災害・障害に強い電話環境の作り方
災害やシステム障害が発生した際、企業の生命線である「電話」が止まることは、ビジネスチャンスの喪失だけでなく社会的信用の低下にも繋がります。オンプレミスPBXを中心とした強固なBCP(事業継続計画)対策のポイントを解説します。
止まらない電話環境を作る!PBXのBCP対策とセキュリティの秘訣
①物理的な対策とシステムの「二重化」
オンプレミス型は物理的な装置を自社に置くため、まずは「物理的な破損」と「内部故障」の両方に備える必要があります。
- 冗長化(二重化)
- 主装置内の電源ユニットや制御基板を予備を含めて二重に構成し、一方が故障しても瞬時に切り替わる仕組みを構築します。
- UPS(無停電電源装置)
- 停電時でも一定時間稼働を継続できるよう、バックアップ電源を確保します。
- 耐震・物理保護
- 地震による転倒を防ぐラック固定や、水害を避けた設置場所の選定が重要です。
ポイント
「機器はいつか壊れる」という前提に立ち、単一故障点(そこが壊れたら全部止まる箇所)を排除する設計がBCPの基本です。
②セキュリティ対策とハイブリッド運用
BCPには、サイバー攻撃や不正アクセスによる通信遮断への対策も含まれます。
- 不正アクセス防止
- PBXの管理画面やボイスメールへの不正ログインを防ぐため、強固なパスワード設定とファイアウォールの構築が不可欠です。
- クラウドとの併用(ハイブリッド)
- 万が一、物理的な拠点が被災した際に備え、クラウドPBXをバックアップとして用意し、スマートフォンで受電を継続できる体制を整える企業が増えています。
ポイント
物理的な堅牢性と、ネット経由の柔軟なバックアップを組み合わせることが、現代の法人電話に求められる水準です。
BCP対策チェックリスト
- ✅ 停電時に最低30分以上稼働できるUPSが導入されているか
- ✅ 主装置の重要パーツ(電源等)が冗長化されているか
- ✅ 災害時に「代表番号をどこへ転送するか」の運用フローが決まっているか
- ✅ PBXのパスワードは初期設定から変更されているか
まとめ
災害・障害に強い電話環境を作るには、機器の「二重化」と「電源確保(UPS)」といった物理的対策が欠かせません。これに加え、セキュリティの強化やクラウドを予備回線として組み合わせるハイブリッド運用を取り入れることで、いかなる状況下でも顧客との繋がりを維持できる、真に強靭なコミュニケーション基盤が完成します。
