「無駄なコストはできるだけ抑えたい…」
ビジネスフォンを導入・更新する際、最も気になるのは「費用」です。
しかし、新品・中古・リースなど選択肢が多く、どれを選ぶべきか迷っている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、ビジネスフォンの価格相場や工事費の内訳、コストを抑えるポイントまで詳しく解説します。
目次
▼この記事で紹介している商品
ビジネスフォンの主な費用項目と相場

【電話機の価格】新品・中古・リースの違い
新品電話機の相場は1台あたり1.5〜4万円。
新品電話機の相場は1台あたり1.5〜4万円程度で、機種や機能により異なります。
価格の低い機種は基本的な通話機能を提供するのに対し、高額モデルは豊富な搭載機能とオプション を備えています。
例えば、内蔵録音機能や高度な転送機能など、業務効率を大幅に向上させる機能が充実している機種ほど、相場も高いです。
- メリット:最新機能が使える、耐久性が高い、メーカー保証付き
- デメリット:初期費用が高い、技術進化で陳腐化する可能性
中古電話機の相場は1台あたり4,000〜1.2万円
中古電話機の相場は、古いモデルや基本機能のみの場合で4,000円前後、比較的新しく高機能なものは1.2万円程度 になります。
中古品は新品に比べて劣化している可能性があるため、事前に品質の確認が必要です。
- メリット:コストが安い、新品の3分の1程度で基本機能は変わらない
- デメリット:故障リスクが高い、サポートが限定的、機能が古い場合も
リース契約の相場は月額3,000〜1.2万円
ビジネスフォンをリース契約する場合の主な費用項目は、月額リース料、初期設置費用、保守費用、通話料です。なお、多くの場合設置工事費は月額費用に含まれます。
リース契約の相場は月額3,000〜1.2万円程度で、製品の機能や契約期間によって異なります。
例えば、 長期契約や高機能モデル、追加オプションが含まれる場合、月額料金が1.2万円に達する ケースがあります。
一方、基本的な機能を備えた製品や短期間のリース契約では、月額3,000円程度で契約することも可能です。
- メリット:月額3,000円から最新機種を利用可、保守費用も含む場合も
- デメリット:総額が高くなる可能性、契約期間の縛り
PBX(主装置)の価格と必要性

PBX(主装置)の役割とは?
PBX(主装置)は、 ビジネスフォンシステムの中核として、内線接続や着信振り分けを担う必須装置 です。
複数の電話機を結ぶ無料の内線通話を実現し、オフィス内のコミュニケーションを効率化します。
また、外線の発着信を適切に管理し、転送や保留などの機能を提供。顧客からの着信を部署や担当者に振り分けることで、業務の円滑化を図ります。
PBX(主装置)の相場は新品で10〜30万円
PBX(主装置)の 相場は新品で10〜30万円、中古で3~7万円程度で、オフィスの規模や求める機能によって大きく異なります 。
例えば、従業員数が少ない小規模なオフィスでは、基本的な通話機能や内部電話機能があれば十分な場合が多いため、低価格帯(10万円〜15万円)で選択可能です。
一方、従業員数が多く、複数の部門や拠点を持つ企業では、より高度な機能や拡張性が求められるため、価格は15万円〜30万円程度となり、長期的なコスト効率も考慮する必要があります。

【図解】ビジネスフォン(ビジネスホン)の仕組みとは?主装置の役割や価格相場を徹底解説
ビジネスフォンの仕組みを分かりやすく解説!主装置の役割や家庭用電話機との違い、導入費用の相場まで詳しく紹介します。
詳しくはこちら電話機設置工事費の内訳と相場
電話機設置工事費は 主に搬入・設置、PBX設定、配線工事で構成 されます。
- 搬入・設置費(電話機1台あたり):3,000円~5,000円
- PBX設定費(PBX1台あたり):2,000円~3,000円
- 配線工事費(1mあたり):500円~800円
電話機設置工事費の概算は、以下のとおりです。
┃小規模オフィス(50㎡・電話機5台・PBX1台・配線50m)
