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2024年の固定電話廃止の真相は?企業の対応策や手続きの方法を徹底解説

「固定電話、本当に廃止になるの?」
「番号は?FAXは?加入権は?」


2024年、固定電話の仕組みが大きく変わりました。NTT東西のアナログ網とマイラインが廃止され、IP網への移行が完了しています。

しかし、「FAXは?加入権は?」「そもそも何が変わったの?」と疑問は尽きないはずです。

この記事では、固定電話の今とこれからを徹底解説。知っておくべき情報をまとめました。
記事のポイント
  • 2024年1月、一部アナログ回線サービス終了(2025年までにIP網移行完了)
  • IP網移行後も電話番号は維持可能、一部サービスは利用不可
  • 古い設備は使用不可になる場合あり
  • 必要に応じてIP電話などへの切り替えを検討

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固定電話は廃止された?真相と背景

固定電話自体は2024年以降も利用可能

NTT東西日本は2024年1月以降、電話局の設備をIP網に切り替えますが、 固定電話自体はIP電話として引き続き利用可能 です。

インターネット回線を利用したIP網への移行に伴い、電話の仕組みが変更されるだけであり、現在お使いの固定電話が利用できなくなるわけではありません。

企業・個人は手続き・工事不要で、電話機もそのまま使えます。通話料金は全国一律9.35円/3分となり、基本料金に変更はありません。

NTTで手続きが必要なケースもある

固定電話はIP網移行後も継続利用できますが、一部例外もあります。

手続きが必要なケース
  • 法人契約
    法人登記や銀行口座の登録情報変更が必要な場合があります。
  • 古い電話機
    一部の古い電話機は交換が必要になる可能性があります。
  • NTTからの連絡
    個別に対応が必要な場合、NTTから連絡があります。

編集部

上記に該当する場合や不安な場合は、NTTの公式サイトを確認するか、直接NTTに問い合わせましょう。

NTTがIP網への移行を推進する背景

NTTがIP網移行を推進する背景には、 設備の老朽化と維持費増大 があります。

アナログ・ディジタル通信設備は維持限界に近づき、効率的で持続可能な通信インフラ構築が急務です。

IP網への移行は、音声とデータを統合しコスト削減と運用効率化、IoT・クラウド連携による新技術導入、そしてIP電話による場所を選ばない働き方を実現します。

IP網移行で廃止・継続されるサービス

固定電話のIP網移行に伴い、サービス内容が一部変更となります。主な内容は以下の通りです。​​​​​​

  終了サービス   継続サービス
INSネット ディジタル通信モード (2028年12月31日までデータ通信補完策あり)、マイライン/マイラインプラス
 
緊急・公共
サービス
110/118/119等の緊急電話、117/177等の情報サービス、104(番号案内)、115(電報)
電話番号
サービス
ナンバーディスプレイ、ナンバーリクエスト
その他 ビル電話、着信用電話、支店代行電話、有線放送電話接続電話、短縮ダイヤル、キャッチホン・ディスプレイ、ナンバー・アナウンス、でんわばん、トーキー案内、発着信専用機能、ノーリンギング通信、二重番号サービス、トリオホン、なりわけサービス、114/159/136等の情報サービス
 
通話サービス 迷惑電話おことわりサービス、キャッチホン、ボイスワープ、フリーアクセス、代表取扱サービス、ダイヤルイン、ピンク電話
オフィス向けサービス 上記通話サービスに加え、ボイスワープセレクト、#ダイヤル

※INSネット通話モードは継続利用可能

編集部

INSネット ディジタル通信モードは補完策があるものの、遅延などの問題が予想されます。

固定電話のIP網移行で企業に発生する課題

固定電話のIP網移行で企業に発生する課題

番号変更が必要となるケースがある

多くの企業にとって、既存の代表電話番号は顧客や取引先との重要な連絡手段です。IP網移行後も、原則として現在の電話番号を引き続き利用できます。

しかし、 INSネットディジタル通信モードやマイラインなど、一部のサービスでは番号の変更が必要 になる場合があります。

番号が変更された場合、顧客への周知不足による問い合わせの増加や、名刺・Webサイト・契約書情報の更新漏れなど、さまざまな問題が発生する可能性があるため、注意が必要です。

