「コスト削減したいけど通話品質は大丈夫?」
「導入で失敗しないためにできることって?」
クラウドPBXは、オフィスに設置する従来のPBXと異なり、インターネット上でサービスを提供する新しいタイプの電話システムです。
コスト削減や柔軟な運用が魅力ですが、一方で、通信品質やセキュリティ面での不安も抱く方が多いのではないでしょうか。
本記事では、クラウドPBXのメリット・デメリットだけでなく、具体的な対策方法や失敗しない選び方など、導入前に知っておきたい情報を網羅しました。
ぜひ、本記事を参考に、自社に最適なPBXシステムを選び、スムーズな導入を実現してください。
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クラウドPBXとは?従来PBXとの違い
クラウドPBXとは「場所を選ばない次世代の通信サービス」
クラウドPBXとは、インターネットを利用して、どこでもオフィス電話が使える次世代型のビジネスフォンです。
従来のようにオフィスに電話機を設置する必要がなく、社員のスマホを使って、会社の代表番号で電話をかけたり受けたりできます。
外出先やテレワーク中でも、内線通話や転送など、オフィスにいるときと同じように電話業務を行うことが可能です。
クラウドPBXの仕組み(構成図)
クラウドPBXは、従来のオフィス電話システムを、インターネット上に移行させた新しいタイプの電話サービスです。
従来のオフィス電話は、オフィス内に大きな電話交換機(PBX)を設置し、そこから電話線を引き出して各々の電話機につなぐことで、電話の発信や着信を行っていました。
クラウドPBXでは、物理的な電話交換機(PBX)が担っていたすべての機能を、インターネット上の巨大なコンピューター(サーバー)に置き換えています。このサーバー群を「クラウド」と呼びます。
クラウドPBXの費用相場
クラウドPBXの料金は、初期費用、月額基本料、通話料、本体費用、オプション料金の5つで構成されています。
- 初期費用:1万円~5万円程度
- 月額基本料:1回線あたり1,500円~2,500円程度
- 通話料:固定電話が3分8円前後、携帯電話が1分15円前後
- 本体費用※1:1台あたり3万円~5万円程度
- オプション料金:月額2,000円~3,000円程度
※1クラウドPBXに接続する電話機の購入費用です。既存の電話機を流用したり、スマートフォンを併用することでコストを抑えられます。
クラウドPBXと従来PBXとの大きな違いは"設置場所"
クラウドPBX | レガシーPBX | IP-PBX | |
---|---|---|---|
設置場所 | クラウド上のサーバー | 自社内に設置 | 自社内に設置 |
導入方法 | インターネット環境があれば導入可能 | 専門業者による設置工事が必要 | 専門業者による設置工事が必要 |
拠点数 | ほぼ無制限 | 拠点ごとに設置が必要 | 拠点ごとに設置が必要 |
メリット | 導入・運用が簡単 初期費用が安い 場所を選ばず利用可能 機能の拡張性が高い |
通話品質が安定している セキュリティが高い カスタマイズ性が高い |
柔軟性が高い 機能拡張が容易 音声・データ通信も可能 |
デメリット | ネット回線の品質に依存 セキュリティリスクがある※ベンダーの対策に依存 |
導入・運用コストが高い 機能拡張が難しい 物理的な制約がある |
導入コストが高い 専門知識が必要 初期費用が高い |
レガシーPBX(オフィス内設置)
レガシーPBXには、アナログとデジタルの2種類があります。
アナログPBXは、電話回線を利用する従来型の交換機で、通話品質が高く安定しているのが特徴です。一方、デジタルPBXは、内線交換をデジタル化したもので、1980年代に登場しました。
レガシーPBXは、導入コストや保守管理コストが高く、IP-PBXへの移行が進んでいます。
IP-PBX(オフィス内設置)
IP-PBXは、インターネットを利用して電話システムを構築する技術です。従来のレガシーPBXに比べ、音声だけでなく映像やデータをやり取りでき、柔軟な利用が可能です。
設置場所や運用方法によって、自社内に設置するオンプレミス型と、クラウド型に分けられます。
オンプレミス型は初期費用や保守コストがかかりますが、高度なカスタマイズが可能です。一方、クラウド型は、インターネット環境さえあれば手軽に導入でき、運用コストを抑えられます。
