「電子契約サービスを選ぶ際は、何を重視すればいい?」
電子契約サービスとは、 電子契約を実現するためのシステムで、契約書の作成や締結を全てWeb上で完結できます。
しかし、多くのサービスがありすぎて、どれを選べば良いかわからず、導入を迷っている方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、電子契約サービス23選を徹底比較し、目的別のおすすめサービスを紹介していきます。
電子契約サービスの選び方も紹介しているので、電子契約サービスの導入を検討している方に必見の内容です!
【一覧比較表】おすすめの電子契約サービス22選
サービス名 | おすすめ度 | 月額費用(税込) | 立会人型 | 当事者型 | システム連携 |
---|---|---|---|---|---|
KANBEI SIGN | ★★★★★ | 0円~ | 〇 | 〇 | 要問合せ |
クラウドサイン | ★★★★★ | 0円~ | 〇 | - | 〇 |
電子印鑑GMOサイン | ★★★★★ | 0円~ | 〇 | 〇 ※相手方も アカウント登録が必要 |
〇 |
ContractS CLM | ★★★★★ | 要問合せ | 〇 | - | 〇 |
WAN-Sign | ★★★★★ | 0円~ | 〇 | 〇 | - |
BtoBプラットフォーム 契約書 | ★★★★★ | 0円~ | - | 〇 | - |
DocuSign | ★★★★★ | 0円~ | 〇 | - | 〇 |
CONTRACTHUB@absonne | ★★★★☆ | 要問合せ | 〇 | 〇 | 〇 |
freeeサイン | ★★★★☆ | 0円~ | 〇 | - | 〇 |
DX-Sign | ★★★★☆ | 8,800円~ | 〇 | - | 〇 |
paperlogic | ★★★★☆ | 2万2,000円~ | 〇 | 〇 | 〇※オプション |
みんなの電子署名 | ★★★★☆ | 0円~ | 〇 | - | - |
Acrobat Sign | ★★★★☆ | 個人版:1,518 円~/ライセンス 法人版:1,848 円~/ライセンス |
〇 | 〇 | 〇 |
契約大臣 | ★★★★☆ | 2,200円~ | 〇※オプション | - | - |
リーテックスデジタル契約 | ★★★★☆ | 0円~ | - | 〇 | - |
マネーフォワード クラウド契約 | ★★★☆☆ | 3,278円~ | 〇 | 〇 | 〇 |
かんたん電子契約 for クラウド | ★★★☆☆ | 0円~ | 〇 | 〇※オプション | 〇 |
Shachihata Cloud | ★★★☆☆ | 110円~/1ユーザー | 〇※オプション | - | 〇※オプション |
クラウドスタンプ | ★★★☆☆ | 要問合せ | - | - | |
イースタンプ | ★★★☆☆ | 要問合せ | 〇 | 〇 | - |
いえらぶサイン | ★★★☆☆ | 要問合せ | - | - | - |
Contract One | ★★★☆☆ | 要問合せ | - | - | 〇 |
Sign Time | ★★★☆☆ | 7,880円~ | 〇 | - | - |
KANBEI SIGN
KANBEI SIGNは、契約書作成から締結・管理までオンラインで完結できる電子契約サービスです。
契約書の郵送や、締結のための訪問が不要なため、印紙税や郵送費が削減できるほか、 通常1週間以上かかっていた契約締結が最短3分 に短縮されます。
初期費用無料かつ契約期間の縛りもないフリープランがあるので、手始めに使ってみたいという方におすすめです。
【無料】お問い合わせはこちらクラウドサイン
クラウドサインは、 弁護士監修で設計されたシステムならではの安心感が特徴です。
これまで10万社以上の導入実績があり、大手上場企業や金融業、士業など、幅広い業界で利用されています。
フリープランでは、契約書の送信・保管・検索といった基本機能のみ利用でき、作成できるアカウント数は1名、ひと月の送信件数は5件までとなっています
電子印鑑GMOサイン
電子印鑑GMOサインは、これまで140万社以上が導入している電子契約サービスです。
契約の締結から、その後の管理までワンストップで行えるうえに、契約データごとに暗号化して保存できるため、 セキュリティレベルの高さなどが評価されています。
無料で利用できる「お試しフリープラン」も用意されているので、1度使ってみてから導入を検討するとようでしょう。
ContractS CLM
ContractS CLMは、契約書の作成や社内での相談・承認、契約の締結、更新管理など、あらゆるフローを1つのツールで完結することが可能です。
