【スマホが会社の電話に】工事不要&最短1週間で市外局番も使えるクラウドPBX
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目次

  1. クラウドPBXとは?従来型PBXとの違いと普及の背景
    1. クラウドPBXの仕組みと基本構成
    2. クラウドPBXとレガシーPBX・IP-PBXとの違い
    3. クラウドPBX内部の3方式(0ABJ/050/BYOC)
    4. クラウドPBXはいつから普及したのか
  2. クラウドPBX導入で期待できる7大メリット
    1. 初期費用を抑え、すぐ導入できる(工事不要)
    2. スマホやPCが内線化、どこでも発着信できる
    3. 拠点間・社内通話が無料になり通信コストを削減
    4. 席移動・拠点追加も柔軟に対応できる拡張性
    5. 災害時も継続可能なBCP対策に強い
    6. サーバー・機器管理が不要で運用がラク
    7. CRM/CTI連携で業務効率を高められる
  3. クラウドPBX導入で起こりがちな4つの失敗パターン
    1. 通話品質が不安定でクレームにつながる
    2. 月額コストが高くなり、想定より負担が増える
    3. FAX・電話番号など既存資産が使えず業務が停滞
    4. セキュリティ対策不足で情報漏洩のリスクがある
    5. 結論:クラウドPBXの失敗は準備不足が原因
  4. クラウドPBXのデメリット(注意点)とその対策
    1. ランニングコストがかかる
    2. 通話音質がネット環境に左右される
    3. 緊急通報(110・119)が利用できない場合がある
    4. 市外局番を引き継げないケースがある
    5. 既存の電話機が使えない場合がある
    6. FAXが使えない・不安定になる
  5. クラウドPBXのデメリットを回避する選び方
    1. 自社の利用環境・導入目的を整理する
    2. NTT系・専門ベンダー・リセラーの違いを理解する
    3. 無料トライアルで音質・操作性を必ず検証する
  6. クラウドPBXはこんな企業におすすめ!
  7. クラウドPBXのおすすめ8選比較(料金・評判)
  8. クラウドPBXの導入成功事例
    1. 成長に伴う移転時も電話番号変更の手間を削減
    2. 金融機関として大規模災害時のDR対策を万全に
  9. まとめ|デメリットは「選定と準備」で防げる

クラウドPBXのデメリット・メリットを徹底解説│失敗しない選び方とおすすめサービス料金比較

「クラウドPBXの弱点は?」
「導入後に後悔しない方法は?」
「番号や音質のトラブルは大丈夫?」


クラウドPBXは、スマホ内線化や多拠点管理など大きな利点がある一方で、通話品質の不安定さ、番号引き継ぎの制限、FAXの非対応、月額費用の増加など、導入前に知っておくべき注意点が存在します。

しかし、これらのデメリットの多くは“選び方”と“事前準備”によって回避でき、導入後のトラブルを大幅に減らすことが可能です。

本記事では、クラウドPBXのデメリットをわかりやすく整理し、失敗しないための対策・選び方まで具体的に解説します。

目次

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クラウドPBXとは?従来型PBXとの違いと普及の背景

クラウドPBXの仕組みと基本構成

クラウドPBXは、 オフィス内に設置していたPBX(電話交換機)の機能をクラウド上に移し、インターネット経由で提供する電話システム です。

物理的な主装置を持つ必要がなく、スマートフォンやPCに専用アプリを導入するだけで、会社の代表番号を使った発着信や内線通話を実現できます。

配線工事が不要なため、拠点の追加や人員の増減にも柔軟に対応でき、初期投資を抑えながらスピーディーに運用を開始可能です。

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クラウドPBXとレガシーPBX・IP-PBXとの違い

クラウドPBXは、 従来のレガシーPBXやIP-PBXが抱えていた「高額な設置コスト」「運用負担」「利用場所の制限」といった課題を解消した新しい仕組み です。

レガシーPBXでは主装置・配線に加えて、専用のビジネスフォンの設置が前提となり、導入に数百万円規模のコストが発生するケースもあります。

一方クラウドPBXは、サーバーをクラウド上に置くことで初期費用を大幅に抑え、スマートフォンやPCなど複数端末で同一番号を利用できます。

また、IP-PBXが自社サーバーの保守を前提とするのに対し、クラウドPBXはベンダー側が常時監視・アップデートを実施し、セキュリティや機能を自動的に最新化できる点が特徴です。

