「インサイドセールスってよく聞くけどどういうもの?」 「営業の成果を上げるのにインサイドセールスって効果あるの?」
インサイドセールスは、企業が行う営業手法の一つです。営業活動の効率化や営業コストの削減によって、生産性の向上に繋がります。
インサイドセールスは、効果的な営業手法として注目を集めていますが、仕組みや導入するメリット、運用方法を知らないという方も多いです。 今回は、インサイドセールスの基礎知識やメリット、運用のコツや導入の流れなどをまとめてご紹介します。
インサイドセールスは、企業が行う営業手法の一つです。営業活動の効率化や営業コストの削減によって、生産性の向上に繋がります。
インサイドセールスは、効果的な営業手法として注目を集めていますが、仕組みや導入するメリット、運用方法を知らないという方も多いです。 今回は、インサイドセールスの基礎知識やメリット、運用のコツや導入の流れなどをまとめてご紹介します。
目次
- インサイドセールスとは何か?
- インサイドセールスに向いてる人
- インサイドセールスとフィールドセールス
- インサイドセールスとテレアポの違い
- インサイドセールスのやり方
- インサイドセールス導入の流れ
- インサイドセールスのメリット
- インサイドセールスのデメリット
- インサイドセールスの向き不向き
- インサイドセールスは辛い?向いていない人の特徴
- インサイドセールスの種類
- インサイドセールスの業務内容
- インサイドセールスとフィールドセールスの使い分け
- インサイドセールスに注目が集まっている背景
- インサイドセールスの活用シーン
- インサイドセールスの活用パターン
- インサイドセールスの役割
- インサイドセールスの組織づくり
- 組織におけるインサイドセールスの役割
- インサイドセールスのKPI
- インサイドセールスを成功させるポイント
- インサイドセールスを効率よく行う方法
- インサイドセールスに活用できるツール
- インサイドセールスを企業が導入する際の注意点
- インサイドセールスの外部委託もおすすめ
- インサイドセールス代行企業おすすめ5選
- インサイドセールス おすすめの 本5選
- インサイドセールスを活用して営業効果を高めよう
インサイドセールスとは何か?
インサイドセールスとは分かりやすくいうと内勤営業
インサイドセールスとは、非対面で行う営業活動です。具体的には、電話、メール、ウェブ会議などを活用してお客様にアプローチを行います。インサイドセールスは、顧客のフェーズごとに担当者を設けることで営業活動を分業できるため、業務効率化や売上アップが期待できます。
インサイドセールスはSaaS企業で導入されやすい
インサイドセールスはSaaS商材との相性が良いとされるため、IT業界を中心に、売上アップに繋がる営業手法として導入されています。SaaS(サース)とは「Software as a Service」の略で、クラウド上のアプリケーションやソフトウェアを、インターネットを通じて利用できるサービスです。
具体的には、GmailやMicrosoft Office 365などが挙げられ、ユーザーは自分のパソコンにソフトウェアをインストールする必要がありません。
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インサイドセールスに向いてる人
ヒアリング能力が高い人
インサイドセールスでは、コミュニケーションを通じて顧客の課題や潜在的なニーズを聞き出す必要があるため、ヒアリング力が求められます。お客様の話をうまく引き出すことが、最適な提案に繋がるため、傾聴力が高い人材はインサイドセールスに向いています。
素早く業務を処理できる人
インサイドセールスは、幅広い業務を効率よくこなす必要があるため、素早くタスクを処理する能力が求められます。複数の顧客を同時並行で担当、電話やメールを使ったコミュニケーションやリスト作成など業務内容は多岐にわたります。
物事を楽観的に捉えられる人
インサイドセールスでは、見込み度合いの低い顧客へアプローチを行うため、相手から冷たい言葉や態度で対応されることもしばしばあります。アプローチがうまくいかなかった場合や失注した場合でも、前向きに気持ちの切り替えができる人がインサイドセールスに向いています。