電子契約サービスの基本的な機能だけでなく、 Wordの編集機能やナレッジマネジメント機能も搭載 されています。
そのため、システムの導入によって契約プロセス全体を効率化したい企業におすすめです。
WAN-Sign
WAN-Signは、 本人性や原本性、締結における認証レベルの高さが特徴的な電子契約サービスです。無料プランでは、一ヶ月あたり3件の契約まで対応しています。
運営会社であるワンビシアーカイブズは、これまで4,000社以上の機密書類を管理した実績があり、50年間で培った契約管理ノウハウをもとに、強固なセキュリティと内部統制を実現します。
また、電子証明書とメール認証を組み合わせたハイブリッド署名にも対応しており、契約レベルに合わせて最適な締結方法を選べるため、あらゆる業態の企業で導入可能です。
BtoBプラットフォーム 契約書
BtoBプラットフォーム契約書のフリープランでは、 ワークフロー機能が利用できるのが特徴です。
契約締結の起案や承認まで、社内稟議の全工程をクラウド上で一括管理できるため、業務フローの効率化を重視したい企業におすすめです。
また、アカウント数無制限で使え、電子契約書の保管もひと月3件までとなっているので、無料版でも様々な機能を試すことができます。
さらに、他のjinjerシリーズとも連携できるため、問い合わせ先を1つのサービスに集約したい方に最適でしょう。
DocuSign(ドキュサイン)
DocuSignは、国外でも使われている電子契約サービスで、米国をはじめとする世界各国で文書の法的有効性を保証できます。
契約書の締結フローに応じて通知設定もできるため、 返送された契約書の処理や締結先の連絡などを管理しやすい点が魅力です。
文書への署名機能のみ利用できる無料のドキュサインプランは、署名できる文書の数に制限がないため、最低限の機能で利用したい企業におすすめです。
CONTRACTHUB@absonne
CONTRACTHUB@absonneは、日鉄ソリューションズ株式会社が提供する電子取引・契約サービスです。
CONTRACTHUB@absonneは、電子取引データ(帳票)を案件単位で保存と管理が可能です。データを保存する際には電子署名やタイムスタンプを付けられます。
さらに検索性にも優れ、保存された電子データは、電子帳簿保存法の検索要件はもちろん、 発注番号や企業コードなど自社固有の属性項目でも検索できます。
freeeサイン
freeeサインは、Googleドキュメントを使用することで、 システム上でテンプレートやドラフトを編集できる機能が特徴です。
また、書類の送信料が0円なので、送信件数が多い会社でも金額を気にせず利用できます。
ただし、無料プランで送信できるのは月に1通まで、Lightプランは1アカウントのみの利用料金という点には注意しましょう。
DX-Sign
DX-Signは、弁護士監修のもと設計されているため、重要な契約書も安心して管理できます 。
機能が充実していながら、価格も低コストなので、機能性と費用面のバランスを重視したい企業におすすめです。
また、操作画面も分かりやすくなっており、 ITに慣れていない人でも使いやすい 点でも人気を集めています。
paperlogic
paperlogicは、ペーパーロジック株式会社が提供する、請求・納品書など、契約以外の法定保存文書も全て電子化できる電子契約サービスです。
わかりやすい固定料金制が魅力で、従量課金なしで、電子署名とタイムスタンプが使い放題です。
また、シンプルな機能を搭載しているので、電子契約サービスを始めて導入する方におすすめのサービスです。
みんなの電子署名
みんなの電子署名は、1年間オプションサービスを含めて完全無料で利用できるため、 機能制限なしで電子契約サービスを試してみたい場合におすすめです。
セキュリティ水準も高く、SSLによる暗号化通信の確立やファイアウォールによる通信ポートの制限、IDS/IPSによる不正侵入の検知・防御などの機能によって、安全性も保障されています。
さらに、署名した文書は暗号化してから保存されるため、万一流出した際のリスクにも備えられます。
Acrobat Sign
Acrobat Signは、 年間80億回以上の取引処理件数を誇る、グローバル規模の電子契約サービス です。
月額費用は、個人版で1,518円(税込)~/ライセンス、法人版で1,848円(税込)~/ライセンスと比較的安価なので、機能性とコストパフォーマンスを両立させたい企業におすすめです。
法人版では、他システムとも柔軟に連携可能なので、営業活動や顧客管理の業務効率化にも活用できます。
契約大臣
契約大臣は、株式会社TeraDoxが提供する、電子契約がはじめての方にも使いやすい操作性が特徴の電子契約サービスです。
