IP電話とは?メリットやデメリット、コストを抑える使い方まで徹底解説【2024年最新版】

個人事業主、中小企業では、法人の固定電話がアナログ回線のところも多いのではないでしょうか?そういった方の中でも、IP電話へ移行することで、通話費用の削減を考えている方も増えています。

しかし、通話品質などデメリットを耳にし、移行を行えていない方もすくなくないはずです。

今回は法人でIP電話を導入するメリットはもちろん、デメリットやその解決策までを徹底解説。

最後にはリモートワークでも会社の電話をスマホで受電できるIP電話についてもご紹介させていただいておりますので是非、コスト削減や業務効率化の手段として検討してみてはいかがでしょうか。

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IP電話とは

IP電話とは「Internet Protocol(インターネットプロトコル)」という、通信方法を用いた電話サービスのことで、インターネットに接続して通話ができる電話サービスです。

IP電話は、面倒な工事が不要で、インターネット環境があれば簡単に始められることから、現在急速に拡大しています。

近頃は飲食店などのお店の電話番号で見かけることも多く、050から始まる番号はこのIP電話に分類されます。IP電話は個人法人問わず、幅広い分野で利用されている電話サービスといえるでしょう。

 IP電話と固定電話の違いは音声を伝える方法

IP電話と従来の固定電話は、音声の伝達方法が大きく異なります。従来の固定電話は電話交換機や各地域の基地局を使って音声を伝達します。

一方、IP電話はインターネット回線を使って音声を伝達するため、固定電話で使用する多くの設備が不要です。

プッシュ型固定電話の仕組み

固定電話は、NTTが提供するアナログの固定電話回線を使って電話をしています。中でも現在広く使われているプッシュ回線は、停電に強いため国の主要施設で使われているケースが多いのが特徴です。

仕組みとしては、電話をかけると各地に張り巡らされた電話線を伝って、通話先の相手と通話できるようになっています。

しかし、通話先が離れれば離れるほど、多くの基地局を経由するので通話料が高くなってしまったり、音質の劣化もありました。

固定電話(アナログ電話)は昔から使われていて広く普及していますが、遠距離での通話に不向きで使いづらい点もあることがわかります。

IP電話の仕組み

IP電話は、インターネット回線を使って通話することができる電話サービスです。通話音声をデジタル化して送り、通話の受信元で再生することで、固定電話のような使い方ができるようになっています。

また、固定電話のように電話線を使わずネットワーク上で通話するため、物理的に離れた相手とでも料金や音質の変動なく使うことができます。

インターネットの普及で実現した、比較的新しい電話サービスですが、固定電話(アナログ電話)にない利点があるといえるでしょう。

IP電話サービスおすすめ9選

サービス名 特徴 公式HP
pickupon ・AIによる会話サマリー機能!
・幅広いシステム連携が可能!
公式
Basix ・導入社数4,000社以上!
・選べる2プラン!
公式
FleaLine ・海外通話も可能!
・アプリ同士・内線通話は無料!
公式
MiiTel ・AIによる音声解析でノウハウ蓄積!
・売上UPに繋がる機能を豊富に搭載!
公式
KDDI-IPフォン ・高い通話品質が魅力!
・実績豊富なKDDIならではの安心感!
公式
アイエフネット
IP-Phone
・高信頼性のバックボーンで高品質!
・着信転送オプションも!
公式
INNOVERA ・市外局番の発番が可能!
・通話以外の機能も豊富!
公式
RemoTEL ・既存の電話番号を継続利用可能!
・市外局番の発番も可能!
公式
IP-Line ・固定電話並みの高品質な音声通信!
・既存の電話番号をそのまま利用可能!
公式