ただし、いずれの場合も、通信品質はインターネット回線の状況に左右されます。
編集部
2010年代以降、クラウドPBXが普及。従来のPBX設備が不要になり、導入・運用が容易になったことで、多くの企業で採用されています。
クラウドPBXを導入するメリット
通話料や保守費用を削減できる
通話料の削減
従来のビジネスフォンでは、社外からの着信に対応するために転送機能を利用することが多く、高額な通話料が発生していました。
しかし、クラウドPBXなら、離れた場所にいる社員同士を内線化できるため、転送不要で通話料を大幅に削減できます。
例えば、外出中の社員に社内から連絡する場合も、内線でつながるため、通話料はかかりません。また、拠点間の通話も内線化することで、通信費の削減に大きく貢献します。
保守費用の削減
クラウドPBXは、自社でハードウェアを管理する必要がないため、運用コストを削減できます。
また、ベンダーに運用を任せることで、自社のIT部門の負担を軽減し、コア業務に集中することができます。
初期費用を抑えて導入できる
従来のビジネスフォンは、機器の購入や設置工事など、高額な初期費用がかかっていました。
しかし、クラウドPBXなら、特別な機器は不要で、社員のスマートフォンにアプリをインストールするだけで、手軽に導入できます。
これにより、大幅な初期費用削減が可能となり、中小企業でも気軽に導入できるようになりました。さらに、発信する電話番号もアプリで簡単に切り替えられるなど、柔軟な利用が可能です。
取次作業の負担を軽減できる
従来の電話システムでは、外出中の社員への電話対応が煩雑でしたが、クラウドPBXなら、簡単に転送や保留ができ、電話の取次ぎ作業を大幅に削減できます。
テレワーク中の社員への電話も、オフィスにいる社員がわざわざ携帯に連絡する必要がなくなり、業務効率がアップします。
さらに、自動音声応答機能を使えば、適切な担当者に電話を自動で振り分けられるため、電話対応の負担をさらに軽減することが可能です。
どこでもオフィス番号で通話できる
クラウドPBXなら、インターネット環境さえあれば、オフィスにいなくても会社の代表番号で電話の送受信が可能です。
自宅や外出先からでも、まるでオフィスにいるかのように、お客様や取引先とのスムーズなコミュニケーションを実現できます。
場所や時間に縛られずに働けるため、生産性向上はもちろん、顧客対応の質も向上します。
企業規模に合わせて柔軟に拡張できる
クラウドPBXは、企業の規模や状況に合わせて、柔軟に電話環境を構築・変更できるのが魅力です。
利用者の増加や減少に合わせて、簡単に回線を増減でき、オフィスのレイアウト変更も、機器の設置や配線工事なしでスムーズに行えます。
従来のビジネスフォンのように、業者に依頼して工事を待つ必要はありません。クラウド上で管理画面から設定を変更するだけで、すぐに反映されます。
そのため、急成長中の企業でも、柔軟に事業拡大に対応できます。スモールスタートで導入し、必要に応じて機能を拡張することも可能です。災害時のBCP対策としても有効
災害時、オフィスに戻れなくても、クラウドPBXならインターネット環境さえあれば、どこからでも電話の送受信が可能です。
従来のビジネスフォンは、オフィスに設置された機器に依存するため、オフィスが被災すると電話が使えなくなるリスクがありました。
場所を選ばずに仕事を進められるクラウドPBXであれば、災害時の復旧が早く、ビジネスへの影響を最小限に抑えることができます。
クラウドPBXのデメリットとその対策
緊急通報(110番/119番)への発信制限がある
クラウドPBXは、10番や119番などの緊急通報ができません。正確な位置情報を特定し、迅速な対応につなげるために必要な機能が備わっていないためです。
そのため、オフィスで緊急事態が発生した場合は、必ず携帯電話を使って通報する必要があります。
事前に、最寄りの警察署や消防署の電話番号を控えておくことをおすすめします。
クラウドPBXでかけられない番号
- 110 警察への緊急通報
- 113 設定・トラブルサポート
- 115 電報の申し込み
- 117 時報
- 118 海上事件・事故の緊急通報
- 119 消防・救急への緊急通報
- 144 迷惑電話お断り
- 177 天気予報
- 0570 ナビダイヤル
ネット環境で音質が変わる可能性がある
クラウドPBXの音質は、利用するインターネット回線の品質と、サービスを提供する会社の技術力に大きく左右されます。