月額2,000円台から、初期費用なしで作成から保管まで可能なため、 契約書の件数が少ない企業にも最適です。
また取引先は、アカウントの作成・登録なしで契約の締結ができるので、紙から電子に変更しても取引先に負担をかけずに利用できます。
リーテックスデジタル契約
リーテックスデジタル契約は、法人間での契約締結に適した電子契約サービスで、月5契約まで無料で利用できます。
国の指定機関による厳重な本人確認など、法的安定性の高さが最大の特徴で、契約書としての法的証拠力を重視したい企業におすすめです。
マネーフォワード クラウド契約
マネーフォワード クラウド契約は、電子契約の作成だけでなく、紙の契約書についても決裁のワークフローが利用できます。
電子契約と紙の契約書面を一元管理できるため、紙の契約書を管理しつつ、徐々に電子契約も導入していくことも可能です。
また、ワークフロー機能搭載で、 契約の申請や社内承認、契約締結までを一括管理できる 点も魅力です。
かんたん電子契約 for クラウド
かんたん電子契約 for クラウドは、日本のトラストサービスを牽引するセイコーソリューションズがご提供する電子契約クラウドサービスです。
かんたん電子契約 for クラウドは、タイムスタンプ発行件数が国内シェア65%(2億4000万件)を占めており、認定タイムスタンプ事業者として国内トップシェアを誇っています。
また「融資クラウドプラットフォーム」を提供しており、 金融機関への導入実績が多数あるため、長期的かつ多額の契約を扱う金融企業におすすめです。
Shachihata Cloud
Shachihata Cloudは、シヤチハタ株式会社が提供する、電子契約はもちろん、バックオフィス業務を幅広く支援するDXツールです。
Shachihata Cloudは、初期費用が無料で、1ユーザーあたり月額110円(税込)からという、リーズナブルな料金体系がメリットです。
また、 官公庁・自治体も利用可能な安心のセキュリティ体制が整っており、導入実績もあるので、セキュリティ重視で選びたい方にもおすすめです。
クラウドスタンプ
クラウドスタンプは、株式会社ハイホーが提供する、契約締結から契約書管理まで可能なクラウド型の電子契約サービスです。
クラウドスタンプは、取引先がアカウント登録していなくても、書類の確認・同意を行うことができます。
複雑な機能もなく、わかりやすい機能なので、システム操作が苦手な方も使いやすいでしょう。
イースタンプ
イースタンプは、株式会社ハイホーが提供している、 便利機能がワンパッケージ入りの電子契約サービスです。
基本的な機能、導入前後のサポートサービス、さらに身分証明書添付機能や過去契約書を保管できる機能までワンパッケージなので、安心して長く使えます。
また、利便性の高い認印タイプと本人性の担保力が高い実印タイプの両方に対応しており、シーンや企業のコンプライアンスに合わせて契約ごとに使い分けられます。
いえらぶサイン
いえらぶサインは、株式会社いえらぶGROUPが提供している、 不動産業界に特化した電子契約サービスです。
賃貸借契約や更新契約をWeb上で完結させ、多くの書類と時間を要した契約業務を効率化できます。
さらに、管理会社ごとに異なる、様々な契約フローに対応しているので、契約者との直接契約だけでなく、家主と契約者間での契約や、仲介会社を挟んだ契約などにも対応可能です。
Contract One
Contract Oneは、Sansan株式会社が提供する、契約データベースを構築し、全社で契約情報を活用できるようにする契約DXサービスです。
紙、電子といった形式を問わず、全ての契約書をデータ化し、 契約書管理台帳に代わる契約データベースを構築できます。
情報をデータベース化することで、拠点や部門を問わず、契約情報を共有できるようになり、社内のあらゆる取引の見える化を実現できます。
Sign Time(サインタイム)
SignTimeは、日本語と英語両方に対応しているほか、 手書きサインに近い電子署名を利用できる電子契約サービスです。
月額7,880円(税込)のプランでも、50通までは送信手数料無料で利用できるため、幅広い業種・業界で利用されています。
ただし、システム連携はエンタープライズプランのみに対応しているため、注意が必要です。
【目的別】おすすめ電子契約サービス
導入実績が豊富な電子契約サービス
契約書作成から管理まで対応できる電子契約サービス
紙の契約書も一元管理できる電子契約サービス
安価で導入しやすい電子契約サービス
多言語対応している電子契約サービス
無料で使える電子契約サービス
不動産業界に特化した電子契約サービス
大企業におすすめの電子契約サービス
中小企業・ベンチャーにおすすめの電子契約サービス
そもそも電子契約とは?
