電波の通じない圏外の場所でも、メッセージが送れるアプリがあることご存じですか?インターネットに接続していなくても、スマホ同士でメッセージをやり取りできるという便利なアプリです。
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なぜ、圏外なのにつながるの??
Bluetoothは近距離での無線通信の規格ですが、このBluetoothを使ってネットに接続することなく、お互いを通信させます。近距離通信はもちろんですが、遠距離の場合は、各端末がネットワークの中継地になり、バケツリレーのようにメッシュネットワーク化し通信させてしまいます。 画像引用: https://www.opengarden.com/meshkit.html「メッシュネットワーク」とは、ノード間のデータや音声のルーティングの一種。
故障などで使えなくなった経路が発生しても継続的に接続・再構成を繰り返し、送信先に達するまでノードからノードへ転送を行う。
メッシュネットワークの中でも全ノードが相互に接続されているものを完全接続ネットワークと呼びます。
wikipediaより引用: wikipedia
インターネット接続なしで通信するメリット
地震などの災害時や、アウトドアでの事故など、電波が届かなかったり、電波塔が機能していなくても、助けを求めたり、情報のやり取りができます。災害時には非常に役立ちそうですね。
また、イベント会場など、人が密集して通信回線が混雑してが遅くなるときに、近くにいる人と情報やりとりできます。
インターネットを使わないので政府に監視、遮断されることなく通信することが可能で、香港で中国政府への抗議デモが起きたときは、政府からの干渉を免れるという理由で、FireChatというアプリが一気に広まりました。
代表的なアプリ
FireChatと、AirTalkがあります。FireChatはアメリカサンフランシスコのITベンチャー企業が開発しました。
一方、AirTalkは、日本の目黒区のベンチャー、OFF Line社が開発。
両サービスとも、2014年にサービス開始しています。
【FireChatの特徴】
9m以内なら電話回線もインターネット接続を使わずに使用可能です。また、「グローバルモード」では、メッシュネットワーク化により遠距離でもチャット可能です。
匿名性に重点を置いているので、ユーザー名はいつでも変更可能です。
また、アプリを閉じると過去のチャット内容は見ることができない仕組みにもなっています。
送信できるメッセージは、パブリックメッセージとプライベートメッセージの2種類です。
プライベートメッセージは暗号化されて送信されるため、指定された受信者しか見ることはできません。
参考:https://www.opengarden.com/meshkit.html
【AirTalkの特徴】
インターネットがない環境でも、Bluetooth かwifiを使って100メートル以内の利用者同士が通信できます。投稿したメッセージが表示されるまでの速度は1秒以内でfirechatよりも高速通信が可能です。
チャットを行うには、アプリをダウンロードしてBluetoothとwifiの設定をONにしておく必要があります。
参考:http://airtalk.off-line.co.jp/
【FireChatの登録と利用の仕方】
firechatは、iphone、アンドロイドで登録可能です。メールアドレスなどの情報の登録は必要ないと書かれているサイトが多いようですが、アンドロイドの場合は、メールアドレスか、携帯番号の登録が必要のようです。
ここではアンドロイド版の登録と使い方を説明します。 ①アプリ検索で、「firechat」と入力、インストールするとこのアプリ画面がでてきます。
②サインアップをタップすると、メールアドレスか、携帯番号の登録画面が出てきます。 どちらかを選び入力すると、確認コードが登録の宛先に届くのでそのコードを入力して、登録完了。 ③近くで書きこんでいる人たちと自由に会話ができます。
④友達を招待してプライベートの会話もできます。
【AirTalkの登録と利用の仕方】
アンドロイド版のアプリはまだ対応されていません。ここではiphoneの登録と使い方を説明します。 ①アプリ検索で、「AirTalk」と入力、インストールします。ユーザー名と140文字の自己紹介文(任意)で登録完了です。メールアドレスや携帯番号などの登録は必要ありません。②近くのユーザーを探して会話に参加できます。 今いる「場所」でコメントを残せます。コメントは7日間残されるので、お気に入りの場所やお店でなどで投稿している人たちと「すれちがい」をすることで、未来のお友だち候補者とも出会えます。
まとめ
近隣にいる不特定多数の人と会話ができるので、災害時やイベント場所などでは、情報交換ができて便利ですね。ただ、日本ではまだまだユーザー数も限られていて、地方などでは同じエリアにいるユーザーを探すのは難しいようです。
地震など災害が多い日本では、事前にアプリをダウンロードしておいて、いざというときに役立てていきたいですね。
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この記事を書いたライター
Wiz Cloud編集部
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