※ビジネスフォン…オフィス向けの多機能電話機であり、レガシーPBXやIP-PBXと組み合わせて使用する専用端末のこと。

項目 クラウドPBX レガシーPBX IP-PBX
システム形態 クラウド型 オンプレミス型(電話回線) オンプレミス型(IPネットワーク)
機器設置 不要(クラウド上で稼働) 必要(主装置・配線) 必要(サーバー構築)
初期費用 低コスト(数万円~) 高額(数十~数百万円) 中~高コスト
運用・保守 提供事業者が対応 自社または外部委託 自社での管理が必要
利用場所 どこでも利用可能 社内に限定 社内ネットワークに依存
通話端末 スマートフォン・PC・SIP電話機 固定電話機 固定電話機・SIP電話機
登場時期 2010年代 1980年代以前 2000年代初頭

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クラウドPBX内部の3方式(0ABJ/050/BYOC)

クラウドPBXには 「0ABJ(市外局番)」「050(純クラウド型)」「BYOC(既存回線併用)」の3方式があり、番号要件・音質・緊急通報・FAX対応が大きく異なります

0ABJ方式はひかり電話を基盤とするため、番号継続や110/119発信が可能で、品質も比較的安定しています。

一方050方式は工事不要で導入しやすい反面、市外局番や緊急通報が利用できないケースが多く、FAXとの相性も限定的です。

BYOC方式は既存の固定電話回線を生かしつつクラウド化できるため、レガシー資産を残したい企業に適しています。

項目 0ABJ方式
(ひかり電話基盤)
050方式
(純クラウド)
BYOC
(固定+クラウド併用)
番号の引き継ぎ ◎ 03/06など0ABJを保持可能 × 050のみ ◎ 既存番号をそのまま利用
緊急通報 ◎ 利用可能 × 不可 ◎ 固定回線側で利用可能
通話品質 ◎ 最も安定(物理回線基盤) △ 回線品質に依存 ◎ 固定網ベースで安定
アナログFAX ○ 運用しやすい × 非推奨 ◎ 従来通り利用可
工事の有無 △ ひかり電話の工事あり ◎ 完全工事不要 △ 既存回線を利用
海外利用 △ 電話網制約あり ◎ アプリで利用可 △ 固定網は不可、クラウド側で可
導入スピード 1〜2週間 即日〜数日 既存回線次第
向いている企業 代表番号維持・信頼性重視 小規模・低コスト重視 レガシー資産を残したい企業

方式ごとの「できること・できないこと」を把握することで、導入後の想定外のトラブルを防げる

クラウドPBXはいつから普及したのか

クラウドPBXは、 2000年代後半に始まったIP電話・SIP技術の普及を背景に、2010年代前半から商用サービスとして登場 しました。

本格的な導入が進み始めたのは2015年前後で、高速インターネットやスマートデバイスの進化が後押し。特に2020年の新型コロナ禍を契機に、テレワーク環境で代表番号を利用したい需要が急増し、クラウドPBXは一気に普及しました。

近年では、BCP(事業継続計画)や全国拠点の一元管理を目的に導入する企業が増え、クラウドPBXは中小企業から大企業まで幅広く採用される新たな通信インフラとして定着しつつあります。

クラウドPBX導入で期待できる7大メリット

  • 初期費用を抑え、すぐ導入できる(工事不要)
  • スマホやPCが内線化、どこでも発着信できる
  • 拠点間・社内通話が無料になり通信コストを削減
  • 席移動・拠点追加も柔軟に対応できる拡張性
  • 災害時も継続可能なBCP対策に強い
  • サーバー・機器管理が不要で運用がラク
  • CRM/CTI連携で業務効率を高められる

