「インサイドセールスにおけるSDRとBDRの違いは何?」
SDRとBDRは、インサイドセールスにおける営業プロセスを分業し、商談創出や新規顧客開拓を効率化する重要な役割です。
一方で、「違いがよく分からない」「自社にはどちらが必要なのか判断できない」といった疑問や、導入・運用への不安を感じる企業も少なくありません。
本記事では、SDRとBDRの役割や違いを整理し、それぞれの導入ポイント、成果を出すための考え方をわかりやすく解説します。
目次
▼この記事で紹介している商品
インサイドセールスとは
インサイドセールスとは、 電話・メール・オンライン商談ツールなどを活用し、非対面で営業活動を行う手法 です。
従来の訪問営業と異なり、移動時間をかけずに複数の見込み顧客へ効率的にアプローチできる点が特徴です。
主な役割は、資料請求や問い合わせなどで獲得したリードを育成し、購買意欲が高まった段階で商談へつなぐことです。
マーケティング施策と連携し、顧客の検討段階に応じた情報提供やヒアリングを行うことで、営業全体の生産性向上や受注率改善に貢献します。
インサイドセールスの「SDR」と「BDR」
インサイドセールスは、役割に応じて 「SDR」 と 「BDR」 に分けられるのが一般的です。
↓
【SDR】反響対応・課題整理
↓(商談化)
【営業・フィールドセールス】提案・クロージング
↑(商談化)
【BDR】新規企業へ能動アプローチ
両者を分業することで、見込み度合いに応じた適切なアプローチが可能となり、営業担当者は受注に集中できる体制を構築できます。
SDR(sales development representative)とは
SDRとは、資料請求・問い合わせ・セミナー参加など、 顧客側のアクションによって獲得した反響リード(インバウンドリード)を担当するインサイドセールス組織 です。
マーケティング施策で集客したリードに対し、迅速かつ的確にフォローを行い、課題や検討状況を整理したうえで商談化を目指します。
受注を目的とするのではなく、「今すぐ商談すべき顧客かどうか」を見極め、営業部門へ引き渡す役割を担います。
SDRの仕事内容
- 資料請求・問い合わせ・セミナー参加などインバウンドリードへの初期対応
- 電話・メールを用いた迅速な初回コンタクト(反響直後の架電・返信)
- 課題・導入背景・検討目的のヒアリング
- 決裁権の有無、導入時期、予算感の確認(BANT情報の整理)
- 商談化可否の判断と優先度付け
- 商談可能と判断したリードの営業(フィールドセールス)への引き渡し
- 検討度が低い顧客への継続フォロー(メール配信・再架電)
- リード対応履歴・顧客ニーズのCRM/SFAへの記録・共有
SDRの主な業務は、 問い合わせや資料請求があった顧客への初期接触とヒアリング です。
電話やメールを用いて、導入検討の背景・課題・決裁権の有無・導入時期などを確認し、商談に進む優先度を判断します。
また、検討度合いが低い顧客に対しては、定期的な情報提供やフォローを行い、検討段階を引き上げる「リードナーチャリング」も重要な役割です。
SDRを設置することのメリット
- 問い合わせ対応のスピードが向上し、商談機会の取りこぼしを防げる
- 見込み度の高いリードのみを営業に渡せるため、受注率が向上する
- マーケティング施策の効果測定がしやすくなる
- 営業担当者が提案・クロージングに集中できる
- 顧客ニーズを蓄積し、サービス改善や訴求強化に活かせる
BDR(business development representative)とは
BDRとは、 まだ接点のない企業や顧客に対して能動的にアプローチし、新たな商談機会を創出するインサイドセールス組織 です。
マーケティング施策だけでは接点を持ちにくいターゲット企業に対し、戦略的にリストを作成し、アウトバウンドで関係構築を行います。
新市場の開拓や特定業界への浸透を狙う企業で、営業パイプラインを拡張し、安定した新規商談数を確保する重要な役割を果たします。
