「通話品質は従来と比べてどうなるのか」
「導入で失敗しないためのポイントは?」
クラウドPBXは、 従来のオフィス内設置型PBXをクラウド上に移行したサービスです。
コスト削減や柔軟な運用が魅力的に感じられる一方で、通信品質やセキュリティに不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、クラウドPBXのメリット・デメリットに焦点を当て、その実態と対策方法を徹底的に解説します。
通信環境による品質変動や緊急通報の問題など、知っておくべき重要な情報をお届けするため、ぜひ最後までお読みください。
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クラウドPBXのデメリット
通信環境による通話品質の変動
クラウドPBXの通話品質は、インターネット回線の状態に大きく左右されます。
例えば、 ネットワークが混雑すると音声が途切れたり、遅延が発生したりする ケースがあります。
ビジネスコミュニケーションに支障をきたさないよう、安定した有線LAN環境の構築や、帯域保証型の回線契約を検討しましょう。
編集部
定期的な通信環境のチェックと最適化も欠かせません。
セキュリティに対する不安
データの漏洩リスクや不正アクセスなど、クラウドPBXにはセキュリティ面での懸念があります。
しかし、最新のサービスでは、高度な暗号化技術や多要素認証を採用する他、 定期的なセキュリティ監査やアップデートにより、常に最新の脅威に対応 可能です。
とはいえ、万全のセキュリティ対策が施されているサービスであっても、企業側は従業員教育や適切なアクセス権限の設定など、自社でできる対策を講じることが重要です。
緊急通報(110/119)へ発信できない
クラウドPBXでは、警察の「110番」や消防の「119番」などの緊急通報ができません。 総務省の定める基準を満たしていないため です。
例えば、緊急通報には、発信者の位置情報などが正確に通知されることが求められますが、クラウドPBXには通知機能が備わっていません。
そのため、オフィスで緊急事態が発生した場合は、固定電話や携帯電話を利用するなど、別の手段で通報する必要があります。
クラウドPBXを利用する際は、あらかじめ最寄りの警察署や消防署の連絡先を把握しておくと安心です。
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クラウドPBXから緊急通報ができない番号一覧
- 104:番号案内
110:警察機関への緊急通報
113:電話故障受付
114:話し中調査
117:時報
118:海上保安機関への緊急通報
119:消防機関への緊急通報
177:天気予報
電話番号やFAXの引き継ぎ問題
多くの企業にとって、長年使用してきた電話番号は重要な資産ですが、クラウドPBXへの移行時に引き継ぎがスムーズにいかないケースがあります。
サービスの仕組み上、従来の電話回線と連携が難しく、 特に機器設置不要の完全クラウド型は、電話番号の引き継ぎに対応していない場合が多い です。
そのため、既存の電話番号をそのまま使いたい場合は、機器設置型のクラウドPBXを選ぶ必要があります。
電話番号をそのまま引き継ぐには?
電話番号を引き継ぎたい場合は、まずは導入を検討しているクラウドPBXのベンダーに日着る魏の可否を確認することが大切です。
ホームページに引き継ぎが可能と記載されていても、実際の契約状況によってはできないケースがあります。
NTTから発番された固定電話の番号やひかり電話の番号などは、一般的に引き継ぎが可能ですが、ご自身の状況に合わせてベンダーに詳しく問い合わせてみましょう。
固定電話の移転手続き方法!引越し先で電話番号はそのまま使える?
