新型コロナウィルスの影響で、2020年の訪日中国人数には大きな変動がありましたが、今後も外国人観光客を意識するなかで中国人観光客は最も注目すべきと言えるでしょう。今回はこの中国人観光客について、特徴や行動、消費額など多彩な角度から見ていきましょう。
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中国人観光客を集客すべき理由
日本における訪日外国人は年々増加傾向にあり、2018年も2019年も3,000万人を突破しています。その中でも特に注目されているのが中国人観光客の激増。2018年では800万人以上、2019年には960万人が訪日しているとされています。
確実に訪日外国人の中でも中国人観光客の割合が多くなってきていて、すでに訪日外国人全体の約1/3が中国人観光客という状態にまでなっているのです。
(参考データ:国籍/月別 訪日外客数 JNTO日本政府観光客HP)
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新型コロナウィルスの影響下でも中国人観光客が訪日
しかし2019年の12月から現在に至るまで、中国では武漢市を中心に新型コロナウィルスが流行しています。その問題は深刻で、世界中で連日新型コロナウィルスの関連ニュースに注目が集まっています。
こうした影響により、2020年に訪日する中国人観光客については大きく減少しました。日本政府観光局(JNTO)によると、2020年10月までの訪日中国人として約100万人という状況です。これは前年対比で87%の減少となっています。
しかし今後は新型コロナウィルスを踏まえた企業の在り方や集客を考えなくてはなりません。2021年に延期された東京オリンピックや2025年の大阪万博などといった国際イベントに向けたインバウンド対策も必要とされています。
(参考資料:”2020年 訪日外客数(総数)”日本政府観光局HP)
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中国人観光客の特徴
さて、訪日外国人を意識するなかで特に中国人観光客への注目が高まっていますが、まずは中国人観光客について理解しておく必要があるでしょう。以下に中国人観光客に関するデータを踏まえながら、その特徴をチェックしていきます。
中国人観光客数の年間推移
以下、2018年における1ヶ月毎の訪日中国人の数とその推移についてです。
2018年に関しては年間を通して毎月平均70万人近くの中国人観光客が訪日しているわけですが、最低でも毎月59万人以上の中国人が訪日していることがわかります。日本における訪日外国人のなかでもとりわけ中国人に対する集客が重要になってくることがわかるでしょう。
中国人観光客の消費額
観光庁のデータによると、2018年における訪日外国人の消費額は4兆5,189億円。そのなかでダントツの消費額となったのが中国の1兆5,450億円に上ります。一人当たりの平均額に換算すると、全体で153,029円、中国人の場合は224,870円。一人当たりの平均額では、オーストラリアとスペインに次いで高い金額となっています。
こうした点を踏まえて、昨今の訪日外国人において中国人観光客はその数も消費額に関しても、圧倒的に大きいと言えるでしょう。
中国人観光客の消費の特徴
では中国人観光客は日本へ来る際、一体なににお金を使っているのでしょうか。中国人観光客の消費には特徴があります。消費額が大きい順にした内容と内訳は以下の通りです。
用途 |
中国人観光客全体 |
中国人観光客の一人当たり平均 |
①買い物代 |
8,110億円 |
11万2,104円 |
②宿泊費 |
3,100億円 |
4万7,854円 |
③飲食費 |
2,619億円 |
3万9,984円 |
④交通費 |
1,094億円 |
1万6,834円 |
⑤娯楽等 |
521億円 |
7,998円 |
⑥その他 |
6億円 |
95円 |
表を見てわかるように、中国人観光客の消費額は、買い物が多くを占めていることがわかります。一方、ヨーロッパの諸外国においては、買い物よりも宿泊費に2~3倍程度の費用がかかっています。
たしかに中国人観光客による「爆買い」というワードが注目されたり、日本の生活消耗品が品薄になったことも考えると、納得のいく数字かもしれません。
こうした点を踏まえると、訪日外国人のなかでもとりわけ「中国人観光客」をいかに多く取り込めるかという点が、インバウンド対策においても重要になってくるでしょう。
