食べ慣れてても子どもが窒息する?のどに詰まる可能性のある食べ物とは

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子どもは手にしたものを口に入れる特性がある
気道に異物を詰まらせて窒息してしまう事故は、特に乳幼児に多くみられる事象です。 食べ物の大きさや、食事の時の体勢、食べ物を口に入れるタイミングなど、あらゆる要因で食べ物が気道に詰まってしまって窒息してしまう傾向にあります。 さらに小さい子どもは、食べ物以外にも興味を持って手にしたものを、なんでも口の中に入れてしまう行動特性があります。これにより目を離したすきに、口の中に入れた異物を飲み込んでしまって、気道に詰まらせてしまうことも。 気道に異物が詰まった状態で、喉や気管を塞いだ状態が続いてしまうと、死に至る恐れもあるほか、命が助かったとしても脳や神経に障害や後遺症が残るケースもあります。 このように食べ物や異物が、誤って気管にはいり、むせたり息苦しくなる「誤嚥(ごえん)」を防ぐには、どういった点に注意しておく必要があるでしょうか。子どもの窒息や誤嚥(ごえん)の原因になるのは何がある?
子どもの口の多きさは、直径で約4㎝です。これよりも小さくて、子どもの口の中に入るものは、どんなものでも「誤嚥(ごえん)」や窒息の原因になります。赤ちゃんや小さな子どもは、口や鼻を覆うものを、自分の力で取ることが出来ません。 そのため口に入れたものだけでなく、布団や吐いたミルクなどでも窒息する可能性があります。ですので、極力危険なものは、手の届かない所に置くようにしましょう。窒息の原因になるもの
おもちゃ
小さなスーパーボールや木製のおもちゃなど。オモチャを口に咥えた際など、そのオモチャについているパーツなどが口に入ることがあります。 とくに6mm~20㎜ほどの大きさだと、子どもの口にもすんなり入り、のどに詰まりやすいため窒息してしまう可能性があります。食べ物
窒息の原因になりやすい食べ物としては、こんにゃくゼリーやピーナッツなども豆類、あめ玉やキャラメル、ポップコーンや甘栗などが挙げられます。 柔らかいと思って食べさせても、歯ごたえのあるものや、口に入れる量で窒息してしまうことがあります。日用品
本来口に入れるもの以外でも、小銭やボタン電池などの雑貨も口の中に入れてしまって、喉に詰まらせることがあります。ま た喉に詰まらせるほかに、コンビニ袋を被って遊んでいた李、電気コードやカーテンの紐などを巻きつけて遊んでいると、首に巻き付けてしまって窒息することもあるので注意しましょう。スポンサーリンク
食べ物による窒息事故を防ぐには
さきほど紹介した中で、最も日常生活で起こりやすい、食べ物による窒息を防ぐには、どうしたらいいのでしょうか。3歳ぐらいまではピーナッツなどの豆類は与えない
小さな子どもは、ピーナッツや枝豆などの豆類を食べさせると、噛み切らずにそのまま飲み込んでしまって、喉に詰まらせやすいです。 ですので少なくとも3歳くらいまでは、ピーナッツや枝豆などの豆類は与えないようにしましょう。また豆類以外にも、こんにゃくゼリーやお餅など、子どもが喉に詰まらせやすい食品も注意が必要です。食べやすい大きさに切っておく
子どもに食事をさせる際、口いっぱいに入るようなサイズだと、詰まって窒息につながってしまうため、食事やおやつはあらかじめ食べやすい大きさに切っておくようにしましょう。 またミニトマトやブドウなど、丸くてツルツルしたものは、噛む前にスルッと喉の奥に入ってしまうことがあるので、気を付けましょう。遊びながら食事させない
言葉を覚えたてだったり、一人で動き回れるようになると、食事中に落ち着きがなくなって、じっとして食事しないことも多いです。食べながら飛び跳ねたり、ふざけながら食べていると、気道い食べ物を詰まらせてしまいやすいので非常に危険です。 普段から、食事やおやつの時はきちんと椅子に座って食べるよう、習慣つけさせてください。窒息したときはどんな症状になる?
気を付けていたとしても、万が一目を離したすきに、子どもが異物を飲み込んでしまうことがあります。窒息すると、短時間で命にかかわるため、いざという時のため、どんな症状が起きているか把握しておくようにしましょう。 喉に詰まって苦しいときには、声も出せないため、子どもの様子の変化をしっかり見ておくようにしましょう。窒息した時、子どもは以下のような状態になります。 ・喉を押さえる ・声が出せない ・口に指を入れて何かを出そうとしている ・苦しそうに呼吸している ・顔色が青ざめる子どもが喉に食べ物を詰まらせてしまったときの対処法
子どもが喉に何かを詰まらせて窒息しているのに気づいたら、まずは「救急車を呼び」ましょう。さらに救急車が来るまで時間がかかるため、その間に「応急処置を行う」ことが重要です。 また家族など、他の人を呼んで落ち着いて行動することが、とても大切です。意識があるとき
まだ意識がある状態であれば、救急車が来るまでの間に、可能な限り異物の除去を試みましょう。ただし、やみくもに口の中に指を突っ込んで取ろうとしても、逆に奥の方へ押し込んでしまうことがあるので、無理に取ろうとはしないでください。 もし咳が出るようなら、できるだけ咳をさせて異物が吐き出されるまで試してみましょう。意識がなくなったとき

参照:子供の救急ONLINE
もし意識がなくなった場合は、すぐに心肺蘇生を行うようにしてください。救急隊員と電話が繋がっている時は、隊員の指示に従うようにしましょう。 子どもへの心肺蘇生の方法は、以下のようなものがあります。1歳以上の幼児
1歳をすぎた幼児であれば「ハイムリック法」と呼ばれる、腹部突き上げ法での心肺蘇生を行います。 まず、子どもの背後から両腕を回し、みぞおち部分で両手を組みます。その両手で握りこぶしを作り、握りこぶしでみぞおち部分を上に圧迫していきます。 ただしハイムリック法を行うと、場合によっては内臓損傷になることもあるので、行った旨を必ず救急隊員に伝えるようにしてください。1歳未満の乳児
1歳未満だと、ハイムリック法は負担が大きいため行ってはいけません。乳児の場合には「背部叩打法」で心肺蘇生を行います。 方法は、片腕の上に乳児をうつぶせ状態で寝かせて、手のひらで顔を支えます。そして頭部が低くなるような姿勢にして、背中の真ん中部分を強くたたく方法になります。 これらの心肺蘇生法は、救急車が来るまで繰り返し行ってください。 なお「乳幼児突然死症候群」の保育園での乳幼児突然死症候群(SIDS)の予防・対策方法については、「保育園での乳幼児突然死症候群(SIDS)の予防・対策方法」の記事にてより詳しく解説していますので、併せてぜひお読みください。まとめ
今回は、子どもが窒息してしまう原因、そしてその原因を作る食べ物について解説してきました。 子どもだけでなくとも、大人ですら食事をしていて喉に物を詰まらせてしまい、そのまま窒息してしまうことがあります。喉に詰まったことに気づいたら、すぐに救急車を呼んで、早い対処を行うようにしてください。 体の小さな子どもは、詰まっていることに気づかず、声も出せないまま窒息死してしまうこともありますので、異変を感じた時点で速やかに医療機関を受診してください。- 午睡チェックセンサー導入の無料相談はこちら
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この記事を書いたライター
ICTキッズ編集部
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