シェアハウスへのスマートロック導入で鍵管理をスマートに

近年、都心部や観光地周辺を中心に広まりつつあるシェアハウスブーム。2012年9⽉の放映より、男女6人が共同生活するシェアハウスを映し出し、リアリティ・ショーとして人気を博した「テラハウス」の人気も、シェアハウスブームを後押ししたと言えます。さらに日本を訪れる外国人観光客の増加により「民泊」や「Airbnb」など、シェアホテルも増加。 そこで今人気の「シェアハウス」とはなにか?そしてシェアハウスに欠かせない最新アイテムである「スマートロック」について、詳しくご紹介します。

需要が広がるシェアハウスとは?

シェアハウスとは、自分のお部屋とは別に、共同利用できる共有スペースを持った賃貸住宅のことです。共同住宅ならではの住人同士の出会いもあり「共有」と「交流」を楽しめる新しい住まいの形でもあります。 最近ではペットブームの影響で「猫シェアハウス」といった、ペットも同居可能なシェアハウスも増えてきました。同じ猫好きが集まるので、飼い主が留守でも他の入居者がペットの世話をしてくれる為、非常に人気の「猫シェアハウス」。今やキャンセル待ちの状態が続いているのだそうです。 その他にも、共通の趣味を持つ人を集めたシェアハウスや、ビジネスパーソン向けのシェアハウス、シングルマザー支援のシェアハウスといった、さまざまな特徴を持ったシェアハウスが数多く存在します。 シェアハウスは、通常の賃貸アパートを一人で借りるのに比べ、初期費用や家賃、光熱費などを抑えて、リーズナブルに住むことできるところも大きな魅力のひとつです。シェアハウスに住むことを考える人たちが「集まって暮らすメリットのほうが上回った」とき、そのシェアハウスは成功します。では「集まって暮らすデメリットのほうが上回る」ときとは、どんな場合なのでしょうか? 関連記事:話題の民泊サービスAirbnbと相性の良いスマートロックまとめ

シェアハウスで心配なセキュリティ

シェアハウスには大きく分けて2つのエリアが存在します。「プライベートエリア」と「パブリック(公共)エリア」です。 パブリックエリアは玄関からリビング・キッチンをはじめ、シェアハウスによってはお風呂やトイレといった、住人達が共同で利用するエリアを指します。そしてプライベートエリアは、住人それぞれが持つ個室になります。各個室には、施錠できるドアが取り付けられてはいますが、入居者が留守中に他の入居者が合鍵を作ってしまえば、簡単に侵入されてしまいます。一旦入られてしまったら、見せたくないものを見られる可能性もありますし、大事な貴重品を盗られる可能性もあります。この「プライバシーに関する問題」と「金品管理に関する問題」が、多くのシェアハウス入居者の心配事として、入居者やシェアハウス経験者のSNSなどに多く寄せられています。 関連記事:本当に大丈夫?スマートロックの安全性に関する5つの疑問

シェアハウスで求められる機能

こうしたシェアハウスでの不安を取り除くため、最近では安心して利用できるようさまざまな機能が設置されるようになってきています。

エントランスにオートロックを採用

建物内に、部外者が勝手に出入りができる状態になってしまっては大変です。特に女性しかいなかったり、住人の中に女性がいるシェアハウスであれば、尚更注意が必要です。また鍵は付いていても、誰かが閉め忘れては意味がありません。施錠忘れを防ぐ意味でも、オートロック機能があると、安心して利用できます。

ICカードキーによる施錠

ICカードであれば、登録されたカード以外での解錠はできません。万が一、ICカードを紛失しても、そのカードだけを削除することが可能になるため、拾った人が出入りしてしまうこともありません。またスマートフォンや、電子マネーカードでも登録ができるので、他人に貸し借りできないカードを鍵として登録することも可能です。 更にエントランスの鍵もカードキーで統一すれば、玄関から個室までをスマートフォンをかざすだけでスムーズに移動する事ができます。これにより鍵を複数本持ち歩く必要がなくなります。 関連記事:スマホがなくても大丈夫!ICカードが使えるスマートロック4選

セキュリティボックスの設置

盗難防止ワイヤー付や、簡易ダイヤル式のセキュリティボックスを用意しましょう、ダイヤル式であれば暗証番号は何度でも変更可能です。万が一鍵を紛失した場合にも、ダイヤル式であれば、鍵を開けられなくなって困ってしまうなどの心配がなくなります。盗難防止ワイヤーは必須は必ずビスで固定して下さい。

防犯カメラの設置

分譲マンションや新築マンションでは、以前から防犯カメラが設置されていることが多いのですが、最近では賃貸マンションやアパートなどにも防犯カメラにを設置している物件が増えてきています。 防犯カメラなどを設置することで、入居者の安心度を高めます。なかでも防犯カメラは、犯罪に対する最大の抑止力を発揮します。赤外線機能付き防犯カメラであれば、夜間でも鮮明が画像が録画できます。外部からの侵入者をひるませる為にもセンサーライト付きの防犯カメラをお薦めします。 これらの機能を充実させる事により「カメラやセキュリティボックスなどの、ハード的なセキュリティ」と、更に「入居者同士によるソフト的なセキュリティ」の2重セキュリティで、一人暮らしでは味わえない安心感を与える事が可能になります。 関連記事:「不動産×スマートロック」急増するリアルエステートテックとは?

