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クラウドフォンとは?クラウドPBX・IP電話との違いを図解でわかりやすく解説【2026年版】

「クラウドフォンとは?クラウドPBXとはどう違う?」
「どのような仕組み?IP電話やVoIPとの関係性は?」


クラウドフォンとは、インターネット経由でPBX(構内交換機)機能を利用できるクラウド型の電話サービスの総称です。

しかし、メーカーや記事によって同じ用語が違う意味で使われることもあり、オフィス電話の導入にあたって混乱している担当者もいるのが現状です。

本記事では、用語の定義を整理したうえで、仕組み・機能・向いている企業を一通り解説します。クラウドフォンについて「まず基本を押さえたい」という方は必読です。
 

 
 
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クラウドフォンとは何か——30秒で理解する定義

「クラウドフォンとは、インターネット回線を通じてクラウド上のサーバーに置かれたPBX(Private Branch Exchange=構内交換機)機能を利用する電話サービスの総称です。

PBXとは、会社の内線電話を管理し、外線との発着信を制御する装置のことですが、従来は会社のサーバールームや通信機器室に専用機器を設置する必要がありました。

クラウドフォンは、 PBX機能をすべてインターネット上のクラウドサービスに移すことで、機器の設置や大規模な工事を不要にした ものです。

クラウドフォンと従来のビジネスフォン(オンプレPBX)の違い

クラウドフォンと従来型のビジネスフォンでは、 コストと管理の面 で違いがあります。

従来のビジネスフォンは「オンプレミス型」とも呼ばれ、専用のPBX機器を自社に設置する必要がありました。

機器の購入・設置・保守にコストがかかるほか、拠点の移転や従業員数の増減に対応するたびに工事が必要です。

一方、クラウドフォンはハードウェアを持たないため、インターネット環境さえあれば数日〜数週間で導入でき、月額課金型サービスが主流なのが特徴です。

  従来型ビジネスフォン(オンプレPBX) クラウドフォン
初期費用 高い(機器購入・工事費) 低い〜中程度(機器不要のケースが多い)
月額費用 比較的安価
※初期の機器購入・導入工事費は別途高額となる場合があります
月額課金型が主流
導入期間 数週間〜数ヶ月 数日〜数週間
拠点追加 工事が必要 設定変更のみで対応可能(工事不要)
テレワーク対応 原則として対応困難 オフィス外からでもスマートフォン・PCで会社番号を使用可能
保守・管理 自社または専門業者が担当 サービス提供会社が担当
障害リスク 機器故障の影響が大きい クラウド側の障害に依存

クラウドフォン・クラウドPBX・クラウド電話は実質同義

「クラウドフォン」「クラウドPBX」「クラウド電話」は、一般的にほぼ同じ意味で使われています。

サービス提供会社が、それぞれ異なる呼称を用いているだけで、 指している仕組みはいずれも「クラウド上のPBX機能を通じてインターネットで通話する環境」 です。

サービスを比較・検討するうえでは、呼び名の違いよりも「提供機能」「月額費用」「サポート体制」といった実質的な内容で判断することをおすすめします。

クラウドフォン=クラウドPBXと説明されることが多い

クラウドフォンについて、インターネット上では「クラウドPBX」とほぼ同義として説明している記事が多く見られます。

主な理由は、クラウドフォンという言葉が「クラウドで使える電話」を指す総称として普及し、技術的な裏付けとなるクラウドPBXと混用されたためです。

厳密には 「クラウドフォン」は一般的な呼び方(マーケティング用語)、「クラウドPBX」は技術的な仕組みを表す言葉ですが、現在の市場で両者はほぼ同じ意味 で使われています。

編集部

本記事でも、特に断りがない限り「クラウドフォン」と「クラウドPBX」は同義として扱います。

あわせて読みたい

クラウドフォン・クラウドPBX・IP電話・VoIPの違い

クラウドフォン周辺の用語は、概念の階層が異なるため混乱しやすいという特徴があります。

「VoIP」「IP電話」「クラウドPBX」「クラウドフォン」はすべて関連していますが、 それぞれが指す範囲は異なります

最も広い概念がVoIPで、VoIP技術を使った電話サービスがIP電話、IP電話の管理基盤をクラウドに置いたものがクラウドPBX(=クラウドフォン)という関係です。

