オフィスビル向け活用ガイド
オフィスビルでは、電力使用の大半が以下の設備に集中します。
- 空調設備(冷暖房・換気):年間の電力消費の約40〜50%を占める最大要因。
- 照明設備:年間の電力消費の20〜30%程度。
- エレベーターやOA機器:ビル規模に応じて変動。
オフィスビルの省エネ=「空調」と「照明」の効率化がカギになります。
電力効率化の具体策
- BEMS(ビルエネルギーマネジメントシステム)の導入
- 空調・照明・エレベーターなどを一括管理し、電力使用状況をリアルタイムに可視化。
- 空調制御の最適化
- 外気温・在室人数に応じて温度や風量を自動調整し、無駄な運転を削減。
- LED照明+人感センサー
- 共用部や会議室の照明を効率化し、電力消費を20〜40%削減可能。
- ピークカット・デマンド管理
- 空調機の稼働を分散させることで、契約電力の上昇を抑制。
- 再生可能エネルギーの活用
- 太陽光発電や蓄電池を組み合わせることで、電力の自家消費率が向上。
高圧電力導入のメリット
- 電気料金単価の削減
- 多くのテナントやフロアで電力を使用するため、低圧契約よりも高圧契約が経済的。
- 契約電力の最適化
- 空調や照明の稼働パターンを見直すことで、基本料金を抑制可能。
- ビル価値の向上
- 環境対応(省エネ・脱炭素)が進むことで、テナント誘致や資産価値が向上。
