「防犯カメラの設置に補助金は利用できる?」
防犯カメラを設置することで、不法侵入や盗難などの犯罪そのものを抑止する効果が期待できます。
しかし、「どこに設置したらいい?」「向きによっては違法にならない?」といった疑問を抱く方も少なくありません。
今回は、防犯カメラの取り付け位置を徹底解説!設置時のポイントや注意点などをご紹介します。
目次
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玄関
家の玄関は、空き巣やストーカーなどの 不審者が姿を現しやすい場所なので、特に監視を強化しておきたい場所です。
玄関にカメラを設置する場合、本体の存在感が強くて防犯効果の高いボックス型やバレット型がおすすめです。
また、 より設置効果を高めるために、ステッカーなどで「防犯カメラ設置中」という旨を告示しておくとよいでしょう。
駐車場・駐輪場
駐車場にカメラ設置することで、 車上荒らしや車へのいたずら、盗難などの対策に繋がります。
近年、ネット転売が手軽にできるようになった影響で、タイヤや自転車、子供用遊具などが盗まれる被害も増えているため、注意が必要です。
駐車場が広い場合は、死角ができないようカメラを複数台設置したり、拡大の精度が高い「光学ズーム機能」搭載モデルを選んだりするとよいでしょう。
庭・1階掃き出し窓側・ベランダ
庭につながる掃き出し窓やベランダも 空き巣の侵入口となりうるため、あらかじめカメラを設置しておくと安心です。
表通りからよく見える位置に取り付け、「監視中」と告示しておくことで、不法侵入の抑止力アップも期待できます。
勝手口・裏口
勝手口・裏口は、玄関口と違って 公道や近隣住居から見えにくく、死角になりやすいため、特に警戒が必要です。
人目に付きにくい分侵入経路にもなりやすいため、警戒中であることを示して空き巣を威嚇するためにも、防犯カメラの設置をおすすめします。
人感センサー付きのライトと併用すれば、より高い防犯効果が期待できます。
建物の四隅
周囲が塀や植栽で覆われていて見通しの悪い住宅 には、建物の四隅への防犯カメラ設置が効果的です。
各面をカバーすることで死角をなくし、侵入リスクの高い箇所を見逃さず、空き巣の侵入口をしっかり監視できます。
室内(リビング)
室内にも防犯カメラを設置する場合は、 各部屋への動線になりやすいリビングに取り付けるのがおすすめ です。
室内を移動する際、通過する可能性が高いリビングを撮影しておくことで、万が一空き巣が侵入した場合に証拠を残しやすくなります。
マンション・アパートの防犯カメラ設置場所

エントランス
不特定多数が出入りするマンションのエントランスは、 不審者の侵入経路にもなりやすいため注意が必要です。
「監視されている」と意識付けすることで、犯人は身元特定を懸念するため、犯行を抑止できる可能性が高まります。
防犯カメラを設置し、「警戒中」という旨をはっきりと告示することで、一定の防犯効果が得られるでしょう。
駐車場・駐輪場
戸建てと同様、車上荒らしや車へのいたずら、盗難などの対策として、駐車場・駐輪場には防犯カメラを設置しましょう。
特に、マンションの場合は撮影範囲が広く、死角もできやすいので、 複数台のカメラを使って全体を隈なく監視できるように工夫しましょう。
エレベーターホール・1階階段登り口
エレベーターホールや階段登り口は、入館者が必ず通る場所なので、撮影しておくことで、 万が一不審者が侵入した際に証拠を残しやすくなります。
エントランスと同様、防犯カメラの存在自体が抑止力に繋がるため、見えやすい場所にカメラを取り付け、「撮影中」と告示するのがおすすめです。
ポスト投函口
ポスト受け口は、盗難やいたずらなどのトラブルが起きやすい場所です。
郵便物が盗まれると、生年月日や家族構成などの 個人情報漏えいに繋がるリスクも高まります。
特に、不特定多数が出入りするマンションのポストは不審者に狙われやすいため、「抑止」と「証拠映像」の観点から、防犯カメラの設置が推奨されます。
ゴミ捨て場
ゴミ捨て場に防犯カメラを設置すれば、ルール違反や外部からのごみ持ち込みを防止できます。
万が一実際にトラブルが起きた際も、証拠映像を残しておくことで、 スムーズに犯人を特定できるでしょう。
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レジ周辺
レジ付近に防犯カメラを設置することで、防犯目的だけでなく 会計処理の間違いなどがあった際もスムーズに対処できます 。
高画質カメラやズーム機能搭載カメラであれば、レジ対応の手元をしっかりと撮影できるので、後から映像を確認しやすいです。
また、セルフレジを導入している場合、防犯カメラを併用することで、少人数のスタッフでも顧客の動向を把握しやすくなります
店舗の出入口
店舗の出入口付近に防犯カメラを設置することで、 万引きやトラブルが起こった際に犯人の姿を捉えられます 。
また、防犯目的以外に、来客数の計測や、顧客の属性を把握するといったマーケティングにも活用できます。
バックヤード・ストックヤード
バックヤード・ストックヤードには、金庫や重要な書類などが保管されているケースも多く、トラブルに備えて防犯カメラを設置しておくのがおすすめです。
従業員が金銭やパソコン、機密書類等を持ち出すリスクもあるので、防犯カメラによって不正行為を抑止できます。
ただし、 着替え場所などにカメラがあるのは望ましくないので、金庫やラック周辺などに絞って設置しましょう。

編集部
休憩所に設置するのもおすすめです!