pickupon

pickuponは、AIによる会話サマリー機能で、通話内容を自動で録音し、データやテキストに変換します。

また、CRM・SFAなどに通話内容が自動入力されるため、通話のブラックボックス化、CRMへの入力漏れなどを防止できます。

Basix

Basixは、4,000社以上の導入実績を持ち、クラウド型のビジネス電話サービスとして高い評価を得ています。

「スタンダード」と「プラス」の2プランから選べ、電話機1台あたり月額1,500円(税抜)から契約できます。

FleaLine

FleaLineは、SaaSプラットフォームをベースとしたクラウド型のIP電話サービスで、国内だけでなく海外との通話にも活用できます。

リアルタイムWeb明細で通話料を確認できるため、細かい経費管理が必要な場合にも最適なサービスです。

MiiTel

MiiTelは、営業電話の可視化・効率化に特化したサービスで、売上アップ、セルフコーチング、リモートワーク対応を実現します。

通話機能に加えて、業務効率向上機能、コールセンター機能、外部連携、セキュリティなど、豊富な機能が魅力です。

KDDI-IPフォン

KDDI-IPフォンは、KDDIが提供するIP電話で、グループ内のインターネット回線や携帯電話を利用すれば、トータルで通話コストを削減できます。

世界240エリアとの通信が可能なため、国際電話の利用も重視したい場合や、実績豊富な会社と契約したい場合におすすめです。

アイエフネット IP-Phone

050IP電話サービスは、ブロードバンド回線とアイエフネットインターネットサービス網を活用したIP電話サービスです。

高信頼性のバックボーンと最新の技術を採用することで高い通話品質を実現するため、音声品質を重視したい場合におすすめです。

INNOVERA

INNOVERAは、拠点間内線や受電対応設定、通話履歴確認をはじめとする豊富な搭載機能が特徴です。

050番号のほか、全国の地域番号(0ABJ番号)、0120番号などを使えるうえ、1台の端末から複数の番号で発信することが可能です。

RemoTEL

RemoTELは、「03」「06」などから始まる市外局番の電話番号を発行でき、最短翌営業日に新規番号を取得できる点が特徴です。

現在利用中の代表電話も継続して利用できるので、オフィスの移転・新社屋の設立などを予定している場合にも最適です。

IP-Line

IP-Lineは、通信回線に高音質ビットレートを採用しており、音声通信が高品質なため、通話品質を重視したい場合におすすめです。

既存の電話番号をそのまま利用できるほか、番号を発行する場合は全国の市外局番が利用可能な点も特徴です。

IP電話のメリット(法人)

メリット

法人でIP電話を導入するメリットとして以下の6点があります。

  • 初期費用が安い
  • 通話料金が安くなる
  • システムとの連携がしやすくなる
  • 複数拠点を一括管理できる
  • 人数の増減に対応できる
  • IP電話はスマホやPCからでも利用できる
IP電話はアナログ電話とは異なり、通話料金が一律のところが多く、割安です。発信を頻繁に行う方であれば、通話コストの削減につながります。

初期費用が安い

IP電話は、機器設置や配線工事が不要なため、固定電話よりも初期費用を安く抑えられる点がメリットです。

また、社員のスマホやPCなどを通話用の端末として使用できるため、電話機の購入が不要という点でも初期費用を削減できます。

IP電話にすると通話料金が安くなる

IP電話はインターネット回線を利用した電話サービスですので、一般的な電話回線の通話サービスに比べると通話料金が安くなるケースが多いです。

また、これまで受け取った電話を社外に出ている社員へ転送して電話をつなぐことが発生していた場合、転送電話の料金なども発生していました。

しかし、IP電話ではスマートフォンを内線化する仕組みを利用することで、社外にいる社員に転送料金無料で直接電話を繋げられ、業務効率化にもつながります。

システムとの連携がしやすくなる

インターネット回線を利用するIP電話では、さまざまシステムやアプリケーションとの連携が容易になります。

例えば、通話内容を録音するシステムと連携することで、カンタンに録音ができたり、社内の電話帳をWEBで一括管理し、カンタンな操作で発信するようにするなど、さまざま仕組みが実現できます。