BDRの仕事内容
- ターゲット業界・企業条件の設計(業種・規模・課題仮説など)
- 新規開拓用の企業リスト作成・精査
- 電話・メールによるアウトバウンドアプローチ
- 初回接触時の簡易ヒアリング(現状課題・関心度の確認)
- 課題仮説をもとにしたサービス価値の簡潔な提示
- 興味を示した企業へのアポイント獲得
- 商談化に必要な情報整理と営業への引き渡し
- すぐに商談化しない企業への中長期フォロー
- 失注・未接触理由の分析とリスト・トーク改善
BDRの業務は、ターゲット企業の選定から始まります。
業種・規模・課題仮説をもとにリストを作成し、電話やメールでアプローチを実施 します。
単なる売り込みではなく、相手企業の状況を踏まえた課題提起を行い、興味関心を引き出すことが重要です。
アポイント獲得後は、商談化できる状態まで情報を整理し、営業担当へ引き継ぎます。
BDRを設置することのメリット
- 新規顧客への接点を継続的に創出できる
- 特定業界・ターゲット企業への戦略的アプローチが可能
- マーケティング施策に依存しない営業体制を構築できる
- 営業の属人化を防ぎ、再現性のある新規開拓ができる
- 中長期的な商談パイプラインを安定して確保できる
-
補足:インサイドセールスのその他の領域
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インサイドセールスは、新規商談の創出(SDR/BDR)だけを指す言葉ではありません。
近年では、非対面コミュニケーションを軸に、以下のような領域まで含めて捉えられることが増えています。
・カスタマーサクセス
L 契約後の顧客に対し、オンラインで活用支援や定期フォローを行い、解約防止やアップセルにつなげる役割です。オンボーディング支援や利用状況のヒアリングなどを通じて、顧客満足度とLTV向上を担います。
・オンラインセールス(非対面商談)
L Web会議ツールを活用し、商談〜受注までを完結させる営業スタイルです。フィールドセールスと連携しつつ、移動コストを抑えた効率的な営業体制を実現できます。このようにインサイドセールスは、「非対面で顧客と関係構築を行う営業・支援活動全般」へと領域を拡張しており、企業の営業・顧客対応体制において重要な役割を担っています。
SDRとBDRの違い
SDRとBDRはいずれもインサイドセールスに分類されますが、担当する顧客の状態・目的・役割が大きく異なります。
SDRは顧客側からの反響を起点に商談化を目指す「受けの営業」 、BDRは新規顧客との接点を創出する「攻めの営業」と位置づけると理解しやすいでしょう。
両者の違いを明確にしないまま運用すると、KPIが曖昧になり成果が出にくくなるため、役割分担の整理が重要です。
| SDR(Sales Development Representative) | BDR(Business Development Representative) | |
|---|---|---|
| 役割の位置づけ | 反響対応型インサイドセールス | 新規開拓型インサイドセールス |
| 主なターゲット | 問い合わせ・資料請求などの反響リード | まだ接点のない新規企業・潜在顧客 |
| 顧客の検討段階 | すでに興味・関心がある | 課題が未顕在、または検討初期 |
| 主な目的 | 商談可否の見極め・商談創出 | 新しい商談機会・接点の創出 |
| 戦略の考え方 | スピードと精度を重視 | 中長期視点での関係構築を重視 |
| 関係構築の深さ | 初期ヒアリング中心(短期) | 複数回接触による関係構築(中長期) |
| 主な業務内容 | 反響対応、課題整理、商談設定 | 架電・メール、新規アポ獲得 |
| アプローチ方法 | インバウンド対応(受け) | アウトバウンド(攻め) |
| 主なKPI | 商談化率、商談数、初回接触率 | 架電数、接触率、アポ獲得数 |
