固定電話の料金はいくら?月額や基本料金を安くする方法や見直し方法を解説!

「固定電話の月額・基本料金はいくら?」
「電話代を安くする方法はある?」


携帯電話が普及した現在も、ビジネスの場面などでは特に、固定電話の番号の方が社会的信用を得やすいという面から、固定電話が多く利用されています。

固定電話を利用するにあたって、「毎月の料金を安くしたい」「光電話って実際どうなの?」といった疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。

今回は、固定電話の料金を徹底解説!料金体系の仕組みや毎月の電話代を安くする方法などをご紹介します。
 

固定電話の料金内訳(NTT東日本・NTT西日本)

コスト固定電話の料金には、「月額料金」と「通話料」の2種類があります。

「月額料金」は、電話回線や電話番号を維持するための費用で、固定電話の契約プランに応じて毎月一定の金額を請求されます。

一方、「通話料金」は通話した時間や発信した場所に応じて料金が発生するものです。基本的に、通話時間が長いほど、もしくは通話先との距離が離れているほど金額が高くなります。

固定電話の種類

ポイント
電話回線種別 特徴
アナログ回線 アナログ信号で通信する電話回線。
1契約で1通話(1同時通話)のみ利用可能。
ISDN回線
(デジタル回線)
音声をデジタル化して伝達するタイプの電話回線。
1契約で2通話(2同時通話)利用可能。
光電話 光回線を使って音声データを伝達するタイプの電話。
従来の電話回線に比べて通話の質が高く、電話代も安い。

アナログ回線

アナログ回線とは、アナログ信号で通信する従来の電話回線です。アナログ電話で通話する場合、音声は変換されずそのまま銅線を通して伝達されます

インターネット回線を経由しないため、回線の混雑状況に通話品質が左右されないのがメリットです。

また、アナログ電話は取扱局によって3段階の区分があり、それによって基本料金が異なるのも特徴です。取扱局の区分は電話の加入者数によって決まり、3級は加入者数が40万件以上の取扱局は3級、5万~40万件までの取扱局は2級、5万件までの取扱局は1級に区分けされます。

ISDN回線(デジタル回線)

ISDN回線(デジタル回線)は、デジタル化された音声が銅線を通して伝達されるタイプの電話回線です。

デジタル化することで音声がクリアに聞こえるほか、銅線1本につき2回線分の情報を送れるため、通話しながらFAXも利用できるといったメリットがあります。

ただし、ISDN回線は2024年1月をもってサービス終了することが決定しています。ISDN回線を使ってPOSレジやFAXを利用している場合、サービス終了後は使えなくなってしまうため、あらかじめ接続方式の変更が必要です。

光電話

光電話は、銅線を使って音声を伝達する従来の電話回線と異なり、インターネット接続に使われる光回線(光ファイバー)を通して音声データが伝達されるものです

アナログ電話と比べて音声がクリアなうえ、電話代も安く抑えられるなど、多くのメリットがあります。

ただし、光電話を利用するには光回線の契約が必須なので、インターネットを使用しない場合は無駄なコストが発生する可能性がある点には注意が必要です。

光電話とアナログ電話の違い

光電話とアナログ電話の違いは「配線」と「音声の伝達方法」です。

光電話は、光回線(光ファイバー)を使って音声のデータを伝達するのに対し、アナログ電話は銅線を通して音声がそのまま届けられます。

また、光電話を利用するにはインターネット回線の契約が必須ですが、アナログ電話であれば電話回線を単体で申し込める点も異なります。

光電話とアナログ電話のメリット・デメリットを比較

 
  メリット デメリット
光電話 ・市外でも電話番号を引き継げる
・電話代が安く抑えられる
・遠方と通話しても通話料金が一律
・インターネットの契約が必須
・停電時は使用できない
・ネット回線が混雑すると通話品質が不安定になる
アナログ電話 ・停電時も使用できる
・インターネット回線が不要
・回線の混雑状況に通話品質が左右されない
・市外に引っ越す際は番号が変わる
・光電話よりも電話代が高い

【NTTの固定電話料金】光電話とアナログ電話を比較

比較

月額料金

電話回線種別 方式 3級局 2級局 1級局
アナログ回線 プッシュ回線 2,750円 2,640円 2,640円
ダイヤル回線 2,750円 2,585円 2,530円
アナログ回線
(ライトプラン)
プッシュ回線 3,025円 2,915円     2,915円    
ダイヤル回線 3,025円 2,860円 2,805円
ISDN回線 - 3,883円
ISDN回線
(ライトプラン)
- 4,158円
ひかり電話 - 550円
 

通話料金

固定電話から固定電話へ発信する場合

電話回線種別 距離段階 通話料金
昼間
通話料金
夜間
通話料金
深夜
アナログ回線ISDN回線
※ライトプランを含む
区域内 9.35円/3分 9.35円/4分
隣接~20kmまで 22円/90秒 22円/2分
20kmを超え60kmまで 33円/60秒 33円/75秒 22円/90秒
60kmを超え 44円/45秒 33円/60秒 22円/90秒
ひかり電話 全国一律 8.8円/3分
 

固定から携帯電話へ発着信する場合

電話回線種別 通話料金
アナログ回線・ISDN回線
※ライトプランを含む
17.6円/60秒
ひかり電話 17.6円/60秒

au・ソフトバンクの固定電話料金

ソフトバンク

おうちのでんわ

料金種別 料金
基本料金 1,078円
通話料金(固定電話宛) 全国一律 8.8円円/3分
通話料金
(携帯電話宛)
ソフトバンク携帯宛 0円
ソフトバンク以外の携帯宛 17.6円/1分

≫【関連記事】ソフトバンクの「おうちのでんわ」は本当に安くなる?メリット・デメリットを徹底解説!

