UTMアプライアンスとは?機能やメリット・選び方も解説!

みなさんは「UTMアプライアンス」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。 セキュリティ端末として有名なUTMですが、主に「アプライアンス型」と「クラウド型」の2種類が存在し、それぞれで異なった特徴があります。 今回は、UTMアプライアンスとは一体どのようなUTM製品なのか、具体的な機能やクラウドUTMとの違いなどについても解説していきます。
                    

UTMアプライアンスとは?

UTMの機能を備えた機器

UTMアプライアンスとは、主に「UTM(統合脅威管理)の機能を備えたセキュリティ機器」を指すものです。

ファイアウォールやアンチウイルスなどのセキュリティ機能を備えており、一台で総合的なセキュリティ対策を行うことができます。

UTMの種類

総合的なセキュリティを管理することができるUTMですが、これには主に「アプライアンス型」と「クラウド型」の2種類が存在します。

同じUTM製品でも、それぞれのサービス種類で特徴やメリット、デメリットなどが異なるため、まずは各々の違いを確認していきましょう。

アプライアンス型のUTM

UTMの機能を備えた物理的なアプライアンス(機器)を必要とするUTM製品を指すものです。

それぞれの拠点ごとに物理的なアプライアンスを設置するため、システムエラーなどの場合でもダメージが少ないというメリットがあります。

クラウド型のUTM

UTMの機器がクラウド(インターネットの空間)に設置されているUTM製品を指すものです。

物理的なアプライアンスが存在しないため、定期的なメンテナンスの必要がなく、初期導入費用が安いというメリットがあります。

UTMアプライアンスの機能は? 

VPN機能

VPN機能とは、インターネットの空間に仮想の専用線を設置することによって、外部からの不正なアクセスを防ぐ技術のことです。

WEBフィルタリング

WEBフィルタリングとは、サイトのURLから危険性のあるページを察知し、有害サイトへのアクセスを遮断する技術のことです。

IPS/IDS

IPS/IDSとは、第三者による不正アクセスを感知することで、情報漏洩などのリスクを防ぐ不正侵入防止システムのことです。

アンチウィルス

アンチウィルスとは、コンピュータウイルスなどの不正なプログラムをブロックし、ウイルス感染を防ぐシステムのことです。

ファイアウォール

ファイアウォールとは、外部ネットワークとのパケット通信を監視することによって、不正なアクセスを防ぐブロック機能のことです。

UTMアプライアンスとクラウド型の違い

  アプライアンス型 クラウド型
機器の設置 必要 不要
メンテナンス 必要 不要
システムエラー 強い
(特定拠点でダウン)
弱い
(全拠点でダウン)
UTMの製品は「アプライアンス型」と「クラウド型」の、大きく分けて2種類のサービスから展開されています。

アプライアンス型は、物理的な「機器の設置が不要」である反面、システムダウンなどの「トラブルに強い」というメリットがあります。

一方のクラウド型は、システムダウンなどの「トラブルには弱い」反面、物理的な「機器の設置が不要」というメリットがあります。

それぞれで強みとなる特徴が異なるため、UTMを導入するうえでは、企業規模やユーザー人数などから適切なサービスを選ぶことが重要です。
                    

UTMアプライアンスのメリット

セキュリティの強化

UTMアプライアンスを導入することによって、社内のナットワークセキュリティを大幅に強化することができるようになります。

ファイアウォールやWEBフィルタリングなどで悪意ある攻撃を防ぐことができるため、社内ネットワークの強化を見込むことができます。

オフィスコストの削減

UTMアプライアンスは、諸々のセキュリティ機能が一台に集約されているため、従来よりも安価に導入することができます。

これまでITコストとして支払っていた莫大なコストなども、UTMアプライアンスの導入で削減が見込めるため、企業のコスト削減につながります。

業務効率の改善

UTMアプライアンスは、従来までのアンチウイルスソフトなどとは異なり、それぞれに個別でインストールする必要がありません。

更新やバージョンアップなども、端末ごとにメンテナンスを実施する必要がなくなるため、保守運営の業務効率を改善させることができます。

UTMを選ぶときのポイント

端末の速度で選ぶ

UTMの多くは、サービスや製品そのものに通信可能速度(スループット)の上限が設けられていることがほとんどです。

極端に速度が低いUTMを導入してしまうと、ユーザ人数の増加にともなって動作が重くなってしまうなどのトラブルの恐れが考えられます。

導入した結果、システムの速度低下から生産性を落としてしまっては意味がないため、あらかじめチェックしておくようにしましょう。

利用する人数で選ぶ

UTMには、利用する機能やそれぞれの端末ごとに同時接続可能台数(ユーザーの人数)が設定されてるサービスが一般的です。

利用ユーザーを超過してしまうと、最初にアクセスしているアカウントが強制的にログアウトされるなどの問題が発生してしまいます。

会社の規模や利用する端末台数などを確認したうえで、今後の増加を見越すという意味でも、余裕のあるサービス選定が重要です。

サポートの有無で選ぶ

アプライアンスのUTMは、それぞれの拠点ごとに物理的な機器の設置が必要となるため、端末の定期的なメンテナンスが必要不可欠です。

とくに、社内にセキュリティの専任者がいない場合などは、ベンダーによる定期的なメンテナンスサポートは必須で欲しいところです。

メンテナンスを怠ってしまうと、システムダウンなどの突発的なトラブルが発生してしまう恐れがあるため、こちらも留意しておきましょう。

まとめ

今回は、UTMアプライアンスとは一体どのようなUTM製品なのか、具体的な機能やクラウドUTMとの違いについても解説していきました。

さまざまなサービスが乱立しているUTMですが、利用する目的に合わせて、まずはアプライアンス型かクラウド型かを選択する必要があります。

UTMを導入することによって、セキュリティの強化はもちろんのこと、コスト削減や業務効率化などの効果も見込むことができるでしょう。

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