| 難易度 | 比較的安定して成果が出やすい | 高い(断られる前提の活動) |
ターゲットの違い
SDRのターゲットは、資料請求や問い合わせなど すでに自社サービスに何らかの関心を示しているリード です。
一方、BDRはまだ接点のない企業や、課題が顕在化していない層を対象とします。
つまり、SDRは「検討中の顧客」、BDRは「潜在顧客」を主に担当します。このターゲットの違いが、業務内容や難易度、KPI設計にも大きく影響します。
目的・戦略の違い
SDRの目的は、 反響リードを適切に選別し、受注確度の高い商談を営業へ供給する ことです。そのため、スピーディーな対応や的確なヒアリングが重視されます。
一方BDRは、新しい市場や業界に対して接点を作り、将来の商談機会を生み出すことが目的です。短期成果だけでなく、中長期視点での戦略的アプローチが求められます。
リードとの関係構築の深さの違い
SDRは比較的短期間で商談可否を判断するため、 初期ヒアリングを中心とした関係構築が主 になります。
対してBDRは、すぐに商談につながらないケースも多く、複数回の接触を通じて信頼関係を築く必要があります。
そのためBDRは、情報提供や課題提起を重ねながら、徐々に関係性を深めていくスタイルが中心となります。
求められる責任や役割の違い
SDRには、リードを正しく評価し、 営業の工数を無駄にしない責任 があります。判断の精度が低いと、商談の質や受注率の低下に直結します。
一方BDRは、新規商談の入口を作る役割を担い、営業活動全体の母数を広げる責任を持ちます。成果が見えにくい分、戦略性と継続力が重要になります。
KPIの違い
SDRのKPIは、商談化率・商談数・初回接触スピードなど、 反響対応の質と効率 が中心です。
一方BDRでは、架電数・接触率・アポ獲得数など、行動量と新規接点創出が主な指標となります。
同じKPIで評価すると不公平になりやすいため、役割ごとに明確に分ける必要があります。
アプローチ方法の違い
SDRは、 問い合わせ直後の電話やメール など、タイミングを重視したアプローチが基本です。顧客の関心が高いうちに接触することで、商談化率が向上します。
一方BDRは、企業リストをもとにした架電やメールなど、能動的なアウトバウンド施策が中心です。相手の状況に合わせた切り口が求められます。
難易度の違い
SDRは 反響がある分、成果を生みやすい領域で すが、対応が遅れたりヒアリングが不十分だと、成約機会を逃しやすくなります。
BDRは断られる前提の活動が多く、精神的・スキル的な難易度が高いのが特徴です。ただし、成功すれば新規市場開拓など大きな成果につながります。
SDRとBDRが注目される理由
近年、SDRとBDRが注目されている背景には、 営業活動の複雑化と効率化の両立が求められている 点があります。
従来の営業では、1人の担当者が新規開拓から受注までを担うケースが一般的でしたが、業務負荷や属人化が課題となっていました。
SDRとBDRを分けて設置することで、役割ごとに専門性を高め、限られたリソースでも成果を最大化できる営業体制を構築しやすくなっています。
- 営業プロセスの分業化とツール活用による効率化・専門性の向上
- 顧客の購買行動の変化とCX向上の重要性
- 働き方の変化に対応する営業体制へのシフト
営業プロセスの分業化とツール活用による効率化・専門性の向上
SDRとBDRの導入は、営業プロセスを分業化し、各工程に最適な人材とツールを配置できる点が大きなメリットです。
CRMやSFA、MAツールを活用することで、リード情報や対応履歴を可視化し、適切なタイミングでアプローチできます。
反響対応に強いSDR、新規開拓に特化したBDRと役割を明確にすることで、 無駄な工数を削減しつつ、営業全体の専門性と生産性を高めることが可能 です。
顧客の購買行動の変化とCX向上の重要性
顧客は営業に接触する前に、Webサイトや比較記事、口コミなどで情報収集を行うようになっています。