複数拠点を一括管理できる

社内の電話網をIP電話のネットワークで統合することで、、複数拠点がある場合でも電話システムの一括管理が可能です。

拠点ごとに電話回線の導入や保守管理を行う必要がなくなるため、企業組織の簡素化や人員の有効活用に繋がります。

人数の増減に対応できる

IP電話は、工事不要で簡単に電話回線の数を調整できるため、社員数の増減があった場合にも柔軟に対応可能です。

社員数が減った場合も、すぐに回線を廃止できるため、使用していない電話回線の料金などの余計なコストが発生しません。

IP電話はスマホからやPCでも利用できる

IP電話は、テレワーク中や外出中でもスマホやPCを使って通話できるため、電話取り次ぎや折り返しの手間が省けるほか、問い合わせの対応漏れなどの機会損失も防止します。

また、社員が持っている端末をビジネスフォンとして使用することで、デバイスの購入や保守にかかるコストも削減できます。

IP電話のデメリット(法人)

デメリット

一般的にIP電話を導入するデメリットは次の4点です。
 

  • インターネット回線の環境を考慮する必要がある
  • 停電のときに利用ができない
  • フリーダイヤルや緊急電話にかけることができない
  • 通話品質が劣る場合もある
  •  
IP電話は通話にインターネット回線を利用する仕組みのため、一般的な電話回線とは勝手が違います。そのため、法人でIP電話を導入する際のデメリットをしっかり把握し、最善の対処を行うことでIP電話のデメリットを軽減することが可能です。

インターネット回線の環境を考慮する必要がある

法人の電話導入で最も考慮するべきことは、やはり品質や安定性ではないでしょうか?コストが安いというだけで導入をした結果、使用することができなければ意味がありません。

インターネット回線を利用した電話であるIP電話の品質は、インターネット回線の速度に影響されます。

そのため、社内でIP電話を導入するためには、社内のインターネット環境はもちろん、サービスを提供する企業が安定した環境を構築できているのかをしっかり把握する必要があります。

停電のときに利用ができない

IP電話はインターネット回線を利用するため、停電が発生すると電気の供給ができなくなり。ネットワークに接続する機器が動作しなくなります。

そのため、停電が発生すると電話も利用ができない状態になりますので、注意が必要です。

特に電話が利用できないことで、機会損失が発生することが予想されるのであれば、しっかりと対策を行うのが良いでしょう。

050番号としてのデメリット

IP電話の「050」の番号から、緊急電話(110、119など)やフリーダイヤル(0120)に発信することはできません。また、法人としての電話番号の場合、市外局番ではない「050番号」という部分で、信頼性に欠けるといったイメージが根強く残っている部分も否定はできません。

取引先の電話番号がフリーダイヤルということもあるでしょうから、対処方法を確認しておきましょう。

通話品質が劣る場合もある

IP電話は、インターネット回線を利用するため、通信環境によっては従来の固定電話回線よりも通話品質が劣る場合があります。

音声品質は、ネットワークの混雑状況や利用環境などに影響されるため、通信速度が遅い場合、雑音やタイムラグが発生することもあります。

法人でIP電話を導入する際のデメリットの解決方法 

IP電話を法人で使う際に、デメリットとなる部分を解決するにはどのような方法があるのでしょうか。以下で確認していきましょう。

インターネット回線を見直す

法人でIP電話を導入する際の、デメリットとしてあげられる音声品質の解決方法としては、インターネット回線を見直すという方法があります。

ADSLなど遅い回線の場合は、光回線に切り替える。光回線の場合は速度が安定していると定評があるプロバイダに乗り換えるなど、費用対効果にあわせた見直しを実施すると良いでしょう。

IP電話の提供企業をしっかり選ぶ

また、IP電話の提供企業をしっかり選ぶのも音声品質を安定・確保する上で重要です。どのような仕組みでIP電話を提供しているのか、品質への対応や評判はどうなのかなど、しっかり確認した上で申し込みを行いましょう。

なお、ご自身で調査・確認が難しいようであれば、専門家に相談するのもありでしょう。

UPS(無停電電源装置)の導入など停電対策を検討する

IP電話のデメリットである、停電時の対策を考慮しておくことも重要です。電話が不通になることで、大きな機会損失が予想されるのであれば、UPS(無停電電源装置)を導入することも検討しましょう。