「移転手続きの費用はどのくらいかかる?」「工事は必要?」電話移転手続きの方法を徹底解説!東日本・西日本ごとの問い合わせ先や移転アナウンスの利用方法なども紹介します。
詳しくはこちらクラウドPBXのデメリットへの対策方法
通話品質の維持方法
クラウドPBXの通話品質を維持するには、安定したインターネット環境が重要です。
光回線など高速な回線を導入する他、ネットワークの帯域を確保するためQoS設定 (※)を行い、通話データを優先処理しましょう。
Wi-Fi使用環境では電波干渉に注意し、適切なチャンネル設定や障害物の除去、定期的な通信速度のチェックなどを行うことも大切です。
これらの対策を講じることで、音切れや遅延などのトラブルを減らし、快適な通話環境を実現できます。
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※QoS設定を詳しくみる
- QoS設定とは、ネットワーク上で特定のデータの優先度を調整し、より安定した通信を実現するための設定のことです。
■なぜQoS設定が必要なのか
クラウドPBXのように、音声通信とデータ通信が同時に発生する環境では、ネットワークが混雑した場合、音声データが遅延したり、途切れたりすることがあります。
QoS設定を行うことで、音声データのようなリアルタイム性が求められるデータを優先的に処理し、安定した通話品質を確保することができます。
セキュリティ対策の強化
- 認証情報を安全に保持する
- デバイスを常に最新のバージョンに保つ
- 信頼性の高いセキュリティサービスを選ぶ
- 社内での使用規則を設定し、全員に通知する
- 頑丈なパスワードを作成し、定期的に変更する
1.認証情報を安全に保持する
ログイン情報をしっかり管理することは、情報漏洩を防ぐために非常に重要です。
パスワードをメモに書き出したり、共有したりすることは避けましょう。 パスワード管理に関するルールを定め、全社員が守るようにすることが大切 です。
外部からの不正アクセスを防ぐためには、UTMなどのセキュリティ機器を導入するのも効果的です。
2.デバイスを常に最新のバージョンに保つ
デバイスのソフトウェアを最新の状態に保つことは、セキュリティ対策の基本です。
クラウドPBXだけでなく、 スマートフォンやパソコンのOSもこまめにアップデート しましょう。
古いソフトウェアには、セキュリティの脆弱性が残っている可能性があり、サイバー攻撃の標的になる恐れがあります。
ベンダーに任せるだけでなく、自らも意識してアップデートを行い、安全な環境を維持することが大切です。
3.信頼性の高いセキュリティサービスを選ぶ
ベンダーの セキュリティ体制は、サービスの信頼性に直結する ため、セキュリティ対策が万全なクラウドPBXサービスを選ぶことが重要です。
導入前に、口コミサイトなどで評判を調べたり、ベンダーに直接セキュリティ対策について詳しく聞いたりして、安全なサービスを選びましょう。
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セキュリティ対策のチェックポイント
- □インシデント対応体制
□セキュリティに関する実績
□通信データは暗号化されているか
□データセンターのセキュリティ対策
□情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の認証取得状況
4.社内での使用規則を設定し、全員に通知する
社員のセキュリティ意識向上は、クラウドPBXの安全な利用に欠かせません。
情報漏洩のリスクやその影響を周知し、 ログイン情報管理やアプリ利用に関するルールを明確に定めましょう 。
また、フリーWi-Fiの使用禁止や、端末の適切な処分など、基本的なセキュリティ対策を徹底することで、より安全な環境を構築できます。
5.頑丈なパスワードを作成し、定期的に変更する
クラウドPBXのパスワードは、簡単に見破られないよう、 大文字小文字、数字、記号を組み合わせた複雑なものを設定 しましょう。
また、他のサービスと使いまわすのは避け、定期的に変更することが大切です。2段階認証を導入すれば、より強固なセキュリティ対策ができます。
編集部
注意すべきは、複雑すぎると覚えられずに使い回しをしてしまうこと、そして、全くランダムな文字列は覚えにくいということです。覚えやすく、かつ安全なパスワードを作成しましょう。
電話番号やFAXの移行方法
クラウドPBXを導入する際、既存の電話番号を引き継ぎたいという方も多いでしょう。引き継ぎ可能な電話番号の種類や、その方法について解説します。
電話番号の種類 | 方法 | 注意点 |
---|---|---|
市外局番 | VoIPゲートウェイという機器を設置し、既存の電話回線をクラウドPBXに接続する。 | 機器設置型のクラウドPBXを選ぶ必要がある。市外局番の発番方法によっては引き継げない場合もあるため、ベンダーに事前確認が必須。 |
IP電話番号 | IP電話番号を直接クラウドPBXに接続する。 | 市外局番と異なり、電話回線は不要。しかし、IP電話番号によっては引き継げない場合もある。 |
フリーダイヤル | クラウドPBXに新しい代表番号を取得し、その番号にフリーダイヤルを紐付ける。 | 既存の代表番号も引き継ぎたい場合は、機器設置型のクラウドPBXを選ぶ必要がある。 |
編集部
FAXについては、クラウドFAXサービスを併用するのが一般的です。デジタル化によって、受信したFAXをメールで確認できるなど、利便性が向上しています。
クラウドPBXのメリット
コスト削減
クラウドPBXの導入は、コスト削減の面で大きなメリットがあります。
従来の固定電話システムと比べ、 初期投資が抑えられるだけでなく、月々の通信費も大幅に削減できる のです。
例えば、拠点間の通話が内線化され、長距離通話料金が不要になったり、クラウド管理により保守費用も軽減されたりします。
さらに、必要な機能だけを選択できるため、無駄な支出を抑えられるのも魅力的です。
スケーラビリティ
クラウドPBXは、ビジネスの成長に柔軟に対応できる優れたスケーラビリティも魅力です。
新しい拠点を開設したり、従業員が増えたりしても、クリック一つで簡単に対応できます。逆に、縮小する際も迅速に調整することが可能です。
従来のPBXのように大規模な設備投資が不要で、 必要な時に必要な分だけ拡張できるため、無駄な投資を避けられます 。
保守管理の簡素化
クラウドPBXは、従来のPBXシステムと比べて保守管理が非常に簡単です。
従来のPBXシステムは、専門知識を持つ技術者が必要でしたが、 クラウドPBXは家電製品のように簡単に操作できます 。
システムの更新やバックアップも自動で行われるため、IT担当者の負担を大幅に軽減することも可能です。
編集部
リモートでの管理が可能なので、オフィスに常駐する必要もありません。
そもそもクラウドPBXとは?