そのため、 一方的な売り込みではなく、検討段階に応じた対応が重要 です。
SDRは関心度の高い顧客に対してスムーズな商談導線を提供し、BDRは潜在顧客に対して適切な課題提起を行うことで、顧客体験(CX)の向上に貢献します。
この積み重ねが、受注率や顧客満足度の向上につながります。
働き方の変化に対応する営業体制へのシフト
リモートワークやオンライン商談の普及により、営業活動は非対面を前提とした体制へとシフトしています。
SDRやBDRは、電話やオンラインツールを中心に活動するため、場所に縛られない柔軟な働き方と相性が良いのが特徴です。
移動時間を削減しながら、多くの顧客と接点を持てる ため、個人の生産性向上だけでなく、組織全体の持続的な営業活動を支える仕組みとして注目されています。
今の市場環境で重要となるBDR・SDRのあり方
情報があふれる現在の市場では、単なる架電数やアポイント獲得数を追うだけのBDR・SDRは成果につながりにくくなっています。
顧客は自ら情報収集を行い、課題や選択肢をある程度把握したうえで営業と接触するためです。
そのため、BDR・SDRには「数をこなす役割」ではなく、 顧客理解を前提に営業全体の価値を高める存在としての役割が求められて います。
- 見込み顧客に本当に有益な情報・価値を届ける
- クロージングを含めた営業プロセスを担う
見込み顧客に本当に有益な情報・価値を届ける
今のBDR・SDRに求められるのは、サービス説明を繰り返すことではなく、顧客の検討フェーズに合った情報提供です。
例えば、SDRであれば課題整理や導入事例の共有を通じて検討を前に進め、BDRであれば業界動向や課題仮説を提示することで関心を喚起します。
このように 「今、その顧客にとって意味のある情報」を届けることが、信頼獲得と商談化率向上に つながります。
クロージングを含めた営業プロセスを担う
近年では、BDR・SDRが商談設定までで役割を終えるのではなく、初期提案や条件整理など、 クロージングに近い工程まで関与するケースも増えて います。
顧客理解を深めた担当者が営業プロセスを一貫して担うことで、情報の引き継ぎロスを減らし、商談の質を高めることが可能です。
市場環境の変化に対応するには、BDR・SDRを単なる分業要員ではなく、成果に責任を持つ営業の中核として位置づけることが重要です。
SDRとBDR、どちらを導入・強化すべきか?
SDRとBDRのどちらを導入・強化すべきかは、自社の集客状況と営業課題によって判断することが重要です。
問い合わせや資料請求が安定的に発生している企業であれば、 反響を確実に商談へつなぐSDRの強化が効果的 です。
一方、リード数が不足している、特定業界や新市場を開拓したい場合は、 BDRを設置し新たな接点を作る 必要があります。
両者は優劣ではなく役割が異なると理解し、現状の営業ボトルネックを見極めたうえで、段階的に導入・拡張することが成果につながります。
企業フェーズ・状況別|SDR・BDRの最適解
-
インバウンドリードが豊富な場合(マーケティング主導型企業)→ SDR
- ・Web広告やSEO、セミナーなどで安定的にリードを獲得できている
・問い合わせ対応が追いつかず、商談機会を逃している
・営業担当が初期対応に工数を取られている
⇒反響対応の質とスピードを高めるSDRの強化が最優先
-
インバウンドリードが不足している場合(セールス主導型企業)→ BDR
- ・問い合わせや資料請求がほとんど発生していない
・営業が既存顧客フォロー中心になっている
・新規商談の母数が足りない
⇒新しい接点を創出するBDRの設置が効果的
-
新市場・新業界への進出を検討している場合 → BDR
- ・これまで取引のない業界や企業規模へアプローチしたい
・マーケティング施策だけではターゲットに届かない
・事業拡大フェーズにある
⇒戦略的なアウトバウンドを担うBDRが必要
-
商談は多いが、受注率が伸び悩んでいる場合 → SDR
- ・商談数はあるが、決裁者不在や検討度の低い商談が多い