対応策
  • 現状把握
    現在契約している電話会社に、IP網移行後も番号が継続利用できるか確認する。
  • 選択肢検討
    番号変更が必要な場合は、IP電話やクラウドPBXなどの導入を検討し、既存番号の維持策を講じる。
  • 番号ポータビリティ
    番号ポータビリティサービスの利用も視野に入れ、最適な移行方法を選択する。

企業イメージに影響を与える可能性がある

特に中小企業や士業など、固定電話の有無が企業の信頼性を測る指標の一つとして認識されている業種 では、IP網移行に伴う電話番号やサービス変更が、企業イメージに影響を与える可能性があります。

例えば、信頼性の低下、取引先の信用不安、問い合わせ・顧客対応の混乱・ブランドイメージの損失などが考えられます。

対応策
  • 番号維持
    可能な限り、IP電話やクラウドPBXを活用して従来の番号を維持する。
  • 情報公開
    Webサイトや名刺などの情報を適切に更新し、連絡手段の変更について顧客や取引先に事前に告知する。
  • 信頼性向上
    IP網移行を機に、通信システムの信頼性向上やセキュリティ対策の強化を図り、顧客にアピールする。

番号変更で過去の記録との整合性が失われる

多くの公的書類や契約書では、固定電話番号の記載が求められます。

IP網移行による番号変更は、過去の記録との整合性を失わせ、行政手続きや取引先との関係に支障をきたす 可能性があります。

対応策
  • 継続確認
    現在の電話会社に番号の継続利用について確認し、変更が必要な場合は速やかに関係各所に連絡して登録情報を更新する。
  • 重要書類リスト作成
    契約書や申請書など、重要な書類のリストを作成し、計画的に更新作業を進める。
  • 社内連携
    社内の各部署にIP網移行について周知し、関連する書類や手続きの洗い出しを依頼する。

スムーズな事業継続のために:万全な準備を

IP網移行は、企業にとって避けて通れない変化です。

しかし、適切な準備と対策を講じることで、移行に伴う混乱を最小限に抑え、スムーズな事業継続を実現できます。

特に注意すべき点
  • 社内への周知を徹底し、関連部署との連携を強化する。
  • 取引先との契約書や覚書を見直し、必要に応じて更新する。
  • 法人登記や銀行口座など、重要な登録情報の更新を確実に行う。

