フレッツ光やドコモ光などの固定回線をWi-Fiとして利用するためには「Wi-Fiルーター」という製品が必要になります。 しかし近ごろでは、数多くのメーカーからさまざまなWi-Fiルーターがラインナップされているため、どのような基準で選べばいいかわからないという方も意外と多いのではないでしょうか。 今回は、Wi-Fiルーターの世界トップシェアを誇る『TP-Link』の製品にスポットをあてながら、購入前にチェックしておくべきポイントや、おすすめのWi-Fiルーター製品10選についてわかりやすく解説を進めていきます。
Wi-Fiルーターを選ぶ前にチェックしておきたいポイント
まずは、必ずチェックしておきたい2つのポイントについて、簡単にご紹介いたしますので、順を追って見ていきましょう。利用人数
Wi-Fiルーターの購入を検討する場合、まずはWi-Fiを利用する人数をあらかじめ把握しておくことが大切です。 Wi-Fiルーターにはそれぞれの製品ごとに同時に接続できる端末の台数が決められているため、利用人数に合わせて適切な製品を選んでおく必要があるでしょう。使う場所の間取り
Wi-Fiを利用する場所に関しても、間取りや面積などはあらかじめ把握しておくことをおすすめします。 電波の届く範囲や距離などもそれぞれのWi-Fiルーターによって異なってくるため、特に大きな部屋やオフィスでの利用にあたっては、あらかじめ注意した方が良いでしょう。Wi-Fiルーターを選ぶ際に注目すべき機能
Wi-Fiルーターのなかには、電波強度を安定させるための機能が搭載された製品が数多く存在します。 いずれも必須の機能というわけではありませんが、下記の機能があることによって、通信の品質が安定したり、速度が向上したりといったメリットを見込むことができるため、購入の際には注目しておくべきポイントのひとつであると言えるでしょう。IPv6対応
通信速度の向上に大きな効果を及ぼすのが「IPv6」や「IPv6プラス」と呼ばれる次世代の通信規格に対応したWi-Fiルーターです。 世代の古い「IPv4」での接続方式が多いなか、より高速な通信環境を求める場合などにおいては「IPv6」や「IPv6プラス」に対応したWi-Fiルーターをおすすめします。MU-MIMO
複数の端末にデータを送信することができるようになるのが「MU-MIMO(Multi User MIMO)」と呼ばれる機能です。 Wi-Fiルーター本体の複数のアンテナごとに、それぞれで異なる信号を送信することができるようになるため、利用端末が多い場合などにおすすめの機能です。干渉波自動回避
電波の干渉を避けてデータ通信を行うことができるようになるのが「干渉波自動回避」と呼ばれる機能です。 利用環境に応じてその都度混雑の少ない電波へと自動的に切り替えることができるようになるため、速度の低下や通信不安定などの無線問題を解消させることができます。ビームフォーミング
特定のデバイスに向けて最適な電波を狙い撃つことができるのが「ビームフォーミング」と呼ばれる機能です。 Wi-Fiルーターと通信デバイスの位置関係を検出することによって、Wi-Fiルーターの設置部屋から離れているような場合であっても、強い電波を受信することができます。バンドステアリング・オートチャネルセレクト
時間や状況に応じて混雑の少ない周波数帯へと自動で切り替えてくれるのが「バンドステアリング」や「オートチャネルセレクト」と呼ばれる機能です。 無線接続の周波数帯には「2.4GHz帯」と「5GHz帯」の主に2つの帯域が存在するのですが、これらの帯域を切り替えながら利用することで、安定した通信が可能になります。メッシュWi-Fi
同じメーカーの親機と子機を使ってWi-Fiの電波を網目状に広げるWi-Fiルーターシステムが「メッシュWi-Fi」と呼ばれる製品です。 複数のWi-Fiルーターを組み合わせた網目状のシステムとなっているため、電波の届きにくい角部屋や部屋の死角などにも安定した電波を届けることができます。クアッドコア・デュアルコアCPU
Wi-Fiルーターそのものに「クアッドコアCPU」や「デュアルコアCPU」などの複数のコアをもつ高性能CPUを搭載したモデルもおすすめです。 Wi-Fiルーターに搭載されたCPUのコア数が多ければ多いほど、本体の処理速度も大幅な向上を見込むことができるため、遅延の少ないデータの送受信を実現させることができます。AOSS