初期費用を抑え、すぐ導入できる(工事不要)

クラウドPBXは、従来のPBXに必要だった主装置や配線工事が不要なため、導入時のコストを大幅に抑えられます。

レガシーPBXが主装置・工事費で数十万〜数百万円規模の初期投資を伴うのに対し、 クラウドPBXの初期費用は多くのサービスが0〜数万円程度で完結します

また、既存のスマートフォンやPCをそのまま内線端末として利用できるため、卓上電話機の新規購入を避けられ、導入準備の工数とコストを最小限に抑えることが可能です。

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スマホやPCが内線化、どこでも発着信できる

クラウドPBXでは、 スマートフォンやPCを専用アプリで内線端末化でき、インターネット接続があれば場所を問わず会社番号で発着信できます

従来、外出中の担当者へ着信を転送する際は転送費が発生していましたが、クラウドPBXでは内線転送として扱われるため追加費用がかかりません。

また、個人の携帯番号を業務利用する必要がなくなり、プライバシー保護や情報管理の観点でも有効です。

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拠点間・社内通話が無料になり通信コストを削減

クラウドPBXに接続された端末間の通話は、物理的な距離に関係なくすべて内線として扱われ、無料で利用できます。

特に支店間やテレワーク環境とのやりとりが多い企業では、毎月の通話料を大幅に圧縮することが可能 です。

また、固定電話を利用した外線通話も、従来の区域内・区域外の区別がなくなり、3分8円前後の低単価で統一されるケースが一般的です。

席移動・拠点追加も柔軟に対応できる拡張性

クラウドPBXは、 物理的な機器拡張や配線工事が不要なため、組織変更や拠点追加にも迅速に対応できます

管理画面からアカウントの追加・削除、内線番号の設定変更が即時に反映され、レイアウト変更や組織再編の都度、工事業者を手配する必要がありません。

新拠点の立ち上げ時も、インターネット接続環境があればすぐに電話環境を構築できるため、期間・コストともに最小限で運用を開始できます。

災害時も継続可能なBCP対策に強い

クラウドPBXは、 電話機能や通話データをクラウド上で一元管理しているため、オフィスが被災しても遠隔地から通常どおり受発信が可能 です。

社員は自宅や別拠点からスマートフォンを利用し、代表番号での通話業務を継続できます。

また、地震・水害・停電などでオフィスが利用不能になった場合でも、重要な顧客対応の停止を避けられます。

サーバー・機器管理が不要で運用がラク

従来のPBXでは、主装置の保守点検、ソフトウェア更新、部品交換などの作業が社内のIT担当者に大きな負荷をかけていました。

クラウドPBXでは、これらの 保守・管理はすべて提供事業者側がクラウド上で対応するため、企業はハードウェア管理から解放されます

セキュリティパッチや機能追加も自動で適用され、常に最新の状態で利用することが可能です。

IT部門は電話設備の維持管理に時間を奪われることなく、他の中核業務に注力できるようになります。

CRM/CTI連携で業務効率を高められる

クラウドPBXは ソフトウェアベースで構築されているため、CRMやCTIなど外部システムとの連携が容易 です。

着信と同時に顧客情報や対応履歴をPC画面に表示するポップアップ機能を利用することで、担当者は通話のたびに顧客情報を検索する手間がなくなり、対応品質を一定水準に保てます。

通話録音データをCRMへ自動反映する運用も可能で、対応履歴の一元管理や分析にも活用できます。

コールセンターだけでなく、営業部門やサポート部門でも効率改善や顧客満足度向上に直結する

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クラウドPBX導入で起こりがちな4つの失敗パターン

  • 通話品質が不安定でクレームにつながる
  • 月額コストが高くなり、想定より負担が増える
  • FAX・電話番号など既存資産が使えず業務が停滞
  • セキュリティ対策不足で情報漏洩のリスクがある