これらの対策を講じることで、IP網移行を成功させ、より効率的で安全な通信環境を構築できるでしょう。

固定電話のIP網移行で今一度確認しておくこと

固定電話のIP網移行で今一度確認しておくこと

NTTの請求書にINS通信料の記載があるか

固定電話のIP網移行により、ISDN回線(INSネットディジタル通信モード)が2024年以降廃止されます。

NTTの請求書に「INS通信料」の記載がある場合、ISDN回線を利用している可能性が高いため、代替サービスへの移行検討が必要 です。

類似名称の「INS通話料」は継続サービスのため、混同しないよう注意しましょう。

※ISDN回線(INSネットディジタル通信モード)とは、電話回線を利用したデジタル通信サービス

影響を受けるシステムを保有しているか

ISDN回線(INSネットディジタル通信モード)の廃止は、 EDIシステムやPOSレジなど、ISDNを基盤とするシステムに影響を及ぼします

  • EDIシステム
    IP網移行後の通信遅延や連携障害に注意が必要です。代替通信は従来より通信時間が大幅に増加する可能性があります。
     
  • POSレジ
    ISDN回線を利用している場合、データ連携が途絶える恐れがあり、店舗運営に支障をきたす可能性があります。

※EDI(Electronic Data Interchange:電子データ交換)システムとは、企業間で取引に関する情報を電子的に交換・共有するための仕組み

ADSL専用タイプを使用しているか

ADSLサービスは、2024年3月末に終了しました。ただし、フレッツ光提供エリアでは2025年1月末まで利用可能です。

ADSLには「電話共用タイプ」と「ADSL専用タイプ」があり、 注意が必要なのは「ADSL専用タイプ」 です。

サービス終了と同時に電話番号が使用できなくなるため、事前に確認し、必要な場合は代替サービスへの移行手続きを行いましょう。

編集部

なお、テレビ視聴への影響はありません。

固定電話のIP網移行にどう対応すべきか:個人向け

方法 影響 メリット デメリット コスト 手間 ▶▶おすすめ◀◀
現状維持 現在の環境をそのまま利用可能 利用頻度が低い場合は費用対効果が低い 固定電話の基本料金
+通話料
なし 利用頻度が高い人
電話アプリ 固定電話番号を維持しつつ、スマホで発着信可能複数のスマホで番号を共有可能通話料が割安 アプリの操作に慣れる必要がある アプリ利用料 アプリ導入・設定 固定電話番号を維持したいが、固定電話に縛られたくない人
解約 電話料金がかからない不要な機器を処分できる 固定電話番号がなくなるFAXが使えなくなる なし 解約手続き 固定電話を全く使わない人
利用休止 電話料金がかからない固定電話なしの生活を体験できる 電話番号が変わってしまう再開時に工事費が必要 休止・再開時の工事費 休止・再開手続き 固定電話が必要か迷っている人
一時中断 電話番号を維持できる 月額料金が発生する 月額料金
+休止・再開時の工事費
休止・再開手続き 休止・再開手続き    電話番号を維持したいが、一時的に利用を停止したい人

現状の固定電話を使用する

現在の固定電話をそのまま使い続けたい場合は、特別な手続きは不要 です。工事や設定も必要なく、これまで通り利用できます。

ただし、固定電話の利用頻度が低い場合は、解約を検討するのも良いでしょう。

電話番号を維持したい場合は、番号ポータビリティを利用して、携帯電話やIP電話へ移行する方法もあります。

電話アプリで固定電話番号を利用する

固定電話番号を維持したいが、オフィスに不在なことも多く常に固定電話に対応できない個人事業主には、電話アプリがおすすめ です。

市外局番付きの番号を取得し、スマホで発着信が可能になります。複数のスマホで同じ番号を共有できるため、外線対応にも便利です。

既存の固定電話からの転送と異なり、電話アプリは内線扱いとなるため、通話料が割安になる点もメリットです。

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固定電話を休止・解約する

固定電話の利用頻度が低い、または電話料金が高い場合は、解約を検討しましょう。

携帯電話のみでも十分な場合が多く、 携帯会社の格安プランを利用すれば、電話代を抑えられる 可能性があります。

解約手続きは、NTT東日本・西日本の窓口、またはインターネットで受け付けています。

家庭用固定電話解約時の注意点

家庭用固定電話を解約する際は、以下の2点に注意が必要です。

  1. FAX機能が使えなくなる
    FAX機能付き電話を解約するとFAXが使えなくなります。FAXを頻繁に利用する場合は、インターネットFAXなどの代替手段を検討しましょう。
  2. 連絡先を伝えておく
    固定電話でしか連絡を取らない相手がいる場合は、解約前に新しい連絡先を伝えておきましょう。連絡が途絶えてしまう可能性があります。

解約を検討する際は、利用休止がおすすめ

固定電話の解約を検討する際は、まず利用休止を試すことをおすすめします。解約後に再契約すると高額な電話加入権が必要となるためです。利用休止は工事費のみで、固定電話なしの生活を体験できます。