インサイドセールスとフィールドセールス
非対面で営業活動を行うインサイドセールスに対し、対面で営業活動を行うことをフィールドセールスといいます。フィールドセールスは、お客様と直接顔を合わせることで信頼を得やすいというメリットがありますが、訪問時の移動にコストがかかるため、見込み度が高い顧客への提案やクロージングに適しています。
インサイドセールスとテレアポの違い
目的が違う
テレアポの目的は、一番最初の商談機会を作るアポイントを取る営業手法のことですが、インサイドセールスは、お客様との関係を構築しながらサービスの紹介などを行っていきます。それぞれ営業の目的が異なるため、営業活動に使う手段やアプローチする際の内容も異なります。
成果指標が違う
インサイドセールスは、潜在ニーズ・課題を引き出せたかなどの質的指標を成果指標とすることが多く、テレアポは主にアポイント件数といった量的指標を成果とするのが一般的です。インサイドセールス、テレアポどちらも同じ営業手法ですが、成果指標が異なるので、求められる結果も大きく違います。
成果までの時間軸が違う
インサイドセールスは、顧客との関係構築を通して、獲得への見込み度を高めていくため、成果に繋がるまでに時間がかかります。テレアポは、 アポイント獲得の時点で成果とみなされるため時間がかかりません。求められる内容や目的が違うため、成果までにかかる時間が異なります。
インサイドセールスのやり方
インサイドセールスを導入するには、念入りな事前準備を行いましょう。プロセスや戦略の明確化はもちろん、目標の設定や円滑なオペレーションのためのツール導入なども欠かせません。
インサイドセールス導入の流れ
-
STEP.1
目的設定・業務プロセスの設計
インサイドセールスを活用した営業活動の目的やプロセスを洗い出し、インサイドセールスのチームが担当する範囲を選定します。
また、チーム全体の最終目標やKPI、営業プロセスにおけるインサイドセールスの役割を明確化しましょう。 -
STEP.2
人材の選定・ツールの導入
インサイドセールスの担当者を選定しましょう。個人のスキルを見極め、適切な配置をすることで、高い効果を得られます。
また、電話、メール、Web会議ツール、社内連携のためのチャットツールや顧客管理システムなどを導入し、社内インフラの整備をしましょう。 -
STEP.3
シナリオの策定
インサイドセールスのシナリオを作成します。シナリオ作成時には、現状把握やフィードバック体制、PDCAサイクルなど、運用方法を明確にします。
顧客の検討段階に応じて具体的な戦略を立てることで、業務プロセス分業の効果が最大限に引き出されます。 -
STEP.4
実施・効果の検証・改善
インサイドセールスを実行し、成果を検証します。定期的に戦略の見直しや課題の改善を行うことで、効果や営業力の向上を図ります。
メンバーのコール数や受注率などの数値分析、顧客の反応を踏まえて、適宜アプローチ方法やKPIを修正しましょう。
インサイドセールスのメリット
効率化・生産性の向上に繋がる
インサイドセールスは、営業プロセスの分業によって、顧客へのアプローチを効率的に行い、業務の生産性を向上します。短時間で多数のアプローチができるため、少人数でも効率的に成果を出しやすいことから、人手不足に悩む企業でも積極的に導入が可能です。
営業力の強化が期待できる
インサイドセールスは、自社の営業力を底上げできます。電話やWeb会議のログを活用し、営業ノウハウの蓄積ができるからです。ベテランや成績の良い営業マンの商談を分析し、効果的な営業手法や知見を共有することで、組織の強化を図れます。
営業コストを抑えられる
インサイドセールスは、対面営業の際に必要な訪問コストがかからないので、営業コストの削減に効果的です。見込み度の低い顧客や、受注に繋がらなかった場合にかかるコストを最小限に抑えられるため、営業コストがかかりすぎて頭を抱える企業におすすめです。
商談機会を創出できる
インサイドセールスは、営業プロセスの分業によって、より多くの顧客にアプローチができます。商談の機会が増えることで、売上アップに繋がる可能性も高くなるため、会社への利益を生みやすくなります。
