新型コロナウイルスの流行により、近ごろでは社内のセキュリティを一括して管理することができるUTM製品が注目を集めるようになりました。 セキュリティの統合管理を図ることができる便利なUTMですが、普及率やサービスのシェアなどは一体どのようになっているのでしょうか。 今回は、UTMシェアの導入率にスポットをあてながら、主要メーカーの製品比較や選び方のポイントなどを解説していきます。
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UTMのシェア・市場規模
日経xTECHの調査(2018年)によると、UTMとファイアウォールのマーケットシェアは以下の通りとなっています。シェア1位:Fortinet(34.7%)
シェア2位:Palo Alto Networks(19.1%)
シェア3位:Cisco Systems(12.7%)
(参照:’’ネットワーク機器利用実態調査 2018/日経 xTECH’’)
シェア1位はアメリカに本拠を置くFortinet(フォーティネット)が、34.7%という脅威的なシェアを獲得しています。
また、2位および3位のPalo Alto Networks(パロアルトネットワークス)、Cisco Systems(シスコシステムズ)とも米国企業としては有名です。
日本企業でいえば富士通などの大手メーカーがUTM製品の開発にも注力していますが、米国企業には一歩及ばないという印象です。
UTMというシステム自体がアメリカ発祥のサービスであるため、やはり世界的なシェアで見てみると米国企業のシェアが高いようです。
UTMの必要性は?導入すべき企業とは?
UTMは、単体の製品のみでさまざまなセキュリティ機能を利用することができるようになるため、中小企業などへの導入に最適です。とくに中小企業においては、人員不足などの観点から、社内ネットワークのセキュリティ担当者がいないことも珍しくありません。
また、UTMは従来までのアンチウイルスソフトなどとは異なり、端末それぞれにインストールする必要がありません。
ネットワークの出入り口に設置することから、社内のPC端末を包括的に防御することができるため、コスト削減や業務効率化にも効果的です。
UTMの導入によって、社内のネットワークを包括的に管理することができるようになるため、積極的な導入がおすすめです。
UTM製品の主要メーカー・製品比較!
Sophos
価格:約19万円月額料金:約7,000円
通信速度:2.5 Gbps
WatchGuard
価格:約15万円月額料金:約1万円
通信速度:0.4 Gbps
Fortinet
価格:約37万円月額料金:約9,500円
通信速度:3.0 Gbps
Neusoft
価格:約29万円月額料金:約8,000円
通信速度:2.7 Gbps
UTMを選ぶときのポイント
利用する人数
UTMには、それぞれの製品ごとに同時に接続させることのできるユーザー人数(端末の台数)が設定されています。端末ごとに人数制限が設けられている場合もあれば、機能ごとに人数制限が設けられている場合もあるため、あらかじめ注意が必要です。
端末の速度
UTMサービスの多くは、製品そのものに通信可能な上限速度(スループット)が設定されているものが一般的です。速度が低いサービスの場合、負荷の上昇などによって動作が重くなってしまう恐れもあるため、あらかじめ注意しておきましょう。
製品の機能
さまざまなブランドから展開されているUTM製品ですが、目的や用途に沿いながらサービスの機能性に着目することも重要です。フィルタリング機能などは限られた製品でしか利用することができないため、あらかじめ利用する用途や目的を明確にしておきましょう。
サポートの有無
UTMの端末は精密機器であるため、不測の事態や突発的なトラブルの可能性なども十分に考慮しておく必要があります。とくに、社内にセキュリティの担当者がいない場合においては、ベンダーサポートを受けられるサービスがおすすめです。
まとめ
今回は、UTMシェアの導入率にスポットをあてながら、主要メーカーの製品比較や選び方のポイントなどを解説していきました。UTMは社内のセキュリティ強化はもちろんのこと、VPN接続などによる在宅勤務やリモートワークにも絶大な効果を発揮します。
とくに、これからUTM製品の導入を検討している場合などには、紹介してきた主要メーカーの料金相場などを参考にしてみてください。
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この記事を書いたライター
Wiz Cloud編集部
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