「Uber Eats(ウーバーイーツ)とは?」
「どのような仕組み?」
最近では「食事のデリバリーサービス」が注目されています。
自社宅配サービスや出前館などを経由したデリバリーなども人気ですが、特に注目されているのが「Uber Eats(ウーバーイーツ)」。配達パートナーの姿を目にする機会も増えてきました。
そこで本記事では「Uber Eats(以下、ウーバーイーツ)」について、仕組みやシステム利用のメリット、手数料を徹底解説していきます!
▶関連記事:【UberEats(ウーバーイーツ)】手数料の仕組みを徹底解説!
目次
▼この記事で紹介している商品
Uber Eats(ウーバーイーツ)とは?
まずはじめに、「ウーバーイーツとは何か」について簡単に解説していきます。
なんとなく知っているけど、詳しい内容は知らないという方も多いはず。概要をつかんで理解を深めていきましょう!
Uber Eats(ウーバーイーツ)ってなに?
ウーバーイーツとは、アメリカにある企業「ウーバー・テクノロジーズ」が展開するフードデリバリーサービスです。
もともと、配車サービスで有名な企業で「車に乗りたい人」と「車に乗せて運転ができる人」をマッチさせるサービスを行っています。
その会社が、食事に目を付けて開始したのが「ウーバーイーツ」で、 「食事のデリバリーを注文したい人」と「配達できる人」と「飲食店」を結んで展開する新しいデリバリーサービスです。
Uber Eats(ウーバーイーツ)の特徴や他社との違い
ウーバーイーツは、以下の3点が大きな特徴であり、他のサービスとの違いと言えるでしょう。
ウーバーイーツでは、 宅配パートナーが個人であるため、店舗は人材を用意する必要がなく、配達範囲の細かい限定も不要となります。
配達パートナーを個人でまかなう点、そこから派生してそれぞれの特徴が生まれているのでしょう。
他社のフードデリバリーサービスとの料金比較
サービス | 画像 | 最低注文金額 | サービス利用料 | 配達手数料 |
---|---|---|---|---|
ウーバーイーツ | ![]() |
なし L700円未満の場合、少量注文手数料として150円かかる |
注文金額の10% | 50円~550円程度 |
出前館 | ![]() |
店舗による | 注文金額の10% | 0円~500円程度 L1,500円以上で310円 L「出前館がお届け」の店舗は一律420円 |
menu (デリバリー) |
![]() |
なし L1,000円未満の場合、少量注文手数料として150円かかる |
なし | 300円~550円程度 |
Wolt | ![]() |
1,000円 L1,000円未満の場合、不足分の「少量注文追加料金」が発生 |
なし | 50円~450円程度 |
ウーバーイーツは、 注文の最低注文金額を設定しておらず、少量注文手数料もmenuより安く設定されているため、ドリンクやカフェメニューなど1品からでも気軽に注文できます。
一方でmenuの場合は、ウーバーイーツと同様に最低注文金額の設定はないものの、1,000円未満の場合に少量注文手数料が発生します。
また出前館は、店舗ごとに最低注文金額が定められているため、一人での食事よりも複数人で利用するときにおすすめのサービスといえます。

Uber Eats
さらに出前館は、配達手数料0円の店舗がある点も大きなメリットです!
Uber Eats(ウーバーイーツ)の仕組み
Uber Eats(ウーバーイーツ)の配達システム

Uber Eats
ユーザーから注文が入ると、配達パートナーのマッチングが行われます。
そこから決定した配達パートナーが飲食店へお届けする商品を受け取り、注文をしたユーザーへお届けする流れとなっています。
ウーバーイーツは、これまでの宅配サービスとは異なり、宅配業者や店舗のスタッフが配達するのではなく、 毎回異なる個人の配達パートナーが行います。
「その飲食店の一番近くにいてスムーズに配達できる人」によって、受け取りから配達までがなされるわけです。
また、ユーザーは配達パートナーについての情報、配達状況に関しても、ウーバーイーツのアプリ上で確認できるようになっているのも安心です。
支払い手数料が設定される仕組み
ウーバーイーツを実際に利用して料理を注文すると「送料」や「手数料」などがかかり、 店舗で食べるよりもやや高めの金額となります。
そもそもなぜ送料や手数料が発生するのかというと、ウーバーイーツは、加盟店・配達パートナー・ユーザー(注文者)のそれぞれから手数料という形で利益を得ることで成り立つビジネスモデルのためです。
このようにウーバーイーツに加盟している飲食店は、利用料としてウーバーイーツへ手数料を支払っているため、メニューの金額を少し高めに設定しています。
飲食店側の手数料はいくら?
飲食店側の手数料は、注文金額によっても変動しますが、引かれるパーセンテージは決まっています。
ユーザーからオーダーされた売上総額(配達員の手数料を含む)の35%を手数料としてウーバーイーツ側に支払うことになります。
例えば、オーダー総額が3,000円の場合、支払う手数料は以下となります。
3,000円(オーダー金額)×0.35(手数料率)=1,050円(支払う手数料)
店舗の手元に残る金額は以下です。
3,000円(オーダー金額)-1,050円(支払う手数料)=1,950円(手元に残る金額)
さらに、ここから商品の原価や包装資材代、従業員の給与などを引いた金額が、飲食店の利益となります。
ウーバーイーツの配達手数料やサービス料など、ユーザーが負担する料金については、後ほど詳しく解説します。
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ウーバーイーツの仕組みを図解で解説