なお、電話の重要度がそれほど高くない場合は、停電時などは携帯電話やスマートフォンで対処するなどマニュアルやルールを事前に準備しておくと良いでしょう。

アナログ回線も準備しておく

アナログ回線であれば、フリーダイヤルや緊急電話への発信や停電時にも利用できるため、万が一の場合だけ利用するためにアナログ回線を準備しておくというのもありでしょう。また市外局番の番号を持つことで、会社としてのイメージも良くなるでしょう。

IP電話アプリとは

IP電話アプリとは、スマホやタブレット端末にインストールするだけで音声通話や電話番号の取得が可能となる、通話専用のアプリケーションサービスです。

電話回線や電話機を持たずに、スマホやタブレット端末をIP電話として利用できるため、手軽に固定番号を利用したい場合や番号の使い分けをしたい場合におすすめです。

法人向けIP電話アプリおすすめ5選

サービス名 特徴 公式HP
CLOUD PHONE ・いくら使っても転送通話が無料!
・初期工事費・保守費用が不要!
公式
LaLa Call ・充実の管理機能で情報漏洩を防止!
・企業内チャットシステムも完備!
公式
050plus ・携帯電話や固定電話とも通話可能!
・国内利用に適した料金体系!
公式
My050 ・基本料金0円!
・リペイド式で使い過ぎを防止!
公式
G-Call050 ・国際通話に最適!
・iOS/android両方に対応!
公式

CLOUD PHONE    

CLOUD PHONEは、初期工事費や主装置(PBX)、毎月の保守費用が一切不要なので、圧倒的な低コストで導入が可能!

全国14都道府県の市外局番が取得できるほか、総務省の基準を満たす高い通話品質も保証されています。

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LaLa Call

LaLa Callは、低価格な「通常タイプ」、内線通話などPBX機能を備えた「セントレックスタイプ」の2プランから選べます。

端末紛失時に役立つリモートコントロール機能や企業内チャット機能など、ビジネス利用に最適な機能が豊富です。

050plus

050plusは、NTTコミュニケーションが提供しているIP電話サービスで、大手企業ならではの安心感が魅力です。

留守番電話機能が無料で搭載されているほか、格安SIM「OCN モバイル ONE」と合わせて利用することで、基本料金が半額になります。

My050

My050は、1つのアプリで050番号・090番号からの発信を使い分けられるので、電話番号を2つ持ちたい場合に最適です。

アカウント1つで複数の番号を利用できるため、電話番号ごとに端末を用意する必要もなく、余計な機器コストもかかりません。

G-Call050

G-Call050は、国外利用や国際通話に適した料金体系なので、グローバルな企業におすすめのサービスです。

海外への通話料は国によって異なりますが、大半の国はリーズナブルな料金で利用できるため、海外出張にも最適といえます。

IP電話アプリは無料でも使える

IP電話アプリの中には、基本料金や通話料金が無料で利用できるサービスもあります。

一般的に同じアプリ同士であれば通話料が無料のものも多いため、コストをなるべく抑えたい場合は積極的に活用しましょう。

クラウド型PBXのおすすめサービス!
CLOUD PHONE(クラウドフォン)とは?