ただし、利用休止では再開時に電話番号が変わってしまうため、同じ番号を維持したい場合は一時中断を検討しましょう。

一時中断は月額料金が発生しますが、電話番号を維持したまま固定電話の使用を一時的に停止できます。

固定電話のIP網移行にどう対応すべきか:企業向け

方法 影響 メリット デメリット コスト 手間 ▶▶おすすめ◀◀
IP電話の活用 中~高 通話料が安い、外線・内線の一元管理、柔軟なシステム構築 インターネット回線の安定性が必要 IP電話導入費用
+回線費用
システム導入・設定 コスト削減、業務効率化
コールセンターシステムの導入 固定電話の廃止と在宅化を同時に実現、顧客管理システム等との連携 システム導入費用がかかる システム導入費用
+運用費用
システム導入・設定
運用・管理
コールセンターの固定電話廃止、在宅化
問合せ業務のシステム化 中~高 問い合わせ対応の自動化、業務効率化、人件費削減 システム導入費用がかかる、対応できない問い合わせもある システム導入費用
+運用費用
システム導入・設定
運用・管理
問い合わせ対応の効率化、固定電話の削減
固定電話の
完全撤廃
固定電話にかかる費用を削減、オフィススペースの有効活用 従業員への連絡手段を確保する必要がある スマートフォン支給費用
+クラウドPBX導入費用
社員への周知
システム導入・設定
コスト削減、業務効率化
固定電話の
部分的な削減
固定電話にかかる費用を削減 部署によっては不便が生じる可能性 なし 社員への周知 固定電話の必要性に応じて柔軟に対応

IP電話の活用

固定電話の代わりに、インターネット回線を利用したIP電話を検討するのがおすすめです。

IP電話は、050番号だけでなく、従来の市外局番も利用可能 です。通話料金が安く、コスト削減にも効果があります。

IP-PBXは、外線・内線の一元管理や、柔軟なシステム構築が可能になるなど、業務効率化に貢献します。

IP電話とは?メリットやデメリット、コストを抑える使い方まで徹底解説

今回は法人でIP電話を導入するメリットはもちろん、デメリットやその解決策までを徹底解説。

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コールセンターシステム(CTL)の導入

コールセンターの固定電話廃止や在宅化を検討している企業は、コールセンターシステム(CTL)の導入がおすすめです。

CTLは、PCと電話・FAXを連携させるシステムで、顧客管理システムや営業支援ツールとの連携も可能 です。

特にクラウド型のCTLは、場所を選ばずに運用できるため、固定電話の廃止と在宅化を同時に実現できます。

コールセンターシステムとは?機能・仕組み・選び方を徹底解説

本記事では、コールセンターシステムの基本機能や仕組みを解説し、導入メリットやシステム選定ポイントについて説明します。

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問合せ業務のシステム化

業務のシステム化によって顧客からの問い合わせ対応に使用している固定電話を廃止できる可能性があります。

チャットボットや自動音声システムを導入し、顧客自身による自己解決を促すことで、問い合わせの電話件数を削減 できます。

どうしても電話対応が必要な場合は、コールセンターの外部委託も有効です。専門業者に任せることで、顧客対応の質を維持しながら、自社での固定電話運用を削減できます。

【コールセンターを自動化する方法】業務効率アップの秘訣を徹底解説

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固定電話の完全撤廃・部分的な削減

クラウドPBXの導入や社員へのスマートフォン支給などの準備をすれば、固定電話の完全撤廃も可能です。

クラウドPBXは、代表電話番号を維持しながら固定電話機をなくせるので、既存の電話番号を維持したい企業におすすめ です。

また、特定部署のみ固定電話を残すなど、部分的な削減も有効な選択肢となります。費用削減や業務効率化の効果は、完全撤廃に劣りません。

固定電話のIP網移行後はIP電話がおすすめ

企業はIP電話の導入が最も現実的

固定電話の維持費や利用頻度を考慮すると、多くの企業にとってIP電話への移行が最も現実的な選択肢です。

IP電話は、インターネット回線を利用するため通話料金が安く、050番号だけでなく市外局番も利用できる ため、固定電話番号の継続も可能です。

また、クラウドPBXと連携すれば、場所を選ばない柔軟な働き方を実現し、業務効率化にも貢献します。

IP電話導入のメリット
  • 電話加入権や開通工事が不要で、初期費用を抑えられる
  • クラウド型なら物理設備が不要で保守管理の負担が軽減する
  • PCやスマホでオフィス外からでも会社番号で通話可能
  • 担当者が直接対応できるため、取り次ぎ業務が不要になる
  • 物理的な制約が少なく、拠点の増減や移転時もスムーズ
  • フリーアドレスの導入やオフィス縮小で賃料削減にも貢献