  定義 主な仕組み 代表的な用途
VoIP(ボイプ) 音声をデジタルデータに変換してIPネットワーク上で送受信する技術 インターネット通信プロトコル 技術の総称。単独では使わない
IP電話 VoIP技術を使ってインターネット経由で通話する電話サービス VoIP 個人向け・法人向けの通話サービス全般
クラウドPBX
(クラウドフォン)
PBX機能をクラウド上に構築し、IP電話を束ねて管理するシステム VoIP+クラウドサーバー 企業の内線・外線管理、複数拠点の統合、テレワーク対応

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クラウドフォンの仕組みと通話の接続構造

クラウドフォンの仕組みをひと言で言えば、「社内に置いていたPBX機器の役割をインターネット上のクラウドサーバーが代わりに担う」というものです。

クラウドフォン vs アナログ回線:仕組みの概要を比較

クラウドフォンとアナログ回線は、機器の構成や運用方法が異なります。

従来のアナログ回線では、電話局から会社に引き込まれた電話線がオンプレPBX機器に接続され、オンプレPBX機器から各デスクの固定電話(ビジネスフォン端末)に分配される構成が一般的でした。

外線からの着信はPBX機器が受け取り、内線番号に振り分ける仕組みです。

一方、クラウドフォンは、クラウド上にあるサービス提供会社のサーバー上でPBX機能を運用するため、物理的なPBX機器が不要です。

ユーザーは、 インターネット回線を通じてPBX機能を利用する仕組みで、スマートフォンやPCにインストールしたアプリ、あるいはIP電話対応の専用端末を通じて通話 できます。

オフィス外にいる社員のスマートフォンも、同じクラウドサーバーに接続することで社内内線と同じように使えます。

クラウドフォンでスマートフォンから会社番号が使える仕組み

クラウドフォンの大きな特徴のひとつが「スマートフォンで会社の電話番号を使って発着信できる」点です。

スマートフォンに クラウドフォンのアプリをインストールし、インストールしたアプリをクラウドPBXサーバーに接続 することで実現 する仕組みです。

外部からの電話はクラウドサーバーが受け取り、社員のスマートフォンアプリに転送されます。発信時も、アプリを通じて発信することで相手には会社番号が表示されます。

スマートフォンからの発着信により、テレワーク中や外出先でも会社の電話番号で業務対応が可能になります。

クラウドフォンの主な機能一覧

クラウドフォンに搭載されている機能の中で、中小企業が実際に活用する場面が多いのは以下です。

  • 内線通話
    社員同士をクラウド上の番号で接続。拠点が異なっていてもコストをかけずに内線として通話可能。
  • 外線発着信
    代表番号・直通番号での発信・着信に対応。スマートフォンからも会社番号で発信で可能。
  • 転送・振り分け
    着信を特定の部署・担当者・グループに自動振り分け。時間外は別番号に転送するといった設定も可能。
  •  IVR(自動音声応答)
    「営業のお問い合わせは1を、サポートは2を……」といった自動応答メニューを設定できます。専任のオペレーターがいなくても一次対応が可能。
  • 通話録音
    すべての通話を自動で録音し、クラウド上に保存。後日のトラブル確認や社員教育に活用できます。
  • スマートフォン内線化
    社員の個人スマートフォンまたは会社支給スマートフォンをビジネスフォン端末と同様に使用できます。専用端末を購入しなくてもよい点がコスト面のメリット。

クラウドフォンの機能|5〜30名規模の中小企業におすすめTOP3

クラウドフォンの利用が推奨される、社員数が5〜30名規模の中小企業では、リソース面の制約から、大企業のような専任のIT担当者や電話オペレーターを置くことが難しい傾向にあります。

上記のような場合、クラウドフォンに搭載されている 「スマートフォン内線化」「IVR」「転送設定」 の3機能は非常に有効です。

特に、スマートフォン内線化は固定電話端末の購入コストを抑えながらテレワーク対応ができるため最も需要が高く、IVRは少人数でも問い合わせ対応の一次受けを自動化できるという点で重宝されます。

また、転送設定は、担当者が外出中や不在時に別の番号(個人スマートフォンなど)に繋ぎ直す用途で利用されています。

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クラウドフォンが向いている企業・向いていない企業

クラウドフォンは万能ではありません。自社の状況に合うかどうかを正しく判断するために、向いているケースと向いていないケースの両方を理解しておきましょう。

クラウドフォンが向いている企業の特徴

  • テレワーク・ハイブリッドワークを導入している企業
  • 多拠点・支社を持つ企業
  • IT担当者がいない中小企業
  • これから開業・移転を予定している / 移転・増員が頻繁に起きる企業
  • コスト削減・固定費削減を優先したい企業

