「固定電話がつながらないのはなぜ?」
固定電話が繋がらなくなると、企業や会社では様々な仕事に影響が出るため一刻も早く復旧させたいものです。
しかし、電話が繋がらない原因は、電話機の問題やインターネットの問題など多岐に渡り、解決に時間がかかってしまいます。
今回は、固定電話が繋がらなくなる原因と対処法を徹底解説いたします。万が一の解決手段としてぜひご活用ください。
固定電話が繋がらない!その原因とは?
問題が考えられる箇所 | 発生する現象 |
---|---|
電話機 | インターネットはつながるが、受話器を上げても音がしない |
光回線 | インターネットがつながらずが、受話器を上げても音がしない |
ONU | インターネットがつながらずが、受話器を上げても音がしない。ONUマークが消灯している。 |
ONUと電話機を接続する ケーブル |
インターネットはつながるが、受話器を上げても音がしない |
相手の回線 | 相手に電話を掛けるとビジートーンが鳴る |
電話機の故障
特定の電話機のみつながらなくなったときは、電話機の故障が考えられます。
PBXから伸びたLANケーブルを抜き差ししても、状況が変わらない時には、ネットやONUよりも電話機自体に問題があります。
また、オフィスに複数台電話機があるなら、他のビジネスフォンと入れ替えて正常に動作するか確認するのもひとつの手です。
電話機の耐用年数
ビジネスフォンの耐久年数は6年、家庭用電話機の耐久年数は5年です。
今の電話を耐用年数以上利用しており、電話機の問題で電話が繋がらないのであれば、買い替えタイミングと考えましょう。
大体のビジネスフォンは保証期間が1年のため、修理するよりも新しく購入する方が安くなります。
ケーブルの不良・断線
電話機自体に原因がない場合、ケーブルの不具合や断線が考えられます。
ケーブルがしっかりとPBXと電話機に接続されているかや、他のケーブルで再接続してみましょう。
ケーブルの耐用年数は7年なので、7年以上ケーブルを利用している方は、ケーブルを新品にするだけで電話がなおることもあります。
主装置(PBX)の不具合
電話機とケーブルに問題がない場合や、複数の電話機がつながらない場合は、電話を接続している主装置が不具合を起こしているケースがあります。
主装置の電源を一度オフにし、5分〜10分後に再度電源をつけることで再起動されます。
再起動しても電話がつながらないなら、主装置内部の問題かインターネット回線が原因と考えられるため、メーカーに連絡し指示を仰ぎましょう。
光電話・IP電話はONUをチェック
電話線を使わない光電話やIP電話を利用している場合は、ONUの再起動をします。
ONU端末にPowerと書かれたボタンを長押しすれば電源がオフになるので、5分〜10分後に再度電源ボタンを入れましょう。
ONUの再起動で問題が解決されなければ、ONUの故障か、クラウドサービス自体のエラーが問題です。
電話がつながらないときの問い合わせ先
NTT東日本 | 固定電話:113 その他:0120-444-113 ウェブ問い合わせ |
NTT西日本 | 固定電話:113 その他:0120-248-842 ウェブ問い合わせ |
固定電話がつながらない原因が、ONUやインターネットにある場合は、フレッツ光などの回線提供事業者に連絡しましょう。
現在通信トラブルが起きているかどうかを調査してくれます。
利用しているインターネット回線が光コラボレーションの場合は、光コラボレーション事業者に確認しなければならないため注意が必要です。
ベンダー側のトラブル
クラウド型のPBXを導入している企業では、サービスを提供しているベンター側でトラブルが起こっているケースも考えられます。ベンター側に問題があるときには、自力で解決することは不可能です。
ベンター側に問い合わせをしてみて、トラブルが発生していないか確認しましょう。
停電
電話がつながらない原因としては、停電が起きていたり、停電直後だと電話の電源が復活していなかったりする場合があります。電気が復活次第、電話線を接続し直して再設定を実施しましょう。
災害によって停電が起きたときは、回線が混み合い電話が通じないこともあるので、時間を空けて再度電話をかけるのがおすすめです。
機器側の原因
電話が繋がらない原因が、お使いのパソコンに故障があって、インターネットに接続されていないケースもあります。社内の他のパソコンに影響がない場合は、お使いの機器のみに原因がある事が分かります。
物理的故障、LANケーブルの劣化など原因を探し場合によっては修理に出すなどの対策が必要です。
ネットワーク側の原因
ネットワーク側の原因の場合は、モデムやルーター、LANケーブルなどに問題があるケースがあります。一時的な場合もあるためまずは一度機器の電源を抜き、再び差し込んでみてください。
I一時的なものであればこれですぐに回復します。
光回線側の原因
機器やネットワーク側の原因ではない場合は、プロバイダや光回線の原因も考えられます。一時的な場合もあるため、翌日には繋がるか様子をみるのも良いでしょう。
翌日になっても繋がらない場合は、光回線の契約先に連絡し問い合わせをするか、社内の回線に原因がないかも調べます。