・営業の提案精度にばらつきがある
⇒商談前の見極めと情報整理を行うSDRの強化が有効
-
営業が属人化している場合 → SDR/BDRの分業化
- ・ベテラン営業に成果が集中している
・再現性のある営業プロセスが構築できていない
⇒SDR・BDRを分けて役割を明確化し、組織化を進める
-
スタートアップ・少人数組織の場合 → フェーズに応じて段階導入
- ・初期はBDRで商談母数を作る
・リードが増えた段階でSDRを追加
⇒いきなり両方導入せず、課題に応じて拡張するのが現実的
SDRとBDRを導入する際に意識すべきポイント
- 導入目的・戦略方針を明確にする
- SDR・BDRの役割定義と責任範囲を明確にする
- KPIを設定し、成果を可視化・共有する
- 適切な人材配置と育成・トレーニングを行う
- ツール・システムを活用し、営業活動を効率化する
- 顧客情報を蓄積し、改善につなげる
導入目的・戦略方針を明確にする
SDRとBDRを導入する際まず重要なのは、なぜSDR・BDRを導入するのかを言語化することです。
「商談数を増やしたい」「新規市場を開拓したい」「営業効率を改善したい」など、目的によって設計は大きく変わります。
目的が曖昧なままでは、KPIや役割定義もぶれてしまいます。
営業課題を洗い出したうえで、SDR・BDRに期待する成果を具体的に定めることが成功の第一歩です。
SDR・BDRの役割定義と責任範囲を明確にする
SDRとBDRの役割が曖昧だと、業務の重複や責任の押し付け合いが発生します。
「どこからどこまでを担当するのか」「商談化の基準は何か」「営業への引き渡し条件は何か」などを明確に定義することが重要です。
特に、 商談設定後の責任範囲を決めておく ことで、成果に対する評価や改善がしやすくなります。
KPIを設定し、成果を可視化・共有する
SDR・BDRの成果は、適切なKPI設計によって初めて可視化されます。
架電数やアポ数だけでなく、商談化率や受注率など、 営業成果につながる指標を組み合わせて設定することが重要 です。
また、KPIは個人だけでなくチーム全体で共有し、定期的に振り返ることで、改善サイクルを回しやすくなります。
適切な人材配置と育成・トレーニングを行う
SDR・BDRには、単なる電話対応スキルだけでなく、 ヒアリング力や課題整理力、仮説思考が求められます 。
適性を見極めた人材配置に加え、トークスクリプトの整備やロールプレイングなど、継続的なトレーニングが不可欠です。
特にBDRは難易度が高いため、失敗事例の共有やフィードバック体制を整えることが成果に直結します。
顧客情報を蓄積し、改善につなげる
SDR・BDRが得た顧客情報は、営業組織全体の資産です。
断られた理由、検討が進まなかった背景、よくある質問などを蓄積・分析することで、 トーク内容や提案資料の改善につなげる ことができます。
こうした情報共有が進むことで、営業活動の再現性が高まり、組織として継続的に成果を出せる体制を構築できます。
ツール・システムを活用し、営業活動を効率化する
CRMやSFA、MAツールを活用することで、SDR・BDRの活動は大きく効率化できます。
顧客情報や対応履歴を一元管理することで、無駄な重複対応を防ぎ、適切なタイミングでのアプローチが可能に なります。
また、データをもとに行動を振り返ることで、感覚に頼らない改善が実現します。ツールは「導入すること」ではなく「使いこなすこと」が重要です。
SDR・BDRの業務効率化に欠かせないツール
- 名刺管理ツール:獲得した人脈・接点を「使える営業データ」に変えるツール
- CRM・SFAツール:顧客情報と営業活動を一元管理し、成果につながる行動を可視化するツール
- IP電話ツール:架電業務を効率化し、通話内容を資産として蓄積できる営業用電話ツール
- ABMマーケティングツール:狙うべき企業を特定し、優先順位を付けて戦略的に攻めるためのツール
名刺管理ツール