IP電話と固定電話(アナログ電話)の違いとは?メリット・デメリットをわかりやすく解説

今回は、IP電話と固定電話(アナログ電話)の違いについて、メリットとデメリットにも触れながら、わかりやすく解説していきます。

詳しくはこちら

IP電話システムの種類

IP電話を利用するためのシステムは、大きく分けて以下の4つに分類できます。

項目 IP電話アプリ クラウドPBX PBX(構内交換機) VoIPゲートウェイ
システムの種類 アプリケーション型 クラウド型 オンプレミス型 ハードウェア型
導入コスト とても低い 低い 高い 低い~中程度
運用コスト とても低い 低い 高い 低い
導入のしやすさ とても簡単 簡単 難しい 簡単
メンテナンス プロバイダが実施 プロバイダが実施 自社で実施 自社で実施
カスタマイズ性 とても低い 低い~中程度 高い 低い
拡張性 低い 高い 高い 中程度
セキュリティ プロバイダに依存 プロバイダに依存 高い 自社で管理
機能 限定的 豊富 豊富 限定的
通話品質 回線状況に依存 安定している 安定している 回線状況に依存
メリット 導入コストが非常に低い、導入が非常に簡単、携帯性が高い 導入・運用コストが低い、導入が簡単、メンテナンスが不要、場所を選ばない カスタマイズ性が高い、セキュリティレベルが高い、拡張性が高い 既存の電話機を活用できる、導入コストが比較的低い
デメリット 機能が限定的、通話品質が回線状況に依存 カスタマイズ性が低い、セキュリティレベルがプロバイダに依存 導入・運用コストが高い、導入が難しい、メンテナンスが必要 機能が限定的、通話品質が回線状況に依存
おすすめのケース 個人利用、特定の相手との通話、簡易的な利用 中小規模のオフィス、コストを抑えたい、テレワークを導入している 大規模なオフィス、高いカスタマイズ性が必要、セキュリティレベルを重視する 既存の電話機を活用したい、導入コストを抑えたい

IP電話番号の種類

IP電話は、電話番号の形式や利用方法によって、大きく3つの種類に分けられます。

種類 0AB-J型 050番号型 電話番号不要型
電話番号 市外局番付き10桁 050から始まる11桁 電話番号なし(ID)
通話品質 高い やや低い アプリによる
コスト 高め 安い とても安い
導入のしやすさ やや難しい 簡単 とても簡単
用途 ビジネスユース 個人・SOHO 特定の相手との通話
メリット 信頼性が高い コストが安い 導入が簡単
デメリット コストが高い 通話品質が不安定な場合がある 固定電話や携帯電話への発信ができない場合が多い
おすすめのケース 固定電話番号を引き継ぎたい、高品質な通話を求める、ビジネスで利用する コストを抑えたい、個人で利用する、SOHOで利用する 特定の相手と頻繁に通話する、コストを抑えたい、気軽に試したい