ONU(光回線終端装置)の電源が抜けていた
ONUの電源が単に抜けている事も考えられます。ONUとは、光回線を利用してインターネットに接続するための装置です。
何らかの原因で電源が抜けていることも考えられますので、電源がしっかり入っていることを確認してみましょう。
ONUのランプ状態が正常ではない
ONUには「認証」「UNI」「光回線」「電源」の4つのランプ(緑色)が付いており、いづれかのランプが消灯しているとONU自体が故障している場合もあります。正常な場合は、全てのランプが点灯します。
こちらも一時的なものであれば、電源を一度抜きまた差し込む事で回復する場合もあります。
ONUランプの症状別診断表
ランプ | 機能 | 状態 |
---|---|---|
認証ランプ (AUTH) |
光回線事業者から認証されているかわかる | 点灯:問題なし 消灯:問題あり (ONU自体に問題) |
UNIランプ (UNI) |
ルーターやパソコンとの接続が正常かわかる | 点灯:問題なし 消灯:問題あり (ルーターやパソコンに接続されてない) |
光回線ランプ (PON/TEST) |
光ケーブルとONUが接続されてかわかる | 点灯:問題なし 消灯:問題あり (光ケーブルとONUが接続されていない) |
電源ランプ (POWER) |
ONUの電源が入っているかわかる | 緑点灯:問題なし 消灯:問題あり (コンセントから電気が来ていない) 橙点滅:問題あり (ONU自体に問題) |
ONUのランプは、全て点灯していれば問題ありませんが、消灯・点滅している箇所があれば、何かしらの要因によってONUの不具合が起きているという証拠です。
状況に合わせてコンセントやケーブルを抜き差しして、状態が回復するか試してみましょう。
ONUの消灯が直らないときには、NTT東日本/西日本などの光回線事業者へ連絡をしましょう。
固定電話やインターネット電話がつながらない時の対処法
機器側に問題がある場合の対処法
パソコンを再起動してみる
パソコン側に原因がある場合は、一度再起動してみると不具合がすぐに直る事もあり、対処法としては効果的です。セキュリティーソフトを切る
セキュリティーソフトとインターネットサービスとの相性が悪いケースもあり、一度切ってみるか他のソフトに変更するなどの対処が必要です。無線LANスイッチの確認
パソコンに搭載されている無線LANスイッチがOFFになっていないか確認し、OFFの場合はONに切り変えてください。ネットワーク側に問題がある場合の対処法
ONU(光回線終端装置)の点検
まずは電源プラグやコンセントが入っているか、入っている場合は何度か抜き差しし、それでも回復しないときはご利用のプロバイダに問い合わせてみましょう。無線LANルーターの点検
無線LANルーターの電源が抜けていないか、OFFになっていないかを点検し、ルーターの再起動も試してみてください。無線LANケーブルの断線がないか確認
地震や津波、台風などの自然災害によってLANケーブルが切れてしまう事もありますので、その場合はサービス業者に復旧依頼をしましょう。光回線側の原因の対処法
OSが古い場合は買い替えを検討
古いOSは、光回線の転送速度よりパソコンのデータ処理速度が追いつけない事があります。インターネットのスピード測定で確認し、場合により買い替えをおすすめします。時間帯による回線の不具合か確認する
時間帯によって回線が遅くなる場合もあります。サポートセンターに具体的な状況を伝え点検してもらいましょう。付近一体の不具合は点検依頼
同じ建物内やその付近一体の光回線の不具合により、影響を受けているケースも考えられます。サービス業者に確認してもらいましょう。ONU(光回線終端装置)が原因の対処法
設置場所を変える
電波は物理的な原因が障害に繋がる事もあります。壁や床から少し離れた場所、水回りから離すなど設置場所を変更してみてください。こまめに掃除をする
ほこりが故障の原因に繋がる事もあります。こまめな掃除も大切です。再起動されない場合は交換依頼
再起動を試みても復活しない場合は「ONUのランプが付かない」事を説明し、交換依頼をしてください。通常使用の場合は交換料はかかりません。その他の原因
ウィルスによる影響か確認
ウィルスなどの影響によりインターネットが使用できないケースもあります。その場合パソコン自体にも影響がでますので、セキュリティーの期限が切れていないかも併せて確認してください。IPアドレス割り当てによる不具合
他のデバイスとIPアドレスが重複してしまうと不具合が起きます。競合エラーを出さないようIPアドレスを変更する必要があります。原因不明の場合はチャンネルや周波数を変更
原因が不明の場合は、チャンネルや周波数を5GHz帯に変更する事で解決する場合もあります。乗っ取られている可能性
ハッカーの攻撃によってクラウドPBXが乗っ取られている可能性もゼロではありません。身に覚えのない発信履歴があったり、電話代が急に上がったと感じる場合は注意が必要です。
すぐにフレッツ光や契約しているプロバイダに連絡し、発信履歴を照会しましょう。
クラウドPBXなら安定した電話対応を実現!