クラウドPBXとは「インターネットを使用したビジネスフォン」
クラウドPBXは、 従来のオフィス内設置型PBXをクラウド上に移行したサービス です。
インターネット環境さえあれば、内線や外線、転送など、ビジネスフォンと同等の機能を、より安価な通話料金で利用できます。
一部のサービスでは、信頼性の高い市外局番も取得可能で、オフィス電話として最適です。
代表的なPBXの型
代表的なPBXの型には、 オンプレミス型、クラウド型、ハイブリッド型 があります。
- オンプレミス型:自社内に設置する従来型で、初期費用は高いものの、長期的にはコスト効率が良い。
- クラウド型:インターネット経由でサービスを利用するため、初期投資が少なく、柔軟に運用可能。
- ハイブリッド型:両者の利点を組み合わせたもの。
編集部
例えば、急成長中のスタートアップならクラウド型が、セキュリティを重視する金融機関ならオンプレミス型が適しています。
PBX型 | 特徴 | 適している企業 |
---|---|---|
オンプレミス型 | 高い初期費用、長期的コスト効率 | 大規模企業、セキュリティ重視 |
クラウド型 | 低初期投資、柔軟な運用 | 中小企業、スタートアップ |
ハイブリッド型 | 両者の利点を組み合わせ | 多様なニーズを持つ企業 |
クラウドPBXの費用相場
クラウドPBXの初期費用の相場
クラウドPBXには、大きく分けて 「完全クラウド型」と「機器設置型」 の2種類の導入方法があります。それぞれ初期費用が大きく異なるため、注意が必要です。
導入方法 | 初期費用 | タイプ | メリット |
---|---|---|---|
完全クラウド型 | 1万円~5万円 | スマートフォンやPCにアプリをインストールする |
|
機器設置型 | 3万円~10万円以上 | 自社に機器を設置し、NTTのひかり電話と連携する |
|
クラウドPBXの月額費用の相場
クラウドPBXは、初期費用が抑えられる一方で、毎月の利用料金が発生します。内訳は月額利用料金、オプション費用、通話料金の3つです。
月額費用 | 月額内訳 | 相場 | 説明 |
---|---|---|---|
月額利用料金 | 基本利用料金 | 1,500~2,500円前後 | アカウント数(利用者数)によって変動。一般的に、10人規模の会社であれば、月額1万円程度から利用可能。ただし、契約プランや回線数によっても料金は異なる。 |
アカウント料金 | 1,000~1,200円前後 | ||
オプション費用 | 通話録音 | 2,000~3,500円前後 | IVR(音声応答システム)や通話録音など、付加機能を利用する場合に発生。業務効率化や顧客満足度向上に役立つため、導入を検討する企業も多い。 |
電話会議 | 3,000円前後 | ||
IVR(自動音声) | 1,500~3,000円前後 | ||
通話料金 | 固定電話(市内) | 8.8円/3分 | 従来のビジネスフォンと比較して安価なことが特徴。特に、内線通話は無料であるため、外線通話料金のみを考慮すれば十分。また、一部のサービスでは、短時間通話が無料になるオプションも提供されている。 |
固定電話(市外) | 8.8円/3分 | ||
スマートフォン | 16円/1分 |
クラウドPBXと従来型PBXの比較
コスト比較
項目 | クラウドPBX | 従来型PBX |
---|---|---|
初期投資 | 低 | 高 |
月額費用 | 発生 | なし or 低額 |
保守・管理コスト | 低 | 高 |
クラウドPBXは、初期費用が低く、機能を柔軟に利用できるため、コスト効率が良い点が魅力です。
従来型PBXのように高額な機器購入や設置工事は不要で、月額料金で利用できます。
ただし、 長期的に見ると月額料金が発生し、総コストが逆転する可能性もある ため、事前にしっかりと比較検討することが重要です。
人件費削減や保守管理の簡素化といったメリットも踏まえ、自社の状況に合ったシステムを選びましょう。機能面の違い
項目 | クラウドPBX | 従来型PBX |
---|---|---|
機能の追加・削除 | 必要に応じて変更可能 | 機器の入れ替えや設定変更が必要 |