通話品質が不安定でクレームにつながる

クラウドPBXの 音声はデータ通信として伝送されるため、ネットワーク負荷の影響を受けやすい構造 です。

社内でバックアップ処理やWeb会議が同時並行で行われると、音声パケットが遅延し、断続的な通話や数秒間の無音が発生することがあります。

また、高層階・地下・鉄骨造のオフィスではスマートフォン内線の電波が減衰し、着信遅延や断続的な音切れが生じやすくなります。

​​​​​​​こうした問題は「相手の声が途中で途切れる」「聞き返しが増える」といった事態を招き、顧客対応における典型的なトラブルの原因となります。

月額コストが高くなり、想定より負担が増える

クラウドPBXは 導入時の初期費用こそ低いものの、ユーザー数・端末ID・オプション機能 が増えるほど月額料金が上昇します

​​​​​​​録音・IVR・SMS送信・通話分析といった機能を段階的に追加した結果、当初の見込みを大幅に超える月額費用になった例も珍しくありません。

​​​​​​​さらに、在宅勤務者の増加に伴いIDを追加するだけで、年間で数十万円規模の追加コストが生まれるケースもあります。

​​​​​​​オンプレミス型では一度購入すれば維持できた機能が、クラウド化では「使う限り毎月課金」に変わる点が、費用増加につながる代表的な失敗です。

FAX・電話番号など既存資産が使えず業務が停滞

番号やFAX運用に関する事前確認が不足すると、クラウドPBX移行時に既存資産が活用できず、業務が滞る恐れがあります。

特にIP電話タイプでは、0ABJ番号(03・06など)を引き継げず、050番号への切り替えが必要になる ケースがあります。

番号切り替えに伴い、銀行口座・行政手続き・社内外システムの登録情報を一斉に更新する必要が生じ、想定を上回る事務負担につながりやすい構造です。

こうした問題は、実際に多くの企業が導入初期に直面するポイント でもあり、事前の要件整理と回線調査が欠かせません

セキュリティ対策不足で情報漏洩のリスクがある

クラウドPBXはインターネットを基盤とするため、暗号化設定や端末管理が不十分な場合、その弱点が直接リスクとなります。

​​​​​​​暗号化強度の低いサービスでは、外部からのパケット盗聴によって通話ログや発着信番号が解析される可能性 があります。

​​​​​​​さらに、スマートフォンを内線端末として運用する企業では、端末紛失時にアプリを通じて顧客情報が外部に漏れる恐れも否定できません。

​​​​​​​こうしたインシデントの多くは、サービスの性能よりも、利用企業側の管理体制や運用ルールが十分に整っていなかったことに起因します。

結論:クラウドPBXの失敗は準備不足が原因

クラウドPBXの導入で起こるトラブルの大半は、事前の検証不足によって引き起こされています

​​​​​​​ネットワーク環境を評価しないまま音質問題に直面するケース、番号継続の可否を確認せず移行し連絡網が混乱するケースなど、多くが「想定すべき項目の見落とし」です。

​​​​​​​さらに、ID増加による費用上昇を計画に織り込めていない例も多く見られます。

​​​​​​​導入効果を最大化するためには、サービス仕様と自社環境の適合性を事前に精査する姿勢が欠かせません。

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クラウドPBXのデメリット(注意点)とその対策

  • ランニングコストがかかる
  • 通話音質がネット環境に左右される
  • 緊急通報(110・119)が利用できない場合がある
  • 市外局番を引き継げないケースがある
  • 既存の電話機が使えない場合がある
  • FAXが使えない・不安定になる