電波状況が悪い場所や、古いインターネット回線を使用している場合は、ノイズや途切れが発生する可能性があります。
また、サービス会社によって音質の品質に差があるため、導入前に複数のサービスを比較検討することが重要です。
総務省が定める品質基準を満たしているか、導入事例や口コミなどを参考に、慎重に選ぶようにしましょう。
対策:サービス選びと通信環境に注意する
クラウドPBXの音質をクリアに保つには、サービス選びと通信環境の両方に注意が必要です。
総務省の品質基準で高い評価を得ているベンダーを選び、高速かつ安定したインターネット回線を導入することで、音質の低下を防止できます。
特に、オフィス内のネットワーク環境が不安定な場合は、クラウドPBX導入を機に、回線や機器の見直しも検討しましょう。
セキュリティ対策は事業者に委ねる必要がある
クラウドPBXは便利な反面、セキュリティ面での注意が必要です。
クラウド上のデータは、適切なセキュリティ対策が施されていなければ、不正アクセスや情報漏洩のリスクが常にあります。
サービス提供会社のセキュリティ対策が不十分な場合、お客様の大切な情報が外部に漏えいしてしまう可能性もあります。
そのため、導入時には、サービス提供会社のセキュリティ体制をしっかりと確認し、自社でもセキュリティ対策を徹底することが重要です。
対策:セキュリティ対策が万全か確認する
クラウドPBXの導入を検討する際は、セキュリティ対策が万全なサービスを選ぶことが重要です。
通信の暗号化や多要素認証など、高度なセキュリティ機能が備わっているか確認しましょう。
また、自社でもファイアウォールの設定や社員へのセキュリティ教育を実施し、万全の体制を築くことが大切です。
電話番号を引き継げないケースもある
クラウドPBXは、サービスによって電話番号を引き継げるかどうかが異なります。
特に、機器を設置せずに利用できる「完全クラウド型」は、既存の電話番号を引き継げないケースが多いです。柔軟性が高い反面、機能面で制限があるためです。
一方、「機器設置型」は、既存の電話番号を引き継げる可能性が高い傾向にあります。ただ、導入に時間がかかったり、コストがかかったりする点がデメリットです。
対策:電話番号の引き継ぎは事前に確認を!
クラウドPBXの導入を検討する際、既存の電話番号を引き継ぎたい場合は、サービス提供会社への事前の確認が必須です。
ホームページに「引き継ぎ可能」と記載されていても、契約内容や回線種別によっては、引き継げないケースがあります。
特に、NTT以外のプロバイダーから取得した番号や、一部のIP電話サービスの番号は、引き継ぎができない場合が多いです。
電話番号を無料で取得できるアプリ3選を解説!090は有料?
電話番号を無料で取得できるおすすめアプリの紹介に加えて、最安で利用することのできる電話サービスなどについても、わかりやすく解説していきます。
詳しくはこちら利用回線数が増えると費用が高くなる
クラウドPBXは、月額制のサービスであるため、導入後も継続的な費用がかかります。
料金体系は提供会社によって異なりますが、利用するアカウント数に応じて料金が変動し、月額3,000円~6,000円程度が相場です。
ビジネスフォンと比較すると、初期費用は抑えられますが、長期的に見るとランニングコストがかさむ可能性があります。
ただし、機器の購入費用や保守・メンテナンス費用が不要になるため、トータルコストで見ると必ずしも割高になるとは限りません。
対策:費用対効果の高いクラウドPBXを選ぶ
クラウドPBXを選ぶ際は、複数のサービスを比較し、機能面とコスト面のバランスを検討することがおすすめです。
例えば、アカウント数で料金が変動するプランや、基本料金とアカウント料金が別々に設定されているプランなど、さまざまな料金体系があります。
ご自身の会社の規模や利用状況に合わせて、最も適したサービスを選びましょう。
従来のFAX機が使えなくなる場合がある
クラウドPBX導入に伴い、従来のFAX機が使えなくなるケースがあります。FAXがアナログ回線を利用しているのに対し、クラウドPBXはIP電話を利用するためです。
ただし、専用アダプターの利用や、FAX回線のみアナログ回線に戻すなどの方法で、引き続きFAXを利用できます。
また、インターネットFAXサービスも選択肢の一つです。これらの方法を検討することで、FAX機能を維持しながらクラウドPBXのメリットを享受できます。