売り場・陳列棚・店内通路・ホール
売り場・陳列棚・店内通路・ホールに防犯カメラを設置することで、 万引きや商品へのいたずら、お客様同士のトラブルなどを防止 できます 。
特に小売店においては、商品棚の影など従業員の目が届かない死角をカバーするのに最適です。
また、居酒屋などお酒を提供する店舗においては、飲酒によるトラブルの抑止にも効果的です。
厨房
飲食店の厨房は、食材やお皿が保管されており、内部不正のリスクがあります。
防犯カメラを設置することで、 従業員の業務状況や衛生管理の記録に活用でき 、トラブル発生時の証拠としても有効です。
防犯カメラの設置は、管理体制の強化と安心・安全な厨房環境づくりに欠かせない対策です。
トイレ前
万引きの手口として、未会計の商品をトイレまで持って行き、カバンにしまって持ち帰るというケースがあります。
そのため、トイレの出入り口付近には防犯カメラを設置しておくのがおすすめです。
ただし、トイレの中を撮影した場合はプライバシー侵害になってしまうため、 トイレ内へのカメラ設置は控えましょう 。
駐車場・搬入口
駐車場・搬入口に防犯カメラを設置することで、 置き引きや車上荒らしといったトラブルに対処できます 。
特に搬入口に設置する場合は、夜間でもしっかりと撮影できるように夜間撮影機能が搭載されたカメラを選びましょう。
また、防犯カメラを設置していると告示しておくことで、トラブルを未然に防ぐ効果も発揮します。
工場・倉庫の防犯カメラ設置場所

出荷場
出荷場は、運送業者など外部の人が出入りするため、荷物の受け渡しミスや盗難などのトラブルが起こりやすい場所です。
防犯カメラを設置することで、 作業の様子を記録・確認でき、責任の所在を明確にすることが可能に なります。
製造工程・在庫置き場
製造工程や在庫置き場は、高価な原材料や完成品が置かれており、管理が不十分で盗難が起きた場合に損失が大きくなります。
防犯カメラを設置することで、 リアルタイムで監視が可能となり、従業員や訪問者の行動を記録することによる、不正の抑止力向上 に繋がります。
また、トラブル発生時には証拠として活用できるため、安心した運営が可能となります。
サーバールーム・重要物保管庫
サーバールームや重要物保管庫は、限られた従業員のみが出入りできる機密性の高いエリアです。
防犯カメラを設置することで、 不正侵入や内部犯行の抑止につながり 、入退室管理システムと連携することでセキュリティを強化できます。

編集部
トラブル時には従業員の潔白を証明する手段にもなります!