-
STEP.1
【ユーザー】がスマホアプリで注文
ユーザーは専用のスマホアプリやWebサイトを通じて、希望の商品を注文します。
一品から注文できる手軽さが魅力で、多くのユーザーに利用されています。 -
STEP.2
【お店】に注文通知が届く
注文が入ると、店舗の専用タブレットに通知が届きます。
ワンタッチで注文の受付や配達パートナーの手配が可能なため、店内業務と並行してスムーズに対応できます。 -
STEP.3
【お店】が注文された料理を作る
店内が混雑している場合は、注文の対応時間を最大30分まで調整できます。
また、状況に応じて注文のキャンセルも可能なため、ピーク時でも柔軟に対応できます。 -
STEP.4
【ウーバーイーツ】が配達パートナーを手配する
ウーバーイーツでは、注文が入ると、周辺の配達パートナーと自動でマッチングされる仕組みになっています。
配達パートナーには、配達依頼の通知がスマホに届き、受諾するとお店までの案内が開始されます。
★お店の位置や配達先の住所、料理にかかる時間などから到着予想時間が瞬時に割り出されるためユーザーからの評価も高いです! -
STEP.5
【お店】が商品を配達パートナーに渡す
調理が完了した商品を配達パートナーに渡すだけで、人的コストを最小限に抑えられます。
商品の受け渡し時には、専用の注文番号を確認することで、取り違えを防げます。 -
STEP.6
【配達パートナー】がユーザーに商品を届ける
配達中は、ユーザーがリアルタイムで配達パートナーの位置情報を確認できます。
そのため、注文状況が把握しやすく、不安を感じることなく受け取りを待てます。
★配達後の評価が配達パートナーの報酬に影響するため、高い配達クオリティを維持する仕組みになっています。
ウーバーイーツの利用者ごとのメリット
ウーバーイーツユーザー(注文者)のメリット
ウーバーイーツユーザー(注文者)のメリットは、 アプリ上で簡単に注文ができることです。
自宅への配達はもちろん、アプリ上から簡単に自宅以外の場所を指定できるので、住所特定等の不安がある方やちょっとしたイベントで利用したい場合にも有効です。
配達状況や配達パートナーに関しても、アプリ上で確認できるため安心して利用できるようになっている点もポイントでしょう。

Uber Eats
デリバリーサービスを行っていない店舗がウーバーイーツの加盟店になっていることも、ユーザーにとって人気の理由の一つです!

ウーバーイーツ配達パートナーのメリット
ウーバーイーツ配達パートナーのメリットは、 自分の都合で仕事ができることです。
働く時間と場所を生活に合わせて選ぶことができるため、副業やちょっとしたお小遣い稼ぎにも活用できます。
また、報酬は週払いであるため、コンスタントに収入が得られる点も魅力です。
配達パートナーの報酬は手数料以外にもある?
配達パートナーの報酬には、以下の4つの要素があります。
配達パートナーの報酬は、デリバリーの手数料だけでなく、 チップやインセンティブ などの制度もあります。
チップ制度は、ユーザーから任意に支払われるもので、注文金額の2倍が最高額です。
また、インセンティブ制度として、ピーク帯などで報酬が上がるブーストや、長時間の配達によるオンライン時間などがあり、配達手数料以外でも報酬を増やせます。