法人向けIP電話サービスの比較ポイント

ポイント

コスト

IP電話を導入する際は、サービスや電話をかける地域によって通話料が異なるため、初期費用や料金体系などを事前に確認しましょう。

自社の架電対象を明確にし、通話する頻度や通話時間を考慮して、各社の通話料を比較してみましょう。

機能

IP電話は、サービスによって搭載機能が異なるため、自社に必要な機能が備わっているかも重要な選定ポイントです。

たとえば、留守番電話機能やプッシュ通知、PCとの連携、録音など、IP電話には様々な機能があるため、自社が必要とするものを見極めましょう。

サポート体制

IP電話を導入する際、通信障害など、急なトラブルが発生した場合のサポート体制も重要な選定ポイントです。

サポート内容や対応時間、問い合わせ方法などを確認し、もしもの時に頼れるベンダーかどうか見極めましょう。

システム連携

IP電話を選ぶ際は、社内にある既存のシステムと連携が可能かどうかも重要な選定ポイントです。

システム連携をすることで業務をより効率化できるため、導入前にシステムの拡張性を確認すしましょう。

IP電話の種類

種類

0AB-J型

0AB-J型とは、「03」や「06」などの市外局番から始まる10桁の電話番号で、アナログ電話と同等の高品質な通話が可能です。

IP電話を通じて0AB-J型番号を取得する場合、電話加入権の購入などの追加コストもかかりません。

050型

050型とは、「050」から始まる11桁の電話番号で、同じサービスの利用者や提携プロバイダのIP電話との通話が無料で行えます。

050型の番号は、フリーダイヤルや救急車などの緊急電話に連絡できないほか、通話の品質が不安定といったデメリットもあります。

電話番号不要型

LINEやSkypeのように、電話番号なしで通話できるIP電話サービスもあります。同じアプリ同士の場合、無料で通話可能です。

050型と同様に、フリーダイヤルや緊急電話に発信できない点や、一般的な電話と通話できないといったデメリットも挙げられます。

IP電話の機能​​​​

CTI

CTIとは、Computer Telephony Integrationの略で、PCと電話の機能を統合したものを指し、コールセンターなどでよく利用されています。

たとえば、電話と顧客データベースを連動することで、入電があった際に購入履歴や通話履歴といった顧客情報にアクセスすることが可能です。

通話録音

通話録音は、通話が開始すると自動的に録音を行い、録音データのダウンロード・保存も可能です。

通話内容が履歴として残るため、顧客とのトラブル防止や、社内コンプライアンスの向上に役立てることができます。

受付の無人化・自動化

IP電話アプリをインストールしたタブレット端末をオフィスの入口に設置し、内線として利用することで、受付の無人化・自動化も可能です。

受付での一時対応を自動化することで、来客者は目的の担当部署や担当者とダイレクトにやり取りできるため、人件費の削減に繋がります。

法人でIP電話の導入が進んでいる背景

背景

IP電話にもメリットだけでなくデメリットも存在することがわかりました。しかし、現在は企業でも積極的にIP電話の導入が進んでいます。それはどういった背景でIP電話の導入が企業に進んでいるのでしょうか。

IP電話の仕組み

IP電話の仕組みを簡単に説明すると、従来の電話回線ではなく「インターネット回線を利用して電話を行う仕組み」です。IP電話にも複数種類がありますが、光電話や「050」から始まる電話番号によるものがIP電話として認識されているでしょう。IP電話は、固定電話やパソコンだけではなく、スマホでも利用できるため、社員用に用意する企業も多いわけです。

》IP電話とは?基本の仕組みや固定電話との違いを解説

BYODの活用が影響

その背景として、BYODの活用が活発になってきていることが挙げられるでしょう。BYOD(Bring Your Own Device)とは、社員が自分で所有している機器(スマホなど)をオフィスでも活用する試みです。

ここ最近でスマホの性能が格段に向上したこともあり、個人用デバイスでもスケジュール・タスク管理や、メールの送受信、電話、ファイル閲覧などができるようになりました。仕事に生かせる機能が多いことから、BYODの活用も進んでいます。

ただ、個人のスマホをそのままビジネスに活用してしまうと、公私混同や電話代金の裁量管理という観点で問題が発生しやすいといえるでしょう。そこで、IP電話を導入する企業が増えているわけです。

IP電話の導入は法人の場合どうする?

法人でIP電話を導入するには、現在の環境や最適なサービスの選定が必要になります。そこで近年では、PBXをクラウド上に置き、どこからでもカンタンに設定・管理ができるクラウドPBXが主流になりつつあります。

クラウドPBXでおすすめなのが、CLOUD PHONE(クラウドフォン)です。クラウドフォンであれば、1台からの導入も可能です。

しかも、月額6,500円から利用が可能ですので、PBX構築などの初期費用が不要でさまざま機能も利用が可能ですので、まずはお気軽にお問い合わせくださいね。
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法人でIP電話をより便利に有効的に活用するには?