工場倉庫出入口
大型トラックが頻繁に出入りする工場や倉庫の出入り口は、死角が多く事故や不審者の侵入リスクも高い場所です。
防犯カメラを設置することで、 不正侵入の抑止と車両の動線確認が可能 となり、防犯と安全管理の両面で効果を発揮します。
事務所
事務所は、現金や個人情報など重要な管理物が集中する場所であり、不正や情報漏洩のリスクがあります。
防犯カメラを設置することで、万が一のトラブルにも迅速に対応でき、 管理体制の透明性向上にもつながります 。
立ち入り禁止エリア
危険機材や薬品を扱う立ち入り禁止エリアでは、防犯カメラの設置が重要です。
関係者以外の侵入を監視・記録する ことで、重大事故やトラブルの未然防止につながります。
アラート機能と連携させれば即時対応も可能になり、安全管理体制の強化に大きく貢献します。
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賽銭箱付近
賽銭箱付近は、 現金が置かれる場所であり、賽銭泥棒の被害が多発しやすいエリア です。昨今では、賽銭、お供え物泥棒のニュースも多く見られます。
防犯カメラを設置することで、犯行の瞬間を記録できるほか、常習犯による再犯の抑止にも効果的です。
参拝者の安心感を高めるためにも、賽銭箱周辺の監視体制強化は重要な対策の一つです。
境内
境内は、不特定多数の人が自由に出入りできる場所であり、トラブルや犯罪のリスクが潜んでいます。
防犯カメラを設置することで、 深夜の若者のたむろや、ホームレスの住み着き、放火などを抑止でき 、参拝者が安心して訪れる環境づくりにつながります。
庫裏・社務所
庫裏や社務所は、僧侶や神職が生活・執務する重要な空間であり、防犯カメラの設置が効果的です。
インターホン付近にカメラを設けることで、 外出中でも訪問者確認や不審者対策が可能に なり、利便性と防犯性が向上します。
ホテルの防犯カメラ設置場所

フロント
フロントは宿泊客との接点が最も多く、トラブルやクレームが発生しやすい場所です。
防犯カメラに加えて音声も記録する ことで、やり取りの内容を正確に確認でき、誤解や不当なクレームの防止に役立ちます。
スタッフと宿泊客双方の安心と信頼性を高めるためにも、フロントの映像・音声記録は有効です。
施設の出入り口
ホテルの正面入口や従業員用の裏口、非常出入口などは、 不審者の侵入や無断立ち入りを防ぐために防犯カメラの設置が必須 です。
宿泊客の来訪確認や事件発生時の映像記録にも役立ちます。
なお、出入口は逆光になりやすいため、WDR(ワイド・ダイナミック・レンジ)機能搭載のカメラを選ぶことで、明暗差のある映像でも鮮明に記録でき、安全性の向上につながります。
駐車場・駐車スペース
駐車場は、車両の盗難や接触事故、利用客同士のトラブルが起きやすい場所のため、防犯カメラの設置が不可欠です。
映像を記録することで万が一の際に迅速な対応が可能になります。また、 団体客の到着確認にも役立つため、運営面でもメリットがあります 。
屋外へ設置する場合は、防水・防塵性に優れた防犯カメラの設置がおすすめです。
事務所
ホテルの事務所は、 現金や顧客情報を扱う重要なエリア のため、防犯カメラの設置は必須です。
不審者の侵入や盗難の抑止に加え、スタッフ間のトラブルや予期せぬ来訪者の対応履歴も映像で記録できます。
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廊下・ロビー
廊下やロビーなど人の行き来が多い場所に防犯カメラを設置することで、利用者の転倒やトラブルの様子を記録できます。
映像をもとに原因を分析し、再発防止策やオペレーション改善にも活用可能です。
特に 夜間の見守りが必要な介護施設では、暗所でも撮影できる赤外線暗視型のカメラが効果的 です。
玄関・入り口
玄関や入り口に防犯カメラを設置することで、訪問者の記録や不審者の侵入防止に役立ちます。
ホテル同様、外光との明暗差で映像が見えにくくなることがあるため、 逆光補正が可能なWDR(ワイド・ダイナミック・レンジ)機能付きカメラの設置が効果的 です。
安心・安全な施設運営の第一歩として、入口の監視体制は欠かせません。
駐車場・駐車スペース
駐車場に防犯カメラを設置することで、来訪者や施設利用者の出入りを監視可能になります。
万が一利用者がひとりで施設を離れた場合、どの方向へ行ったかを映像で確認でき、早期発見に役立ちます 。
なお、屋外設置においては防水・防塵機能を備えた防犯カメラがおすすめです。
事務所・ヘルパーステーション
事務所やヘルパーステーションに防犯カメラを設置することで、重要な書類や利用者の貴重品を守ることができます。
特に、 訪問者が多いヘルパーステーションでは、利用者とスタッフの会話を記録できる ため、トラブル防止や事実確認が可能です。
利用者とスタッフの会話を記録したい場合には、音声録音機能付きの防犯カメラが必須です。
防犯カメラを設置する意義

泥棒や空き巣被害の証拠を記録できる
防犯カメラを設置しておくことで、万が一空き巣や泥棒の被害に遭った際にも、 犯人の姿や顔、車両ナンバーなどの証拠を映像で残すことができます 。
指紋や物的証拠が残らない場合でも、映像記録があることで犯人の特定や早期の逮捕につながり、防犯対策として大きな効果を発揮します。
駐車場への侵入や車上荒らしを防げる
駐車場の防犯カメラを設置しておけば、車上荒らしや盗難などのリスクも軽減できます。
近年、車内の貴重品だけでなく、 タイヤや自転車などが盗まれるケースも少なくありません 。
防犯カメラを設置すれば、犯行そのものを抑止できるほか、万が一被害に遭った場合の証拠や犯人特定の材料にもなります。
自治体の補助金や助成金を利用できるケースもある
防犯カメラの設置には、自治体の補助金や助成金を活用できる場合があります。
例えば、東京都荒川区では、マンション・アパートの管理者が共用部分に防犯カメラを設置する場合、最大15万円の補助が受けられます。
条件や対象地域は自治体によって異なる ため、設置前に自治体の公式サイトで確認するのがおすすめです。
▶参照:荒川区住まいの防犯対策補助金交付制度/荒川区公式サイト
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個人の防犯カメラ設置は補助金の対象?