- 搬入・設置費:5台 × (3,000円~5,000円) = 1万5,000円~2万5,000円
- PBX設定費:1台 × (2,000円~3,000円) = 2,000円~3,000円
- 配線工事費:50m × (500円~800円) = 2万5,000円~4万円
- 合計:4万2,000円~6万8,000円
┃中規模オフィス(200㎡・電話機20台・PBX2台・配線200m)
- 搬入・設置費:20台 × (3,000円~5,000円) = 6万円~10万円
- PBX設定費:2台 × (2,000円~3,000円) = 4,000円~6,000円
- 配線工事費:200m × (500円~800円) = 10万円~16万円
- 合計:16万4,000円~26万6,000円
┃大規模オフィス(600㎡・電話機50台・PBX5台・配線800m)
- 搬入・設置費:50台 × (3,000円~5,000円) = 15万円~25万円
- PBX設定費:5台 × (2,000円~3,000円) = 1万円~1万5,000円
- 配線工事費:800m × (500円~800円) = 40万円~64万円
- 合計:56万円~90万5,000円
オフィスの規模や配線距離が増えると、特に配線工事費が大きな割合を占めることが分かります。
また、電話機の台数に伴い、搬入・設置費も増加し、大規模オフィスでは最大90万円を超える可能性があります。
ビジネスフォンの利用シーン別費用シミュレーション
小規模オフィス(5〜10名)の場合
中古導入の費用例
例えば、電話機1台6,000円で5台購入すると3万円、PBX(主装置)が10万円、工事費が5万円と仮定すると、 総額は18万円 となります。
このケースでは、中古機器を活用することで初期費用を抑えつつ、基本的な通話機能を確保できます。
工事費は配線や設定内容で変動する可能性があるため、具体的なニーズに応じて調整が必要です。
リース契約の費用例
例えば、月額5,000円で5年間(60か月)契約すると、 総額は30万円 (5,000円×60か月)となります。
リースの最大のメリットは初期費用がゼロである点で、設備投資を抑えつつ即座に利用開始できます。
月額費用には電話機、PBX、工事費が含まれることが一般的で、契約期間中のメンテナンスもサポートされる場合が多いです。
中規模企業(20〜30名)の場合
新品導入の費用例
例えば、1台あたり2万円の電話機を30台購入すると60万円、PBX(主装置)が15万円、工事費が40万円とすると、 総額は115万円 となります。
新品導入では最新機能や長期保証が得られ、大人数での安定した運用に適しています。
工事費は配線規模やオフィスの構造により高額になる傾向があり、詳細な見積もりが重要です。
中古導入の費用例
例えば、電話機1台1万円で30台購入すると30万円、PBX(主装置)が15万円、工事費が40万円とすると、 総額は85万円 となります。
中古品を利用することで、新品導入に比べてコストを30万円程度抑えられます。
機能面で最新性を求めない場合、中古導入は予算を抑えつつ十分な通話環境を整える有効な手段です。コールセンター(50〜100名)の場合
コールセンター(50〜100名)で高機能な新品ビジネスフォンを導入する場合の費用シミュレーションです。
例えば、電話機1台3.5万円で100台購入すると350万円、PBX(主装置)が30万円、工事費が150万円とすると、 総額は530万円 となります。
高機能電話機は通話録音や顧客管理システム連携が可能なため、コールセンターに最適です。工事費は大規模な配線や設定が必要で高額になります。
ビジネスフォンのコストを抑えるコツ

ビジネスフォンの導入費用を抑える3つの方法
中古品の活用
ビジネスフォンの導入費用を抑える方法の一つは、中古品の活用です。耐久性も高く、特に小規模オフィス(5〜10名程度)なら十分な性能を発揮します。
中古電話機は新品の3分の1〜5分の1の価格で購入可能で、例えば新品2万円相当のモデルが4,000円程度で手に入る場合も あります。