ランニングコストがかかる

クラウドPBXは初期費用が0〜数万円程度に収まる一方で、利用期間中は必ず月額料金が発生するサブスクリプション型のサービスです。

月額費用は「基本料金・ID数・オプション構成」によって大きく変動し、録音・IVR・通話分析などの追加により想定より高額になる ケースがあります。

対策としては、オンプレミスPBXの保守費・機器更新費・故障対応コストを含めた総保有コスト(TCO)で比較することが重要です。

また、ID数の増減に柔軟に対応できるプランを選び、利用頻度の低いオプションを排除することで、長期的な費用上昇を抑制できます。

通話音質がネット環境に左右される

クラウドPBXの通話品質は、インターネット回線の安定性に大きく依存します。

​​​​​​​帯域が混雑したり、ルーター性能が不足していると、遅延・ノイズ・途切れが発生しやすくなります

​​​​​​​対策として、光回線など高速・低遅延の回線を採用すること、さらにルーターで音声通話を優先処理するQoS設定を導入することが有効です。

​​​​​​​導入前には無料トライアルを活用し、実際のオフィス環境で音質を確認することが推奨されます。

緊急通報(110・119)が利用できない場合がある

050番号を用いるクラウドPBXでは、 位置情報が特定できないため、110番・119番などの緊急通報が利用できない ケースがあります。

​​​​​​​対策としては、ひかり電話(0ABJ番号)を基盤とするクラウドPBXであれば、従来同様に緊急通報(110・119)が可能です。

​​​​​​​また、スマートフォン利用時は、内線アプリではなくキャリア回線から発信できるよう、利用ルールを明確化しておくことも重要です。

市外局番を引き継げないケースがある

既存の市外局番(03・06等)を継続できないのは、主に050番号を発番するIP電話型クラウドPBXの場合 です。

​​​​​​​番号変更が必要になると、名刺・請求書の修正、金融機関や行政手続きの登録変更など、多大な事務負担が発生します。

​​​​​​​回避するには、LNP(番号ポータビリティ)+ひかり電話基盤のクラウドPBXを選択することが必須です。

​​​​​​​既存回線の契約形態により可否が変わるため、導入前の事前調査が欠かせません。

既存の電話機が使えない場合がある

クラウドPBXは、専用主装置を前提に設計された従来型ビジネスフォンとは構造が異なるため、既存の卓上電話機をそのまま流用できないケースが一般的です。

​​​​​​​多くの企業では、スマートフォンやPCに専用アプリを導入し、ソフトフォンとして内線端末へ移行する運用 が採用されています。

​​​​​​​物理電話機を引き続き利用したい場合は、SIP対応電話機の新規購入や、アナログ電話機を接続できるATA(アダプタ)の導入が必要となり、追加コストが発生します。

FAXが使えない・不安定になる

アナログFAXは連続したアナログ信号を前提とするため、IP回線を利用するクラウドPBXでは、信号が分割されることで送受信エラーや画像欠損が発生しやすくなります。

アダプタを介して従来FAXを接続すること自体は可能ですが、安定性は保証されず、細かな文字や図面データでは不具合が顕著 です。

確実な運用を求める場合は、インターネットFAX(クラウドFAX)への移行が最も安全です。

PCやスマートフォンでデータとして送受信でき、IP回線の品質に左右されず、契約書・発注書などの重要文書も確実に処理できます。

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クラウドPBXのデメリットを回避する選び方

自社の利用環境・導入目的を整理する

クラウドPBXを選定する際は、 まず「どの業務で・誰が・どこから利用するのか」を明確に整理することが重要 です。

利用シーンが曖昧なまま導入すると、不要な機能に費用を割き、運用負担が増える原因になります。

​​​​​​​具体的には、以下の項目を事前に棚卸しすると失敗を防ぎやすくなります。

  • 利用拠点:本社・支店・在宅勤務者数、海外拠点の有無
  • 必須機能:録音、IVR、SMS、CRM連携、内線番号体系
  • 端末環境:スマホ/PC利用比率、既存端末のOS、Wi-Fi環境
  • 通話量:1日の平均通話数、コールセンターのピーク時間
  • 番号要件: 0ABJ番号継続の要否、複数番号の扱い

この整理により、過不足のない機能構成と適切な料金プランを選択でき、ランニングコストの増大を未然に防げる

NTT系・専門ベンダー・リセラーの違いを理解する

クラウドPBXは 提供事業者ごとに品質や仕様が大きく異なるため、タイプ別の特徴を把握したうえで選定する必要があります

​​​​​​​特に「通話品質」「0ABJ番号の継続可否」「サポート範囲」には明確な違いがあります。

事業者 NTT系
ひかり電話系PBX
専門ベンダー
純クラウド型
リセラー
販売代理店
特徴 0ABJ継続・110/119対応・品質安定(物理回線) 多機能・柔軟な拡張性・アプリ品質が高い 仕様はベンダー依存。サポートの質に差
向いている企業 代表番号の維持が必須、信頼性重視 テレワーク比率が高い、CRM連携重視 導入支援を手厚く受けたい場合