クラウドPBX導入でよくある失敗例
失敗例1|トータルコストが割高だった
クラウドPBXはコスト削減効果が期待できますが、安さだけでサービスを選んでしまうと、思わぬコストがかかる可能性があります。
例えば、ユーザー数が大幅に増加した場合、現在のプランでは処理能力が不足し、高額なプランへの変更を余儀なくされるケースも少なくありません。
導入前に、自社の利用状況や必要な機能をしっかりと把握し、複数のサービスを比較検討することが大切です。
特に、トラブル発生時の対応やサポート体制は、長期的なコストに大きく影響します。ベンダーのサポート体制や過去の事例などを詳しくヒアリングし、安心して任せられるパートナーを選びましょう。
失敗例2|ビジネスフォンのリースが残っていた
クラウドPBX導入時に、従来のビジネスフォンのリース契約が残っているケースは少なくありません。契約期間中に解約すると、違約金が発生し、思わぬコスト負担となる可能性があります。
クラウドPBX導入前に、必ず現在のビジネスフォンの契約状況を確認し、解約に関する費用や手続きを事前に把握しておきましょう。
契約期間が短い場合は、クラウドPBXへの移行を待つのも一つの選択肢です。
失敗例3|十分な検討不足のまま導入を進めた
クラウドPBX導入は、企業のコミュニケーションを大きく変える革新的なサービスですが、十分な検討なく導入を進めると、思わぬ落とし穴に陥る可能性があります。
例えば、自社の利用状況や必要な機能を把握せずに導入した場合、機能が不足していたり、逆に使いこなせない機能が多かったりすることがあります。
導入前に、自社のニーズを明確にし、複数のベンダーを比較検討することが重要です。
クラウドPBX選びで失敗しないための確認ポイント
セキュリティ対策は万全か
クラウドPBXの導入を検討する際、セキュリティ対策は最も重要な要素の一つです。
クラウド環境は、外部からの攻撃に常にさらされており、万が一不正アクセスが発生した場合、機密性の高い企業情報が漏えいするリスクがあります。
自社で完全なセキュリティ対策を施すことは困難なため、信頼できるセキュリティ対策が施されたサービスを選ぶことが不可欠です。
導入前に、ベンダーのセキュリティポリシーや、過去のセキュリティインシデント発生状況などを詳細に確認し、自社の情報資産を安全に保護できるサービスを選びましょう。
今までの電話番号を引き継げるか
既存の電話番号を引き継げるクラウドPBXサービスを選ぶことを強くおすすめします。
一部のサービスでは、新規電話番号の取得が必要となり、取引先への通知や、長年の顧客との信頼関係が築かれた電話番号との切り替えといった、余計な手間と時間が発生します。
既存の電話番号をそのまま利用できれば、顧客への混乱を招くことなく、スムーズな移行が可能となり、業務効率の向上につながります。
多くの企業に選ばれているか
クラウドPBXの導入を成功させるためには、豊富な導入実績を持つベンダーを選ぶことが重要です。
特に、自社と同業種での導入実績があるベンダーは、業界特有の課題やニーズを深く理解しており、最適なソリューションを提案してくれます。
また、多くの導入実績は、ベンダーのサービス品質やサポート体制の安定性を示す指標にもなります。
事業成長に合わせて拡張できるか
クラウドPBXの導入を検討する際、将来的な事業拡大を見据えて、柔軟な拡張性を備えているかどうかは非常に重要なポイントです。
小規模なスタートアップから大企業まで、幅広い規模の企業に対応できるクラウドPBXであれば、事業の成長に合わせて、数千、数万台規模へとスムーズにシステムを拡張できます。
導入前に、ベンダーの拡張性に関する実績や、具体的なプランを詳細に確認することで、将来的なビジネスニーズに柔軟に対応できるシステムを構築できます。
必要最低限の機能から始められるか
まずは、自社の必須機能を明確にし、それらが網羅されている基本プランを提供しているサービスを選びましょう。
過剰な機能はコスト増加につながるだけでなく、操作の複雑化を招き、かえって業務効率を低下させる可能性があります。
発着信、内線、転送といった基本機能からスタートし、将来的に必要に応じてオプション機能を追加していくことで、無駄な費用を抑えつつ、最適なコミュニケーション環境を構築できます。
さまざまなデバイスに対応しているか
クラウドPBXを選ぶ際は、デバイスやキャリアの縛りがないかどうかも重要な検討事項です。
