「個人事業主でも使える回線なの?」
「業務用として安定性は問題ない?」
ソフトバンク光は、法人名義で契約でき、低コストで導入しやすい光回線として注目されています。
ただし、固定IPや品質保証(SLA)は標準では付帯していないため、業務内容によっては事前に要件確認が必要なケースもあります。
本記事では、ソフトバンク光が向いている法人・向いていない法人の違いを整理し、専用回線やフレッツ光との比較も交えながら、法人利用の判断ポイントをわかりやすく解説します。
目次
ソフトバンク光は法人契約できる?
ソフトバンク光は法人名義で契約できる
ソフトバンク光は、 個人契約だけでなく法人名義での契約にも対応 しています。
契約者名を法人登記名に統一できるため、経理処理や回線管理を一本化しやすい点が特徴です。
オプションの「請求明細発行サービス」を利用すれば、月額253円(税込)で紙の請求書を郵送で受領でき、税務上の証憑管理にも対応できます。
ソフトバンク光の主な利用対象はSOHO・個人事業主
ソフトバンク光の 法人契約は、主にSOHOや個人事業主など小規模事業者向けです。
特に「おうち割 光セット」は、回線名義が法人でも、携帯契約者が代表者個人であれば適用可能で、最大10回線まで月額最大1,100円(税込)の割引を受けられます。
また、登記のない「みなし法人」でも屋号での契約が可能なため、少人数事業や自宅兼事務所でも導入しやすい回線といえます。
中小企業・拠点利用で注意すべきポイント
- 固定IPアドレスやSLAは標準では付帯しない
- 24時間保守は可能だが、復旧時間そのものの保証はない
中小企業の拠点回線として利用する場合、 ソフトバンク光はベストエフォート型であり、通信品質を保証するSLAが付帯しない点に注意が必要 です。
業務停止リスクを極力避けたい用途では、復旧時間や品質保証が明示された法人専用回線「Suite Ether」などを比較検討する余地があります。
事業継続計画(BCP)の観点から、通信障害が業務に与える影響と許容範囲を事前に整理したうえで、回線種別を選定することが重要です。
- ※ベストエフォート型とは、通信速度や安定性を「最大限努力するが、数値保証はしない」提供方式
- ※SLA(Service Level Agreement)とは、通信品質や障害時の復旧時間などを数値で保証する「サービス品質保証制度」
ソフトバンク光が向いている・向いていない法人
ソフトバンク光が適しているケース
- ソフトバンク・ワイモバイル回線を複数台利用し、通信費全体を削減したい場合
- 税務・経理対応のため、郵送の紙請求書を証憑として保管したい場合
- 小規模拠点や自宅兼事務所で、回線コストを抑えたい場合
ソフトバンク光は、 回線コストを抑えながら法人名義でインターネット環境を整えたい小規模事業者 に適しています。
特に、代表者が同一であれば携帯回線とのセット割引を適用でき、通信費全体を月額ベースで最適化できる点が強みです。
また、フレッツ光網を利用しているため提供エリアが広く、自宅兼事務所や地方拠点でも導入しやすい回線といえます。
通信品質や信頼性を重視する法人には不向き
ソフトバンク光はベストエフォート型の回線であり、通信速度や障害時の復旧時間を保証するSLAは付帯していません。そのため、通信障害が業務停止に直結する法人には不向きといえます。
特に、 常時VPN接続を前提とする業務や、社内サーバー・基幹システムを外部接続する環境 では、通信品質の変動が業務リスクとなる可能性があります。
また、固定IPアドレスが標準で付帯しないため、高度なネットワーク設計やセキュリティ要件を満たす運用には制約が生じやすい点にも注意が必要です。
本格法人向け回線「Suite Ether」という選択肢
通信品質や事業継続性を重視する法人にとっては、ソフトバンクが提供する法人専用回線「Suite Ether」も有力な選択肢の一つです。
一般的なベストエフォート型回線は、同一の回線設備を複数の利用者で共有する仕組みのため、混雑時間帯や他社の大容量通信によって速度低下が生じることがあります。
Suite Etherは 利用者ごとに専用回線を構成する専有型サービスであり、回線共有による混雑や他社通信の影響を受けにくく、安定した通信環境を確保できる 点が特徴です。
標準で固定グローバルIPアドレスと24時間365日の保守体制が付帯し、故障回復時間や通信品質を明示したSLAも設定されています。
ソフトバンク光とSuite Etherの違い
料金・固定IP・SLA・保守体制の比較表
ソフトバンク光とSuite Etherの 主な違いは、「共用型か専有型か」という回線設計と、品質を数値で保証するSLAの有無 です。