特に市外局番継続や緊急通報の可否はサービスによって全く異なるため、導入前の確認が必須

無料トライアルで音質・操作性を必ず検証する

クラウドPBXの 通話品質は、ベンダーの仕様だけでなく、自社のネットワーク混雑状況や端末環境にも依存します

​​​​​​​そのため、導入前の無料トライアルでは、実際の利用シーンを想定した多角的な検証を行うことが欠かせません。具体的には以下の環境で確認します。

  • オフィス内(昼休み・会議集中など回線が混雑する時間帯)
  • 地下・高層階・倉庫など電波が弱い場所
  • テレワーク先(自宅・カフェ・コワーキングスペース)
  • 複数端末の同時利用時の遅延や音質低下

これらの検証により、音声遅延やアプリの不安定性といった潜在的な課題を早期に把握でき、導入後のクレームや業務停止リスクを大幅に減らせる

クラウドPBXはこんな企業におすすめ!

  • テレワーク・外出が多い組織
  • 複数拠点を持つ企業
  • レイアウト変更や移転が多い企業
  • コールセンター・顧客対応業務が多い企業
  • BCP対策を重視する企業
  • 既存PBXの保守切れを迎える企業
  • 期間限定の事業・移動型の現場がある企業

クラウドPBXは、 電話インフラの柔軟性と運用効率を高めたい企業に特に効果的 ​​​​​​​です。

​​​​​​​物理的なPBXや配線工事を必要としないため、組織規模の変化やレイアウト変更が多い企業では、短期間で通信環境を再構築できます。

​​​​​​​また、拠点が複数ある企業でも、地理的な制約なく内線網を統一できるため、支店間の連携やオペレーション効率が大幅に向上します。

クラウドPBXのおすすめ8選比較(料金・評判)

項目 CLOUD PHONE Zoom Phone IP-Line トビラフォン Cloud MOT/TEL BIZTEL ビジネスフォン VoiceX クラコールPBX
提供元 (株)Wiz ZVC JAPAN(株) (株)プロディライト トビラシステムズ(株) (株)バルテック (株)リンク,ブライシス(株) (株)コムスクエア (株)三通テレコムサービス
番号種別 0ABJ, 050, 0120/0800 0ABJ, 050, 0120/0800 0ABJ, 050, 0120/0800 050, 0ABJ(オプション) 0ABJ, 050 0ABJ, 050, 0120/0800 0ABJ, 050 0ABJ, 050, 0120/0800
通話品質 クラスA 99.999% SLA保証 クラスA(64kbps高音質) クラスA相当 クラスA(固定電話相当) 高安定性(国内大手利用) クラスA 高信頼品質(要確認)
初期費用 0円 0円 1,100~2,750円 3万3,000円(0ABJ工事5万5,000円) 32,780円~ 5万5,000円~ 3万円~※税表記なし 0円
月額料金 770円/ユーザー
・050:330円
・市外局番:1,100円
・0120:2,200円
1,980円~/ユーザー 1,100円/2チャネル 3,300円/2チャネル 6,578円/20チャネル 2万3,100円~ 890円/ユーザー
※税表記なし
1,078円/ユーザー(6人以降上限5,390円)
導入スピード 最短1週間 約1.5~2か月 最短1週間 約1~2週間 最短3営業日 約5営業日 約1週間 即日利用可(工事不要)
主な通話料 要問い合わせ 国内・47か国通話定額 固定:3分8.69円/携帯:1分16.5円 固定:3分8.8円/携帯:1分17.6円 固定:3分8.8円/携帯:1分17.6円 固定:3分8.8円/携帯:1分19.8円 固定:3分8円/携帯:1分18円(0ABJ)※税表記なし 固定:3分8.8円/携帯:1分17.6円
主な機能 通話録音、IVR、SMS自動送信、モバイル内線化 通話録音、IVR、ビデオ会議切替、Teams連携 内線通話、IVR、通話録音、CRM連携、国際通話 迷惑電話フィルタ、AI文字起こし、IVR、要約機能 内線・転送・録音・自動精算、公私分計 IVR、録音、音声テキスト化、セキュリティ管理 録音、AI解析、コンタクトセンター機能 録音、転送、保留、IVR
導入実績 6,500社以上導入 700万件以上導入 全国34局エリア展開 利用企業多数(ブランド利用1,500万件) 3万2,000社以上導入 2,000社超(国内No.1) 500万番号以上発行 継続率99%以上
特徴/強み PBX機器不要で導入コストを最小化。内線・録音・転送すべて無料。 定額無制限通話+会議連携。テレワーク・海外拠点にも最適。 90秒課金でコスト削減。全国34局の0ABJ対応。CRM連携「INNOVERA」で営業DX推進。 迷惑電話対策+AI要約を標準搭載。高セキュリティ設計。 公私分計/自動精算機能搭載。営業・現場スタッフに好評。 国内シェアNo.1。安定稼働と拡張性に優れ、BCP対応力が高い。 AI音声解析+クラウド連携でサポート業務を自動化。 初期0円&利用上限設定。中小企業が導入しやすい低価格設計。