最新技術の導入 | AI・音声認識など、最新技術を迅速に導入可能 | ハードウェアの制約があり、導入が遅れがち |
通信品質 | インターネット回線に依存するため、環境により変動 | 比較的安定している |
クラウドPBXは、 スマートフォンアプリのように機能を自由に追加・削除できる柔軟性が魅力 です。
最新技術の恩恵を受けやすく、AIを活用した音声認識や自動応答などを積極的に取り入れ、ビジネスの効率化にも貢献します。
一方、従来型PBXは安定性が高いものの、機能の拡張には物理的な制約があるため、柔軟性とコストを重視する場合はクラウドPBXがおすすめです。
導入および運用のしやすさ
項目 | クラウドPBX | 従来型PBX |
---|---|---|
導入のしやすさ | 〇 非常に簡単、工事不要 ネット環境だけで契約・設定が可能 |
△ 比較的難しい ・機器の設置、配線工事が必要 ・専門業者への依頼が必要な場合も |
運用のしやすさ | 〇 非常に簡単、専門知識は不要 Webブラウザやアプリで設定変更可能 |
△ 比較的難しい ・機器の設定変更には専門知識が必要 ・障害発生時の対応も複雑 |
柔軟性 | 〇 非常に高い ・機能の追加・削除が簡単 ・利用者数の増減にも柔軟に対応 |
△ 比較的低い ・機器の入れ替えや設定変更が必要 ・増減には計画的な設備投資が必要 |
クラウドPBXは、従来型PBXと比べて導入や運用が格段に容易 です。
リモートで管理できるため、オフィスに常駐するIT担当者が不要になるのも魅力です。
一方、従来型PBXは通信環境の影響を受けにくいものの、設置や設定に時間がかかります。
選択の際は、安定性と高度な機能を重視する場合は従来型PBXにするなど、自社の状況や優先事項を考慮することが大切です。
2024年に固定電話サービスが廃止!?企業における問題点と必要な対応策
本記事では、固定電話の廃止に関する詳細と、IP網に切り替わることによる影響、固定電話ユーザーが取るべき対応について解説していきます。
詳しくはこちらクラウドPBXの導入ステップと注意点
クラウドPBXの導入ステップ
-
STEP.1
事前準備
■スマホやパソコンの用意
■インターネット環境の確認
※契約するサービスによっては、現在の回線が利用できない場合もあります。 -
STEP.2
サービス選定・問い合わせ
■サービス比較(料金、機能、サポート体制など)
■利用状況や予算を明確にして、見積もりを依頼
■既存の電話番号を引き継ぎたい場合は、事前に確認 -
STEP.3
申し込み
■提案されたプランに合意し、正式に申し込み
■必要であれば、契約したメーカーが指定する回線を契約 -
STEP.4
電話番号選択
■新規番号の選択(候補番号から希望の番号を選択)
※既存番号を引き継ぎたい場合は、番号ポータビリティの手続きが必要です。 -
STEP.5
利用開始
■VoIPゲートウェイなどの機器が必要な場合は、設置作業を実施
■専用アプリをインストールし、設定を行う
■従来のビジネスフォンやPBXは、適切な方法で処分
編集部
スムーズな移行のためには、専門家のサポートを受けることをおすすめします。
導入前に確認すべき総務省の規制
総務省の規制強化により、クラウドPBX導入には 信用調査会社による審査が必須 となりました。
審査項目は企業の信用力や支払い能力が中心で、通信事業者によって審査期間は異なります。
審査項目 |
|
---|---|
審査期間 | 数時間から2営業日程度 |
設立間もない企業や過去に自己破産歴のある方でも、審査に通るケースはあります。
虚偽の情報を記載しない限り、審査通過の可能性は高い のでご安心ください。
クラウドPBX導入でよくある失敗例とその回避法
クラウドPBXは便利な一方で、導入に失敗してしまうケースも少なくありません。ここでは、よくある失敗例と、それらを防ぐための対策について解説します。
1. 必要な機能が利用できない
導入前にしっかり機能を確認したつもりだったけど、いざ使ってみると、思っていた機能がなくて不便。もっと事前にデモとかで試しておけばよかった。
導入前に、 自社の業務に必要不可欠な機能が、導入したいクラウドPBXに実装されているか必ず確認 しましょう。
