飲食店のインバウンド対策の課題に注目!DXが解決するきっかけに?

ビジネスシーンでよく耳にするようになったデジタルトランスフォーメーション(DX)。飲食店でもデジタルトランスフォーメーション(DX)により利益率をアップさせたり、業務効率化を推進したりといったことが可能です。

さらにデジタルトランスフォーメーション(DX)を実行することで、インバウンド対策も実現できるということをご存知でしょうか。2020年の東京オリンピックに向けて、インバウンド対策は飲食店にとって外せない課題となっています。

デジタルトランスフォーメーション(DX)でインバウンド対策とはどういうことなのか、どんなサービスがあるのか。今回の記事で解説していきたいと思います。

今更聞けない「インバウンド」とは?

「インバウンド対策をして効果的な集客を」「インバウンド需要を押さえよう」など、近年ではビジネスシーンで「インバウンド」という言葉をよく目にするようになりました。しかしインバウンドとは、どういう意味なのでしょうか。

インバウンド(inbound)とは「帰りの」「本国行きの」という意味があり、そこから派生して「内向きの」というニュアンスでも使われています。観光業界においては、外国人が訪れる旅行のこと、訪日外国人旅行のことをインバウンドと呼びます。反対に日本人が海外旅行に出かけることは「アウトバウンド」と呼ばれます。つまりインバウンド対策とは、訪日外国人旅行者への対策ということになるので、覚えておいてください。

観光業界ではインバウンド観光、インバウンド商品、インバウンド消費、インバウンドサービスなど、さまざまな分野でインバウンド需要への対策が注目されています。旅行といえば食事は欠かせません。飲食業界においてもインバウンド需要を見越し、効果的なインバウンド対策を取って訪日外国人旅行客を取り組もうという試みが各地で取られています。

「デジタルトランスフォーメーション(DX)」とは

「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」という概念のデジタルトランスフォーメーション(DX)。デジタル技術を活用して、デジタル化、効率化、共通化、組織化、最適化という5つのステップを通し、企業全体に新たなイノベーションを
創出することが主たる目的とされています。

そのためにはクラウド、ビッグデータ/アナリティクス、モバイル、ソーシャル技術といったデジタルプラットフォーム、通称「第3のプラットフォーム」が欠かせません。ただデジタル技術を導入するだけではなく、デジタルプラットフォームで集めた情報を活用し、経営のあり方そのものを変革する段階までを含めて「デジタルトランスフォーメーション(DX)」と呼びます。

従業員の労働形態、顧客との関係のあり方、業績の上げ方など、さまざまな面でプラスとなる要素が大きいでしょう。

増える外国人観光客

東京オリンピックの開催が決定してからというもの、インバウンド市場は劇的に拡大しています。政府は当初、2020年の訪日観光客の目標数として2000万人を掲げていましたが、この数字は2016年の時点で達成しています。

2018年には3000万人を突破し、新たに目標数を4000万人へと倍増しました。現代日本において、インバウンド客とインバウンド消費は右肩上がりであり、大きな経済効果を生んでいます。

2018年の時点で3000万人も外国人旅行客が訪れている日本では、インバウンド対策はますます重要視されています。政府や国内のあらゆる業界ではインバウンド対策が推進されており、インバウンドインフラを改善してインバウンドの受け入れ体制が強化されていくでしょう。

2020年東京オリンピックでさらに増加の傾向

2020年にはいよいよ東京オリンピックが開催され、インバウンド需要はますます高まるであろうことが予測されます。2020年の目標は、訪日観光客数4,000万人、訪日外国人旅行消費額8兆円とされています。現時点の成長率を維持すれば、決して達成不可能ではない
数字であると言えるでしょう。

過去のオリンピック開催国によるデータ分析などを見てみても、経済波及効果は大きく、長期に渡りインバウンド需要が上昇しています。同じように、2020年の東京オリンピックでも高いインバウンド需要を見込むことができるでしょう。