疑問

法人でIP電話をより便利に、そして有効的に活用するには「IP-PBX」または「クラウドPBX」をおすすめします。

PBXとは、1つの電話回線で複数の電話機を利用できるサービスのことです。ビジネスフォンと同じ役割を果たしますが、PBXは数千台を同時に接続できるため、大企業やコールセンターに向いています。

そのPBXにインターネット回線を活用したものがIP-PBXやクラウドPBXです。

PBXのように複数の電話機を連携させ、それぞれ内線として活用できます。ビジネスフォンや従来のPBXと違いインターネット回線を利用するため、月々の通話料を抑えることに繋がります。

また、スマホに専用のアプリをインストールすることで、社員のスマホにIP電話の機能を持たせることもできます。それによりPBXの機能も付加されるため、非常に大きなメリットが生まれます。次の章で詳しくお伝えしていきましょう。

IP電話でできること

会社にIP電話を導入することで次のようなメリットが生まれます。

  • 社員個人のスマホを内線化することが可能
  • 社内のパソコンと電話機を連動できる
IP電話は、従来のIP電話サービスとビジネスフォンを融合させたような形です。そのため、社員のスマホを単独でIP電話化させるよりも様々なメリットが生まれます。詳しくは以下で解説いたしますので、しっかり確認してくださいね。

社員個人のスマホを内線化することが可能

IP-PBXを利用すれば、社員個人のスマホを内線化することができます。たとえば、社内のビジネスフォンで利用できる受発信、保留、転送といった機能をスマホでも利用できるため、電話機をそのまま社外に持ち出せるようなイメージです。

スマホで利用するには専用のアプリをインストールするだけで済みます。

社内のパソコンと電話機を連動できる

IP-PBXは、社内の電話機同士をインターネットによって繋げます。そのため、普段からネットに接続しているPCとの互換性も高いということが特徴です。パソコンと電話機を連動させてデータを管理したり、情報をやり取りすることもできます。

IP電話を内線化するメリット

どこにいても無料で内線通話ができる

IP電話を利用することで、スマホへの内線転送が可能になるため、外出先やテレワーク時でも無料で内線通話ができます。

また、複数の拠点がある場合も、遠隔での内線通話が可能になるため、通話料金の大幅な削減に繋がります。

担当者不在による電話の取りこぼしがなくなる

取引先からの受電や顧客からの問い合わせの取りこぼした場合、会社への不信感や契約を逃すことに繋がる可能性もあります。

IP電話を内線化することで、受電があった際に外出先からでも電話対応が可能になり、担当者不在による電話の取りこぼしがなくなるため、機会損失の防止に繋がります。

電話帳を共有できる

IP電話を内線化することで、会社や部署で作成した電話帳の連絡先を、インターネット経由で共有できます。

個人の端末に連絡先を登録する必要がなくなるため、電話帳を編集する手間が省けるほか、顧客情報の保護にも繋がります。

会社番号で発信できる

IP電話を内線化させることで、外出先や自宅からでも会社の電話番号で発信することが可能です。

外出先から急用で連絡する場合やテレワークの際にも、会社の電話番号を使って円滑に業務を行えます。

IP電話の内線の構築方法(クラウドPBXの場合)

導入対象範囲の決定

電話機の運用方法を決める
外線電話番号数や内線番号数、各種オプション機能の要否を決める

法人向けIP電話ならクラウドPBXもおすすめ

ポイント

クラウドPBXとは

クラウドPBXは、クラウド(インターネット)にPBXを置くことで便利に利用できる電話サービスです。

物理的な従来のPBXの設置が不要であるため、オフィスの環境に左右されず、インターネット環境さえあればいつでもどこでもスマホやタブレットなどの端末で電話の受発信ができるようになります。

クラウドPBXとIP-PBXの違い

IP電話とクラウドPBXの違いは、サーバーの形態です。IP電話は、自社内に物理的なサーバーを設置する必要があります。

一方クラウドPBXは、クラウド上にPBXを構築・設置して電話機能を利用する仕組みなため、両者はサーバーの運用形態が異なるといえます。

▶関連記事:クラウドPBXとは?おすすめサービス13選を徹底比較!

