、コメントやダイレクトメッセージには迅速に返信し、フォロワーの声に耳を傾けることで信頼関係を構築できます。
また、投稿内容も一方的な商品紹介だけでなく、顧客の日常に寄り添った情報や、業界のトレンド、裏話なども交えると効果的です。
こうした 親近感のある投稿は、フォロワーとの距離を縮め、ブランドへの愛着を生みます 。
質問を投げかけたり、アンケートを実施したりすることでフォロワーの積極的な参加を促すなど、双方向のコミュニケーションを心がけることで、単なる「フォロワー」ではなく、ブランドの「ファン」を育てることができるのです。
Webページと組み合わせて運用する
SNS集客とWebページを組み合わせることで、相乗効果を生み出せます。 SNSは入り口として機能し、Webページで詳細情報を提供するという流れが効果的 です。
例えば、Instagram投稿で商品の魅力的な写真を共有し、「プロフィールのリンクから詳細をチェック」と促すことで、興味を持った人をWebページへ誘導できます。
なぜこの方法が有効かというと、SNSの特性である即時性と拡散力を活かしつつ、Webページの詳細な情報提供機能を組み合わせることで、顧客の購買意欲を高められるからです。
Webページでは、商品の詳細情報や購入方法を分かりやすく提示しましょう。また、Webページのコンテンツをもとにしたミニ知識をSNSで発信するなど、双方向の連携も効果的です。
「共感」を得られる投稿内容を意識する
人は自分の経験や感情に重なる情報に強く反応するため、「共感」を得られる投稿内容は、SNS集客の要です。
例えば、飲食店なら「雨の日は〇〇が食べたくなりますよね」といった投稿が共感を呼びます。また、「夏の肌荒れにお悩みの方へ」といった投稿など、顧客の悩みに寄り添った内容も効果的です。
さらに、ユーザー投稿の紹介や、裏側エピソードの共有も共感を生みやすい手法です。
共感を得られる投稿は、単なる「いいね」以上の反応を生み、口コミやシェアにつながりやすくなります 。結果として、ブランドの認知度向上や売上アップに貢献するのです。

編集部
重要なのは、自社の利益だけでなく、フォロワーの立場に立って考えることです。
「共感」を得られる投稿の作り方
購買行動につなげるために「消費者の立場で伝える」
SNS集客では、自社の商品やサービスの良さを一方的に押し付けるのではなく、 顧客が抱える課題や悩みに寄り添い、その解決策を提案する姿勢 が大切です。
そして、その悩みに対する解決策や商品の使用感を、実際の顧客の声を交えて紹介することで、より共感を得やすくなります。
また、投稿内容に一貫性を持たせ、顧客が求める情報を定期的に発信することで、信頼関係を構築できます。
このように、顧客目線で考え、価値ある情報を提供し続けることが、SNS集客を成功に導く鍵となるのです。
例えば、美容サロンのSNS投稿では、「髪の悩みを解決!」と訴えるよりも、「梅雨時期の髪のうねりにお悩みの方へ」といった具体的な問題提起から始めるのが効果的です。
どのような商品なのかを正直に伝える
SNS集客で成功するには、商品やサービスの特徴を正直に伝えることが重要です。 誇張や虚偽の情報は、一時的な注目を集めても長期的な信頼関係を築くことはできません 。
例えば、「奇跡の効果!」と謳うよりも、「使用後1週間で○○%の方が効果を実感」といった具体的なデータを示すことで、信頼性が高まります。
正直で透明性のある情報発信が、SNS集客の成功につながるのです。
POINT- 商品の長所だけでなく、短所や使用上の注意点も包み隠さず伝えることで、誠実さが伝わります。
▶「この商品は○○には効果的ですが、△△の方には向いていません」といった正直な情報提供は、かえって顧客の信頼を得られるでしょう。 - 商品の使用方法や活用シーンを具体的に紹介することで、顧客の理解を深めることができます。
▶「こんな使い方もできます」といった意外性のある投稿は、フォロワーの興味を引き、シェアされやすくなります。
顧客に提供する価値を明確に伝える
SNS集客で成功するには、単に商品の特徴を列挙するのではなく、 その商品やサービスが顧客の生活にどのような価値をもたらすのかを具体的に示す ことが重要です。
例えば、時短家電を販売する場合、「1日30分の自由時間を創出」といった具体的なメリットを提示することで、顧客の共感を得やすくなります。
POINT
- 顧客の声や事例を活用する
▶「この商品を使って、仕事の効率が20%アップしました」といった具体的な成果を示すことで、潜在顧客の購買意欲を高められます。 - 自社商品やサービスの優位性を明確に伝える
▶「業界最速の配送システム」や「独自技術による高品質」など、他社との差別化ポイントを強調することで、顧客の選択理由を提供できます。
顧客がSNS集客を通じて購買行動に至る心理
「自分も○○してみたい」という感情
SNS集客において、「自分も○○してみたい」という感情は、購買行動の強力なトリガーとなります。
例えば、美味しそうな料理の写真を見て「自分も食べてみたい」と思わせたり、素敵な旅行先の投稿を見て「自分も行ってみたい」と感じさせることが、この感情の典型例です。
「自分も○○してみたい」という感情を効果的に引き出すためには、 ユーザーの日常生活に寄り添った、リアルで共感できるコンテンツを提供することが大切 です。
単なる商品紹介ではなく、その商品やサービスを使用している様子や、それによってもたらされる喜びや満足感を伝えることで、より強い共感を得られます。

編集部
また、ユーザー投稿(UGC)を活用することも効果的です。実際の顧客の体験談や使用レビューは、潜在顧客の「自分も試してみたい」という気持ちを強く刺激します。
「自分も○○のようになりたい」という感情
「自分も○○のようになりたい」という感情は、SNS集客において非常に強力な動機付けとなります。憧れや理想の自分像を描くことで、商品やサービスへの欲求を高める効果があるためです。
例えば、フィットネス関連の投稿で、理想的な体型を手に入れた人の before/after 画像を見せることで、「自分もこんな体型になりたい」という感情を喚起できます。
「自分も○○のようになりたい」という感情を効果的に活用するには、 単なる結果だけでなく、そこに至るプロセスも共有することが重要 です。
努力の過程や失敗談を交えることで、より親近感が生まれ、「自分にもできるかもしれない」という希望を抱かせることができるのです。

編集部
また、インフルエンサーマーケティングも有効な手段です。憧れの人物が商品を使用している様子を見せることで、「自分もあの人のようになりたい」という感情を刺激し、購買意欲を高めることができます。
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この記事を書いたライター
Wiz Cloud編集部
WizCloud編集部メンバーが執筆・更新しています。 Web関連、デジタル関連の最新情報から、店舗やオフィスの問題解決に使えるノウハウまでわかりやすくご紹介します!