名刺管理ツールは、展示会や商談、BDRのアウトバウンド活動で 獲得した名刺情報をデータ化・一元管理できるツール です。
企業名や部署、役職で検索できるため、ターゲットリスト作成や再アプローチが容易になります。
CRMと連携すれば、過去の接触履歴や対応状況も把握でき、SDR・BDRがスムーズに次のアクションを判断できる点が大きなメリットです。
代表的なサービス
- Sansan
法人向け名刺管理の定番。名刺情報を企業単位で管理でき、CRM連携や人脈管理にも強い。 - Eight
Sansan提供の個人向け名刺管理。小規模組織やBDRの個人管理用途に向いている。 - CAMCARD
高精度OCRが特徴。展示会や大量名刺のデータ化に強い。
CRM・SFAツール
CRM・SFAツールは、 顧客情報や商談状況、対応履歴を組織全体で共有するための中核ツール です。
SDRは反響対応の進捗管理や商談化判断に、BDRは架電履歴や接触状況の管理に活用できます。
データを可視化することで、商談化率やKPIの分析が可能になり、感覚ではなく数値に基づいた改善を行えるようになります。
代表的なサービス
- Salesforce Sales Cloud
世界的に利用されているCRM/SFA。SDR・BDR・営業の分業管理に最適。 - HubSpot
MA・CRM・営業支援を一体化。インバウンド重視のSDR運用と相性が良い。 - kintone
柔軟なカスタマイズが可能。自社独自のSDR/BDR管理フローを作りたい企業向け。
IP電話ツール
IP電話ツールは、PCやスマートフォンから架電でき、 通話履歴や録音を自動で残せる点が特徴 です。
SDR・BDRは架電数が多いため、ワンクリック発信や自動記録機能により業務効率が大きく向上します。
通話内容を振り返ることでトーク改善や新人教育にも活用でき、チーム全体の営業品質を底上げする効果があります。
代表的なサービス
- Zoom Phone
Zoomと統合されたクラウドIP電話。リモートワーク環境のSDR・BDRに最適。 - Dialpad
通話録音・文字起こし・AI分析が可能。トーク改善や教育に強み。 - MiiTel
音声解析に特化した国産IP電話。架電品質やトーク内容の可視化に強い。
ABMマーケティングツール
ABMマーケティングツールは、あらかじめ狙う企業や業界を定め、 企業単位での行動データや関心度を可視化し、優先的にアプローチすべきターゲットを判断できる ツールです。
BDRが狙うべき企業の行動データや関心度を把握できるため、無差別な架電を減らし、確度の高いアプローチが可能になります。
SDRにとっても、検討度合いに応じた情報提供がしやすくなり、商談化率の向上につながります。
代表的なサービス
- FORCAS
国内ABMツールの代表格。狙うべき企業・業界の可視化に強い。 - LeanData
Salesforce連携に強く、BDRのリード配分や商談管理を自動化できる。 - Demandbase
海外ABMの代表格。企業単位での行動データ分析に強み。
成果につながるSDR・BDRの運用方法
SDRにおける営業プロセスの進め方
SDRの営業プロセスは、 「反響をいかに無駄なく商談につなげるか」が軸 となります。
問い合わせや資料請求があったリードに対し、即時対応・情報整理・優先順位付けを行い、商談化の判断をします。
感覚に頼らず、明確な基準とプロセスを設けることで、商談の質と受注率を安定して高めることが可能です。
-
STEP.1
商談化につなげる判断基準を設定する
SDRでは、どのリードを商談化するかの判断基準を事前に定めることが重要です。
導入背景、課題の明確さ、決裁権の有無、導入時期などを基準化することで、商談の精度が向上します。
基準が曖昧だと、営業工数を圧迫し、受注率低下につながるため注意が必要です。 -
STEP.2
見込み顧客リストを抽出する
反響リードすべてに同じ対応をするのではなく、条件に応じて見込み顧客を抽出します。