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個人で防犯カメラを設置する場合でも、自治体によっては補助金の対象になることがあります。
例えば、東京都荒川区では、常時録画機能付きの防犯カメラを設置する際に最大2万円の補助が受けられます。
ただし、購入から一定期間内の申請が必要など条件があるため、事前にお住まいの自治体の公式サイトで確認しておくことが大切です。
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よく見える場所に最低1台は設置し、カメラの存在をアピール
防犯カメラを設置するだけでなく、「監視されている」と意識付けすることで、 証拠映像から身元を特定されるのを懸念し、犯行を断念させる効果が期待できます 。
通りからよく見える場所に防犯カメラを設置し、「防犯カメラ設置中」「24時間監視中」などと書かれたステッカーを目立つ部分に貼って、撮影中である旨を告示しましょう。
適切な高さ・角度・距離に設定する
防犯カメラの高さ
防犯カメラは、手を伸ばしても届きにくい高さである 2.5m程度(身長1.7m+手の長さ0.7m以上)に設置する のが理想です。
あまりに低い位置ではカメラが盗まれたり破壊されたりする恐れがあります。一方で高すぎると顔が映らず、証拠として不十分になることもあります。
防犯効果を最大限に高めるためには、見下ろす角度と顔の映りを両立できる高さに設置することが重要です。
防犯カメラの向き・方角
防犯カメラは、 上から下に向けて設置する のが基本で、店舗やオフィスでは 奥から入り口方向を映す配置 が一般的です。
ただし、西日による逆光が気になる場合は、カメラの向きを工夫する必要があります。
逆光対策にはWDR機能付きの防犯カメラが有効で、どの方向でも鮮明に映像を記録できるため、設置場所の自由度も高まります。
防犯カメラ撮影距離
防犯カメラは、 対象との距離に応じて適切な位置に設置することが重要 です。
天井など高所から広範囲を撮影する場合は、焦点距離をあまり気にせず設置できます。
一方で、レジ横のように至近距離で設置する場合は、画角やピントが合わなくなることもあるため、カメラの種類や設置位置に注意が必要です。
目的に合わせて場所を選ぶ
空き巣や車上荒らしなどの犯罪抑止が目的
空き巣や車上荒らしなどの犯罪抑止が目的で防犯カメラを設置する場合は、 侵入経路や死角になりやすい場所を重点的に監視することが重要 です。
玄関や勝手口、窓付近、駐車場の出入口などに設置することで、不審者への威嚇効果が高まり、被害の未然防止につながります。
夜間撮影機能や高解像度のカメラを選ぶと、証拠能力も高まります。
人やモノの動きをモニタリングするのが目的
人やモノの動きをモニタリングするのが目的で防犯カメラを設置する場合は、施設内の人の動線や荷物の移動状況を把握するため、 出入口や通路、倉庫内に設置すると効果的 です。
さらに、録画映像の確認だけでなく、リアルタイムな監視にも対応できる防犯カメラがおすすめです。
トラブルが起きた際の証拠を残すのが目的
トラブルが起きた際の証拠を残すのが目的で防犯カメラを設置する場合は、 トラブルが発生しやすい出入口や受付、共有スペースなどに設置するのが効果的 です。
さらに、防犯カメラは映像の鮮明さと音声記録の有無が重要です。人物の顔やナンバープレートを明確に記録できる高画質なカメラや、会話の内容を記録できるマイク付きの機種が適しています。
侵入可能経路に対して奥から手前を撮影する
不審者が敷地に近づいたら真っ先に撮影できるよう、防犯カメラは侵入経路の奥側に設置しましょう。
侵入可能経路の手前側に設置すると、 犯人が画角に入る前に後ろ側からカメラを壊されてしまう可能性があるため、注意が必要です。
死角を作らないようにする
防犯カメラに死角があると、監視の目をくぐって侵入されたり、十分な証拠が残せなくなったりするため、 防犯効果が下がってしまいます 。
カメラの位置や向きなどをしっかりと検討し、全体を隈なく撮影できるように注意しながら設置しましょう。