デモ環境などで実際に操作してみることをおすすめします。
2. セキュリティリスク
便利なのは分かるけど、スマホで仕事をするのがちょっと怖い。ウイルスに感染したら大変だし、会社の機密情報が漏れたらどうしようって心配で。
従業員が私用端末を業務利用する場合、 端末のセキュリティ対策を徹底 しましょう。
また、クラウドPBX事業者のセキュリティ対策についても十分に確認することが重要です。
3. 運用コストの増大
導入時は安く感じたけど、オプション機能を色々つけたら、毎月の料金がどんどん上がっていってびっくり。もっとシンプルに使えるプランがあれば良かったのに。
導入前に、 必要な機能と月額費用を明確にし、トータルコストを把握 しましょう。
オプション機能の追加は、コスト増につながる可能性があるため注意が必要です。
4. 電話番号の引き継ぎ問題
電話番号が変わって、取引先から『電話番号が変わってるけど、大丈夫?』って問い合わせが殺到。新しい番号を周知するのに時間がかかって、商談の機会を逃してしまったかも。
電話番号の引き継ぎが可能なことを事前に確認し、 顧客や取引先への周知を徹底 しましょう。
5. 通話品質の低下
通話品質が思っていたより悪くて、何度も聞き返したり、電話が途切れたりして仕事に集中できない。せっかく導入したのに、こんなはずじゃなかった。
インターネット回線の安定性や、使用する端末の性能が通話品質に影響を与えます。
高品質な通話環境を構築するため、 事前に十分な検証を行いましょう 。
6. 旧PBXの残債問題
クラウドPBXに切り替えたはいいけど、前のビジネスフォンのリース契約がまだ残っていて、違約金払わなきゃいけなくなった。もっと早く気づいていればよかった。
クラウドPBX導入前に、 旧PBXの契約内容を詳細に確認し、解約に伴う費用を把握 しておきましょう。
7. ベンダーのサポート不足
トラブルが起きた時に、サポートに連絡してもなかなか繋がらないし、解決に時間がかかる。もっと手厚いサポート体制だったら良かったのに。
複数のベンダーを比較し、 実績や評判の良い事業者を選びましょう 。
導入後のサポート体制についても、事前に確認しておくことが大切です。
8. 機能の使いこなしにくさ
色んな機能があって、どれを使えばいいのか分からない。結局、シンプルな機能しか使えてなくて、導入した意味がないのかも。
多機能なクラウドPBXを選ぶ場合、 従業員への丁寧な研修が不可欠 です。
また、シンプルで使いやすいインターフェースを持つサービスを選ぶことも一つの方法です。
クラウドPBXサービスおすすめランキング【比較表あり】
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | |
---|---|---|---|---|---|
CLOUD PHONE | トビラフォンCloud | モバビジ | MOT/TEL | ひかりクラウドPBX | |
初期費用 (税込) |
無料 | 33,300円~(2/ID) | 要問合せ | (1) 3万2,780円~(20/ID) (2) 4万8,400円~(40/ID) (3) 10万7,800円~(100/ID) |
(1) 8,250円~(10/ID) (2) 8,250円~(20/ID) (3) 8,250円~(30/ID) |
月額料金 | ■1アカウント:770円 ■管理システム:7,150円 +えらべる番号料金 ・050番号:330円 ・市街局番:1,100円 ・0120番号:2,200円 |
3,300円~(2/ID) | 要問合せ | (1) 5,478円(20/ID) (2) 1万1,000円(40/ID) (3) 4万6,200円(100/ID) |
(1) 1万1,000円~(10/ID) (2) 2万900円~(20/ID) (3) 2万7,500円~(30/ID) |
対応できる 導入規模 |
個人事業主~中小企業 | 個人事業主~中小企業 | 中小企業 | 個人事業主~大企業 | 中小企業~大企業 |
利用可能な 電話番号 |
■市外局番 ※全国14都道府県 ■050番号 ■0120番号 |
■市外局番 ■050番号 ■0120番号 |
■0ABJ番号 |