また国の施策においては、オリンピック後の2030年までインバウンドを推進していくと決定されています。2030年にはインバウンド客数6,000万人、インバウンド旅行消費額15兆円という目標を掲げています。これまで推進してきたインバウンドの受け入れ体制を活用し、オリンピック後も日本におけるインバウンド需要は続くと考えられています。

飲食店のインバウンド対策は必須

インバウンド需要が高まり、経済波及効果も少なくない昨今、飲食業界でもインバウンド対策が求められています。それというのも訪日外国人旅行客の増加に伴い、飲食店を利用する外国人旅行客が増加しているからです。今後はさらに増加すると予想されており、これからはどの飲食店においても外国人旅行客への対応が欠かせません。

日本政府観光局(JNTO)が編集・発行している『訪日旅行データハンドブック』によると、多くの訪日外国人が「日本食を食べること」「日本の酒を飲むこと」に高い関心があることが分かります。
日本政府観光局(JNTO)2018年『訪日旅行データハンドブック』

高い経済効果を生み出すインバウンド客を効果的に集客することは、飲食店の利益率アップにつながるでしょう。

外国人観光客への対応には課題が山積み

とはいえインバウンド客に対応するには、まだまだ課題があります。日本語が通じない、日本語が読めない外国人旅行客に対し、料理・食材の説明やサービスが十分に行き届かず、課題と感じられていることも少なくありません。

そのためにインバウンド対策として、外国語研修を受ける、外国語表記のメニューを作成するといった取り組みを行っている店舗も増えているようですね。また効果的にインバウンド客を集客するために、インバウンドメディアに広告を掲載したり、ポータルサイトを多言語対応にしたりとWeb集客に力を注いでいる店舗も存在します。

外国人観光客への接客対策は必須

外国人観光客が多く訪れる飲食店では、店内でのインバウンド対策はもちろん、従業員へのインバウンド接客対策も行っておく必要があります。
普段から外国人客の多い店などでは、外国語を話せる従業員を多く雇っている場合がありますが、一般的なお店の場合はそうではありません。最低限必要な接客フレーズを落とし込んだり、多言語に対応した「翻訳機」や「AI通訳システム」などの導入を検討するのも良いでしょう。

おすすめのインバウンド対策サービス

インバウンド対策にはデジタル技術を活用した各種サービスの導入も有効です。それぞれの目的に応じたサービスを紹介させていただきます。

トリップアドバイザー

トリップアドバイザーは世界最大級の閲覧数を誇る、旅行に関する口コミ・価格比較を中心とするウェブサイトおよびアプリです。世界各国800万以上の宿泊施設や観光名所、レストランが掲載されており、世界中の旅行者からなんと7.6億以上の口コミが寄せられています。月間ユニークユーザー数は約4.55億人を誇り、トリップアドバイザーに登録することで、それらの人々に効果的に店舗をアピールすることが可能となるでしょう。

トリップアドバイザーでは、気に入った投稿者や友人をフォローしてトラベルフィードに表示することが可能です。トラベルフィードにはフォローした人の情報を元に、さらに詳しい情報が表示されるようになりました。閲覧履歴やフォローしたアカウントの情報から関心度が高いと判断された旅の情報が表示されます。この機能により旅の計画に役立つ情報が見つかり、ユーザーはより便利にトリップアドバイザーを活用できるようになりますね。

もちろん店舗にとってもメリットは甚大です。トリップアドバイザーで評価を得ている店舗の多くは、外国人旅行客の集客に成功しています。ただし飲食店がトリップアドバイザーに登録するには、以下の条件を満たしておく必要があるので注意してください。
・調理された食べ物を提供している
・一般のお客様向けに営業している
・定期的に営業している
・年間12週以上連続で営業している
・一定の場所に所在し、恒久的な住所がある

また本サイトではトリップアドバイザーのオーナー登録代行、情報更新代行サービスも受け付けています。トリップアドバイザーを活用したいけど、登録や情報更新に時間を割けないというオーナーも少なくありません。そんな時は本サイトにご相談ください。効果的かつ最大限に店舗の良さをアピールさせていただきます。