顧客育成を効率化できる
顧客の検討フェーズに特化したアプローチを行うことで、効率的に見込み顧客を育成できます。顧客育成と商談の担当を分けることで、潜在的な顧客とのコンタクト不足による受注機会の喪失を防ぐことができます。
営業の負担軽減が期待できる
インサイドセールスの活用で、一人当たりが担当する営業範囲が限られるため、営業活動の負担が軽減されます。対面が不要な営業プロセスを分担することによって、一人が多くの案件を抱えて、負担が大きくなることを防ぎます。
低価格商品を売りやすくなる
インサイドセールスは、低価格商品の営業に適しています。営業にかかるコストが低く、商材単価が低くても費用対効果を期待できるためです。単価が低い商品で、対面営業では販売コストが高すぎる場合には、積極的にインサイドセールスを活用してみましょう。
インサイドセールスのデメリット
情報共有の整備が必要になる
インサイドセールス導入時は、社内での情報共有の仕組みを整えなくてはなりません。営業活動を分担するため、部門間の綿密な連携が必要です。コミュニケーション不足はインサイドセールスの大きな失敗要因として挙げられるため、スムーズに情報共有できる体制を整備しましょう。
信頼関係を築きにくい
インサイドセールスは、対面のコミュニケーションを重視する顧客とは、信頼関係を築きにくい場合があります。非対面営業の場合、対面営業に比べ担当者の誠意や人柄が伝わりにくいため、メール文面や電話でうまく伝えられるスキルを強化しましょう。
システム導入・社内インフラの整備が必要になる
インサイドセールスでは、部門間の連携を円滑に行うために、システムや社内インフラを整備する必要があります。主に、Web会議ツールや顧客管理システム、営業支援システムなどの分析ツールのほか、スムーズなやり取りが可能なチャットツールなどが多く活用されています。
商品や顧客によって相性が変わる
高額商品や複雑なサービスの商談など、インサイドセールスが向かない商材も中にはあります。また「商売は対面で行うのが当たり前」という考えの顧客も多いため、人や取扱い商品によっては、インサイドセールスが合わない可能性があるので注意しましょう。
インサイドセールスの向き不向き
インサイドセールスに向いている商材
インサイドセールスに向いている商材の特徴としては、「安価であること」や「商材の説明がしやすいこと」などが挙げられます。たとえば、クラウドサービスなど、サブスクリプション型のビジネスモデルでは、インサイドセールスによる営業で効果が得やすいです。
インサイドセールスに向いていない商材
インサイドセールスが向いていない商材の特徴としては、「高額である」や「商材の説明が難しい」などが挙げられます。これらの商材を成約するには、顧客と信頼関係を構築することが重要であるため、対面での営業に力を入れましょう。
インサイドセールスは辛い?向いていない人の特徴
話のキャッチボールが苦手な人
インサイドセールスでは、顧客のニーズをうまく引き出すことが重要なので、相手の話を聞くのが苦手な人には向いていません。顧客にアプローチをする際は、自分ばかりが話すのではなく、相手がなにを求めているかを汲み取りながら話を進める姿勢が必要です。
継続力がない人
インサイドセールスでは、地道なアプローチを継続して行う必要があるため、コツコツと努力をすることが苦手な人には向いていません。一度のやり取りで成果を急ぐのではなく、こまめなメールの送信や電話の折り返しなどを通じて顧客の購買意欲を育成する姿勢が大切です。
積極性がない人
インサイドセールスでは、より多くの顧客に対して積極的にアプローチすることが成果に繋がるため、積極性がない人には向いていません。たとえば、断られることなどの失敗を恐れてなかなか行動に移せない人は、インサイドセールスに適さない人材だといえます。
インサイドセールスの種類
役割 | ターゲットの状態 | 営業方法 | |
---|---|---|---|
SDR | 問い合わせのあった顧客への営業 | 顕在層 自社を認知している 購入意欲高い |
・担当者への電話やメール ・メルマガ配信 |
BDR | 自社にベネフィットの多い顧客への営業 | 潜在層 自社を認知していない 購入意欲不明 |
