「電子契約を導入したいけれど、何から始めればいいのか分からない…」
クラウドサインは、契約書の作成から締結、保管までをオンラインで完結できる電子契約サービスです。
導入を検討しているものの「料金プランの詳細がわからない」「他社サービスと比べてどんなところが優れてる?」といった疑問を抱く方も少なくありません。
本記事では、クラウドサインの基本的な仕組みや料金体系、導入することで得られるメリットなどを詳しく解説します。
特に、個人事業主や中小企業の経理担当者の方々が、電子契約をスムーズに導入できるよう、必要な情報を網羅しています。
目次
クラウドサインとは何か?

クラウドサインの概要と特徴
クラウドサインは、 契約書の作成から締結、保管までをすべてオンラインで行える電子契約サービス です。提供元は、弁護士ドットコムです。
導入することで、従来のような紙のやり取りや郵送の手間が不要になり、スピーディーな契約が可能となります。
- 弁護士監修のもと開発されており、高い信頼性が担保されている
- スマートフォンやパソコンから契約業務が完結するため、外出先や在宅勤務中でも柔軟に対応可能
- 契約内容はクラウド上に安全に保管され、検索や確認も簡単
クラウドサインの強み・選ばれる理由
クラウドサインは、 導入社数250万社以上、累計送信件数1000万件超を誇る、国内シェアNo1の電子契約サービス です。
- 電子署名法に準拠したクラウド型電子契約サービス
弁事業者署名型(立会人型)電子契約サービスとしては初めて、電子署名法が定める「電子署名」に該当することを法務省・デジタル庁に認められています。専門的な電子証明書を持っていない相手でもスムーズに契約が可能です。 - 官公庁・金融機関も利用する安心のセキュリティ
各種認証制度をクリアした万全のセキュリティでデータを守ります。日本国内2ヶ所のデータセンターで保管し、要求水準が高い金融機関や官公庁などの導入実績も多数。 - 使いやすい操作性と機能性
シンプルなUIでITに不慣れな方でも簡単に操作可能、オプションでより便利なサービスも展開しています。 - 各社の課題に合わせた導入・運用支援体制
数多くの導入実績と卓越したノウハウに基づき、クラウドサインの活用を進めていく上で重要な導入時における課題解決・導入後の運用定着化を徹底的にサポート。 - 連携可能な外部サービスが多数
電子契約に関連する領域のソリューションや、Microsoft Teams、kintoneなどすでにお使いのビジネスソリューションとの連携数が圧倒的。クラウドサインと連携させることで業務がより効率化できます。
利用シーンと導入実績
クラウドサインは業種や企業規模を問わず、幅広く利用されています。
たとえば、 採用契約や業務委託契約、取引基本契約など、多様な契約書に対応可能 です。
導入実績も豊富で、大企業だけでなく中小企業・スタートアップでも導入されています。
特にテレワークやDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進といった流れの中で、導入する企業が急増しています。

クラウドサインの仕組みと使い方
契約書の作成から締結までの流れ
クラウドサインでは、契約交渉済の契約書をアップロードし、相手方が承認するだけで契約を結ぶことができます。- 契約書を用意し、相手方のメールアドレスと名前を入力して送信
- 相手が内容を確認し、同意ボタンを押すことで契約が成立
この一連の流れはすべてオンラインで完結し、紙の書類を印刷したり押印したりする必要はありません。また、書類の受信者はクラウドサインに登録する必要がありません。
従来の契約業務と比べて、時間もコストも大幅に削減できるため、効率化を図りたい企業には特に有効です。
受信者の操作方法
契約相手となる受信者側に特別な登録や操作は必要ありません。
- リスト 届いたメールに記載されたリンクを開き、クラウドサインの画面で契約書の内容を確認後
- 内容に問題がなければ、「同意する」ボタンをクリックするだけで署名が完了
専門知識やアカウント作成は不要なため、送信元は相手に負担をかけずに契約を締結できる点が大きな強みです。特に、取引先がITに不慣れな場合でも安心して利用してもらえます。
電子署名とタイムスタンプの仕組み
クラウドサインでは、 電子署名とタイムスタンプにより契約の真正性と有効性を担保 しています。
- 電子署名:契約者の同意を示す電子的な証明のことで、本人が確かに契約したことを示す証拠となります。
- タイムスタンプ:はその契約が「いつ行われたか」を第三者機関が証明する技術です。
この2つの仕組みによって、紙の契約書と同等、あるいはそれ以上の信頼性が確保されており、万一のトラブル時にも法的に有効な証拠として機能します。

電子印鑑の作り方|無料で簡単!Excel・PDF・ツール別ガイドと導入のポイント
ExcelやPDF、無料ツールを活用した電子印鑑の作り方を詳しく解説。さらに、法的効力や注意点も紹介し、電子契約導入の第一歩をサポートします。