おとくライン

おとくライン基本料金
契約区分 基本料金
一級地 二級地  三級地
アナログ 事務所用 2,050円 2,200円 2,350円
住宅用 1,350円 1,350円 1,500円
ISDN64 事務所用 3,380円
住宅用 2,580円
    ISDN1500   29,500円
 
 
おとくライン通話料金
料金種別 料金
通話料金
(固定電話宛)
    市内通話 全国一律 8.8円/3分
県内市外通話
県外通話
通話料金
(携帯電話宛)
ソフトバンク携帯宛 17.05円/1分
ソフトバンク以外の
携帯宛
17.6円/1分

au(KDDI)

料金種別 料金
基本料金 1,463円
通話料金
(固定電話宛)
    市内通話 8.8円/3分
県内市外通話 8.8円/3分
県外通話 16.5円/3分
通話料金
(携帯電話宛)
au携帯宛 17.05円/1分
au以外の携帯宛 17.6円/1分
 

家の固定電話代はどのくらい?毎月の料金は平均で1,500円~2,500円程度

固定電話の料金は、平均で1,500円~2,500円程度です。

事務所用と住宅用のどちらかによっても料金は若干異なり、基本的に事務所用の請求額の方が高くなりやすいとされています。

固定電話の電話代を節約する方法

ポイント

固定電話の基本料金を安くしたい場合

インターネットを使う場合はアナログ電話から光電話に変更する

固定電話とインターネットを併用する場合、アナログ電話から光電話への切り替えで毎月の電話代を節約することが可能です。

光電話は、アナログ電話と比べて基本料金が2,000円以上安いほか、通話料金も全国一律で8.8円/3分なので、通話距離に応じて料金が高くなるアナログ電話と比べてトータルの料金を安く抑えられます。

特に、アナログ電話は県外通話の料金が割高なので、遠方と通話する機会が多い場合は電話代を大幅に削減できる可能性があります。

光電話に乗り換える際の注意点

光電話を利用するには、光回線の契約が必須となるため、普段インターネットを利用しない場合、かえってトータルの料金が割高になる可能があります

光回線の工事費用や初期費用、毎月発生するインターネットの月額料金、解約時の違約金などは、電話のみ利用する人にとって無駄なコストになりかねません。

光電話の利用を検討する際は、切り替えによって生じるトータルのコストを踏まえて、「本当に光電話の方がおトクか」「無駄な費用が発生しないか」などを十分に考えたうえで申し込むようにしましょう。

光電話がおすすめな人・そうでない人

光電話のメリットが大きい人 光電話のメリットが小さい人
  • なるべくシンプルな料金体系で固定電話を利用したい人
  • 光回線を契約予定の人、またはすでに契約中の人
  • 固定電話で頻繁に電話をする人
  • 長距離通話の機会が多い人
  • 新しく固定電話を契約する人
  • インターネットを利用しない人
  • 固定電話の使用頻度が少ない人
  • 長距離通話の機会が少ない人

不要なオプションを解約する

電話代を安くしたい場合はオプションサービスの加入状況を確認し、使っていないものは解約しましょう。

固定電話を契約する際、知らず知らずのうちに不要な付加サービスが付帯されており、それが原因で毎月の電話料金が高額になっていたというケースも少なくありません

月額550円のオプションを1つ外すだけで、年間6,600円のコスト削減につながるため、いま一度本当に必要かどうか検討することをおすすめします。

光コラボならインターネットと固定電話をまとめて安くできる

光電話を利用している場合は、インターネット契約を光コラボに切り替えることで、回線料金の削減につながります。

通常、インターネットを利用するには光回線のほかにプロバイダの契約も必要ですが、光コラボは光回線とプロバイダがひとつにまとまったサービスなので、両者を個別で申し込むよりも月額料金が割安になります。