ソフトバンク光は低価格で導入しやすい一方、通信品質や復旧時間の保証は行われません。
対してSuite Etherは、固定IPや24時間保守を標準化し、業務インフラとしての安定性を優先した設計となっています。
| 比較項目 | ソフトバンク光 | Suite Ether |
|---|---|---|
| 回線種別 | 共用型(ベストエフォート) | 専有型 |
| 月額料金 | 4,000円台〜 | 個別見積もり |
| 固定IP | 標準付帯なし | 1個標準付帯 |
| 品質保証 | なし | あり(復旧時間など) |
| 保守体制 | 日中中心(24hは有料) | 24時間365日標準 |
BCP・サーバー運用視点での適否判断
- 通信の不具合が業務停止に直結する場合はSuite Ether
- 固定IPを用いたVPN・サーバー公開はSuite Ether
- クラウド利用中心で停止許容がある場合はソフトバンク光やフレッツ光も選択肢
BCPやサーバー運用を重視する場合、回線障害時の影響範囲と復旧条件を事前に明確化できるかが重要 です。
ソフトバンク光は保守オプションを追加しても復旧時間は保証されず、VPNや公開サーバー用途では設計上の制約が生じます。
一方、Suite Etherは故障回復時間を含むSLAが設定されており、基準未達時の料金返還によってリスクを定量管理できます。
どの規模からSuite Etherを検討すべきか
Suite Etherを検討すべきかどうかは、 従業員数ではなく「回線停止時の事業影響」で判断 するのが適切です。
例えば、インターネット障害が発生すると受発注や顧客対応が完全に止まる、拠点間VPNが使えず業務が継続できない、といった状態に陥る場合は検討の余地があります。
目安としては、基幹業務をクラウドで常時利用している、社内システムやサーバーを外部公開している、拠点・在宅を含む常時接続環境を前提としている法人が該当します。
キャリア回線に縛られない選択肢|フレッツ光
プロバイダを自由に選びたい法人は「フレッツ光」
フレッツ光は、 回線設備のみをNTT東日本・NTT西日本と契約し、接続プロバイダを別途選択する分離型のサービス です。
ソフトバンク光などの光コラボが回線とプロバイダを一体提供するのに対し、フレッツ光では数多くのISPから業務要件に合う接続先を選定できます。
特定のプロバイダ指定がある法人や、通信構成を自社で管理したい企業に適した契約形態です。
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あえて回線とプロバイダを分けるメリット
回線とプロバイダを分離する最大の利点は、通信構成を柔軟に変更できる点にあります。
プロバイダ固有のIP仕様やセキュリティ機能を選択できるため、用途に応じた最適化が可能 です。
例えば、ODNのフレッツ光コースでは、動的IPを前提とした低価格プランを選択でき、SOHOや小規模法人では通信費を抑えた運用が行えます。
法人利用でフレッツ光が選ばれる理由
- 業務要件に応じて最適なプロバイダを選定できる
- 回線を維持したまま接続先を切り替え可能
- 将来の転用・再設計を見据えた契約が可能
法人用途でフレッツ光が選ばれる理由は、 契約の独立性と将来的な選択肢の広さ にあります。
NTTの回線設備を直接利用するため、将来ほかの光コラボ回線へ転用する際も物理回線を流用可能です。
また、特定キャリアに依存せずプロバイダを入れ替えられるため、事業拡大やIT環境の変化に対応しやすい点が評価されています。

編集部
回線は「優劣」ではなく役割の違いで考えるのがポイントです。
ソフトバンク光は手軽さとコスト重視の小規模事業者向け、フレッツ光は構成自由度を求める法人向け、Suite Etherは信頼性を最優先する基幹業務向けの回線と位置づけられます。


【フレッツ光クロス】最新の10G光回線
最高速度が10Gbpsあるため、オンラインゲームや配信、4K・8Kといった高画質な映像コンテンツ、VR・AR・MR技術などの新体験サービスを快適にご利用いただけます。
詳しくはこちらソフトバンク光 法人契約のメリット
- 低コストで高速な業務用インターネットを導入できる
- 請求・契約・保守を一本化できる
- おうち割 光セットで法人携帯の通信費を削減できる
- 法人利用を想定した主要オプションが用意されている
低コストで高速な業務用インターネットを導入できる
ソフトバンク光は、 月額費用を抑えながら最大1Gbpsの通信速度を利用できる点が大きな特長 です。
回線はベストエフォート型ですが、Web会議、クラウドストレージ、SaaS利用が中心の業務であれば実用上の支障は生じにくい設計となっています。