・代表電話への電話 ・キーパーソンへの手紙 |
SDR・反響型営業(PULL型)
SDR(Sales Development Representative)は、主に問い合わせのあった顧客へのアプローチを担います。たとえば、ホームページからの資料請求や問い合わせフォームへの入力など、顧客からのアクションに対して最初のアプローチを行います。
対応する顧客は、既に問い合わせをしてきているためニーズが顕在化しており、購買意欲が高いという特徴があります。
BDR・新規開拓型営業(PUSH型)
BDR(Business Development Representative)は、問い合わせなど顧客からのアクションがなくとも、自社から積極的にアプローチを行う手法です。BDRの目的は、自社の認知を拡大し、顧客の潜在的なニーズを引き出したうえで成約を獲得することです。
対応する顧客は、自社のことを認知していなかったり、購買意欲が低かったりする場合もあるため、SDRよりも顧客育成に時間がかかります。
インサイドセールスの業務内容
インサイドセールスの主な業務内容は、電話やメールを使って顧客に情報提供を行い、購買意欲を高めることです。購買意欲を高めるために、顧客との継続的なコミュニケーションを通して、潜在的なニーズを引き出すことを目指します。
インサイドセールスとフィールドセールスの使い分け
顧客の購買意欲
顧客の成約見込み度合いによって、インサイドセールスとフィールドセールスを使い分けることで、効率的に成果を得られます。購買意欲が低い顧客に対しては遠隔でアプローチを行い、成約率の高い見込み客への対面営業を強化することで、人的リソースを有効活用できます。
顧客側のリテラシー
自社の製品やサービスジャンルに対する顧客側のリテラシーによって営業手法を使い分けるという戦略も有効です。リテラシーが低い顧客に対しては、インサイドセールスを通して継続的に情報提供を行うことで、コストを抑えながら成約を目指すことができます。
インサイドセールスに注目が集まっている背景
市場や競争の激化で求められる生産性の向上
営業コストの削減や業務効率化に効果的なインサイドセールスは、生産性向上を推進する企業が増えていることで、高い注目を集めています。低コストで多数の顧客にアプローチが可能なインサイドセールスは、市場が激化する中で多くの企業に採用されています。
人手不足で業務効率化が必要
インサイドセールスは、少人数でも営業の成果を出しやすく、企業の人材不足をカバーすることができます。とくに営業マンの確保が課題とされる今、効率的に営業活動が行えるインサイドセールスの重要性が高まってきています。
インサイドセールスを促進するツールの進化
インサイドセールスは、メール、SNS、Web会議ツールなど、各コミュニケーションツールの需要拡大に影響を受けています。電話に限らず、幅広いコミュニケーションが可能となり、インサイドセールスが行いやすい環境が整ったことで、普及が後押しされたといえます。
コロナ禍によるオンライン化
新型コロナウイルスの感染拡大により、インサイドセールでの営業活動を本格的に導入する企業が増加しました。感染症対策のため、ビジネスでのオンライン化が推奨されたことで、非対面で商談を実施できるインサイドセールスは、コロナ禍での営業活動として注目を集めています。
アプローチ先が限られやすい課題
インサイドセールスを利用することで、過去の失注案件や保留案件にも再度アプローチが可能です。マーケティング施策を一定数行うと、徐々に新規のアプローチ先が減少しますが、インサイドセールスで再びアプローチすることで、新規顧客獲得のきっかけになります。
顧客の意識や購買プロセスの変化
インサイドセールスは、近年の顧客の購買行動が買い手主導になっている事でも効果を発揮します。顧客に対して継続的な情報提供を行うという性質は、購買において情報収集や比較を重視する消費者に対する有効な手法です。
安価なクラウドサービスの台頭
効率的に顧客へのアプローチができるインサイドセールスは、単価の安いクラウドサービス商品との相性が良く、多くの企業に採用されています。インサイドセールスは営業コストを抑えることができるため、サブスクリプションサービスなどの単価が安い商品でも積極的に営業活動を行えます。