PBXや工事費を加えても、新品導入より大幅に安価で済むため、初期投資を抑えたい企業におすすめです。
クラウドPBXの検討
導入費用を抑えるもう一つの方法は、クラウドPBXの検討です。従来の主装置(PBX)が不要なため、初期費用を大幅に削減できます。
例えば、クラウドPBXを選択すれば、物理PBX(約10〜30万円)の初期費用が不要になり、月額料金のみで運用が可能 です。
さらに、テレワークにも対応し、場所を選ばず利用できる柔軟性も魅力です。設備投資を抑えたい小規模〜中規模の企業に特に適しています。


工事費の交渉
複数台を導入する場合、業者への割引交渉も有効です。例えば、5万円の工事費が1万円程度値引きされ、4万円になるケースも あります。
また、既存の配線や設備を再利用することで、新規配線費用を削減し、コストダウンが可能です。
工事内容を最小限に抑える方法について、業者と相談するとよいでしょう。
ビジネスフォンの隠れたコストを抑えるコツ
出張費の見落としを防ぐ
ビジネスフォン導入時の隠れたコストとして、出張費の見落としに注意が必要です。
遠方の業者に依頼すると、 工事費とは別に交通費や宿泊費が追加され、例えば数万円の上乗せが発生 する場合があります。追加費用を防ぐには、地元業者を選ぶのが賢明です。
地元なら出張費が無料か最小限に抑えられ、トータルコストを削減できます。また、トラブル時の対応も迅速で、メンテナンス費用も抑えやすい利点があります。
不要な機能を省く
隠れたコストを抑えるには、不要な機能を省くことも重要です。
例えば、通話録音やリモートコールバックなどの 高機能は便利ですが、業務で使わないならコスト増の原因に なりかねません。
不要な機能を省いた低価格モデルを選べば、電話機1台あたり数千円〜1万円程度安く済みます。
必要なのは基本的な通話機能だけ、という企業ならシンプルな機種で十分です。
ビジネスフォン選びで失敗しないためのポイント

自社に必要な機能を洗い出す
ビジネスフォン選びで失敗しないためには、自社に必要な機能を洗い出すことが重要です。
例えば、 予約受付が主なら中古品で十分ですが、営業中心ならリモート機能や転送が必須 です。
ニーズをリスト化し、通話量や同時接続数、録音の必要性などを明確にすることで、無駄なコストや機能不足を防げます。
規模に合った台数を計画
規模に合った台数を計画することも失敗しないポイントです。 台数が不足すると追加購入で費用がかさみ、過剰だと初期投資や保守費が無駄に なります。
例えば、10名のオフィスで5台を導入したものの足りず、急遽追加購入するケースはよくあります。
社員数や業務内容を基に、通話頻度やピーク時の利用状況を想定し、適切な台数を決めましょう。
3社以上から見積もりを取る
複数社の 価格やサポート内容を比較することで、適正価格と信頼性が判断できます 。
見積もり依頼のステップは、(1)自社ニーズを伝える→(2)現地調査を依頼→(3)詳細見積もりを提出してもらう、の3段階です。
電話機、PBX、工事費の内訳を確認し、安さだけでなく保守体制もチェックしましょう。
複数社の競争で割引を引き出せる可能性もあり、最適な業者選びにつながります。
アフターサポートの確認
アフターサポートの確認も重要です。 故障時の対応速度や保証期間が不明だと、トラブル発生時に業務が停滞 する恐れがあります。
例えば、修理に1週間かかるとその間通話ができず業務に支障をきたし、損失が発生する可能性もあります。
事前にサポート体制を確認し、24時間対応の有無、代替機の提供、保証期間などをチェックしましょう。
契約前に質問リストを用意し、業者の対応力を把握することで、長期的な安心とコスト削減につながります。
ビジネスフォン選びでよくある失敗事例と回避策
失敗例1:安さ重視で機能不足
ビジネスフォン選びでよくある失敗の一つは、安さだけを重視して機能不足に陥ることです。
例えば、電話機1台5,000円の 中古品を選んだが、通話転送や保留機能がなく、業務効率が低下 したケースがあります。
コストを抑えたつもりが、追加購入やシステム変更で結局高くつくことも少なくありません。
