キュービクルとは?(役割・設置場所・管理義務)

高圧電力を利用する際に欠かせないのが「キュービクル」です。
オフィスビルや商業施設、工場などでは、電力会社から受け取る高圧の電気を安全に利用できるように変換・管理を行うキュービクルを設置する必要があります。
ここでは、キュービクルの役割や設置場所の考え方、管理義務についてわかりやすく解説します。

キュービクル

キュービクルとは?

キュービクルとは「高圧受電設備」のことで、鉄製の箱型設備に変圧器・遮断器・配電盤などがまとめて収納されたものです。

  • 電力会社から受け取る高圧電力(6,000V程度)を、施設内で使える低圧電力(100Vや200V)に変換
  • 電気の安定供給を確保し、過電流や事故を防ぐための安全装置を搭載

キュービクルの役割

  • 昼間発電した電力を夜間やピーク時間帯に利用できる
  • 停電時の非常用電源として活用可能
  • 需給調整やデマンドレスポンスにも対応
キュービクルの役割の概略図。低圧受電の場合、電力会社の変圧設備「トランス」を使用して受電します。高圧受電の場合、敷地内の変圧設備「キュービクル」を設置して受電します。