電子契約とは、紙の契約書の代わりに PDFなどの電子データを用いて、Web上で契約を締結させる契約方法のことを指します。
電子契約を締結する際には、電子署名やタイムスタンプを付与することで、押印・署名したとみなされます。
電子契約と書面契約の違い
電子契約 | 書面契約 | ||
---|---|---|---|
形式 | 電子データ(PDF) | 紙の書面 | |
証拠力 | 押印 | 電子署名または電子サイン | 印鑑または印影 |
本人性の担保 | 電子証明書 | 印鑑証明書 | |
完全性の担保 (改ざん防止) |
タイムスタンプ | 契印・割印 | |
事務処理 | 送付 | メールなどのインターネット通信 | 郵送or持参 |
保管方法と場所 |
|
|
|
印紙 | 不要 | 必要 |
2種類の電子署名方法
電子サイン
電子サインは、電子契約において意思表示するための手段全般を指します。
本人確認に第三者機関を通さないため、 見積書・請求書、領収書などの日常的な業務に使用します。
電子署名
電子署名は、紙の契約書における 「実印」に位置づけられます。「電子署名と電子証明書」は「印鑑(実印)と印鑑証明書」と同等の関係です。
電子認証局や時刻認証局といった第三者機関を通じて行うため、 紙の契約書において実印を押印するような重要な契約書に使用します。
-
電子署名の仕組み
-
電子文書の電子署名と電子証明書の一致を確認することで、本人性や偽装・改ざんされていないことが証明される仕組みです。
電子契約の安全性
電子契約は、書面契約と同等の安全性・証拠力が担保されています
電子署名とタイムスタンプによる「本人性の確認」と「非改ざん性の確保」がされた場合、 電子契約であっても法的証拠力を有する契約として認めてもらうことが可能です。
万が一裁判等が発生した場合も、電子契約書は有効な証拠として利用できます。
電子契約サービスとは?