クラウドフォンとの相性が良いのは、テレワーク・ハイブリッドワークを導入している企業です。

オフィスに固定電話を置いていても、リモート勤務の社員が使えなければ意味がありません。クラウドフォンであれば、 社員がどこにいても同じ番号・同じ機能で業務が可能 です。

また、多拠点・支社を持つ企業では従来、拠点ごとにPBX機器を設置し、拠点間通話にも費用がかかっていましたが、クラウドフォンでは全拠点が同一のクラウドサーバーに接続するため、拠点間の内線通話を無料、または通話定額プランなどの定額料金で実現できます

加えて、IT担当者がいない中小企業にとっても、導入・管理のしやすさはメリットです。機器の保守やシステムの更新はサービス提供会社が行うため、自社での対応が不要です。

一方、これから開業・移転を予定している企業には、工事不要で短期間に開通できる点が魅力です。オフィスの固定回線工事を待つことなく、インターネット環境があれば数日で電話環境を整えられます。

クラウドフォンが向いていない企業の特徴

  • 超高音質・専用回線品質が必須の企業
  • インターネット回線が不安定な拠点
  • セキュリティ規制でクラウド利用が制限されている
  • 固定電話番号の変更を一切したくない

超高品質の音声が必須な業種(例:医療機関の緊急ホットライン、金融機関のコールセンターなど)では、インターネット回線の品質に左右されるクラウドフォンより専用回線を選ぶ判断が適切な場合もあります。

また、 インターネット回線が不安定な環境では通話品質が下がる可能性が あります。工場や山間部の事業所など、光回線や安定した固定ブロードバンドが引けない拠点への導入は慎重な検討が必要です。

加えて、金融・医療・官公庁などの業界では、業界ガイドライン(※)や社内ポリシーによってクラウドサービスの利用範囲が厳しく定められている可能性があり、通話データのクラウド送受信や録音データの外部保存が規制に抵触する可能性があります。

なお、固定電話番号の変更を一切したくない企業は、契約前に番号ポータビリティの対応可否を必ず確認しておく必要があります。

※参考:各種業界ガイドライン

クラウドフォンは5〜30名規模の中小企業におすすめ

クラウドフォンの導入が特におすすめなのは、社員数が5〜30名規模の中小企業です。

推奨される理由は、 オンプレPBX機器への大きな初期投資を避けたいというニーズと、テレワーク・外出先対応というニーズが重なりやすい からです。

また、専任のIT担当者を置けない企業が多いため、管理をクラウド側に委ねられるメリットは特に大きく、業種を問わず幅広い導入事例があります。

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クラウドフォンに関するよくある質問(FAQ)

Q
クラウドフォンは個人でも使えますか?

A

クラウドフォン(クラウドPBX)サービスの多くは法人向けに設計されていますが、個人事業主や一人起業家が利用できるプランを提供しているサービスもあります。ただし、月額費用や最低契約回線数(例:3回線以上)など、個人には過剰なプランが多いため、導入前に個人・小規模利用に対応しているか確認することをおすすめします。

Q
既存の電話番号はそのまま引き継げますか?

A

クラウドフォンの中には、現在使用している電話番号の「番号ポータビリティ(番号持ち運び)」に対応しているサービスがあります。ただし、番号の種類(固定番号・0120番号など)や現在の契約回線業者によって対応可否が異なります。契約前に、使用中の番号が引き継げるかをサービス提供会社に確認しておくことが重要です。

Q
導入に工事は必要ですか?

A

基本的には大がかりな工事は不要です。すでにインターネット回線(光回線など)がある環境であれば、アプリのインストールや機器の設定だけで利用を開始できるサービスが多いです。ただし、既存のアナログ回線から完全に切り替える場合は、回線の解約手続きや番号移行のための一定の作業が必要になることがあります。

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まとめ

クラウドフォンとは、インターネット経由でPBX(構内交換機)機能をクラウド上で利用する電話サービスの総称であり、「クラウドPBX」「クラウド電話」とほぼ同義で使われています。

従来のオンプレミス型ビジネスフォンと比べて、初期費用を抑えて導入でき、テレワーク対応や多拠点展開が容易な点が大きな特徴です。

IT担当者が不在の中小企業でも、管理をクラウド側に任せることで専門知識なく運用できます。

一方で、インターネット回線の品質や超高音質が必要な用途には向かないケースもあるため、自社の通信環境や業務要件と照らし合わせて判断することが大切です。

クラウドフォンの導入を検討している場合、まず「現在の電話環境の課題」と「テレワーク・多拠点の有無」を整理するところから始めると、自社に合ったサービス選びがスムーズになります。

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Wiz Cloud編集部

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