コストダウンは、利益を高めるためにも企業が常に取り組んでおきたい内容です。 とくにコロナ禍において売上減少が起きている場合、利益を確保するためにすぐに取り組めるのはコストダウンでしょう。 今回は、企業のコストダウンについて焦点をあててご紹介していきます。 具体的なアイデアや企業におけるコスト削減の成功事例、実施手順やポイントについて解説を進めていきます。
目次
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コストダウンとは?
「コストダウン」とは、どのような意味を持つものであるのかを、順を追って確認していきましょう。▶︎ 意外と知らないオフィスの「4大コスト」とは?削減方法と今日から使えるアイディア4選
コストダウンの意味
コストダウンとは、企業で発生する様々な費用を抑えることを意味します。コストダウンのほか、経費削減やコスト削減などと呼ぶこともあるでしょう。企業におけるコストとは
コストとは、企業が事業の展開を行うために必要な諸々の「費用(経費)」を指すものであると言うことができます。・生産に必要な原材料費
・従業員の人件費
・オフィスの賃料
・水道光熱費
・通信費(インターネットや法人電話)
・通勤のための交通費
上記に上げたようなありとあらゆる費用が「コスト」に該当するというわけですね。
コストダウンの目的
企業のコストダウンの目的は、主に「利益率の向上」と「生産性の改善」の、大きく分けると2つの目的に分けられると言えるでしょう。利益率の向上
利益率を向上させるためには、売上をアップさせるかコストを削減する必要がありますが、外的な要因に左右されがちな売上のアップは並大抵のことではありません。コストの削減であれば、現状発生しているコストを見直すだけで、それ以降の発生コストに関しても継続的に抑えることができます。まずは売上の改善よりも今あるコストを見直してみることが継続的に利益率に影響するでしょう。
生産性の改善
コストダウンでは生産性の改善にも影響します。不要なコストを取り除くという行為は、それすなわち、業務の無駄を洗い出すということにもつながります。
従来行っていた人為的な作業を、AIツールや自動化システムなどを活用することで、人件費の節約と業務フローの効率化を両立させることができるでしょう。
コストリダクションやコストコントロールとは違う?
▶︎ コストリダクションとは?コスト削減との違いや実施のポイントを解説!コストリダクションとは?
「コストリダクション」とは、一般的には「製品やサービスの企画段階」における経費削減を表すものとして知られています。コストコントロールとは?
「コストコントロール」とは、「製品やサービスの製造段階」におけるコスト削減を表すことが多いようです。つまり、コストリダクションやコストコントロールなども含めた、あらゆる経費削減行為のことを「コストダウン」と総称しているというわけです。
企業にかかるコストの事例
▶︎ 意外と知らないオフィスの「4大コスト」とは?削減方法と今日から使えるアイデア4選オフィス賃料のコスト
オフィス賃料のコスト企業のコストの一つとして代表的です。従業員数が数名程度の場合であれば、自宅をオフィスや店舗として流用することも可能ではあります。しかし多くの場合、オフィスビルやテナントビルのレンタルととしてオフィスの賃貸契約を結んでいる場合がほとんどです。
水道光熱費のコスト
「水道光熱費のコスト」は、私たちの生活には欠かせない存在であるものと同時に、それが法人規模ともなると月々の使用料金は膨大なものとなってしまいます。IT機器のコスト
ノートPCやスマートフォンなどの「IT機器のコスト」も企業のコストのひとつでしょう。コンピュータや複合機、ビジネスフォンなどのハードウェアはもちろんのこと、円滑な営業活動には欠かせない「CRM(顧客管理システム)」や「SFA(営業支援システム)」などのソフトウェアも含まれます。
オフィス用品のコスト
事務用品や消耗品などの「オフィス用品のコスト」も忘れてはいけません。資料の印刷にともなうコピー用紙の費用やインクジェットのコスト、また、ファイリングのためのホッチキスや書類保管のためのキャビネットの購入など、さまざまな事務作業にはオフィス用品の存在が欠かせません。
コストダウンの具体的なアイデア8選
オフィス賃料のコストダウンアイデア
1.家賃の値下げ交渉
通常の相場よりも家賃が高いと感じている場合には、物件の管理者との「家賃交渉」がおすすめです。特に、昨年より猛威を振るっている新型コロナウイルスの影響によって、近ごろでは法人オフィスの需要が落ち込んでいます。交渉の進め方次第では相場よりも比較的安い価格で物件の契約を結べるかもしれません。
無理な値下げ交渉などはオーナーとの関係悪化を招いてしまう恐れがあるため、家賃交渉がスムーズに進むようサポートしてくれる『賃料適正化サービス』の利用がおすすめです。
▶︎ 賃料適正化サービスとは?利用するメリットは?