光電話は、光回線を利用したサービスなので、インターネットの基本料金を削減することで間接的に電話代を安くすることが可能です。

固定電話の通話料金を安くしたい場合

LINEやSkypeを活用する

固定電話の料金を節約したい場合は、LINEやSkypeなど、無料通話が可能なオンラインツールを利用するのもおすすめです。

たとえば、「取引先とのやり取りは固定電話、社員同士の連絡はLINE」といったように、場合に合わせてツールを使い分けることで、通話料金の削減につながります。

また、社内の連絡手段としてチャットを採用している企業も多いです。文章のみのやり取りで支障がない場面では、チャットワークやSlackなどを活用しましょう。

通話料金を考えて携帯電話を上手に使う

携帯電話に電話を掛ける機会が多い場合はスマホの「かけ放題プラン」を活用し、携帯電話同士で通話する方が電話代を安く抑えられる可能性があります。

また、社用携帯を契約する際、グループ内の通話を無料にするプランに加入すると、社員間の通話料金を節約することが可能です。

このように、場面に合わせて固定電話と携帯電話をうまく使い分け、無駄な通話料金が発生しないように工夫しましょう

深夜料金を上手に使う

アナログ電話の場合、昼間や夜間に比べて深夜帯の通話料金が割安に設定されています

ビジネスの場面では実践しにくい方法ですが、時間帯を問わずに通話できる相手の場合は、電話代が安い深夜の時間帯を狙って連絡するのも一つの手段です。

【固定電話料金のシミュレーション】市内、市外・県外、国外にかけた場合電話代はいくら?

【通話距離別】3分間通話した場合の通話料金
  アナログ電話 光電話
市内 9.35円 8.8円
市外・県外 44円~ 8.8円
国外
(アメリカ)
100円~160円 27円
 

固定電話の料金を確認する方法

NTTの固定電話料金は、請求書やインターネット、電話窓口で確認することが可能です。なお、オンラインで料金を確認する際、NTT東日本のユーザーは「@ビリング」、NTT西日本のユーザーは「Myビリング」への申し込みが必要です。

また、光電話を利用している場合は、各サービスの明細で電話料金の内訳を確認できます。
 
キャリア 料金確認 オンライン 料金確認 電話番号
NTT東日本 @ビリング 0120-002-992
NTT西日本 Myビリング 0120-747-488
 

固定電話料金のよくある質問
 

Q
NTTの固定電話料金にはどのような支払い方法がありますか

A

 

固定電話料金の支払い方法
NTT東日本 NTT西日本
・口座振替
・クレジットカード
・請求書払い
・口座振替
・クレジットカード
・請求書払い
・スマホ決済アプリ
(FamiPay/d払い/楽天銀行/エポス/PayB)

 

Q
NTTの固定電話料金に関する問い合わせ窓口を教えてください。

A

 

固定電話料金に関する問い合わせ窓口
請求書元 NTT東日本 NTT西日本
NTTファイナンス 0800-333-0111 0800-333-5550
NTT東日本/NTT西日本 0120-002-992 0120-747488

 

Q
NTT西日本の電話料金明細はどこから確認できますか

A

NTT西日本の電話料金は、紙の請求書または「Myビリング」からご確認いただけます。
また、電話窓口で料金をお問い合わせいただくことも可能です。

Q
固定電話を基本料金無料で利用する方法はありますか

A

基本料金無料で固定電話を利用したい場合は、050IP電話がおすすめです。
050IP電話は、ネット回線を使った電話サービスです。基本料金無料で利用できるものがい多く、遠方にかけた場合も通話料金が一律なので、電話代を安く抑えられます。
ただし、市外局番が使えない点や、「110」「119」など一部かけられない番号がある点には注意が必要です。

Q
固定電話のみ契約したい場合どのような方法がありますか?

A

固定電話を単体で契約したい場合は、「アナログ電話を申し込む」「フレッツ光ライトで光電話を利用する」などの方法が挙げられます。
フレッツ光ライトを使うと、通常のインターネット回線よりも低コストで光電話を利用できますが、回線の工事等が発生するため、普段の通話先などを加味しながらよりトータルのコストが安い方を選びましょう。

Q
光電話の導入にかかる費用を教えてください

A

 

光電話の導入にかかる費用
新規で光電話を申し込む場合 アナログ電話から光電話に切り替える場合
・光回線の工事費用 ・回線の追加工事費用
・NTT加入電話の休止費用

 

Q
NTTのアナログ固定電話で料金が高い場合、どうすれば安くできますか?

A

インターネットを利用している場合は、光電話に切り替えることで電話代を大幅に削減できます。
普段あまりインターネットを使わない場合は、オプションサービスへの加入状況を確認し、もし不要なサービスがついていた場合は解約することで基本料金を削減することが可能です。

まとめ

固定電話は、大きく「アナログ電話」と「光電話」の2種類に分けられ、使用している配線や料金の仕組みがそれぞれ異なります。

固定電話の料金を安くする方法としては、以下の6点が挙げられます。
 
・アナログ電話から光電話に乗り換える
・不要な付加サービスを解約する
・光コラボを利用する
・LINEやSkypeなどのツールを活用する
・固定電話と携帯電話を上手に使い分ける
・深夜料金を上手に使う

ただし、普段あまりインターネットを利用しない場合、光電話に切り替えることでかえって料金が割高になる可能性もあるため、自身の利用状況に合った節約方法を実践するようにしましょう。

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この記事の監修者

瀧 康臣

2017年から約5年間、固定電話のDX化事業に従事。主にクラウドPBXの導入を支援しており、累計申し込み数は3,000社に上ります。テレワーク導入中の企業様や外出の多い営業マンでも使いやすいクラウドPBXを、お客様のご利用状況に合わせて提案が可能です。

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