電子契約サービスとは、 電子契約を実現するためのシステムです。
電子契約サービスを導入することで、契約書の作成や締結を全てWeb上で完結できるようになります。
近年、政府や関係省庁をはじめ、流通・小売業、建設業、製造業、不動産業など、幅広い業界で電子契約の導入が進んでいます。
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電子契約サービスの基本機能
安全性を向上させる機能
機能名 | 機能の説明 |
---|---|
電子署名の機能 | 本人証明と、偽装・改ざんされていないことを証明できる機能 |
電子証明書発行の機能 | 電子署名が本人のものであることを証明する「電子証明書」を発行できる機能 「電子署名と電子証明書」は「印鑑(実印)と印鑑証明書」と同等の関係 |
タイムスタンプの機能 | 電子契約書に署名した日付や、内容を更新した日時を記録できる機能 |
業務効率化を図る機能
機能名 | 機能の説明 |
---|---|
紙とデータの一元管理機能 | システム導入前に締結した紙の契約書をスキャンし取り込み、データ化して管理できる機能 |
テンプレート機能 | 契約書作成に活用できるテンプレートのストック機能 |
API連携 | 外部のサービスと連携できる機能 |
ワークフロー設定機能 | 契約締結までの承認フローをシステム上で管理できる機能 |
アラート機能 | 解約通知期限などの年月日データを設定すると、一定期間前に通知をしてくれる機能 |
情報管理に便利な機能
機能名 | 機能の説明 |
---|---|
アドレス帳機能 | 取引先の連絡先を登録できる機能 |
文書保管機能 | 取引先や契約日、契約金額などを登録して電子契約書をリスト化し、クラウド上で保管する機能 |
検索機能 | 契約書名、受信者側の氏名、会社名、メールアドレス、契約期間や金額などで書類を検索できる機能 |
電子契約サービスの選び方
自社の業種・業態にあったサービスか
電子契約サービスが、法律面や商習慣において、自社のビジネスモデルに対応できるかどうかを確認しましょう。
一般的な契約書は、会社法によって10年の保管期限が定められていますが、業種・業態によっては法律で決められた保管期限が異なる場合もあります。
また、契約承認のステップも、会社によってまちまちなので、汎用的な機能だけでなく、 カスタマイズの自由度も重視するのがおすすめです。
当事者型と立会人型のどちらのタイプか
電子契約サービスにおいて電子署名の場合、大きく 「当事者型」と 「立会人型」2種類の方法に分けられます。
メリット・デメリットを考慮した上で、自社に合うタイプを選びましょう。
立会人型(契約印タイプ)|導入しやすさを重視したい場合におすすめ
立会人型 | |
---|---|
概要 | 利用者の指示に基づいて、電子契約サービス事業者が電子署名を付与する方法 |
特徴 | 電子契約サービスへの登録やメールアドレスのみで利用できるため、契約当事者の負担が少ない |
メリット |
|
デメリット |
|
当事者型(実印タイプ)|法的効力の高さを重視したい場合におすすめ
当事者型 | |
---|---|
概要 | 契約当事者自身が「電子証明書認証局」から電子証明書を取得する方法 |
特徴 | 認証局からの確認電話や認証費用が発生するため、取引先への負担がかかる場合もある |
メリット |
|
デメリット |
|
契約件数あたりのコストが見合っているか
電子契約サービスを検討する際は、自社の規模や契約件数を踏まえて、コストに見合ったシステムを選びましょう。
例えば、 契約件数が比較的多い企業は、1件あたりの送信料が安いシステムを選ぶのがおすすめです。
特に、過去分の契約書面を電子化したい場合は、その分の費用も含めたトータルコストを確認しましょう。
必要な機能が搭載されているか
ワークフロー機能
ワークフロー機能を活用することで、契約締結までの承認フローもシステム上で管理できます。
また、契約締結のフローに人の手が介在する余地をなくすことで、不正行為やミスを防止することが可能です。
特に、 複数人が稟議や承認に関わる場合や承認フローが複雑な場合は、ワークフロー機能を重視しましょう。
テンプレート機能
電契約サービスによっては、契約書作成に活用できるテンプレートのストック機能が搭載されています。
文章を定型化しておくことで、契約書の作成業務を大幅に効率化できます。
契約締結の業務をまとめて効率化したい場合は、テンプレート機能のあるサービスを選びましょう。
紙とデータの一元管理機能
電子契約サービスによっては、過去に締結した紙の契約書をデータ化して管理することが可能です。
過去の契約書も一元管理することで、 書類が検索しやすくなる、 保管場所が削減できるといったメリットがあります。
完全ペーパーレス化で電子契約のメリットを最大化させたい場合は、紙とデータの一元管理機能を重視しましょう。
契約相手のアカウント登録が必要かどうか
電子契約サービスを選ぶ際は、アカウントを保有していない相手に書類を送付できるかどうか確認しましょう。