Uber Eats(ウーバーイーツ)の配達員の選ばれ方は?鳴る仕組みやAI攻略方法を徹底解説
ウーバーイーツの配達員が選ばれる仕組みを解説し、配達員に選ばれる(リクエストがくる)ための対策を紹介していきます!
詳しくはこちらウーバーイーツ加盟店(飲食店)のメリット
ウーバーイーツ加盟店(飲食店)のメリットとして、配達パートナーがいるので、 専用のデリバリースタッフや配達手段を用意する必要がない ことが挙げられます。
コストをかけずにデリバリーでの売り上げ拡大が期待できます。
外国でも人気であるため、外国人観光客が増加するなかでインバウンド対策としても使えるでしょう。
ウーバーイーツの手数料はデリバリー成立時のみ
ウーバーイーツは初期費用や月額料金が不要で、飲食店が低コストでデリバリーを始められるサービスです。
また、 配達手数料は注文があった時のみ発生する完全成果報酬型 のため、不要なランニングコストをかけずに利用できます。
ウーバーイーツで注文者が負担する各種料金
ウーバーイーツでは、注文時に手数料が発生します。手数料は3種類あるため、混同しないように確認しておきましょう。
2020年の1月に最新の手数料が改定されています。ウーバーイーツでは、随時この手数料の改定を行っているようなので今後も動きがあるかもしれません。
配達手数料
ユーザーへのお届けに関する配達手数料です。 お届け先や配達パートナーの数などを考慮して算出・決定されます。
そのため、毎回同じ配達手数料ではない変動制というのが特徴です。
最安で50円の場合もありますが、店舗ごとに異なります。気になる場合は、アプリ上で各飲食店のページに記載されている配達料を確認しましょう。

Uber Eats
配送手数料の目安は50円から550円程度と考えておいて問題ありません!
サービス料
ウーバーイーツの配達サービスを利用する際に、 注文金額の10%がサービス料として発生します。
店舗のスタッフによるお届けの場合は、サービス手数料は発生しません。
注文金額による手数料(少額注文手数料)
少額(700円未満)の注文の場合、 別途150円の少額注文手数料が発生します。
お一人でのご利用や単価が低いもののみを注文する場合などにおいては注意が必要です。

ウーバーイーツの加盟店は18万店舗以上
ウーバーイーツの加盟店は、サービス開始当初は150店舗ほどでしたが、現在では18万店舗以上になっています。
なぜこれほど加盟店が増えているのでしょうか。その理由となる加盟店としての魅力をさらに詳しく見ていきましょう!
コストをかけずにデリバリーができる
ウーバーイーツには、全体としてさまざまなメリットがありますが、特に 飲食店にとって、日頃集客できない新たな顧客層を獲得できる メリットがあります。
普段はコストの関係でデリバリーを行っておらず、集客できる層やお客さまが限定されている場合でも、加盟を機に顧客層を拡大できるチャンスになるでしょう。
インバウンド対策としても使える
ウーバーイーツは海外で広く利用されているサービスであるため、外国人観光客にとっても馴染みやすいはずです。
インバウンド需要の増加が見込まれる中、ウーバーイーツへの加盟は 外国人観光客の獲得に効果的な手段 となるでしょう。

解約金がない
加盟店としての登録を終了する際に、解約金がかかるのではないかと心配される方も多いのではないでしょうか。
ウーバーイーツは、 登録に関する契約期間や解約金がない ため、安心して登録できます。
新規顧客の獲得
ウーバーイーツに加盟することで、人件費や配達コストをかけずにデリバリーサービスを提供し、売上増加が見込めます。
また、ウーバーイーツは特に昨今注目が集まってきていて、オフィスや若者を中心にユーザーも拡大しています。
この流れに乗り、今のうちに加盟店として登録しておくことで、新たな集客手段として活用できる でしょう。

軽減税率とテイクアウト需要
2019年10月に消費税が増税されましたが、飲食料品に関しては、 テイクアウトやデリバリーは軽減税率の対象となり、消費税率は8%に据え置かれています 。
このような状況下で、外食で高い消費税を支払うよりも、テイクアウトやデリバリーを利用することへの関心や需要が高まっていると考えられます。
ウーバーイーツは、こうした時代の流れにも適したサービスと言えるでしょう。
まとめ
今回は、注目を集める「Uber Eats(ウーバーイーツ」について、その仕組みやメリットをご紹介しました。
近年、フードデリバリーの需要は高まり続けており、手軽に食事を楽しめるサービスとして、多くの人に利用されています。飲食店にとっては、新たな収益源となるだけでなく、店舗の認知度向上や新規顧客の獲得にもつながる点が魅力です。
外食産業では、店内飲食に加えて、デリバリーやテイクアウトの活用が重要になっています。Uber Eatsは、飲食店の販路拡大や売上向上に貢献する有力な選択肢の一つと言えるでしょう。

この記事を書いたライター
Wiz Cloud編集部
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