提供エリアでは10Gbpsプランも選択でき、事業規模や用途に応じて段階的に帯域を拡張できるため、初期投資を抑えた導入が可能です。
請求・契約・保守を一本化できる
ソフトバンク光を法人名義で契約することで、 インターネット回線、固定電話、法人携帯の請求や契約管理をまとめて運用 できます。
窓口が一本化されるため、経理処理の確認作業や契約更新時の管理負担を軽減することも可能です。
また、回線障害や設定トラブルが発生した場合でも、問い合わせ先が明確なため、原因切り分けや対応指示を迅速に行えます。
おうち割 光セットで法人携帯の通信費を削減できる
ソフトバンク光の 「おうち割 光セット」を適用すると、対象の携帯電話1回線につき月額最大1,100円(税込)の割引 が受けられます。
最大10回線まで割引対象となるため、少人数の法人でも通信費削減効果は大きくなります。
回線契約と携帯契約の名義が異なる場合でも、代表者が同一であれば適用されるケースがあり、個人事業主や設立間もない法人でも利用しやすい制度です。
法人利用を想定した主要オプションが用意されている
ソフトバンク光には、法人利用を想定した実務向けオプションが用意されています。
| オプション名 | 24時間出張修理 オプション(N) |
請求明細発行サービス | 光電話(N) 番号追加 |
光電話(N) 複数回線通話 |
光電話(N) スマート基本プラン(N) |
|---|---|---|---|---|---|
| 法人利用での 具体的な役割 |
通常は日中対応となる保守時間を24時間365日に拡張。ONUや光BBユニットなどの故障時に、深夜・休日でも出張修理を依頼できます。 | 利用料金の内訳を紙で毎月郵送。過去6か月分まで再発行でき、経理処理や税務対応時の証憑として利用可能です。 | 1回線で最大5番号まで利用可能。代表番号、FAX番号、部署別番号を分けた運用を追加工事なしで実現できます。 | 同時に2回線までの通話が可能。通話中にFAXを受信する、あるいは複数のスタッフが同時に発着信を行う環境を構築できます。 | 番号表示や転送など主要な電話オプション6種と、528円分の無料通話がセット。法人の固定電話運用を簡潔にまとめられます。 |
| 月額料金 (税込) |
戸建:3,300円 集合:2,200円 |
253円/通 | 110円/番号 | 220円 | 1,650円 |
ソフトバンク光 法人契約のデメリット
- 固定IP・SLAは標準付帯ではない
- 契約更新・解約時に解除料が発生する
- 工事内容によっては追加費用がかかる
固定IP・SLAは標準付帯ではない
ソフトバンク光は、法人向けであっても固定グローバルIPアドレスやSLA(サービス品質保証制度)が標準では付帯しません。
そのため、 回線障害時の復旧目安を事前に数値で把握することができず、業務停止リスクを定量的に管理しにくい 点が課題となります。
24時間対応の保守オプションを追加した場合でも、あくまで対応時間の拡張にとどまり、復旧時間そのもののは保証対象外です。
契約更新・解約時に解除料が発生する
ソフトバンク光の法人契約は、一定期間の継続利用を前提とした料金設計となっており、途中解約や更新月以外での解約には解除料が発生します。
2年契約の場合、解除料は一律5,720円(税込) と比較的抑えられていますが、回線移転や事業所統廃合が頻繁に発生する法人では無視できないコスト要因です。
また、オプション契約も同様に更新期間が設定されているため、解約時期を誤ると想定外の費用が発生します。
工事内容によっては追加費用がかかる
ソフトバンク光の開通工事は、実施する日時や工事内容によって追加費用が発生することがあります。
土日祝日の工事では割増料金が設定されており、夜間や深夜帯の場合は時間帯に応じた費用が加算される仕組み です。
さらに、10ギガプランは光コラボ間の切り替えであっても原則として立ち会い工事が必要となるため、工事不要で導入できる1ギガプランとは初期費用の考え方が異なります。
ソフトバンク光 法人契約の料金体系
月額基本料金(1ギガ/10ギガ)
| 回線タイプ | 最大速度 | 2年自動更新プラン | 自動更新なしプラン |
|---|---|---|---|
| 戸建住宅 | 1Gbps | 5,720円 | 6,930円 |
| 集合住宅 | 1Gbps | 4,180円 | 5,390円 |
| 戸建・集合共通 | 10Gbps | 6,380円 | 7,590円 |
ソフトバンク光の 月額基本料金は、通信速度(1ギガ/10ギガ)と建物区分、契約期間の有無によって決まります 。