当事者型の場合、基本的に自社と契約相手双方のアカウントが必須です。
一方、立会人型の場合、アカウントを保持していない契約相手でも利用できるサービスがあります。
アカウントの要否によって、契約相手にかかる負担が変わってくるため、どちらが使いやすいか事前に検討しましょう。
誰もが使いやすい操作性であるか
電子契約サービスの導入による業務効率化を重視する場合、使いやすいUIかどうかも重要な選定ポイントです。
操作が分かりにくいサービスを選ぶと、かえって作業効率が落ちてしまう可能性もあるため、なるべく操作性がシンプルなサービスをおすすめします。
外部連携の自由度
電子契約サービスを導入する際は、外部システムと連携しやすいサービスを選ぶのがおすすめです。
外部連携(API連携)の自由度によってシステムを効率的に運用できるかが変わってくるため、 自社の求める水準かどうか確認しましょう。
持続可能性が高い企業(サービス)か
電子契約サービスを選ぶ際は、 運営会社が倒産しないか、 サービスが終了する可能性がないか見極めることも重要です。
電子契約サービスを見極める際は、サービスの利用者数や知名度、提供会社の情報をポイントに比較しましょう。
自社が求めるセキュリティ機能を備えているか
電子契約サービスを選ぶ際は、安全性も考慮し、自社が求めるセキュリティ機能を備えているか確認しましょう。
特に、企業間で契約をする場合、システムのセキュリティ体制が社内規程に合致しない場合、締結に支障が出る可能性もあります。
サービスによって実装されているセキュリティ機能は異なるため、 各システムの特徴を比較したうえで自社に適した仕様を見極めることが重要です。
導入実績が豊富か
電子契約サービスを導入する際、導入実績が豊富なシステムを選ぶと、取引先も使用している場合が多いです。
電子契約サービスを導入する際は、取引先の協力が必要になるので、 取引先と同じシステムを選ぶことで相手方の負担も少なくて済みます。
しかし導入実績が豊富でも、自社のフローに合わない可能性もあるので、導入実績が豊富なサービスは選ぶ際の選択肢として検討するのがおすすめです。
電子契約サービスの比較ポイント
電子契約のプロセス | 比較ポイント |
---|---|
契約書の作成 |
|
契約書締結の承認を得るための社内稟議 |
|
電子契約書への押印、 相手先への送付 |
|
コンプライアンスを考慮した運用 |
|
高度な業務効率化 |
|
電子契約サービス導入のメリット
契約完了までの作業が簡単になる
電子契約サービスを導入することで、 契約締結までに必要な作業を全てオンライン上で完結できるため、契約完了までにかかる手間を大幅に削減できます。
書面契約の場合、印刷や郵送などの作業がありますが、電子契約はこれらの作業が効率化されて契約締結までのスピードも劇的に早くなります。
コスト削減ができる
電子契約サービスでは、 収入印紙や保管費用、印紙税、郵送代、人件費など、契約締結にかかるコストを削減できます。
書面契約の場合、1通あたり約3,000~5,000円ほど費用がかかるため、電子契約にするだけで大幅なコストカットにつながります。
また、契約の種類によって印紙額がいくらなのか確認する時間的・作業的コストも削減できます。
保管場所の削減
電子契約書は物理的な質量を持たないため、スペースを圧迫することなく、管理や維持の観点からも利便性があります。
特に、月々の契約数が多いほど、書類の保存場所の問題が発生するため、オフィスのスペース不足を感じている場合にもおすすめです。
検索・閲覧が簡単
電子契約サービスでは、電子契約書がインターネットに設置されたクラウドに収納されるため、従来までは手間とされてきた検索作業もストレスなく行えます。
倉庫に保存された中から書類を探す作業を省けるので、過去の文書検索作業の多い経理部門などにおいて、業務効率の改善を見込めます。
コンプライアンス強化
電子契約サービスを導入することで、契約書の改ざんや紛失といったリスクを低減でき、コンプライアンスの強化が可能です。
電子契約サービスはセキュリティ対策が施されているほか、 「いつ・誰が・何に」合意したのか、電子署名とタイムスタンプで記録されます。
そのため、締結後に内容が書き換えられる心配がなく、また電子契約書はクラウド上に保管されるため紛失するリスクもありません。
▶【KANBEI SIGN】時間もコストも大幅カット!中小企業が無料ではじめる電子契約サービス
電子契約サービス導入のデメリット・注意点
書面での締結が義務となっている契約がある
税制改正以前と比較すると、対応する契約書のバリエーションは増えていますが、完全にすべての契約書を電子化することはできず、書面での締結が義務となっている契約書があります。
とりわけ、定期借地契約書や定期建物賃貸借契約書などは、法律によって紙媒体を用いた契約の締結が定められているため、取り扱う場合にはあらかじめの注意が必要です。
▶関連記事:電子化できる契約書とできない契約書を徹底解説!契約書を電子化するメリットとは?