Wi-Fiルーターと接続したい機器のボタンを押すことによって、諸々の設定を省略することができるのが「AOSS(AirStation One-Touch Secure System)」と呼ばれる機能です。 ボタンひとつでWi-Fiやセキュリティの設定を行うことができるため、特にWi-Fiルーターの利用が初めての方や、機械の設定が苦手な方などにおすすめの機能と言えるでしょう。【値段で選ぶ】おすすめWi-Fiルーター
ここからは、値段別で選ぶおすすめのWi-Fiルーター5選について、現在(2020年11月6日時点)の価格コムの料金を参考にまとめましたので、順を追って見ていきましょう。Archer A6
登録日:2020年7月価格(税込):¥3,360
IPv6:○
MU-MIMO:○
干渉波自動回避:×
ビームフォーミング:○
バンドステアリング:×
メッシュWi-Fi:×
AOSS:×
Archer C6
登録日:2019年9月価格(税込):¥3,800
IPv6:×
MU-MIMO:○
干渉波自動回避:×
ビームフォーミング:○
バンドステアリング:×
メッシュWi-Fi:×
AOSS:×
Archer C50
登録日:2019年9月価格(税込):¥3,000
IPv6:×
MU-MIMO:×
干渉波自動回避:×
ビームフォーミング:×
バンドステアリング:×
メッシュWi-Fi:×
AOSS:×
Archer C55
登録日:2016年12月価格(税込):¥3,514
IPv6:×
MU-MIMO:×
干渉波自動回避:×
ビームフォーミング:×
バンドステアリング:×
メッシュWi-Fi:×
AOSS:×
Archer C1200
登録日:2017年3月価格(税込):¥4,700
IPv6:×
MU-MIMO:×
干渉波自動回避:×
ビームフォーミング:○
バンドステアリング:×
メッシュWi-Fi:×
AOSS:×
【機能で選ぶ】おすすめWi-Fiルーター
続いては、機能別で選ぶおすすめのWi-Fiルーター5選について、こちらも現在(2020年11月6日時点)の価格コムの料金を参考にまとめましたので、順番にご紹介いたします。Archer AX20
登録日:2020年9月価格(税込):¥7,821
IPv6:×
MU-MIMO:×
干渉波自動回避:×
ビームフォーミング:○
バンドステアリング:○
メッシュWi-Fi:×
AOSS:×
Deco X20(2-pack)
登録日:2020年6月価格(税込):¥1万9,868
IPv6:×
MU-MIMO:○
干渉波自動回避:×
ビームフォーミング:○
バンドステアリング:○
メッシュWi-Fi:○
AOSS:×
Archer AX50
登録日:2019年10月価格(税込):¥1万1,035
IPv6:×
MU-MIMO:○
干渉波自動回避:×
ビームフォーミング:○
バンドステアリング:○
メッシュWi-Fi:×
AOSS:×
Archer A2600
登録日:2018年12月価格(税込):¥6,481
IPv6:○
MU-MIMO:○
干渉波自動回避:×
ビームフォーミング:○
バンドステアリング:○
メッシュWi-Fi:×
AOSS:×
Deco M5(3-pack) V2
登録日:2019年6月価格(税込):¥1万8,883
IPv6:×
MU-MIMO:○
干渉波自動回避:×
ビームフォーミング:○
バンドステアリング:○
メッシュWi-Fi:○
AOSS:×
まとめ
今回は、Wi-Fiルーターの世界トップシェアを誇る『TP-Link』の製品にスポットをあてながら、購入前にチェックしておくべきポイントや、おすすめのWi-Fiルーター製品10選についての解説を進めてまいりました。 選択肢が多く、何かと迷ってしまいがちなWi-Fiルーター選びですが、注目すべきポイントを意識しておくことで、無駄な失敗などのリスクを回避することができます。 Wi-Fiルーターの購入を検討されている方や、使用しているWi-Fiルーターに不満を感じている方などは、ぜひ一度今回の記事を参考に、自分に合った製品を選んでみてはいかがでしょうか。この記事を書いたライター
Wiz Cloud編集部
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