クラウドPBXとは
クラウドPBXとは、インターネット回線を使用しクラウド上で電話交換機能サービスを利用できるものを指します。従来のようにオフィスにPBXやハードウェアを設置する必要もなく、回線の増量や設定もコストを抑えながら簡単に導入できるのが特徴です。
そのほかクラウドPBXは、拠点が複数に分散されていても利用できますので事業拡大や移転などにも最適であり、注目されているビジネスフォンです。
法人企業なら「クラウドフォン」がおすすめ
「クラウドフォン」は、2,200社以上に選ばれているインターネットを使ったIP電話です。外出先でも内線、外線通話が可能でありテレワークにも最適です。総務省基準の通話品質調査にも固定電話と同等のAクラスを獲得し、途中で途切れることなく快適な音質をご体感いただけます。
・電話業務をテレワークで実現したい
・すぐに導入したい
・スマートフォンで受発信したい
などのお悩みも即解決いたします。設備配置や工事も不要、メンテナンスを行う必要もないため継続的なコスト削減を目指す法人企業様におすすめです。
スマートフォンがビジネスフォン代わりになる
クラウドフォンなら、スマートフォンに専用アプリをインストールするだけで、ビジネスフォンの機能が使えます。スマホから会社番号を発信できたり、内線や転送機能が使えたりなど、ビジネスフォンで使われる機能を搭載しているので、固定電話がつながらないときも安心です。
また、会社にかかってきた番号をスマホから受けることが可能なため、電話番のために会社へ出社する必要もなく、テレワークがよりしやすくなります。
ソフトフォンを使う
クラウドフォンを導入すれば、パソコンから企業番号を受発信できるソフトフォンになります。パソコンからクリックひとつで電話を発信したり、受信したりできるので、デスク周りがすっきりとするのが魅力です。
またヘッドフォンをつければ、フリーハンズで電話に出れるためコールセンタースタッフの業務効率化にも効果があります。
電話がつながらないときのよくある質問
A
相手の電話口から「プープープー」という音が聞こえる場合は、話し中の可能性があります。
時間を空けてかけ直すか、NTTが提供する「話し中調べサービス」を使って相手が通話中かどうか調べましょう。
A
受話器を上げてもツーという音がせず、無音で電話がつながないときには、電話機かインターネット回線に問題があります。
他の電話機を接続して症状が回復すれば端末に症状があり、回復しなければインターネット回線に問題があると判断できます。
A
固定電話が繋がらないときには、電話会社のトラブルサポートに連絡しましょう。
回線状況に異常がないか調べてくれるので、原因特定がしやすくなります。
A
今日時点で発生している通信障害の有無を、各通信事業者が発表しているサイトはありません。
ただ、固定電話利用ユーザーの口コミをまとめているサイトがあるため、参考程度にチェックしてみましょう。
まとめ
今回は、固定電話が繋がらない原因と対処法を徹底解説いたしました。固定電話が繋がらない原因は一つではなく様々な原因が考えられます。まずは再起動をして、落ち着いて様子をみてみるのも大切です。
原因が見当たらない場合は、ご利用のサポート窓口に状況を詳しく説明し点検してもらうか、この機会にクラウドPBXの導入を検討してみるのも良いでしょう。
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この記事を書いたライター
Wiz Cloud編集部
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