詳しくはこちらクラウドサインの料金プラン
基本プランの内容と機能
クラウドサインのプランは、Light・Corporate・Business・Enterpriseの4種類です。
Light | Corporate | Business | Enterprise | |
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概要 | 個人事業主や少人数の企業向けプラン | 電子契約・書類管理の機能を備えた一般企業向け標準プラン | 内部統制・セキュリティを強化する機能を備えたプラン | 全社利用を想定された企業向けの書類管理機能を備えたプラン |
月額(税込) | 1万1,000円 ※年額:13万2,000円 |
3万800円 ※年額:36万9,600円 |
要問合せ | 要問合せ |
送信件数ごとの費用(税込) | 220円 | 220円 | 要問合せ ※ボリュームディスカウントあり |
要問合せ ※ボリュームディスカウントあり |
ユーザー数 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
送信件数 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
クラウドサイン基本機能 |
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書類管理機能 |
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その他機能 | ― |
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内部統制・セキュリティ | ― | ― |
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承認権限設定 シングルサインオン IPアドレス制限 アカウント登録制限 |
複数部署管理機能 | ― | ― | ― |
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サポート | ― |
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※2 1件あたり220円(税込)の送信費用が別途発生
フリープランでのお試し利用も可能
クラウドサインでは、月額料金が無料のFree Planも提供されています。
最低限の契約締結業務を行うことに特化したプランで、 【送信件数は月3件まで、ユーザー数は1名まで、 電子署名+タイムスタンプ機能あり】 となっています。
なお、フリープランは個人事業主、法人を問わず利用可能なので、使用感を試してから導入を検討したいという場合に最適です。
自社に最適なプランの選び方
クラウドサインのプラン選びでは、 企業の規模や契約業務の量、内部統制の必要性を踏まえることが大切 です。
たとえば、個人事業主や小規模企業ならライトプランで十分でしょう。
一方、複数部門での利用や厳格なアクセス制限、API連携などが必要な必要な中堅〜大企業では、ビジネスまたはエンタープライズプランが適しています。
まずは業務フローを見直し、「何が必要か」「何が不要か」を明確にしたうえで、試用を通じて最適なプランを見極めることが成功の鍵です。
クラウドサインのメリット・デメリット
クラウドサインの導入メリット
- 契約業務の効率化が実現できる
- コスト削減につながる
- リモート環境でも契約が完了する
- ペーパーレスで管理・保管が簡単になる
- セキュリティと法的効力が確保されている
契約業務の効率化が実現できる
クラウドサインを導入する最大のメリットは、契約業務の手間を大幅に削減でき、作業のスピードアップに繋がる点です。
契約書の作成~締結までをすべて オンラインで完結できるため、印刷・製本・押印・郵送といった工程が不要 になります。
結果として、作業時間や人的リソースの削減につながり、業務全体の生産性が向上します。
コスト削減につながる
クラウドサインを導入することで、 印刷代や郵送費、ファイリングなどにかかるコストを削減できる のも大きな利点です。
とくに、取引件数の多い企業では年間で数十万円以上のコスト削減効果が見込める場合もあります。
また、紙の保管スペースも不要になるため、オフィスの省スペース化と書類管理の業務削減にもつながります。リモート環境でも契約が完了する
クラウドサインはPCだけでなく、スマートフォンやタブレットにも対応しており、外出先での対応もスムーズに行えます。
インターネット環境があればどこからでも利用できるため、 在宅勤務や出張中でも契約業務を行うことが可能です。
場所を選ばず契約業務を進められる点は、リモートワークなどの柔軟な働き方を推進したい企業にも最適でしょう。
また、移動時間を有効活用できる点でも、業務効率化を大きく後押しします。