法人契約でも料金体系は個人と共通ですが、10ギガプランでは通信に必須となるホームゲートウェイ(S)の月額レンタル料が別途必要です。
また、自動更新なしプランは契約縛りがない代わりに月額料金が高く設定されています。
短期利用や利用期間が未定の場合には柔軟に使えますが、長期利用を前提とする場合は総コストが高くなりやすいため、契約期間の見込みに応じた選択が重要です。
初期費用(契約事務手数料・工事費)
- 契約事務手数料:4,950円
- 標準工事費(立ち会いあり):3万1,680円
- 標準工事費(立ち会いなし):4,620円
- 土日祝工事の割増金:3,300円
- 夜間・深夜工事の時間帯別追加費用あり
ソフトバンク光の初期費用は、 契約時に必ず発生する事務手数料と、設置環境に応じた開通工事費で構成 されます。
特に10ギガプランは、光コラボ回線からの切り替えであっても原則として立ち会い工事が必要となり、工事不要で導入できる1ギガプランとは初期費用の前提が異なります。
法人契約時の費用シミュレーションの考え方
ソフトバンク光の法人契約では、 月額基本料金だけでなく、割引適用条件や実務上必要な付帯費用を含めて試算することが重要 です。
おうち割 光セットを適用する場合、指定オプションへの加入が必須となるため、割引額とオプション費用を差し引いた実質コストで判断します。
また、保守や請求管理に関するオプションを加味することで、導入後の運用コストを正確に把握できます。
ソフトバンク光 法人契約の申し込み手順と必要書類
申し込み窓口の選び方(Web・電話・代理店)
- Web窓口:最短開通を優先したい場合
- 電話窓口:転用・事業者変更の可否を確認しながら進めたい場合
- 代理店:オプション設計や割引条件を含めて相談したい場合
申し込み窓口は、 開通までのスピードだけでなく、費用面や条件面でのメリットを踏まえて選ぶことが重要 です。
Webや電話窓口は、本人確認や支払い登録をオンラインで完結でき、工事日を早期に確定しやすい点が特徴です。
一方、代理店経由では、公式窓口にはない独自キャンペーンや特典が適用される場合があり、初期費用や月額コストを抑えられる可能性があります。
法人向けオプションや割引条件を含めて総合的に相談したい場合に適した窓口です。
申し込みから開通までの流れ(新規/転用/事業者変更)
- 新規契約:申し込み → 工事日調整 → 立ち会い工事
- 転用:転用承諾番号取得 → 申し込み → 回線切替
- 事業者変更:変更承諾番号取得 → 申し込み → 回線切替
ソフトバンク光の開通までの流れは、契約種別によって異なります 。
1ギガプランの転用や事業者変更は原則として工事不要 ですが、10ギガプランは他社の光コラボ回線を利用している場合でも新規契約扱いとなり、立ち会い工事が必要です。
また、既存のフレッツ光回線を引き継ぐ場合は、事前に転用承諾番号を取得しておくことで、電話番号や設備を継続して利用できます。
法人契約に必要な書類一覧
- 代表者の本人確認書類
- 法人名義の支払い情報(口座振替・クレジットカード)
- 転用・事業者変更承諾番号(該当する場合)
- おうち割適用時の同意書(名義不一致の場合)
ソフトバンク光の法人契約では、法人としての実体確認と代表者本人の確認が行われます。
特に、電話オプションや割引制度を利用する場合は、契約名義と利用者情報の整合性が重視される点に注意が必要です。
みなし法人・個人事業主の契約時の注意点
個人事業主や登記のない「みなし法人」であっても、屋号を用いた法人名義での契約は可能です。
ただし、 「おうち割 光セット」を適用するには、回線契約の代表者と携帯回線の名義人が同一であることが条件 となります。
名義が異なる場合は、同意書や関係性を確認できる書類の提出が必要です。申込後の追加提出は手続きが煩雑になるため、申込時にまとめて準備しましょう。
まとめ|ソフトバンク光はどんな法人に向いているか
ソフトバンク光は、法人名義で契約でき、請求管理や携帯回線とのセット割によって通信費を抑えやすい点が特徴です。
SOHOや個人事業主、小規模法人など、Web会議やクラウド利用が中心で、コストと導入のしやすさを重視する事業形態に向いています。
一方で、固定IPやSLAは標準付帯ではないため、VPN常時接続や基幹業務で高い安定性が求められる場合は、フレッツ光や法人専用回線(Suite Ether など)との比較が欠かせません。
自社の業務影響と求める信頼性を基準に選択することが重要です。
この記事を書いたライター
Wiz Cloud編集部
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