キャッシュレス決済のメリット・デメリット【店舗導入編】

2019年10月の消費税増税をきっかけに、クレジットカードや、電子マネー、スマホタッチ決済に、QRコード決済などのキャッシュレス決済が、広く普及しつつあります。
今回は、キャッシュレス決済に興味はあるけれども、なかなか導入までに至っていないという店舗に向けて、キャッシュレス決済を店舗で導入するメリット・デメリットについて解説していきます。

キャッシュレス決済の利用が増えつつある

もともと現金志向が強いといわれている日本でも、最近ではキャッシュレス決済の利用者が増えている状況です。利用のキッカケはさまざまですが、2019年10月の消費税増税と同時に開始された「キャッシュレス・消費者還元事業」の影響は大きいでしょう。このキャッシュレス・消費者還元事業は、登録されている対象加盟店で、クレジットカードといったキャッシュレス決済を行うと、ポイントが還元されるという制度です。最大5%のポイント還元で、増税分の負担が軽減される点が消費者にとっては大きなメリットとなっています。それだけではなく、キャッシュレス決済サービス側でも独自のキャンペーンが続々と実施され、現金よりもキャッシュレスでの買い物がお得になるというイメージは急速に広まりつつあります。

また、2020年9月からは新たに「マイナポイント」の実施が予定されています。マイナポイントでは、マイナンバーカードと紐づけたキャッシュレスサービスで2万円のチャージまたは支払いを行った場合、5,000円相当分のマイナポイントを獲得することができます。2020年9月~2021年3月末まで実施される予定となっています。
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キャッシュレス決済とは

「キャッシュレス決済」とは、クレジットカードや電子マネーを利用して、現金を使わずに支払いや受け取りをし決済を行う方法です。現金=キャッシュ、不要=レスの意味でキャッシュレス決済と呼びます。
日本でも政府がキャッシュレス決済を推進していることもあり、現在急速に普及してきています。しかし世界的に見るとまだまだ日本のキャッシュレス決済の比率は高いとは言えず、キャッシュレス決済の比率が高い韓国や中国、アメリカと比べると遅れている現状です。

また、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で厚生労働省が発表した「新しい生活様式」でもキャッシュレス決済の利用が推奨されています。キャッシュレス決済を利用することで、多くの人が触れている現金を扱うことがなくなり、ウイルスの感染拡大防止にも効果的とされています。

キャッシュレス決済の種類

従来は、キャッシュレス決済といえばクレジットカードでの決済がよく利用されているイメージでしたが、近年ではキャッシュレス化が進みさまざまな決済方法が登場しています。キャッシュレス決済の種類として、まず以下の3の精算方式に分けられます。

・前払い(プリペイド)
・後払い(ポストペイ)
・即時払い

クレジットカードといった後払い方式だけでなく、事前にお金をチャージして利用できる前払い方式や、決済が行われた際に指定の口座から引き落とされるような即時払いもあります。

上記はキャッシュレス決済の精算方式による区分でしたが、利用するカードや端末などでもキャッシュレス決済は区分できます。端末による区分では、主に以下の4つの種類に分けることができます。

・磁気カード
クレジットカードのような、カードの裏面に黒い磁気ストライプがついているものになります。専用の端末にカードを通し、情報を読み取ることで決済を行います。

・接触ICカード
キャッシュカードのような、カードに金色のICチップが埋め込まれているものになります。この場合、専用の端末にカードのIC部分を差し込むことで決済を行うことができます。

・非接触ICカード
電子マネーのSuicaやnanacoのような、電波を利用して読み取り機と通信し決済を行う方法になります。「iD」のマークが目印で、専用の端末にタッチするだけで支払いを行うことができます。

・QRコード・バーコード
「楽天ペイ」や「LINE Pay」のような、スマートフォンなどのアプリからQRコードやバーコードを提示し読み取り機で読み取り決済を行う方法(ストアスキャン方式)になります。 また、店舗に提示してあるQRコードを読み取って決済を行う方法(ユーザースキャン方式)を利用できるサービスもあります。

店舗のキャッシュレス決済導入はもはや必須

政府は、現在20%ほどのキャッシュレス決済の比率を、将来的に80%にまで引き上げることを公言しています。また、先ほど説明したように、消費者側のキャッシュレスニーズが日々高まっている状況です。
たとえばこれまで電車を利用するのに切符を購入していた人々が、今では交通系ICカードを利用するようになったり、高速道路の料金支払いに現金ではなく、ETCを利用する人が多くなってきたように、キャッシュレス決済は、今後私たちの生活に欠かせない便利なサービスとして浸透していくことが予想されます。こうした状況を踏まえると、店舗のキャッシュレス決済対応はもはや必須だと言えるでしょう。

▼キャッシュレス決済がどんなものか具体的にチェックしたい方は、こちらもご覧ください!