行政のガイドラインを確認する
防犯カメラを設置する際は、行政のガイドラインを確認することが重要です。特に、 防犯カメラが撮影した映像が個人情報に該当する場合、適切な管理が求められます 。
総務省の「カメラ画像利活用ガイドブック」では、個人情報の取り扱いや事前告知の義務などが記されています。
また、自治体ごとに設置運用ガイドラインを設けている場合もあり、例えば愛知県では設置の表示や映像の適正管理が義務付けられています。
防犯カメラのNGな設置場所

簡単に壊される場所に設置するのはNG
防犯カメラを壊されてしまっては、証拠となる映像も残せず、防犯効果もなくなってしまいます。
そのため、 手に届きやすい位置 や よじ登りやすい柵の近く など、壊されてしまいやすい場所は避けて設置しましょう。
強い光が映り込むような設置の仕方は避ける
朝日や西日、自動車のヘッドライトなどの 強い光が防犯カメラのレンズ当たると、うまく映像を記録できない場合があります。
常時証拠力の高い映像を残すためにも、時間帯ごとの光加減などを把握し、カメラを設置する向きには注意を払いましょう。
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他人の家を映さないなどプライバシーに配慮する
防犯カメラの映像は、プライバシーにも関わるデータなので、取り扱いやセキュリティ対策には注意が必要です。
撮影データを第三者に見せたり、インターネット上に公開したりすると、 プライバシー侵害につながる可能性もあります。
また、クラウド防犯カメラの場合、ネット上にデータが流出するリスクもあるので、暗号化やVPN接続を徹底しましょう。
ダミーカメラは空き巣にバレやすい
ダミーカメラは見た目だけで防犯効果を狙いますが、 経験豊富な空き巣には見破られる恐れがあります 。
万が一侵入されても映像が残らないため、証拠確保ができません。
防犯効果を高めるには、録画機能のある本物のカメラを設置するのが賢明です。
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ダミーカメラの効果はある?
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ダミーカメラは、外観によっては本物と見分けがつきにくく、複数台の防犯カメラの中に紛れていれば抑止力として機能する場合もあります。
ただし、一戸建てなど設置台数が少ないと見破られやすく逆効果になる可能性もあります。
ステッカーの併用も一定の効果が期待できますが、やはり本物の設置がより安心です。
AC給電なら電源の確保が必要
AC給電タイプの防犯カメラを屋外に設置する際は、電源の確保が欠かせません。
屋外コンセントがある場合は防水対策を施したうえで使用 し、ない場合はエアコンダクトや通気口、窓枠の隙間などを利用して電源を引き込む必要があります。
安全かつ確実な電源確保が、安定運用の鍵となります。
屋内用・屋外用を確認して設置する
防犯カメラを設置する際は、使用場所に応じて屋内用か屋外用かを必ず確認しましょう。
屋外に屋内用カメラを設置すると、雨風や温度変化により故障の原因になります 。
屋外設置には防水・防塵性能を備えた専用機種を選ぶことが重要です。
防犯カメラを選ぶときに重視すべきポイント

ポイント1|カメラの性能と仕様で選ぶ
- 犯人の顔を映したい場合は200万画素以上
- 夜中も高画質で録画するなら赤外線暗視型
- 広角レンズ・望遠レンズ
- 録画した映像をクラウドに保存できるか
- 用途に合った形状か
- インターネット接続の可否
犯人の顔を映したい場合は200万画素以上のカメラを選ぶ
防犯カメラは、機種によって視野角や搭載されている画像解析機能が異なります。
犯人の顔や車のナンバーを映したい場合は、 200万画素以上のカメラを選ぶのがおすすめです。
また、 広範囲を監視したい場合は360度カメラや魚眼レンズカメラなど、視野角の広いものを活用しましょう。

編集部
「画素数が高い」機種はきれいに写ります!