IP電話導入の最適解はクラウドPBX

企業利用におけるIP電話導入の最適解として、クラウドPBXが注目されています。

自社内に機器を設置するPBXと異なり、クラウドPBXはインターネット回線上でPBX機能を利用するため、導入・運用コストを大幅に削減できます。

0AB-J型、050型の電話番号に対応しており、ビジネスに必要な機能も豊富に搭載 。拡張性にも優れており、企業の成長に合わせて柔軟に対応できます。

IP電話導入を検討する際は、クラウドPBXを第一候補として検討してみてください。

クラウドPBXのメリット・デメリットは?仕組みや失敗例も解説

本記事では、クラウドPBXのメリット・デメリットだけでなく、具体的な対策方法や失敗しない選び方など、導入前に知っておきたい情報を網羅しました。

詳しくはこちら

おすすめのクラウドPBX6選

  CLOUD PHONE 03plus MiiTel トビラフォンCloud モバビジ ひかりクラウドPBX
初期費用
(税込)
無料 5,500円 無料 3万3,300円~(2/ID) 要問合せ (1) 8,250円~(10/ID)
(2) 8,250円~(20/ID)
(3) 8,250円~(30/ID)
月額料金
(税込)
●1アカウント:770円
●管理システム:7,150円
+えらべる番号料金
・050番号:330円
・市街局番:1,100円
・0120番号:2,200円
(1) 1,408円(1/ID)
(2) 2,508円(1/ID)
6,578円(1/ID) 3,300円~(2/ID) 要問合せ (1) 1万1,000円~(10/ID)
(2) 2万0,900円~(20/ID)
(3) 2万7,500円~(30/ID)
対応できる
導入規模
個人事業主~中小企業 中小企業~大企業 中小企業~大企業 個人事業主~中小企業 中小企業 中小企業~大企業
利用可能な
電話番号
●市外局番
※全国14都道府県
●050番号
●0120番号
●約46種類の市外局番
●050番号
●0120番号
●0800番号
●市外局番
●050番号
●0120番号
●0800番号
●市外局番
●050番号
●0120番号
●0ABJ番号 ●市外局番
通話品質
拡張性
API連携
セキュリティ
管理の容易さ
機能 IVR機能
通話録音機能
複数の番号契約
複数の番号契約
SMSの自動送信
スマホで内線通話
外出先への転送電話
スマホで会社番号受発信
内線電話
パーク保留
WEB電話帳
クラウドFAX
通話録音
受付アプリ
IVR
など
応対履歴の自動登録
自動文字起こし
自動要約・議事録作成
録音データ抜粋共有
リアルタイム活動量分析
ワードクラウド
キーワード自動認識

など
ステータス設定
ユーザーの状態表示
電話番号の使い分け
ナンバーポータビリティ
発信元の電話番号を特定
迷惑電話フィルタリング
紛失時電話ロックアウト

など
保留転送
着信、発信
着信優先機能
クラウド電話帳
音声ガイダンス
テキストチャット
など
内線通話
ダイヤルイン
外線の取り次ぎ
複数番号への転送
スマートフォンの内線利用
など

クラウドPBXおすすめ20選比較!料金・機能・選び方も紹介

本記事では、クラウドPBXの失敗しない選び方をもとに、おすすめサービス20選を徹底比較していきます。ト

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CLOUD PHONE

固定電話の解約・廃止手続きの流れ

主要キャリアの手続き方法(NTTなど)

電話加入権の手続きは、NTT東日本西日本公式サイトまたは電話(116、携帯からはNTT東日本0120-116-000/NTT西日本0800-2000116)で可能 です。

手続きには、電話番号、契約者名義、利用住所、支払い情報が必要です。

解約は無料ですが、利用休止・一時中断にはそれぞれ3,300円の手数料がかかります。派遣工事が必要な場合は別途費用が発生します。

電話加入権の扱い(売却・返金の可否)

不要になった 電話加入権は、専門業者や金券ショップ、ネットオークションなどで売却できます

ただし、買取価格は1,000円~6,000円程度と低く、売却には利用休止後3か月以上経過しているなどの条件があります。

編集部

NTTからの返金は行われないため注意が必要です。

詐欺やトラブルへの注意喚起

「固定電話廃止のお知らせ」に便乗した詐欺

固定電話のIP網移行発表後、 「固定電話が使えなくなる」「工事料無料」などと謳う詐欺や悪質な勧誘が増加 しています。

光回線への切り替えや電話機交換を迫る手口が報告されており、注意が必要です。

編集部

実際には、IP網移行後も固定電話はそのまま利用でき、工事や電話機交換は不要です。

正規の案内かどうかを確認する方法

「固定電話廃止のお知らせ」が正規の案内か確認するには、以下の点に注意しましょう。

注意点
  • NTTを名乗る不審な電話や訪問
    NTTは工事料無料などの勧誘は行いません。不審な電話や訪問はきっぱり断りましょう。
  • メールやSMSでの連絡
    NTTから工事や契約変更に関するメールやSMSが届くことは基本的にありません。
  • URLの確認
    メールやSMSに記載されたURLはクリックせず、NTT公式サイトからアクセスしましょう。
  • 公式情報の確認
    NTT東日本・西日本の公式サイトでIP網移行に関する情報を確認しましょう。