商品数の増加
インサイドセールスは、膨大な数の商品を、最適なアプローチ方法に分類できます。専任の担当者が、顧客に合わせた提案をできるので、商品数が増加しても受注率や顧客の満足度を保つことができます。
インサイドセールスの活用シーン
新規開拓
インサイドセールスは、低コストかつ効率的に、より多くの顧客へのアプローチが可能なので、顧客の新規開拓に活用できます。インサイドセールスの活用による営業プロセスの分業で、新規開拓に特化した部門を設けることもできるため、成果を得やすくなります。
リードの育成と顧客関係の強化
インサイドセールスは、見込み顧客に対して継続的にアプローチを行うため、リードの育成と顧客関係の強化に活用できます。長期的な情報提供によるナーチャリング(=顧客育成)で顧客ニーズを顕在化させ、購買意欲を徐々に高めて商談に繋げる役割を果たします。
顧客の声を収集する役割
インサイドセールスは、長期的なアプローチを通して、顧客と継続的にコンタクトを取れるため、顧客のニーズを捉えることにも有効です。ヒアリングした顧客の情報を蓄積することで、商品・サービスの開発や改善に役立てたり、新たな施策の立案に活用できます。
インサイドセールスの活用パターン
アポイント獲得型
アポイント獲得型では、マーケティングで獲得したリードに対して、メールや電話を使ってアプローチし、アポイントを獲得します。クロージング型
クロージング型では、Web会議などを用いて、クロージングまでのプロセスをすべてインサイドセールスで行う手法です。アップセル型
アップセル型では、既存顧客に対して電話などでアプローチを行い、オプションの追加などのアップセルを促す手法です。インサイドセールスの役割
インサイドセールスは、BDRやSDRなど複数の領域に分かれており、それぞれで役割や顧客へのアプローチ方法が異なります。新規顧客にアプローチする BDRの役割
BDRとは「Business Development Representative」の略であり、インサイドセールスにおいて新規顧客獲得のためにアプローチを行います。電話でのアポイント獲得やメールの送信などを通じて新しい顧客との接点を作り、売上に繋げる役割を担います。
顧客からの問い合わせに対応するSDRの役割
SDRとは「Sales Development Representative」の略であり、インサイドセールスにおいて顧客からの問い合わせや反響への対応を行います。WebサイトやSNSを通じて自社の情報発信を行い、資料請求や展示会などの問い合わせを獲得することで売上に貢献する役割を担います。
インサイドセールスの組織づくり
インサイドセールスの組織運営では、適切な人材選定や担当者のモチベーション維持が重要なポイントとなります。
インサイドセールスを導入する場合は、目的や部門としての存在意義をきちんと明確化し、組織をマネジメントしていくようにしましょう。
組織におけるインサイドセールスの役割
マーケティングと訪問営業の架け橋
インサイドセールスは、マーケティング部門が獲得したリードをナーチャリングする役割を担います。リードの購買意欲をある程度高めたうえで訪問営業に移行することで、訪問部門の業務効率を高めることができます。
一人ひとりに合わせたコミュニケーション
インサイドセールスは、マーケティング部門では対応しきれない「顧客一人ひとりの課題やニーズに合わせたアプローチ」を担います。たとえば、顧客の状況に合わせてメールの文面を細かに調整することで、メール一通の訴求効果が高くなります。
インサイドセールスのKPI
量的KPI
インサイドセールスにおける量的なKPIとしては、コール数や資料送付数などが挙げられます。コール数の場合は実際に通話できる割合、資料送付数の場合は反響や問い合わせが来る割合などをもとに、目標の数値を設定しましょう。
質的KPI
インサイドセールスにおける質的なKPIとしては、コンタクト数(率)・商談化件数(率)・受注数(率)などが挙げられます。質の良いインサイドセールスを行いたい場合は、「受注につながるかどうか」という視点が重要です。
インサイドセールスを成功させるポイント
適正な営業目標を決める