夜中も高画質で録画するため赤外線暗視型のカメラを選ぶ
屋外に防犯カメラを置する場合、 赤外線モードやナイトモードを搭載したものを選びましょう。
赤外線照射をすることで暗闇でも鮮明な映像を撮影できるため、夜間でも高い防犯効果を発揮できます。
広角レンズ・望遠レンズ
防犯カメラのレンズには広角レンズと望遠レンズがあります。 広角レンズは広い範囲を撮影できますが、対象物は小さくなります 。
逆に望遠レンズは撮影範囲が狭いものの、対象物が大きく鮮明に写ります。
用途に応じて、広い範囲を見守りたい場合は広角、特定の物体を詳細に監視したい場合は望遠を選ぶと良いでしょう。
録画した映像をクラウドに保存できるカメラを選ぶ
防犯カメラは、撮影した映像を内蔵ディスクではなく、 自動でクラウドに保存できるタイプを選ぶと安心 です。
クラウド保存なら、カメラ本体が壊されてもデータを残すことができます。
空き巣などによるカメラ破壊のリスクに備えるため、データを安全に保管できるクラウド対応のカメラを選ぶことが重要です。
用途に合った形状のカメラを選ぶ
防犯カメラの本体形状には、主に ドーム型 ・ ボックス型 ・ バレット型 ・ PTZ型(PTZカメラ) の4タイプがあります。
種類によって、耐久性やデザイン、防犯効果などが異なるため、用途に合ったものを選びましょう。
●ドーム型
ドーム型の防犯カメラは、丸型でドーム型状の見た目をしており、天井に設置するのが一般的です。
広角撮影ができる一方、ボックス型・バレット型と比べて撮影できる距離は短いという特徴があります。
また、本体が目立ちにくく、空間やインテリアにも馴染みやすい点もメリットです。
●ボックス型
ボックス型防犯カメラは細長く四角い形状をしており、「防犯カメラ」と聞いてイメージされやすいモデルです。
ズーム機能が優れており、遠くまで鮮明に撮影できる一方、ドーム型よりも画角は狭いので、広範囲を撮影するには複数台設置する必要があります。
本体の存在感が強いため、不審者に対して「監視されている」と意識付けしやすく、防犯効果が高い点もメリットです。
●バレット型
バレット型防犯カメラの本体は細長く、銃弾に似た形状をしています。
ボックス型カメラよりも防塵・防水効果が高く、耐久性に優れているため、屋外で使用する場合におすすめ です。
また、撮影距離が長く、カメラとしての存在感が強いため、防犯効果が高い点も特徴です。
●PTZ型(PTZカメラ)
PTZ型(PTZカメラ)は、遠隔操作でレンズのパン(水平回転)、チルト(垂直回転)、ズームを調整できるカメラです。
PTZ型防犯カメラは視点を自由に変更でき、広範囲を監視可能です。
工場や駐車場、自然災害の監視など屋外での使用に加え、家庭の見守りカメラにも適しています。
インターネット接続の可否でカメラを選ぶ
リアルタイムで映像確認やクラウド保存をしたい場合は、ネットワーク防犯カメラ(IPカメラ)がおすすめ です。
インターネット未対応の環境では、AHDカメラのような専用回線を用いた防犯カメラを選ぶことになりますが、録画データの確認には直接アクセスが必要となります。
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インターネット接続可能な防犯カメラ2種類ある
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インターネット接続可能な防犯カメラには、有線接続とWi-Fiを利用した無線接続の2種類があります。
それぞれにメリットとデメリットがあるため、利用環境や予算などを考慮し、より自分に合った方法を選びましょう。有線方式 無線方式 メリット 通信環境が安定している 工事や穴あけが不要 デメリット - LANケーブルを引くために追加工事が必要
- 工事の際、壁に穴をあける可能性がある
- 有線方式と比べて通信が安定しにくい
- Wi-Fiジャミングのリスク
ポイント2|+αの機能性でカメラを選ぶ
- 防塵(ぼうじん)・防水機能
- 光学ズーム機能
- 音声録音機能機能
- 人感センサー
防塵(ぼうじん)・防水機能|屋外でも使える