 

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キャッシュレス決済店舗導入のメリット・デメリット

キャッシュレス決済にすることによって、店舗にはどのようなメリットがあるのでしょうか。導入前に知っておきたいデメリットとあわせてご紹介します。

キャッシュレス決済 店舗導入のメリット

業務効率化

キャッシュレス決済をすると、現金の受け渡し作業が省け、会計時の時間を短縮する効果があります。野村総合研究所の調査によると、「レジ現金残高の確認作業」に費やす時間は、1店舗につき1日あたり平均153分にもなると報告されています。
しかしキャッシュレス決済であれば、会計時間を短縮することができるので、生産性の向上が期待できます。生産性が上がると無駄な業務時間が減り、人的コストも抑えることもできるので、店舗や施設全体の効率化に繋がります。

会計ミスの軽減

キャッシュレス決済の利用者が増えれば、現金を扱うことが少なくなります。そのため受け取ったお金の数え間違いや釣銭の間違い、レジ締め時の現金差異などを防ぐ効果もあります。また、一部のPOSレジと連携可能なキャッシュレス導入サービスもありますので、二度打ちの手間もなく安心です。

インバウンド対策にも

キャッシュレス化が進むことで、国内の利用者だけでなく、キャッシュレスが普及している海外の観光客に対しての支払いにも対応することができます。2021年の東京オリンピック・パラリンピック、さらに2025年には大阪万博が控えています。訪日外国人観光客が増加すると予想されるので、キャッシュレス決済に対応しているだけでも、インバウンド対策に大きく繋がります。これまで現金のみの取り扱いで良いと考えていた店舗であっても、クレジットカードやQRコード決済を導入しておくことが売上アップにもつながる大きなポイントとなるでしょう。

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キャッシュレス・消費者還元事業からニーズが高まっている

  キャッシュレス決済は、「キャッシュレス・消費者還元事業」の実施によりニーズも高まってきています。現在はキャッシュレス・消費者還元事業は終了しているものの、キャッシュレス決済の定着には一役買ったのではないでしょうか。2020年9月からは「マイナポイント事業」も実施予定となっており、政府は引き続き、キャッシュレス決済を推進していく見込みです。ウイルス感染といったリスクの面も、今後はより現金決済をしていく消費者は減っていくのではないかと予想できます。非接触決済が可能で、ユーザーメリットが高いキャッシュレス決済は、今こそ店舗が対応しておきたい必須項目であるとすら言えるでしょう。

新規顧客の開拓にも繋がる

  またキャッシュレス決済の導入により、これまでにない客層を集客できる可能性があります。例えば、流行に敏感な若年層ユーザーや、両替が必要な訪日外国人観光客などが新規顧客として来店してくれるきっかけに繋がることもあります。

キャッシュレス決済を導入しておくことが、新規顧客を開拓し、さらに幅広い客層にアプローチする手段になります。

▼どのキャッシュレス決済を導入するのがいい?お悩みの方は、こちらの記事もご覧ください!
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キャッシュレス決済 店舗導入のデメリット

入金サイクルの発生

キャッシュレス決済が行われて、実際にその売り上げが店舗に入金されるまでには、一定の時間がかかります。これを入金サイクルと呼びます。売り上げの変動が大きい店舗や、規模が小さい店舗の場合、急な出資の際に支払いを滞らせてしまう可能性があるので、注意が必要になります。キャッシュレス決済の種類やサービスによって、入金サイクルが違うので、導入の際に必ずチェックしておきましょう。

売上金をすぐに回収したいと考えている店舗であれば、こうした入金サイクルの早いキャッシュレス決済サービスを導入しておくことで、こうしたデメリットも解消することができます。

決済手数料の発生

クレジットカードや電子マネー、QRコード決済を利用するには、平均して3%~5%の決済手数料が発生します。現在は、決済手数料がかからないキャンペーンなどを提供しているキャッシュレス事業者もありますので、入金サイクルと同じく、導入時や選定時に確認しておいたほうが良いでしょう。

まとめ

今回は、キャッシュレス決済の導入において、メリットやデメリットを解説しました。店舗や施設のキャッシュレス化は、客層の拡大や集客、従業員の業務効率化に繋がるので、利用者だけでなく導入する店舗に対してもメリットの大きいサービスになります。数多くのキャッシュレス決済サービスが登場しているので、導入の際には、お店の規模や客層などを踏まえた上で、店舗にあったサービスを選ぶといいでしょう。

​​​​​​※QRコードはデンソーウェーブの登録商標です。

 
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