コロナ禍で企業の経営状態として厳しい状況が続く昨今、会社を経営するために必要な諸々のコストについては、可能な限り安く抑えたいというのが正直なところではないでしょうか。今回は、コスト削減における企業の事例などを、その業種や取り組みの内容ごとに分けて、ピックアップしてご紹介します。
コスト削減とは?
コスト削減の具体的な事例を取り上げる前に、まずは「コスト削減」とは一体どのような行為を指すものなのか、改めて確認していきましょう。そもそも、企業における「コスト削減」とは、企業活動における「ありとあらゆるコストを削減する」ことを指すものと言えるでしょう。
業務に必要不可欠な「人件費」や「光熱費」などはもちろんのこと、これには、プレゼン資料の印刷などにかかる「用紙の費用」や「インクの費用」なども含まれます。
・人件費
・水道光熱費
・インターネットなどの通信費
・出張費
・採用コスト
・事務用品などの消耗品のコスト
企業が利益を上げるためには、その事業規模に応じたランニングコストが必要不可欠となってきます。
このなかでも、特に人件費の項目については、社員の給料やボーナスなどにも直結してくるため、削減自体が難しいとされています。
コスト削減を実施する場合には、経営主体の押し付けとなってしまわないように、なるべく従業員の給与に直接影響しないようなかたちで、できるところからコツコツと取り組むことが大切です。
コスト削減の企業事例
ここからは、それぞれの企業ごとに分けて、具体的なコスト削減の事例をピックアップしてご紹介します。人件費や光熱費の削減はもちろんのこと、ペーパーレス化による郵送費の削減事例や、クラウドPBXの導入による通信費の削減事例など、さまざまなアイディアを取り上げていきますので、ぜひ参考にしてみてください。
「株式会社三菱UFJ銀行」のコスト削減事例
三大メガバンクとしても知られる「株式会社三菱UFJ銀行」ですが、同社の行ったコスト削減の取り組みとしては「固定電話の廃止」というものが挙げられるでしょう。社内に設置されている固定電話をスマートフォンに置き換えることによって、通信費の削減だけではなく、働き方に左右されないスムーズな電話応対を実現させることに成功しました。
近ごろでは、社内の固定電話をスマートフォンから操作することができる「クラウドPBX」のサービスなども、手頃な価格から利用することができるようになっているため、現実的なコスト削減の一つと言えるでしょう。
▶︎【三菱UFJ銀行が固定電話75%廃止で10億削減?】法人スマートフォンのメリット
「株式会社ニトリ」のコスト削減事例
北海道札幌市に本社を構える大手家具メーカーの「株式会社ニトリ」では、AIロボットを活用した大幅な物流コストのカットが実施されています。同社では、2016年に導入されたロボット倉庫の「Auto Store」をはじめとして、段ボールの自動裁断機である「BOX ON DEMAND」を導入するなど、工場業務のオートメーションに意欲的な姿勢を見せてきました。
これらの施策により、商品のピッキングや梱包作業などの作業効率は、導入前と比較すると、およそ5倍にまで向上したということで、先端技術を活用したコスト削減の代表的な事例と言えるでしょう。
▶︎出典:32期増収増益の「ニトリ」がつくった物流でもうかる仕組み(日経BizGate)
「株式会社ローソン」のコスト削減事例
国内の大手コンビニエンスストアチェーンでもある「株式会社ローソン」では、店内の照明をLED電球に置き換えることによって、大幅な電気料金の削減に成功しています。2008年の2月から実施されている取り組みですが、導入後の効果測定を行ったところ、店舗全体でおよそ「33%」もの消費電力の削減に成功したということで、その効果の高さが実感できます。
LED照明への置き換えなどは、比較的取り組みやすいコスト削減施策でもあるため、従来までの白熱電球を使用している場合には、積極的に検討していきたい改善案の一つと言えるでしょう。
▶︎出典:電気代を「60%削減」、コンビニで15種類の技術が光る(スマートジャパン)
「経済産業省」のコスト削減事例
行政手続きが煩雑化しやすい「経済産業省」でも、ペーパーレス化による業務効率の改善が取り組まれています。積極的なコスト削減が実施されています。行政機関ルールを守りながらあらゆる民間のニーズに対応するため、急速な変革がしづらい業界の1つです。特に、事務手続き業務に時間がかかってしまうことが多い特徴があります。
紙媒体を用いた行政手続きでは、印刷のためのコストが発生してしまったり、何度も同じ情報を書き込む手間が発生してしまったりなど、ヒトとモノの両面からコストの悪化を招いていました。
ITツールやオンラインシステムを活用することにより、これまで手作業で行っていた書類への書き込み作業を簡略化。作業時間の短縮や業務効率の改善などに大きな効果を発揮しているということです。
▶︎出典:【事例】経産省自らのDXへの挑戦に見る、デジタル化を支えるSaaS型認証サービスのあり方(ZDNet Japan)
「株式会社電通」のコスト削減事例
大手広告代理店としても有名な「株式会社電通」では、出張費や接待費を削減することで、間接的な人件費の削減が行われています。広告代理店という性質上、外部企業との連携などが多いことから、出張費や接待費のコストが悪化してしまうため、経費の条件などを明確化することで、不要不急な出張などを制限することに成功しています。
特にコロナ禍に突入して以降は、Zoomなどを活用したオンライン会議が普及するようになったため、ビジネスチャットアプリなどを利用することで、コスト削減の効果だけではなく、感染対策の効果なども見込むことができるでしょう。
▶︎出典:電通、7%のコスト削減へ(Campaign Japan)
まとめ
今回は、コスト削減における企業の事例などを、その業種や取り組みの内容ごとに分けて、ピックアップしてご紹介しました。新型コロナウイルスが猛威を振るう昨今においては、今後の企業が生き残っていくためには、既存の業務における不要なコストを「いかに削減できるか」が重要な課題の一つとなります。
コロナ以前には気が付かなかった新たな課題を発見するためにも、この苦しい状況を契機として、再度、現状の業務コストを見直してみてはいかがでしょうか。
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この記事を書いたライター
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