少しでも不審に感じたら、NTTに問い合わせるか、最寄りの消費生活センター(消費者ホットライン188)に相談しましょう。

  • 【NTT東日本】0120-815-511(受付時間:9時から17時 ※年末年始除く)
  • 【NTT西日本】0120-190-022(受付時間:9時から17時 ※年末年始除く)

固定電話の廃止に関するよくある質問

Q
固定電話の廃止でFAXはどうなる?

A

固定電話廃止後のFAX利用は、機器の種類によって異なります。一般的なG3規格FAXは多くの場合そのまま利用できますが、主に業務用のG4規格FAXはIP網移行で使用できなくなるため、G3規格FAXへの買い替えかインターネットFAXへの移行が必要です。詳細はFAX機器メーカーやNTTに確認しましょう。

Q
固定電話を解約すると後悔するって本当?

A

固定電話解約で後悔する可能性があるのは、固定電話番号やFAXが必要な場合、緊急時の連絡手段として重視している場合、通話料が安いプランを利用している場合などです。

後悔しないためには、解約前に利用状況を把握し、番号ポータビリティやインターネットFAXなどの代替手段を検討しましょう。

Q
固定電話からひかり電話へ移行すべき? 

A

ひかり電話への移行は、電話加入権が不要になる、月額料金が安くなる可能性があるなど、多くのメリットがあります。しかし、光回線工事が必要、一部利用できない番号があるなどのデメリットも存在します。

移行を検討する際は、光回線工事の可否、利用できない番号の有無、インターネット環境などを考慮しましょう。

ひかり電話(光IP電話)とは?料金や光電話との違いも徹底解説

本記事では、ひかり電話の実態から料金・評判、メリット・デメリットまで徹底解説します。

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まとめ|今後の対応策

固定電話のIP網移行は、通信環境の大きな変革を意味します。

個人・企業ともに、早めに対策を講じることでスムーズに適応し、コスト削減や業務効率化のメリットを最大限活用できるようになります。

特に、インターネット環境の整備やIP電話への移行準備を進めることが、今後の重要な課題となるでしょう。

企業・個人が今すぐできる対策

個人向けの対応策

  1. 現状維持:固定電話をそのまま利用する場合は、特別な手続きは不要。ただし、利用頻度が低い場合はコスト削減のための見直しを推奨。
  2. IP電話アプリの導入:固定電話番号を維持しながらスマートフォンで利用可能。外出先でも受発信でき、通話料も割安。
  3. 解約・休止の検討:固定電話をほとんど使わない場合、解約することで通信費を削減可能。休止を選べば再開時に同じ番号を利用できる。
  4. インターネット環境の確認:IP網移行後の通話品質を安定させるために、光回線やWi-Fi環境の整備を検討。
企業向けの対応策
  1. 番号の引継ぎを確認:現在利用中の番号がIP網移行後も使用可能か、LNP(番号ポータビリティ)対応状況を確認。
  2. 法人登記の変更対応:固定電話を解約・IP電話へ変更する場合、法人登記や銀行口座の登録情報の変更が必要になることがあるため、事前に準備。
  3. 品質の確保:安定したネットワーク環境を整え、IP電話の音声品質を向上。クラウドPBXの導入も検討。
  4. 社内の連絡ツールを整備:固定電話の代替として、ビジネスチャットやVoIPサービス(Zoom、Microsoft Teamsなど)の活用を推進。
  5. 緊急通報の対応策:050番号では警察・消防への緊急通報ができないため、代替手段(携帯電話や固定回線の維持)を確保。
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