■050番号 ■0120番号 ■0800番号 ■市外局番 |
■市外局番 |
通話品質 | ◎ | ○ | ◎ | ◎ | ◎ |
拡張性 | ○ | ◎ | ○ | ◎ | ◎ |
API連携 | △ | ◎ | △ | ◎ | △ |
セキュリティ | ○ | ◎ | ○ | ○ | ○ |
管理の容易さ | ◎ | ○ | ◎ | ◎ | ◎ |
機能 | IVR機能 通話録音機能 複数の番号契約 複数の番号契約 SMSの自動送信 スマホで内線通話 外出先への転送電話 スマホで会社番号受発信 |
ステータス設定 ユーザーの状態表示 電話番号の使い分け ナンバーポータビリティ 発信元の電話番号を特定 迷惑電話フィルタリング 紛失時電話ロックアウト など |
保留転送 着信、発信 着信優先機能 クラウド電話帳 音声ガイダンス テキストチャット など |
受付システム クラウド電話帳 スケジュール設定 チャット、名刺管理 出退勤管理、ネットFAX IVR、内線電話、保留転送 など |
内線通話 ダイヤルイン 外線の取り次ぎ 複数番号への転送 スマートフォンの内線利用 など |
CLOUD PHONE(クラウドフォン)|中小企業の導入実績豊富!
CLOUD PHONE(クラウドフォン)は、株式会社Wizが提供している、 低コストで電話番号をスピード発番できるクラウドPBXです。
従来のPBXと異なり、設備導入費用やメンテナンス費用が不要で、月額料金のみで利用できます。
導入後に発生しがちな移転や電話機の追加といった、プラスアルファの運用費も一切かかりません。
さらに、ビジネスフォンよりも機能が豊富で、スマホやパソコンから会社番号に受発信できるため、外出時やテレワークにも対応できます。
CLOUD PHONEとは?機能や料金を徹底解説!
工事費用0円の圧倒的低コストで、電話番号をスピード発番できる「CLOUD PHONE(クラウドフォン)」。機能や料金、導入におすすめな企業を徹底解説します。
詳しくはこちらトビラフォンCloud|個人のスマホをビジネスフォンとして活用
トビラフォンCloudは、電話業務の効率化を目指したい企業におすすめのクラウドPBXです。 業務効率化を進めるオプションが豊富に用意されています。
誰が電話対応中か一目でわかる「ステータス管理」や、誰が何件受電対応したかわかる「利用状況の可視化」を使うことで、従業員の管理が簡単に行えます。
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モバビジ|導入時のコスト0円!
モバビジは、 初期費用0円で業界最安値に挑戦している、いつでもどこでも使えるオフィス電話サービスです。
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MOT/TEL(モッテル)|多機能なクラウドPBX
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今までのビジネスフォンやPBXと連携できるので、段階的にクラウドPBXを導入することもできます。
ひかりクラウドPBXは、大企業向けのサービスなので、少人数で利用を考えている方には、費用が高く設定されています。
まとめ
クラウドPBXは、コスト削減や柔軟性向上など多くのメリットがある一方で、通話品質の変動やセキュリティ面での懸念など、いくつかのデメリットも存在します。
しかし、インターネット回線の整備や従業員へのセキュリティ教育など、適切な対策を講じることで、これらの課題は十分に克服可能です。
導入を検討される際は、自社のニーズを明確にし、各サービスの特徴を比較検討することが重要です。
クラウドPBXの導入に関するご相談は、Wiz Cloudへお気軽にお問い合わせください。
営業担当に聞いてみた!CLOUD PHONEとは?
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この記事を書いたライター
Wiz Cloud編集部
WizCloud編集部メンバーが執筆・更新しています。 Web関連、デジタル関連の最新情報から、店舗やオフィスの問題解決に使えるノウハウまでわかりやすくご紹介します!