インサイドセールスの目標として、顧客育成や成約率といった営業目標を決める必要があります。質の良い商談機会を創出し、営業効率を高めるために、顧客との関係構築やニーズの把握にも焦点を当てた目標を設定しましょう。
アプローチ数を最大化する
インサイドセールスでは、効率的に顧客へコンタクトを取り、アプローチ数を増やしていきましょう。電話だけでなく、メールやSMSをうまく組み合わせて活用することで、アプローチの母数を大きく増やすことが可能です。
顧客特性に合わせたアプローチを行なう
インサイドセールスを成功させるには、ナーチャリングを効果的に行うために、顧客ごとに営業手法を使い分ける必要があります。顧客に合わせて、アプローチ頻度や方法、商談内容を工夫することで、円滑な関係構築が実現し、インサイドセールスの効果が一層高まります。
ステージ分けをする
インサイドセールスでは、顧客のステージ分けを行い、適切なアプローチを取るようにしましょう。顧客一人ひとりの検討段階を適切に見極めたうえで、電話やメールなど、顧客に効果的な営業手法をとり、成果に繋げましょう。
適切なルールを設定する
インサイドセールスでは、情報管理や顧客対応のルールを設定します。部門間で認識を統一し、トラブルを防がなくてはなりません。業務を標準化・効率化するために、基本的な顧客対応はマニュアル化して共有し、定めたルールを徹底することが重要です。
KPIを意識する
インサイドセールスでは、最終的な目標に対するKPI設定も重要です。細かくKPIを設定することで、モチベーションを保ちながら目標達成を目指します。KPIを決める際は、コール数などの「量的KPI」と、受注率などの「質的KPI」をバランス良く設定するようにしましょう。
インサイドセールスを効率よく行う方法
インサイドセールスを効率よく行うには、専門のツールを導入するのがおすすめです。顧客情報の管理や過去にやり取りした際の履歴を分析できるため、より効果的なアプローチが可能になります。
インサイドセールスに活用できるツール
CRMツール
インサイドセールスでは、顧客情報の管理に活用できるCRM(=顧客関係管理)ツールを活用できます。顧客の個人情報、購入履歴、問い合わせ履歴、アンケート結果などを一元管理できるため、部門間での顧客情報を共有する際に役立ちます。
SFAツール
インサイドセールスでは、営業活動の成果をデータ化するSFA(=セールスフォースオートメーション)ツールも活用します。たとえば、顧客情報や案件ごとの進捗状況、営業担当者の行動履歴などを管理することで営業活動の効率化を図ります。
MAツール
インサイドセールスでは、マーケティング業務を自動化するMA(=マーケティングオートメーション)ツールも役立ちます。MAツールを使って、あらかじめ顧客の特性に合わせてアプローチ方法を設定し、情報提供や宣伝を行うことで、見込み顧客の獲得に繋げます。
インサイドセールスを企業が導入する際の注意点
インサイドセールスが向いてる人=フィールドセールスが得意な人ではない
インサイドセールスでは、フィールドセールスの延長線で人選をすると失敗しやすいため、配置に注意しましょう。特に、マネジメントの要領がフィールドセールスとは異なるため、個人の営業活動が得意だったという理由で管理者を選ぶことは避けましょう。
インサイドセールスがマイナスに働くパターン
インサイドセールスは、状況や商材、顧客によって向かない場合があります。インサイドセールスばかりに注力し、対面営業を減らしすぎたことで、信頼関係を失ってしまうことがあるので、事前にリスクを想定し、機会損失を防ぎましょう。
インサイドセールスの外部委託もおすすめ
営業活動を拡大できる
インサイドセールスを外部に委託することで、人材不足でも営業活動を広げ、成果を増やすことができます。外部委託をすることで、自社の営業マンは対面商談など、売上に直結する業務に集中できるため、生産性の向上も期待できます。
質の高い営業活動ができる
インサイドセールスの外部委託によって、専門的なノウハウやテクニックを活用し、営業の質を向上することができます。導入から運用まで、まとめて外部委託することも可能なので、立ち上げや運用において専門性の高いサポートを受けたい場合におすすめです。
インサイドセールス代行企業おすすめ5選