屋外に防犯カメラを設置する場合は、防塵・防水性能の高いカメラを選びましょう。
防塵・防水性能は「IP規格」の表示で判断でき、 屋外用カメラは「IP66以上」が望ましい とされています。
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IP規格
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IP(Ingress Protection)規格は、電子機器の防塵・防水レベルを表す基準です。
防塵は段階、防水は9段階で保護等級が表されており、それぞれの値が大きいほど防御性が高くなります。
例えば「IP67」の場合、「防塵耐性が6等級・防水耐性が7等級」の製品ということが分かります。
光学ズーム|映像を確認しやすい
光学ズーム機能は、 カメラのレンズを物理的に動かして焦点距離を調整し、被写体を鮮明に拡大 します。
光学ズーム機能を使うことで、拡大しても画質が劣化せず、高精細な映像を確認できます。
特に、遠くの人物や車両のナンバー確認、店舗の商品陳列、生産現場の安全監視などに有効です。
ただし、ズームしすぎると撮影範囲が狭くなるため、用途に応じてバランスの取れた撮影範囲に設定しましょう。
音声録音機能|音声つきで撮影できる
防犯カメラには、映像の録画だけでなく、本体内蔵マイクで物音や声を記録できるタイプがあります。
映像とあわせて音声を録音することで、より正確に状況を把握することが可能 です。
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スピーカー搭載モデルもおすすめ
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スピーカー搭載モデル防犯カメラを使えば、離れた場所から設置場所に音声を届けることが可能です。
万が一不審者が現れた場合、顔を合わせずに声掛けや警告をできるため、トラブル時も安全に対処できます。
人感センサー|顔をはっきりと撮影できる
人感センサー付きの防犯カメラは、 侵入者が接近するとライトが自動で点灯し、顔を鮮明に撮影できます 。
ライトが点灯することで、空き巣犯は驚いて逃げることが多く、犯罪抑止にもつながります。
ポイント3|導入と運用のしやすさでカメラを選ぶ
- 本体の価格が予算に収まるか
- 工事の有無など、設置のしやすさ
- 電気を使わずに撮影できるか
本体の価格が予算に収まるか
防犯カメラの初期費用の内訳は、 「防犯カメラ本体+録画機器+モニター」の費用 が一般的です。
録画機能一体型やスマホ連携型ならモニター不要で費用を抑えられる場合もあります。
価格は性能によって幅があり、必要な機能と予算のバランスを考えて選ぶことが大切です。
工事の有無など、設置のしやすさ
防犯カメラは、設置方法により手間や費用が大きく変わります。
配線不要の無線タイプならDIY設置も可能ですが、電波が届きにくい場所には注意が必要です。
一方、 専門業者に依頼すれば設置精度は高まりますが、工事費用や日程調整が発生する ため、事前に確認しましょう。
電気を使わずに撮影できるか
電気代を抑えたい方や配線工事を避けたい方には、 ソーラー充電式の防犯カメラがおすすめ です。
太陽光で動作するため、電気代がかからず、配線工事も不要。導入時のコストはもちろん、運用面でも経済的です。
また、電源の確保が難しい場所でも設置しやすく、手軽に防犯対策を始められます。
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専門業者に依頼する
防犯カメラを自力で設置するのが難しい場合は、業者に依頼するのがおすすめです。
撮影範囲は、設置する高さやカメラの角度で大きく変わるため、プロに任せることで、 防犯効果の得やすい適切な位置に取り付けできます。
ただし、一般的に数十万円程度費用が発生するため、自力で取り付ける場合と比べて導入コストが高くなると考えましょう。
メリット | デメリット |
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業者を使う場合どこに頼む?