ペーパーレスで管理・保管が簡単になる
クラウドサインを活用することで、契約書類のペーパーレス化が進みます。
紙の契約書では、保管スペースの確保やファイル整理が必要でしたが、 クラウドサインならすべての契約データをオンラインで一元管理できます 。
検索や共有も簡単で、過去の契約書の確認もスムーズに行えるため、管理業務の効率化に大きく貢献します。
また、物理的な劣化や紛失のリスクもなくなるため、情報の安全性も高まります。
セキュリティと法的効力が確保されている
クラウドサインは、法律に基づいた安全性の高い電子契約サービスです。
電子署名法に準拠しており、本人性の確認や非改ざん性の担保がなされているため、紙の契約書と同等の法的効力 が認められています。
加えて、通信はすべて暗号化され、契約履歴もタイムスタンプ付きで記録されるため、改ざんやなりすましのリスクも低減されます。
情報漏洩対策やアクセス権限の管理機能も充実しており、セキュリティ面でも安心して利用できる環境が整っています。
クラウドサインのデメリット・注意点
- ITリテラシーが低い相手には不向きな場合もある
- 契約書のフォーマット制約がある
- 一部の契約は電子契約に対応していない
ITリテラシーが低い相手には不向きな場合もある
クラウドサインは簡単に使える設計とはいえ、取引先に一定のITリテラシーが必要です。
たとえば、高齢の経営者やデジタルに不慣れな方には、メールリンクの開封や同意手続きに戸惑うケースもあります。
そのため、事前に使い方の説明やフォロー体制を用意しておくと安心です。
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契約書のフォーマット制約がある
クラウドサインでは、契約書をPDF形式でアップロードする必要があります。
WordやExcelファイルのままでは利用できず、事前にPDF変換が必須です。
また、細かなレイアウト調整や押印位置の指定に制限があるため、紙の契約書で独自の様式を使っていた企業には若干の調整が求められます。
一部の契約は電子契約に対応していない
不動産の登記申請や公正証書など、一部の契約は電子契約が認められていない場合があります。
クラウドサインを全面的に導入するには、業種や契約内容ごとに電子契約の適用可否を確認する必要があります。
電子契約システムの導入相談!
【無料】お問い合わせはこちらクラウドサイン導入の流れ
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STEP.1
アカウント登録と初期設定
まず公式サイトから アカウントを登録画面を開いてメールアドレスを入力し、認証を経て企業情報や担当者情報を設定 します。
次に、自社のロゴや署名者の設定、必要に応じた権限の割り当てなどを行い、運用に備えます。
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STEP.2
契約書のアップロードと設定
契約業務の準備が整ったら、PDF形式の契約書をアップロード します。その後、署名欄や日付欄など必要な位置に項目をドラッグ&ドロップで配置していきます。
受信者のメールアドレスを入力すれば、相手方に署名依頼が送られる仕組みです。署名者が複数いる場合も、順番を指定して送信できるため、社内外の承認フローに柔軟に対応できます。
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STEP.3
署名・送信・締結までの流れ
相手方が届いたメールからクラウドサインにアクセスし、署名を入力・確定すれば、契約は正式に締結されます。
署名完了後は、 双方にPDF形式で契約書が自動配信され、タイムスタンプ付きでクラウド上にも保存されます 。
進行状況もリアルタイムで確認できるため、「相手が署名したか分からない」といった不安も解消されます。
まとめ
クラウドサインは、契約書の電子化を検討している個人事業主や中小企業にとって、コストと業務効率の両面で大きなメリットをもたらすサービスです。
紙の契約に比べて作業負担が減り、スピーディーかつ安全に契約を締結できるため、日常の業務が格段にスムーズになります。
また、法的効力の確保やセキュリティ対策も万全で、業種や規模に応じて最適なプランを選べる柔軟性も魅力です。実際の導入もシンプルで、ITに不慣れな方でも安心してスタートできます。
契約業務を効率化したい企業は、クラウドサインの導入を検討してみましょう。電子契約の第一歩として、あなたのビジネスの成長を後押ししてくれる強力なパートナーになるはずです。
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この記事を書いたライター
Wiz Cloud編集部
WizCloud編集部メンバーが執筆・更新しています。 Web関連、デジタル関連の最新情報から、店舗やオフィスの問題解決に使えるノウハウまでわかりやすくご紹介します!