企業名 | サービス内容 | 料金形態 | 公式URL |
---|---|---|---|
CEREBRIX | アポイント獲得特化型 | 固定報酬型 | 公式サイト |
SORAプロジェクト | アポイント獲得特化型 | 固定報酬型 ※コール単価は成果報酬 |
公式サイト |
コンフィデンス | アポイント獲得特化型 | 固定報酬型 | 公式サイト |
コムレイズインキュベート | アポイント獲得特化型 クロージング型 |
成果報酬型 | 公式サイト |
リーグル | アポイント獲得特化型 既存アップセル型 |
成果報酬型 | 公式サイト |
*アップセル:顧客の単価を向上させるための施策
インサイドセールスだけでなく、DX(デジタルトランスフォーメーション)を通じた営業手法や組織編成の見直しにも役立つ一冊です。
特に、具体的な事例を通じて現場をイメージしながら理解を深められるため、インサイドセールスを行う組織の責任者におすすめの本です。
インサイドセールスのみならず、効率化を含めた営業プロセスの全体的な見直しに役立つ一冊です。
筆者自身の実務経験に基づき、採用やKPI設定、テクニックなど具体的な業務についても解説されており、実用性が高い本だといえます。
インサイドセールスの基本的な知識が網羅的に記されているため、営業プロセスを一から体系的に学びたい方におすすめの一冊です。
インサイドセールス おすすめの
本5選タイトル | 著者 | 出版社 |
---|---|---|
デジタルインサイドセールス 最新テクノロジーによる法人営業改革の実践 | 吉田 融正 | ダイヤモンド社 |
インサイドセールス 究極の営業術 | 水嶋 玲以仁 | ダイヤモンド社 |
THE MODEL(ザ・モデル) | 福田 康隆 | 翔泳社 |
インサイドセールス 訪問に頼らず、売上を伸ばす営業組織の強化ガイド | 茂野 明彦 | 翔泳社 |
インサイドセールスの実務―売上を3倍に増やす驚異の営業支援システム | 沼澤 拓也 | 東洋経済新報社 |
デジタルインサイドセールス 最新テクノロジーによる法人営業改革の実践
本書では、デジタルテクノロジーを用いたインサイドセールスのノウハウや営業戦略を学ぶことができます。インサイドセールスだけでなく、DX(デジタルトランスフォーメーション)を通じた営業手法や組織編成の見直しにも役立つ一冊です。
インサイドセールス 究極の営業術
本書では、インサイドセールスにおける組織づくりや体制について、事例を織り交ぜながら解説されています。特に、具体的な事例を通じて現場をイメージしながら理解を深められるため、インサイドセールスを行う組織の責任者におすすめの本です。
THE MODEL(ザ・モデル)
本書は、インサイドセールスがどのようにして本場アメリカから日本へと広まり、浸透してきたのかについて解説しています。インサイドセールスのみならず、効率化を含めた営業プロセスの全体的な見直しに役立つ一冊です。
インサイドセールス 訪問に頼らず、売上を伸ばす営業組織の強化ガイド
インサイドセールスの役割や組織作り、成果をあげるための方法論などが記された一冊です。筆者自身の実務経験に基づき、採用やKPI設定、テクニックなど具体的な業務についても解説されており、実用性が高い本だといえます。
インサイドセールスの実務―売上を3倍に増やす驚異の営業支援システム
本書は、日本でインサイドセールスが導入されはじめた時期に出版され、解説本としては先駆的な存在の一冊です。インサイドセールスの基本的な知識が網羅的に記されているため、営業プロセスを一から体系的に学びたい方におすすめの一冊です。
インサイドセールスを活用して営業効果を高めよう
インサイドセールスは、営業プロセスの分業による業務効率化で生産性向上に繋がり、営業効果を高めることができます。近年、市場の変化や競争の激化により企業が課題とする「営業成果の追求」において、インサイドセールスは効果的な手段であるといえます。
インサイドセールスは外部委託も可能です。「ノウハウがなく不安」「導入や運用のサポートを受けたい」という企業は積極的に活用しましょう。
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