クラウドPBXの機能

スマートフォンの内線利用

クラウドPBXを利用することで、スマホを子機として登録し、内線電話を受けることが可能になります。

内線は無料なので、社員のスマホへの通話料を削減できるほか、外出している社員とも連携が取りやすくなるため、業務の円滑化にも繋がります。

PC・タブレットの電話利用

クラウドPBXは、スマホだけでなくPCやタブレットといった様々な端末で通話をすることも可能です。

社員が持っている機器を電話機として活用することができるため、電話機の購入などの初期費用を大幅に削減できます。

▶関連記事:クラウドPBXの仕組みを徹底解説!メリット・デメリットは?

クラウドPBXのメリット

メリット

どこでもビジネスフォンが利用できる

クラウドPBXは主装置がクラウド上にあるため、インターネットにさえ接続できればどこでもビジネスフォンが利用できます。

社員のスマホを内線として登録することで、外出先からでも会社にかかってきた電話に対応することが可能です。

固定電話(IP電話機)が使える

クラウドPBXはスマホやタブレット端末だけでなく、IP電話機を子機として使用することが可能です。

IP電話アプリの場合、端末がスマホに限定されているサービスが多いですが、クラウドPBXなら幅広い選択肢から最適な端末を選択できます。

信頼性の高い03番号が取得できる

クラウドPBXは「03」や「06」を利用する0AB-J型を新規発番できる点がメリットとして挙げられます。

ほとんどのサービスが050番号専用であるIP電話アプリと比べて、クラウドPBXは電話番号の信頼性という点でも重宝されます。

今の番号をそのまま引き継げる

クラウドPBXは番号ポータビリティに対応しているケースも多く、既存の電話番号を引き継げる店が大きなメリットです。

IP電話アプリの場合、これまで利用してきた固定電話番号を050番号に変更する必要がありますが、クラウドPBXならより安心して導入することが可能です。

クラウドPBX導入の流れ

  1. STEP.1

    導入対象範囲の決定

    クラウドPBXを導入する際は、全社・全部署で一斉に導入するのか、支社のみ・一部の部署のみといった部分的な導入にするかといった、対象の範囲を決めましょう。

  2. STEP.2

    電話機の運用方法を決める

    次に、新たに社用スマホや電話機を購入するか、従業員各自が所有するデバイスを使用するかなど、会社の電話として使用する端末を決定しましょう。

  3. STEP.3

    外線電話番号数や内線番号数、各種オプション機能の要否を決める

     クラウドPBX導入前には 、使用する外線・内線の番号数や、通話録音機能・IVR機能など各種オプション機能のうち、自社に必要なものを検討しましょう。    

  4.  