企業規模や業種、行動履歴(資料DL、ページ閲覧など)をもとに優先順位を付けることで、限られた時間で成果を最大化できます。
CRMを活用したリスト管理が効果的です。 -
STEP.3
カスタマージャーニーを設計する
SDRは、顧客の検討段階に合わせた対応が求められます。
初期は課題整理、中盤では事例紹介、後半は具体的な導入条件の確認など、段階ごとに提供する情報を整理します。
カスタマージャーニーを設計することで、押し売りを避けつつ自然に商談化へ導けます。
BDRにおける営業プロセスの進め方
BDRの営業プロセスは、 「ゼロから商談の入口を作ること」が目的 です。
無作為に架電・メールを行うのではなく、ターゲット設定、提案軸の整理、接点づくりまでを戦略的に設計する必要があります。
事前準備の質が成果を左右するため、計画的にプロセスを構築することが重要です。
-
STEP.1
アプローチするターゲットを定める
BDRでは、まずアプローチすべき企業や業界を明確にします。
業種、企業規模、課題仮説などの条件を整理し、優先順位を付けることで、成果につながりやすい活動が可能になります。
ターゲットが曖昧なままでは、架電数を重ねても商談につながりにくくなります。 -
STEP.2
提案の方向性を整理する
ターゲットが決まったら、「どの課題に対して何を提案するのか」を整理します。
BDRでは、詳細な商品説明よりも、相手が関心を持ちやすい課題提起が重要です。
業界動向やよくある悩みをもとに提案の切り口を決めることで、初回接触時の反応が大きく変わります。 -
STEP.3
ターゲットと接点を持ちやすい経路を検討する
BDRは、電話だけに頼らず、メール、SNS、イベントなど複数の経路を検討します。
ターゲットの業務スタイルや情報収集手段に合わせて接触方法を選ぶことで、接点を持てる確率が高まります。
適切な経路選択は、アポ獲得率向上に直結します。
SDR・BDRに共通する効果的なトークの考え方
SDR・BDRに共通して重要なのは、単なる説明や売り込みではなく、 相手の状況を踏まえた会話設計 です。
顧客は限られた時間の中で多くの営業対応を受けているため、会話の入り方や伝え方次第で反応は大きく変わります。
事前情報をもとに会話の流れを組み立て、早い段階で関心を引き、仮説を提示することが、商談化や次のアクションにつながるトークの基本となります。
- これまでの顧客接点の流れを踏まえて会話を組み立てる
- 早い段階で「話を聞く価値」を伝える
- 仮説を持って提案する
これまでの顧客接点の流れを踏まえて会話を組み立てる
SDR・BDRの効果的なトークには、顧客がこれまでにどのような接点を持ってきたかの把握が欠かせません。
SDRであれば資料請求や閲覧ページの内容、BDRであれば業界や過去の接触履歴などを事前に確認します。
そのうえで「なぜ今連絡しているのか」を明確に伝える ことで、唐突な印象を与えず、自然に会話へ入ることができます。
早い段階で「話を聞く価値」を伝える
SDR・BDRのトークでは、冒頭で相手に「この話を続ける意味がある」と感じてもらうことが重要です。
サービス説明を始める前に、 業界の課題やよくある悩み、他社の事例などを簡潔に提示する ことで、関心を引きやすくなります。
最初の30秒で価値を伝えられなければ、途中で話を切られる可能性が高まります。
仮説を持って提案する
SDR・BDRの効果的なトークには、事前に立てた課題仮説に基づく提案が欠かせません。
「御社では○○のような課題はありませんか」と投げかけることで、 相手は自社状況を考えながら会話に参加しやすく なります。
仮説が外れても問題はなく、そこから本当の課題を引き出すことが目的です。質問と提案を織り交ぜることで、対話型のトークが実現します。
SDRのトーク術
SDRのトークで重要なのは、 反響の背景を踏まえたスムーズな課題整理 です。
資料請求や問い合わせ内容を起点に、「どの点に関心を持ったのか」「何を解決したいのか」を短時間で引き出します。