自社社員への説明が必要
電子契約サービスを導入すると、社内の業務フローが変化するため、社員への事前説明は必須です。
説明しないままシステムを導入すると、社内の混乱や業務上のトラブルに発展する可能性があります。
導入後はきちんとしたフォローをするほか、 必要に応じて研修なども実施しましょう。
取引先の合意が必要
電子契約サービスの普及率は年々増加していますが、まだまだ馴染みのない企業も多いのが現状です。
そのため、 電子契約を導入する際は適宜取引先に対して説明を行い、理解を得る必要があります。
いきなり導入するのが不安な場合は、簡単な契約書で試験的に利用してみるのもおすすめです。
運用フローの見直しが必要
電子契約サービスを導入する場合は、 業務フローが変わるケースがほとんどです。
紙の契約書の場合は、営業部が作成した契約書を文書管理部と法務部が確認するというように、複数回のプロセスを踏む必要があります。
その点電子契約サービスでは、電子データでの管理になり、複数部署がWeb上で同時に確認できるため、それに適した業務フローに変更する必要があります。
サイバー攻撃に遭う可能性がある
電子契約サービスを利用すると、電子契約書はWeb上で管理されるため、電子データを保管しているサーバーが攻撃に遭う可能性があります。
サイバー攻撃に遭った場合、 データが止められてしまったり、 サイトの機能が停止したりなど、トラブルが想定されます。
サイバー攻撃に遭うリスクを避けるために、データ保管やセキュリティ対策をしっかり行っているシステムを選ぶことが大切です。
多機能でも操作が難しい場合がある
電子契約サービスを導入する際、より業務の効率化を図るために、機能の多いシステムを選んでしまう傾向があります。
機能の多いシステムを選ぶと、 操作が複雑になることから、かえって作業効率が落ちてしまう可能性があります。
必要な機能は何か、業務フローに組み込める機能か、目的を洗いざらして、必要な機能と応用の機能が搭載されたシステムを選びましょう。
電子契約サービスの導入にあたり注意すべき法律
電子契約に関する法律は、2000年前後に制定されているものが多く、IT技術の発展と共に変更されています。
そのため、最新情報を抑え、法律に則った電子契約書を作成することが重要です。
電子署名法
2001年決定したのが、電子署名及び認証業務に関する法律、通称「電子署名法」です。
電子署名法では、 電子契約書に本人確認と改ざんされていない証明があることで、法的な効力があると定めています。
電子帳簿保存法
電子帳簿保存法とは、 国税関係(法人税法や所得税法)の帳簿や書類を電磁的記録(電子データ)で保存することを可能とする法律です。
電子帳簿保存法で定められている要件を満たすことで、従来まで紙で保管していた帳簿や書類を電子データとして保存することができます。
そのため、電子契約を導入する際には、 電子帳簿保存法に対応したシステムかを確認することも重要です。
▶関連記事:【わかりやすく解説】電子帳簿保存法とは?基礎知識から改正後の変更点まで徹底網羅!
まとめ
今回は、電子契約サービス23選を徹底比較し、おすすめサービスや選び方、機能などを徹底解説していきました。
電子契約サービスを選ぶ際は、料金を重視するのはもちろん、用途や目的に応じて選ぶことが大切です。
電子契約サービスの導入で迷っている方や、自社に合うサービスがわからない方は、お気軽に弊社までお問い合わせください。
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無料ご相談フォーム
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この記事を書いたライター
Wiz Cloud編集部
WizCloud編集部メンバーが執筆・更新しています。 Web関連、デジタル関連の最新情報から、店舗やオフィスの問題解決に使えるノウハウまでわかりやすくご紹介します!