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2.テレワークへの移行
出社の必要性が低い場合には、リモートワークやテレワークに移行するというのも有効なアイデアの一つと言えるでしょう。オフィスそのものを持たないことで、月々にかかる莫大な家賃を節約することができるうえ、新型コロナウイルスによる感染症への対策にもつながりますす。
しかし、突然完全リモートワークなどに移行してしまうと、組織の機能不全や予期していなかったアクシデントなどが発生する可能性があるでしょう。まずは試験的かつ段階的にテレワークの実施を始めてみることをおすすめします。
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水道光熱費のコストダウンアイデア
3.電力会社の見直し2016年から実施がスタートした電力の小売全面自由化にともない、東京電力などの地域電力会社以外でも、さまざまな自由化サービスが利用できるようになりました。
特に、法人やオフィスでの利用ともなると、月々の電気料金は高額なものとなってしまうため、使えば使うほど従量料金が安くなる大容量の電力プランへの切り替えや見直しなどがおすすめです。
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4.LED照明の導入
従来からの蛍光灯や白熱電球を使用しているような場合であれば、オフィスの照明機器をLED照明に切り替えることによって、大きなコスト削減効果を見込むことができます。蛍光灯に比べて約70%、白熱電球に比べて約90%の消費電力および電気料金の削減を見込むことができるLED電球は、定期的なメンテナンスが不要かつ寿命も長くなるため、積極的な導入がおすすめです。
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IT機器のコストダウンアイデア
5.会計システムの活用
会計システムや会計ソフトの活用などは、IT機器のコストダウンだけではなく、人件費の節約や業務効率の改善などに非常に大きな役割を果たします。会計システムを活用することにより、従来までは人為的に手作業で行ってきた伝票の入力作業なども、今後はシステムが自動的に入力を行ってくれるようになるため、コストパフォーマンスに優れたサービスであると言えるでしょう。
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6.ネット回線の切り替え
会社で利用しているインターネットの回線を切り替えることでも、大きなコスト削減効果を見込むことができます。現在位までに携帯キャリアとのセット割が組めるサービスが登場しています。、NTTフレッツ光の回線を利用した各種コラボレーションサービスも充実しているため、固定回線コストの見直しに努めることも重要と言えるでしょう。
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オフィス用品のコストダウンアイデア
7.ペーパーレスの推進
ペーパーレスの推進では、コピー用紙の削減や印刷費用の節減に効果的です。電子契約サービスを活用することにより、これまでは紙媒体で保存していた契約書類などに関しても、これからは物理的なスペースを割かない電子書類として管理、運用していくことができるようになるため、コストダウンにも大きな効果を見込むことができます。
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8.固定電話やFAXの廃止
固定電話やFAX機器の撤廃なども、オフィスのコスト削減には非常に大きな効果を発揮すると言えるでしょう。近ごろでは、インターネットを経由してFAXの送受信を行うことができるインターネットFAXの普及が進んでいるため、旧来のシステムをデジタルに置き換えることによって、オフィスコストの削減と生産性の向上を両立させることができます。
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コストダウンの4つの手順と注意すべきポイント
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1.現状のコスト把握
現状のコストがどれくらいなのかを把握しておくことが最初のステップとなります。唐突にコストダウンとは言っても、そもそも現状のコストを正しく認識していなければ、どの項目をどれくらい削減するべきかなどの具体的な目標を立てることができなくなってしまいます。
コスト削減に取り組む以前に、まずは現状の企業における発生コストの全体像を把握しておくことで、月々どの項目にどのくらいの出費が発生しているのかを確認することが重要と言えるでしょう。
2.数値目標の決定
現状の発生コストの把握と確認が済んだ後は、コストダウンによる具体的な削減目標を定めていきましょう。このときに注意しておきたいポイントとしては、どの項目をいつまでにどれくらい削減するのかという時間軸に沿った立体的な目標を定めることです。
ただ漠然とコストダウンに取り組むのではなく、現状のコストから実現可能な数値を定め、あらかじめ決められた期間までにどれくらいの割合を達成できたのかなど、今後の効果検証にも役立つような先を見据えた目標設定が重要と言えるでしょう。
3.削減プランの作成と実施
コストダウンの具体的な数値目標を定めた後は、削減プランの作成と実行のステップに移ります。ここで重要なポイントとしては、必要なコストと不要なコストとを仕分け、それぞれの削減項目に優先順位を付けておくことです。
大きな削減幅が見込める項目については優先順位を高めに設定しておき、削減幅が小さい項目については優先順位を低めに見積もっておくことで、より効果的なコストダウンの実施につなげることができるでしょう。
4.効果測定と改善
コストダウンの目標に対する効果測定と改善の段階に進みます。このときに注意しておきたいポイントとしては、目標の達成や未達成に関わらず、どうしてその目標が達成できたのか、または達成できなかったのかなどを分析していくことです。
仕入れ値の変動や時期によるものなどの外的な要因である可能性も考えられるため、入念な効果検証と関係部署への共有が重要となります。
コストダウンは「コストの見直し」から始めよう!
今回は、企業のコストダウンについて焦点をあてながら、コストダウンにまつわる具体的なアイデアや企業におけるコスト削減の成功事例、コストダウンの実施手順やそのポイントなどについても解説を進めていきました。利益率の改善や生産性の向上など、さまざまな副産物を見込むことができる企業のコストダウンですが、具体的な削減施策を計画する場合には、その効果測定などの時間も含めて、それ相応の時間を費やしてしまいます。
そのため、手っ取り早く既存のコストを削減したいという場合であれば、現状利用しているサービスの料金の見直しと、安価な代替サービスがないかどうかなどを確認してみる方法がおすすめです。
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今回の記事で紹介してきたコストダウンに関するサービスなども踏まえながら、少しでも気になるサービスがあった場合は、ぜひ一度、無料の見積もり相談を通して自社のコスト削減に取り組んでみてはいかがでしょうか。
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この記事を書いたライター
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