会社用の電話をIP電話にするべきなパターン

テレワークを推進したい

IP電話を活用することで、スマホやPCをビジネスフォンとして利用できるため、会社以外の場所からでも固定電話への着信に対応できます。

会社にいなくても内線通話が可能なので、テレワーク中も社員同士のコミュニケーションや連携を円滑に行えます。

個人事業主や小規模事業者

IP電話は、事務所の人が不在になりがちな小規模オフィスや個人事業主、外回りの多い業種にもおすすめのサービスです。

外出先でもスマホを使って会社の電話番号での受発信ができるため、電話の取り逃がしによる機会損失を防止できます。

スタートアップ企業

IP電話は、電話回線の増設工事が不要で、簡単に電話の契約数を調整できるため、人員の増減にも柔軟に対応可能です。

そのため、必要な電話回線数が予測しにくい起業時や、今後従業員の増員が見込まれるスタートアップ企業におすすめです。

IP電話アプリ・サービスの注意点

ポイント

通話数を正確に想定できているか確認する

IP電話は、一定数の通話回数を超えるとノイズが発生したり、突然通話が切断されるといった不具合が起こる場合があります。

できるだけ通話品質を安定させて快適に利用するために、1カ月の通話数を想定しておくようにしましょう。

緊急通報時の対策をする

IP電話では、050番号を利用する場合など、緊急通報などの特定の番号に発信できないサービスもあるため、注意が必要です。

警察や消防などに発信できないサービスの場合は、予め通報が必要な場合の連絡方法を決めておきましょう。

停電対策ができているか確認する

IP電話は停電時間が長いと電気が復旧しても使えないケースがあるため、停電が起きても安定して使えるサービスか確認しましょう。

なお、予備発電機の導入やスマートフォンでの発信を可能にしておくことも、停電対策に繋がります。

IP電話関連サービス

ここでは、IP電話を活用していくために便利な関連サービスをいくつかご紹介していきます。

CLOUD PHONE

スマホで固定電話の内線・外線通話が可能な「CLOUD PHONE」は、会社や店舗、事務所の代表電話をスマホでも着信・発信が可能なクラウドPBXサービスです。

これまでオフィスに設置していたPBX(交換機)本体を、クラウドネットワーク上に設置し、インターネット環境があれば手軽にビジネスフォンを利用できます。

交換機の設置が不要なことで、オフィス内の省スペース化や、ビジネスフォンの管理コストや導入コストを抑えることが可能です。

オフィス内でしか受けることができなかった内線電話も、スマートフォンに転送することもできるため、外出先でも会社へかかってきた電話を受けることができます。またスマホへの転送電話も、内線扱いになることから、転送通話料が無料になります。

≫CLOUD PHONEの導入事例

法人用モバイル

IP電話やクラウドPBXを利用して、社外でも内線電話や転送電話を可能にする場合、社員に持たせるスマホを会社でまとめて準備することで、個人携帯とのすみわけが可能になります。

全社員に持たせることで、社内のビジネスフォンが不要になるほか、トータルの通信費を抑えることも可能です。電話かけ放題で、月額2,480円~利用ができるので、格安SIMにするよりも低コストで利用することもできます。

スマートデスク

会社によって、電話応対に多くの時間を取られ、本来やるべき作業ができないこともあると思います。

そんな時に「スマートデスク」を導入すれば、お客様の代わりに弊社オペレーターが電話対応を行います。

専用の機材も必要なく、普段利用しているサービス(slickやチャットワークなど)と連携できるため、現在の環境を維持したまま「スマートデスク」が利用できます。

オペレーターが受電した内容は、リアルタイムで通知されるので、対応の遅延なども発生しません。

初期費用0円で、導入コストに懸念がある方も、安心して始めることが可能です。

>オフィスの電話対応をゼロにする!「Smartdesk Call」はこちら!!

IVR

電話での問い合わせが多く、不要な電話の割合も多い場合は、自動音声応答サービスを使って電話対応業務を効率化する方法があります。かかってきた電話の一次対応を、自動音声サービス(IVR)にすることで、間違い電話や不要な電話をふるいにかけることができます。

電話の用件を自動音声でヒアリングするため、お客様のニーズにあった担当や部署に繋ぐことができ、効率よくスムーズな顧客対応が可能です。また直接入ってくる電話の数も減らせるため、電話応対にかける人件費の削減も見込めます。

「IVR」は月額3,000円から利用できるので、会社内にコールセンター業務を手軽に組み込むこともでき、最終的には電話対応ゼロの実現も可能です。

会社に合ったIP電話で業務効率化を実現しよう!

電話

今回は、法人がIP電話を導入するメリットやデメリットをお伝えしてきました。社員のスマホを仕事にも活用できるIP電話だけでも十分に便利ですが、より効率的に、従業員の生産性を高めるならIP-PBXがおすすめです。

IP電話のメリットは以下の6点です。

  • 初期費用が安い
  • 通話料金が安くなる
  • システムとの連携がしやすくなる
  • 複数拠点を一括管理できる
  • 人数の増減に対応できる
  • IP電話はスマホやPCからでも利用できる

IP-PBXを利用することで、スマホをビジネスフォンのように使うことができます。保留や転送機能まで備えているため、IP電話より便利に活用できるでしょう。

また、IP-PBXよりもさらにコストを抑えたいという方はクラウドPBXを活用してみてください。クラウドPBXもスマホを内線化できますが、IP-PBXよりも固定費や通話料がお得になります。

当サイトでは、クラウドPBXについてより詳しい情報を紹介しています。ぜひ、そちらもご確認ください。

クラウド型のPBXのおすすめ!
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