スマートフォンやパソコンなど、さまざまなデバイスを内線として利用できる「デバイスフリー」対応であれば、従業員は自身の使いやすい端末で自由に業務を行えます。
さらに、「キャリアフリー」に対応していれば、従業員が利用している携帯キャリアを問わず、私物のスマートフォンを業務用に活用するBYOD環境※を構築することも可能です。
※BYODとは、「Bring Your Own Device」の略で、日本語では「私物デバイスの持ち込み」と訳されます。企業が従業員に対し、個人が所有しているスマートフォンやタブレット、パソコンなどのデバイスを業務で利用することを許可する制度のことです。
初心者でも簡単に使えるか
クラウドPBXの導入を成功させるためには、操作性の良さが不可欠です。
従業員が簡単に設定変更や操作を行えるような直感的なインターフェースが備わっているサービスを選ぶことで、スムーズな導入と高い利用率が期待できます。
管理ポータルから、各自が自分の電話設定を調整できる環境を整えれば、IT部門の負担を軽減し、業務効率の向上にもつながります。
クラウドPBX導入が特に有効な企業像
社内外をシームレスにつなぎたい企業
外出の多い営業担当者のスマートフォンを内線化したい場合、既存のPBXを残しつつ、クラウドPBXを併用すると効果的です。
クラウドPBXを利用することで、営業担当者は外出先からでも社内との内線通話をシームレスに行え、顧客対応の迅速化が期待できます。顧客満足度の向上だけでなく、営業活動の効率化にも貢献します。
短期間で電話環境を構築したい企業
事業所の新設やプロジェクトの立ち上げなど、迅速な電話環境構築が必要な場合、クラウド上で設定が完了するクラウドPBXが最適です。
従来のPBXのように、回線工事や機器設置といった手間がかかることもなく、ビジネスのスピードに合わせた柔軟な対応を実現できます。
災害時の事業継続性を高めたい企業
事業継続計画(BCP)の一環として、通信環境の強化を検討しているのであれば、PBXをクラウド化するソリューションが最適です。
クラウドPBXなら、オフィスが被災した場合でも、インターネット環境さえあれば、社員はどこからでも会社の代表番号で電話の発着信が可能になります。
これにより、業務の中断を最小限に抑え、顧客への対応や社内コミュニケーションの継続を円滑に行えます。
多くの拠点/広大な敷地をもつ企業
広大な敷地の工場や病院など、複数の拠点を持つ企業にとって、クラウドPBXは最適なコミュニケーションツールです。
従来のPBXでは、拠点間の内線接続に物理的な配線が必要でしたが、クラウドPBXならインターネット環境さえあれば、場所を選ばずに内線通話が可能です。
工場の生産ラインや病院の各部署間など、どこにいてもスムーズなコミュニケーションを実現し、業務効率を大幅に改善できます。
オペレーター業務が多い事業者
コールセンターやカスタマーサポートなど、電話対応が中心の業務において、クラウドPBXは高い効果を発揮します。
人員の増減や呼量の変化に柔軟に対応できるため、回線数が不足して顧客を待たせるといった事態を回避し、常に安定したサービスを提供できます。
高度なセキュリティ対策が施されたサービスであれば、在宅勤務のオペレーターにも安全な環境を提供し、業務効率化を図ることも可能です。
【比較表一覧】クラウドPBXおすすめランキング(料金・特徴)
【比較表】クラウドPBXおすすめランキング
1 CLOUD PHONE |
2 トビラフォンCloud |
3 モバビジ |
4 03plus |
5 ひかりクラウドPBX |
|
---|---|---|---|---|---|
初期費用 (税込) |
無料 | 33,300円~(2/ID) | 要問合せ | 5,000円 | (1) 8,250円~(10/ID) (2) 8,250円~(20/ID) (3) 8,250円~(30/ID) |
月額料金 (税込) |
●1アカウント:770円 ●管理システム:7,150円 +えらべる番号料金 ・050番号:330円 ・市街局番:1,100円 ・0120番号:2,200円 |
3,300円~(2/ID) | 要問合せ | (1) 1,078円(1/ID) (2) 2,178円(1/ID) |
(1) 11,000円~(10/ID) (2) 20,900円~(20/ID) (3) 27,500円~(30/ID) |
対応できる 導入規模 |