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防犯カメラの設置は「防犯カメラ専門店」「ホームセキュリティ系の警備会社」「電気工事店」などに依頼できます。
また、一部の量販店は購入者を対象に取り付けサービスを実施しているため、業者探しが面倒な方や、費用を抑えたい方におすすめです。
自分で設置する
配線工事や穴あけ等が不要で、手軽に取り付けられる屋内タイプであれば、自分で設置することも可能です。
必要な道具さえあれば料金がかからないため、なるべくコストを抑えたい場合におすすめです。
ただし、屋外タイプの場合は、 設置方法や角度を見誤ってしまうと、十分な防犯効果が得られない可能性もあるため、基本的には業者へ依頼するのが無難です。
メリット | デメリット |
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防犯カメラを導入する際の費用

導入にかかる費用
防犯カメラを導入する際にかかる費用の内訳は以下の通りです。
- 防犯カメラ本体
- NVR(ネットワークビデオレコーダー)やHDD
- 録画、監視用ソフト
- モニター、ディスプレイ
- 設置工事費用(業者依頼時のみ)
- 保守費用
防犯カメラの設置費用は、 設置費用含めて1台10万円~が相場 です。
ただし、映像確認用のモニターやカメラの台数によっては20~50万円程度費用が発生するケースもあります。
初期費用を抑えたいならクラウド型防犯カメラがおすすめ
クラウド型防犯カメラは、映像をクラウド上に保存するため、 録画機器の購入や設置工事が不要で、初期費用を大幅に削減できます 。
月額数千円から利用でき、ハードウェアのメンテナンスも少ないため、小売店や多店舗展開の事業所などでの導入が増えています。

編集部
コストを抑えつつ防犯対策を強化したい方に最適です!
ランニングコスト
防犯カメラの維持には、主に 電気代 と 消耗品の交換などのメンテナンス費用 がかかります。
特に録画機器に接続する有線タイプは、常時稼働するハードディスクや冷却ファンが故障しやすく、約3年で交換が必要なケースもあります。
保証期間はメーカーや機種で異なるため、事前の確認が重要です。
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A
防犯カメラの設置方法が「プライバシー侵害」にあたると判断された場合、違法とみなされる可能性があります。
具体的には、「隣家が常に防犯カメラに映る場合」などです。
やむを得ずレンズが隣家の方を向いてしまう場合は、事前に事情を説明し、合意形成を図るなど、トラブルに発展しないように配慮しましょう。
A
職場の更衣室やトイレを除き、多くの人が出入りするオフィスにおいては、防犯カメラを設置しても違法になりません。
ただし、撮影した映像をむやみやたらに流出させると、プライバシー侵害になる可能性もあるため、データの取り扱いには十分注意しましょう。
後々トラブルにならないよう、事前にカメラ設置の旨や用途を従業員に説明しておくのがおすすめです。
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「カメラの設置目的が不明瞭」や「向きの変更に応じてもらえない」など、明らかに嫌がらせ目的でカメラが設置されている場合は、警察に相談して問題ありません。
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防犯カメラは必須ではありませんが、窓や扉の対策に加えて、死角をカバーする意味で有効です。
窓には防犯フィルムや補助錠、扉には「ワンドアツーロック・スリーロック」を施し、防犯性を高めた後、予算に余裕があれば防犯カメラを検討すると良いでしょう。
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複数の防犯カメラを設置するポイントは、まず家の出入口や窓、車庫などの重要な場所をカバーすることです。
また、死角ができないようにカメラを配置し、視野を広げるために角度を調整します。
屋内と屋外をバランスよく設置し、夜間も監視できるように赤外線機能付きのカメラを選ぶことが効果的です。
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防犯カメラの映像は、少なくとも1週間に1回は確認するのがおすすめです。
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予算に余裕があれば、注文住宅計画時に防犯カメラ設置を盛り込むのがおすすめです。
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防犯カメラは以前、プライバシー侵害の懸念がありましたが、今では犯罪捜査に役立つ存在として寛容になっています。
現代のカメラにはマスキング機能があり、特定の場所を映さないよう設定できます。
ご近所からの質問があれば、マスキング機能を説明して問題がないことを伝えると良いでしょう。
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街中の防犯カメラが網羅されている地図・マップはありません。
ただし、県や市などが設置した防犯カメラについては、自治体のホームページに記載されていることがあります。
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おすすめの監視カメラアプリは以下の通りです。
・Alfred(アルフレッド)カメラ
・AtHome Camera
・TP-Link Tapo
・SpotCam
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防犯カメラを道路に向けて撮影することは個人・企業ともに可能です。
防犯カメラを設置する基本的な目的は、人の監視ではなく犯罪抑止のため、防犯カメラで道路を映すこと自体は法律上問題ありません。
まとめ
防犯カメラは、玄関や勝手口、ベランダなど、不審者の侵入経路になりやすい位置を選んで設置しましょう。
また、駐車場・駐輪場などに設置することで、車上荒らしや盗難の防止にも繋がります。
カメラの存在自体が防犯効果を持つほか、撮影データはトラブル時の状況証拠にもなるため、セキュリティを強化したい場合は積極的に防犯カメラを活用しましょう。
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この記事を書いたライター
Wiz Cloud編集部
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