シェアハウスにピッタリのスマートロック4選

これからスマートロックの導入を考えている、シェアハウスなどの運営会社の方に、今回は人気のスマートロックや、シェアハウスに最適なスマートロックを厳選してみました。ぜひ参考にしてみてください。

Qrio株式会社 Qrio Smart Lock(キュリオ・スマートロック)

Qrio Smart Lockは、ソニーグループのIoT(Internet of Things)企業であるQrioとWiLの共同開発によるスマートロックです。 スマートフォンアプリで解錠ができるのことはもちろんですが「手ぶらで解錠機能」を設定すれば、一定の距離まで近づいただけで自動でロックを解除します。 また、FacebookやLINEのメッセージ機能で鍵を共有できる機能も備わっています。設置方法は、サムターンを覆うようにして貼り付けるだけで、ほとんどのドアに取付可能です。リチウム電池2本で1年半動作し、もしもの電池切れの際には普通の鍵も使える安心設計となっています。 別売りの「Qrio Hub」を使用すれば遠隔での施錠や開錠も出来る等、とことん便利さを追求したリーズナブルなスマートロックになっています。   Qrioスマートロックの詳細については下記のページからもお問合せいただけます。

MANOMA公式ページ

関連記事:ソニー系ベンチャー企業が開発したスマートロック「Qrio Smart Lock」のスゴイところとは?

株式会社IDマネジメント Kaba drive(カバドライブ)

Kaba driveは、日本で最も普及しているフェリカ・カードやお財布ケータイはもとより、ケータイSuicaやPasmo、タスポ・Waonカード・nanaco・Edyなどの、非接触型ICカードをカードキーとして登録できます。 更にリモコンによる遠隔操作が可能で、緊急解錠用シリンダーとして、Kaba star neo またはKaba ace を設置し、キーヘッドにevolo キャップを装着することにより、万一の際キー操作で解錠することが可能になります。非接触IC+PIN コードの二重認証設定が可能でダミーコード入力機能によりPINコードの不正読み取りを防止します。更にワンタイムパスやカード+暗証番号の二重認証設定が可能です。 工事もサムターンを外して交換するだけの簡単な作業で、電気錠の切り欠き作業も扉内通線も制御盤の取り付けも必要ありません。工事が必要になりますが、シリンダーキーとの併用も可能です。 リチウム電池2本で約1年動作し、もしもの電池切れの際には非常用電源として内蔵された9V  角型アルカリ乾電池で動作します。更にシリンダーキーでも可能という3段構えのスマートロックです。

株式会社IDマネジメント TOUCH READER(タッチリーダー)

kaba driveと同じく株式会社IDマネジメントのこちらはエントランスの玄関集合機などに取付できる小型カードリーダーです。kaba driveと同じく非接触型ICカードによる施錠を可能にします。 パソコンにソフトを入れてICカードを管理し、紛失の際の削除やカード追加も簡単に行う事ができます。 TOUCH READERは、管理者用カード(マスターカード)を5枚・利用者のカードを2.000枚登録することができます。カードの削除は、本体のディップスイッチで0日、90日、120日、365日の選択が可能です。これにより当日のみのビジターカードも作成可能になります。更に宅配ボックや駐輪場との連動により、TOUCH READERに登録したカードで全ての施錠操作が可能になります。

株式会社Photosynth(フォトシンス)  Akerun(アケルン)

Akerunは、非接触型ICカードやスマートフォンアプリで開閉可能なスマートロックのクラウドサービスになります。Akerunの各種デバイスは全て貼り付けるだけの簡単設計で、15分程度の簡単作業で全て完了する事が可能です。鍵管理は上で入退室履歴の保持やリアルタイムでの鍵発行・剥奪が可能です。 これによりセキュリティの強化だけではなく、鍵管理運用も簡単になります。初月0円で、初期費用が一切かからない故障サポート付きのレンタルプランもありますので、初期費用を抑えたい方には大変便利なサービスです。 関連記事:どんな業態にもマッチする「Akerun Pro」を企業が導入すべきポイント

まとめ

最近一人暮らしをしている女性を狙ったストーカーや、下着泥棒などの事件が多く発生しており、こうした被害に遭われた方が、安全の為にシェアハウスに引っ越すというケースも増えています。防犯に関して敏感な方が訪れるうえ、さまざまな人が一緒に過ごすため、シェアハウスではセキュリティの強化が重要になってきます。スマートロックや防犯カメラは、シェアハウスにおいてはもはや必需品とも言えます。 シェアハウスの防犯は、管理会社や運営会社の意識にも影響されます。防犯への意識が高いところであれば、しっかりとしたセキュリティ対策が取られているところも多いです。そして実際に生活する入居者同士でも、お互いに安心して過ごせるよう意識することが重要です。管理会社と入居者の2者が手を取り合い、安全で快適な生活を送っていただきたいと思います。

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Wiz Cloud編集部

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