個人事業主~中小企業 | 個人事業主~中小企業 | 中小企業 | 中小企業~大企業 | 中小企業~大企業 |
利用可能な 電話番号 |
●市外局番 ※全国14都道府県 ●050番号 ●0120番号 |
●市外局番 ●050番号 ●0120番号 |
●0ABJ番号 | ●約46種類の市外局番 ●050番号 ●0120番号 ●0800番号 |
●市外局番 |
通話品質 | ◎ | ○ | ◎ | ○ | ◎ |
拡張性 | ○ | ◎ | ○ | ◎ | ◎ |
API連携 | △ | ◎ | △ | ◎ | △ |
セキュリティ | ○ | ◎ | ○ | ○ | ○ |
管理の容易さ | ◎ | ○ | ◎ | ○ | ◎ |
機能 | IVR機能 通話録音機能 複数の番号契約 複数の番号契約 SMSの自動送信 スマホで内線通話 外出先への転送電話 スマホで会社番号受発信 |
ステータス設定 ユーザーの状態表示 電話番号の使い分け ナンバーポータビリティ 発信元の電話番号を特定 迷惑電話フィルタリング 紛失時電話ロックアウト など |
保留転送 着信、発信 着信優先機能 クラウド電話帳 音声ガイダンス テキストチャット など |
内線電話 パーク保留 WEB電話帳 クラウドFAX 通話録音 受付アプリ IVR など |
内線通話 ダイヤルイン 外線の取り次ぎ 複数番号への転送 スマートフォンの内線利用 など |
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クラウドPBXの導入ステップ
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STEP.1
導入環境と目的の明確化
クラウドPBXを導入する前に、まず自社の環境や目的を明確にすることが重要です。
●利用人数: 内線数によって料金が変動するため、正確な人数を把握する
●拠点数: 本社や支店など、複数の拠点を繋ぎたい場合は、各拠点のインターネット環境も確認が必要
●利用目的: コールセンター、営業、テレワークなど、目的によって必要な機能が異なる
●利用端末: スマートフォン、固定電話など、利用可能な端末の種類と数を把握する
●必要機能: インターネットFAX、チャット機能など、追加で必要な機能を洗い出す -
STEP.2
適切な業者とプランの選定
自社のニーズを明確にした上で、複数のクラウドPBX業者を比較検討し、最適なプランを選びましょう。
●料金体系: 利用人数や機能によって料金が異なるため、自社の予算に合ったプランを選ぶ
●機能: 必要とする機能が全て網羅されているか確認する
●サポート体制: 初期設定やトラブル発生時のサポート体制が充実しているか確認する
●口コミや評判: 他のユーザーの口コミや評判を参考にする -
STEP.3
デモや無料トライアルの実施
契約前に、必ずデモや無料トライアルを利用して、実際にクラウドPBXを試してみましょう。
●通話品質: 外線、内線、スマートフォンなど、様々な環境での通話品質を確認する
●機能の使いやすさ: 操作性や機能の使いやすさを確認する
●安定性: 一定期間試用することで、システムの安定性を確認する -
STEP.4
契約と初期設定
デモや無料トライアルで問題なければ、契約手続きに進みます。
●契約: 業者と契約を結び、初期設定に必要な情報を受け取る
●初期設定: マニュアルに従って、自社で初期設定を行う
●サポート: 初期設定が難しい場合は、業者のサポートを利用する
まとめ
クラウドPBXは、コスト削減や柔軟性向上など多くのメリットがある一方で、通話品質の変動やセキュリティ面での懸念など、いくつかのデメリットも存在します。
しかし、インターネット回線の整備や従業員へのセキュリティ教育など、適切な対策を講じることで、これらの課題は十分に克服可能です。
導入を検討される際は、自社のニーズを明確にし、各サービスの特徴を比較検討することが重要です。
クラウドPBXの導入に関するご相談は、Wiz Cloudへお気軽にお問い合わせください。
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この記事を書いたライター
Wiz Cloud編集部
WizCloud編集部メンバーが執筆・更新しています。 Web関連、デジタル関連の最新情報から、店舗やオフィスの問題解決に使えるノウハウまでわかりやすくご紹介します!