商品説明に偏らず、導入時期や検討体制を確認しながら商談可否を判断することがポイントです。
相手に負担をかけず、次のステップが明確になる会話設計が、商談化率を高めます。
SDRの冒頭トーク例(30秒)
「〇〇様、お問い合わせありがとうございます。本日は、資料をご請求いただいた件でお電話しました。
まず簡単に、どの点にご関心をお持ちいただいたのか伺ってもよろしいでしょうか。
同じような企業様からは『〇〇が分かりにくい』『△△で悩んでいる』という声が多いのですが、〇〇様の場合はいかがですか?」
- 反響理由に触れて「電話の必然性」を作る
- すぐ説明せず、ヒアリング主導で会話を進める
- 商談化の可否判断につなげやすい流れ
BDRのトーク術
BDRのトークでは、いきなり提案するのではなく、 相手が話を聞く理由を作ることが最優先 です。
業界動向やよくある課題を切り口に、「同様の悩みはありませんか」と問いかけ、関心を引き出します。
短時間で完結する前提で会話を組み立て、まずは課題認識を共有することが目的です。
断られても情報を残す姿勢が、中長期の商談創出につながります。
BDRの冒頭トーク例(30秒)
「突然のお電話失礼します。〇〇の△△と申します。
短く要点だけお伝えしますが、同業の企業様から『最近〇〇で困っている』という相談が増えています。
〇〇様の業界でも、似たような課題は出ていませんか?」
- 「短く」「要点だけ」と最初に宣言
- サービス名は出さず、業界課題から入る
- 興味の有無を確認するのが目的
SDRとBDRを活用したインサイドセールスの成功事例
株式会社アイダ設計は、反響を十分に活かしきれず、営業活動が属人化していた課題を背景に、SDR・BDRを軸としたインサイドセールス体制を構築しました。
Salesforceを活用し、即時成約が見込めない案件も継続的に追客する「失注案件のリサイクル」を実行。
結果、 反響対応時間は従来の3時間以上から最短2分へ短縮 しました。分譲住宅の成約率は4割を突破し、その半数が失注案件の再活用によるものでした。
SDRによる迅速な反響対応と、BDR的な中長期フォローを組み合わせることで、ビジネス機会の最大化に成功しています。
▶参照:株式会社アイダ設計|Salesforce
インサイドセールスを外注するなら「KANBEI営業代行」がおすすめ
株式会社アイダ設計の事例のように、SDR・BDRを活用したインサイドセールスは高い成果を生みますが、自社でゼロからノウハウを構築するのが難しい企業も少なくありません。
そうした場合に有効なのが、KANBEI営業代行です。
KANBEI営業代行は、 テレアポによる新規開拓から商談代行、ナーチャリング、カスタマーサクセスまで営業プロセス全体を一気通貫で支援する 営業代行サービスです。
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さらに、稼働で得たトークや勝ちパターンを共有するため、代行に頼りきりにならず、社内に営業ノウハウを蓄積できる点も他社にはない強みです。
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SDRとBDRは、インサイドセールスを成果につなげるために欠かせない役割です。
反響を確実に商談化するSDR、新規接点を生み出すBDRを自社状況に応じて使い分けることで、営業効率と成約率は大きく向上します。
一方で、体制構築や運用ノウハウに不安がある企業も少なくありません。
そうした場合は、即戦力人材と実績を活かし、短期間から導入できるKANBEI営業代行の活用がおすすめです。
自社に最適なインサイドセールスを、無理なくスタートさせましょう。
この記事を書いたライター
Wiz Cloud編集部
WizCloud編集部メンバーが執筆・更新しています。 Web関連、デジタル関連の最新情報から、店舗やオフィスの問題解決に使えるノウハウまでわかりやすくご紹介します!