※価格はすべて税込表記です。

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クラウドPBXの導入成功事例

成長に伴う移転時も電話番号変更の手間を削減

株式会社GIGでは固定電話の工事費用や保守費用、運用コストの高さが課題となっており、初期費用が不要なクラウドPBXの導入を検討していました。

同社は事業成長に伴い従業員が増加し、複数回の事務所移転を経験。そのたびに電話番号を変更し、クライアントへ周知する作業が大きな負担となっていました。

こうした背景から「CLOUD PHONE」を採用。 クラウド型のため工事費用が発生せず、在宅ワークへの移行もスムーズに実現 できました。

さらに、移転時の番号変更や設定作業の負担が軽減され、運用面での効率化にもつながっています。

参照:CLOUD PHONE 導入事例:株式会社GIG | CLOUD PHON

金融機関として大規模災害時のDR対策を万全に

松井証券株式会社は、オンプレミス型PBXにおけるラック型サーバーの保守管理負担が課題となっており、リプレイスを検討していました。

さらに、金融機関として首都圏での大規模災害を想定したDR(Disaster Recovery:災害復旧)対策の強化も喫緊の課題でした。

これらの課題を解決するために「Zoom Phone」を導入。ハードウェア保守の負担が大幅に軽減され、 緊急時にはZoomが保有する首都圏および関西圏のデータセンターを活用することで、事業継続性を確保 しました。

その結果、業務の信頼性を維持しつつ、災害時にも迅速な復旧が可能な体制を実現しています。

参照:Zoom 導入事例:松井証券株式会社 | Zoom

クラウドPBX導入の基本!流れや費用、選び方、メリット・デメリットを解説

クラウドPBXの導入について、メリットや手順、費用相場などを徹底解説

詳しくはこちら

まとめ|デメリットは「選定と準備」で防げる

クラウドPBXは、初期費用削減・スマホ内線化・多拠点管理・BCP強化など大きな利点を持つ一方で、通話品質のネット依存や番号継続、FAX運用、月額費用など、導入前に慎重な見極めが欠かせないサービスです。

実際、「どの方式を選べばよいか」「自社の回線で本当に安定するのか」といった不安は、記事を読み終えた後も残りやすいポイントです。

こうした懸念を解消するには、まず自社の利用目的・必須機能・ネットワーク環境を整理し、無料トライアルで音質や操作性を実際に検証することが重要です。

「どのサービスが自社に合うかわからない」「費用とリスクを正しく比較したい」と感じる場合は、ぜひ一度Wiz Cloud までご相談ください。適切な選定と準備が整えば、クラウドPBXは事業成長を支える強固な通信基盤になります。

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