年々訪日外国人数は増加傾向にあるため、逆を言えば中国人観光客で消費額の多い「買い物」に分類される小売店、「宿泊」のホテルや旅館、「飲食」の飲食店は、大きなチャンスとも言えるのです。
(参考データ:『2018年の訪日外国人旅行消費額(確報値)』観光庁HP)
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中国人観光客の集客に効果的なのは口コミサイト
中国人観光客を集客する方法として、特に注力したいのが口コミサイトの活用。中国では口コミサイトでのリサーチが浸透していて、店舗や商品の評価は口コミの影響を受けていると言っても過言ではないでしょう。
そのなかで中国人観光客の集客を踏まえた上で特におすすめの口コミサイトがトリップアドバイザーや大衆点評の2つ。
トリップアドバイザーは世界中で認知されている口コミサイトであり、大衆点評は中国で最も使われている口コミサイトと言えるでしょう。
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中国人観光客にも浸透?世界のトリップアドバイザー
トリップアドバイザーは、世界最大級の旅行口コミサイト。口コミ総数7億件、月間ユーザー4億人以上とされています。
年々増している外国人観光客の集客対策として、トリップアドバイザーに掲載し、自分の店舗をより魅力的にアピールすることが必要となります。また、トリップアドバイザーのユーザー数の多さから口コミを増やすことにも大きな影響があるでしょう。
中国では、口コミでの評価を重視する傾向があるため、トリップアドバイザーで口コミや店舗ページを参考にして利用する店舗を決めることも少なくないでしょう。
もちろん各国の言語版でサイトを閲覧することができるため、言語の心配も必要ないでしょう。
≫トリップアドバイザーとは?登録方法や掲載メリットを解説!
掲載したいけど、忙しくて手が回らない!
中国人観光客を始めとした外国人観光客のインバウンド対策に取り組む上で、トリップアドバイザーへの登録は欠かせません。インバウンド対策の重要性は認識しているものの、何をどうすれば良いかわからない、自分で登録から運用まできちんとできる気がしない、といった悩みを抱えている方も多いでしょう。
そこで便利なのがトリップアドバイザーのサポートサービスです。サポートサービスを利用すると、集客に効果的な運用を代行で行ってもらうことができるのです。
トリップアドバイザーの運用代行で中国人観光客を集客!
トリップアドバイザーのサポートサービスは、登録から更新までサポートしてくれるものです。トリップアドバイザーは世界各国の800万以上の宿泊施設、航空会社、観光名所、レストランが掲載されており、口コミの数も7億件を超えています。
それだけ人気のサービスであることがわかりますが、同時に人気がありすぎて、その分競争率が高いこともわかります。つまり、ユーザー数と同時に登録店舗数も多いので、トリップアドバイザーの中で競争が起こるということです。
サポートサービスを利用することで運用が楽になるだけでなく、サイト内で適切な戦略を取り、集客に成功することができます。
プロに依頼して最適な形でブランドイメージをアピールしておけば、理想的な形で集客を実現できるでしょう。
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サポートサービスに掛けたコストはすぐに回収できる
サポートサービスを受けるとコストが発生します。とはいえ、数人~十数人集客すれば回収できるくらいの費用なので運用代行の効果で集客に成功した場合、十分に回収できるでしょう。
トリップアドバイザーのユーザー数は4億9,000万人とされているため、中国人観光客を始めとした外国人観光客だけでなく日本人ユーザーの集客にも繋げることができるでしょう。このように、トリップアドバイザーは世界中で使われている口コミサイトとして、その母数が莫大です。中国人観光客だけでなく、日本人も外国人も集客できるツールとして活用することができるでしょう。
そしてトリップアドバイザーを集客ツールとして活用する場合は、多少のコストが発生してもサポートサービスに運用を任せた上で、店舗業務に集中することがおすすめです。
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中国人観光客を集客するなら「大衆点評」
中国人観光客だけでなく外国人観光客全体のインバウンド対策はトリップアドバイザーが便利ですが、対中国用として限定する場合のインバウンドサイトは大衆点評もおすすめです。
中国人観光客が最も使う大衆点評とは?