商品価格

オーナー登録代行 0円~
サポート運用プラン 0円~
飲食店向けプレミアムプラン 店舗により異なる
飲食店向けセルフサービス広告 店舗により異なる
※詳細はお問い合わせください

トリップアドバイザーの詳細はこちら

eトーク

外国人旅行客の対応をする時に問題となりがちなのが、言語の壁。現在のインバウンド客は東アジア、東南アジア、その他アジア、北米、欧州諸国など多岐に富んでいます。たとえば英語対応しておけば済むというわけではありません。

そこで求められるのが翻訳機。KAZUNAのeトークは音声翻訳だけではなく、文字やチャットなど、あらゆる場面で翻訳を可能にしてくれる翻訳機です。

英語だけではなく、中国語や韓国語など73言語に対応。音声を翻訳する「音声翻訳機能」に加え、通信がないところでも翻訳できる「オフライン翻訳機能」も搭載されています。

「撮って翻訳機能」では、メニューなどの文字を撮影して訳したい箇所を選択すれば、翻訳結果が表示されます。

「チャット翻訳機能」では、喋った内容が相手に音声で届けられ、離れた場所にいても翻訳された結果が文字や音声で伝えられます。

さらにポータブルWi-Fiルーター機能も搭載しており、SIMカードを入れれば国内外において最大6台まで接続可能。QR決済法人レジでは、アリペイ/Wechat payに対応したキャッシュレス決済端末としても利用できますよ。

インバウンド対策として、日本語から外国語への文字翻訳が便利に行えますね。

商品価格

単体 2万4880円
SIMカードセット 2万9880円

大衆点評

大衆点評は、中華圏で6億人もの人々が愛用しているグルメアプリです。訪日中国人旅行客の実に45%が使用していると言われており、飲食店に留まらずホテル、サロン、クリニック、エンターテイメント、ショッピングなど各種の情報が3300万件以上登録されています。月間アクティブユーザーは2.5億人に達しており、訪日中国人旅行客にとっては必要不可欠な情報ツールとなっています。

中国における集客力は抜群であり、誘導・相互誘引話題拡散も可能なので、外部SNSへの拡散が期待できます。より多くの中国人旅行客を集客するために、3種類の広告が用意されています。同業のライバルとの差別化も図れるので、広告プロモーションとしての効果は絶大ですよ。

中国人旅行客対策には、最も有効的にアプローチできるソリューションであると言えるでしょう。

商品価格

ライトプランS 21,000円/月
ベーシックプランS 35,000円/月
VIPプランS 55,000円/月

Japan360

Japan360は、訪日外国人向けの店舗・施設PRサービスです。ANAグループと連携して店舗・施設の多言語PRを支援する、訪日外国人向けのPRサービスとして知られています。

店舗や施設情報など、日本語で入力した情報でも英語/中国語を選択するだけで自動的に翻訳され表示されるので助かりますね。位置情報に基づいて、近くの店舗や施設などを紹介してくれる機能も搭載。さらにオリジナル特典の利用申込機能では、登録した特典を店舗・施設の紹介画面に表示することも可能です。

またANA訪日向けサービスサイトである「JAPAN TRAVEL PLANNNER」とJAPAN360は連携しており、ANA独自の顧客接点からの誘導も可能となっています。中国最大規模のSNS「Weibo」とも連携しており、JAPAN360に申し込んだ企業・店舗は自動的にWeibo App内に情報が掲載されます。

これらの機能により訪日外国人旅行客への有効なPRとなり、集客効果が期待できるでしょう。

費用

初期費用 0円
掲載・登録費 8,000 円/月

まとめ

東京オリンピックに向けてますます増加するインバウンド需要ですが、オリンピック後も訪日外国人旅行客は増え続けるであろうことが目されています。

今や大きな経済効果を生むようになったインバウンド需要。時代の波に乗り遅れず、インバウンド対策を整えることこそが、熾烈な競争の行われる飲食業界にとっても重要課題となるでしょう。

今回紹介したポイントを踏まえ、店舗にとって必要なサービスを導入して、効果的な集客に結びつけてくださいね。


 

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Wiz Cloud編集部

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