回避策としては、事前に必要な機能をリストアップし、最低限の要件を満たす機種を選ぶことです。
失敗例2:リース契約の途中解約不可
もう一つの失敗例は、リース契約の途中解約ができないケースです。
例えば、月額5,000円の 5年契約(総額30万円)を結んだが、2年で事業縮小となり、残額を払い続ける羽目に 。
契約内容を見落とすと柔軟性を失うため、契約前に解約条件や違約金を確認することが大切です。
クラウドPBXなら「CLOUD PHONE」
コストを抑えてビジネスフォンを導入するなら、テレワークの普及に伴い注目を集めているクラウドPBX「CLOUD PHONE」がおすすめです。
CLOUD PHONEは、 低コストで電話番号をスピーディに発番でき、固定電話並みの安定した音質を提供 しています。
従来のビジネスフォンに比べて圧倒的に低コストで利用できるため、費用を抑えてクラウドPBXを導入したい方に最適です。
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ビジネスフォンの価格に関するよくある質問
A
NTT東日本およびNTT西日本のビジネスフォン自体の具体的な販売価格は、公式サイト上で明確に公開されておらず、機種や構成、契約形態によって異なります。詳細な価格は見積もり依頼が必要です。
A
機能不足や故障が増えてきた場合は買い替えを検討しましょう。最新のクラウドPBXなら買い替えの必要がない場合もあります。
A
必要な機能や台数、設置コストを考慮しましょう。中古・リース・クラウドPBXの選択肢も検討するとコストを抑えられます。
A
ビジネスフォンと家庭用電話では必要な機能が異なるため、業務に合った機種を選ぶことが重要です。通信環境も考慮しましょう。
A
新品のコードレスビジネスフォンは1台2〜5万円が相場です。中古なら1万円以下で購入できることもあります。
A
使えますが、バッテリーの劣化やメーカーのサポート終了に注意が必要です。新品バッテリーに交換できるか確認しましょう。
A
NTTやNEC、日立系のリース会社が一般的ですが、複数社で見積もりを取り、条件を比較すると良いでしょう。
A
NECと日立のビジネスフォン価格は機種や機能により異なりますが、一般的な市場価格を参考にすると、NECの「Aspire」シリーズや日立の「integral」シリーズでは、新品電話機1台あたり約1万5,000円〜3万円が目安です。正確な金額は業者への問い合わせで確認してください。
A
多くのリース契約では途中解約ができず、違約金が発生します。契約前に解約条件を確認することが重要です。
A
途中解約不可、月額料金が割高、サポートが不十分などのトラブルがあります。契約内容をしっかり確認しましょう。
A
一部の機種では可能ですが、主装置との接続や設定が必要な場合は専門業者に依頼した方が安全です。
A
電話機1台あたり5,000〜2万円、主装置を含む交換は数十万円かかることもあります。
A
同じメーカー・型番の機種なら交換が簡単ですが、設定変更が必要な場合はマニュアルを確認するか業者に相談しましょう。互換性の確認と、交換後の設定変更が必要かどうかに注意してください。
まとめ
ビジネスフォンの導入には、電話機(新品1.5〜4万円、中古4,000〜1.2万円、リース月額3,000〜1.2万円)、PBX(10〜30万円)、工事費(1台5,000〜1.5万円)といった費用がかかります。
小規模オフィスなら中古で18万円、リースで総額30万円、中規模企業は新品115万円、コールセンターは高機能で530万円が目安になります。
隠れたコスト(出張費や不要機能)を抑え、失敗(安さ重視での機能不足、リースの解約不可)を避けるには、ニーズ洗い出しや見積もり比較が重要です。
費用削減には中古品や工事費交渉も有効ですが、クラウドPBXなら初期費用ゼロで柔軟性抜群です。最適解を見つけたい場合は、お気軽にWiz Cloudまでお問い合わせください。
この記事を書いたライター
Wiz Cloud編集部
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