大衆点評は中華圏6億人のユーザーが利用する口コミサイトとして、展開されています。大衆点評はグルメ系口コミサイトではありますが、ショッピング、円溜め、ホテル、サロン、クリニック、などの情報も掲載されています。
中国政府の統計データによると、日本を訪れる中国人の約45%は事前に大衆点評で店舗をリサーチしています。実際そこから集客につながっているケースも多く、中国人が日本に観光する際に真っ先に使用するツールです。
また大衆点評は世界中の店舗をカバーしているので、日本だけでなく中国人が海外旅行をする際に、最初に見ることの多いサイトになります。
効果的な運用なら代行サービスがおすすめ
このように大衆点評は集客力のあるツールなのですが、トリップアドバイザー以上にユーザー数も登録店舗数も多く、サイト内での競争が激化しています。大衆点評はQRコードの発行や写真を巧みに使っている店舗が多く、ご自身で運用する場合はしっかり力を入れる必要があります。
トリップアドバイザー同様、自分で効果的な運用をすることが難しい場合は、サポートサービスを利用するのがおすすめです。運用代行を利用する場合、コストは掛かりますが、プロによる効率の良い運用が行われ、その分集客に効果が出る可能性も高まるでしょう。また、集客に成功することで、運用代行でかかったコストは回収できるはずです。
集客の好循環を作るためには早い段階で始めることも大切です。そこで集客に成功すればどんどん良い評価が蓄積されていくでしょう。
特に外国人観光客の場合、食文化が異なる分、味の判断が難しいので、口コミや評判が印象に影響します。そういった面でも、口コミサイトをうまく運用して口コミ評価を得ていくことが重要なのではないでしょうか。
※QRコードはデンソーウェーブの登録商標です。
中国人観光客の集客対策は個別に必要
インバウンド対策において必要なことは、世界と中国への対策と言っても過言ではないでしょう。中国への対策が個別に必要な理由は、情報統制です。 中国ではSNSやサイトへの規制が行われており、世界的に普及しているSNSやサイトでも中国では見られないことが多々あります。インバウンドサイトに関しても例外ではなく、中国のみ個別に対策が必要な状況です。
中国だけ個別でインバウンド対策するのはコストパフォーマンスが悪いように思われるかもしれませんが、中国人観光客の市場規模は非常に大きいです。冒頭でもご紹介した通り、訪日外国人の約1/4は中国からの観光客です。
「爆買い」というトレンドは終了したものの、全体的に中国人観光客の消費金額が大きいことに変わりはなく、飲食店など店舗での消費金額も大きいです。
インバウンド対策は世界への対策と中国への対策が重要と述べましたが、消費金額を考えても中国人観光客を意識することが重要でしょう。
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中国人のトレンドや市場をチェックするならSNSも必須
中国では口コミ文化であります。また各種SNSの活用が盛り上がることも特徴のひとつでしょう。しかし中国では情報に関する規制が厳しいため、中国人にとって世界共通のSNSというのは使いにくいのが実情です。そこでとくにWeibo(ウェイボー)などの巨大SNSを日本企業でもチェックをすることで、中国人のトレンドや最新情報の収集にも役立つでしょう。
こうした中国で使われているSNSへの参入を検討するのも、訪日中国人のインバウンド需要に効果があるでしょう。
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中国人観光客の集客が今後の鍵
訪日外国人のなかでもっとも多くの割合を占めている中国人観光客。この中国人観光客を集客できるかどうかは、店舗の売上に大きく影響してくるはずです。「爆買い」の次に注目されている中国人観光客のトレンドや動向に注目し、集客対策を整えておくことが重要ではないでしょうか。
中国人観光客は口コミサイトのチェックが一般的です。まずはこの口コミサイトへの登録・運用をしっかり行い、集客できる体制を整えておくことをおすすめします。
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この記事を書いたライター
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