【外国人は口コミを重視する?】口コミサイトを使った評判の増やし方や集客方法を解説!

年々増加する訪日外国人を集客したいと考える飲食店オーナーも多くなる一方で「何をどのようにすればいいのか分からない」と悩んでる方も少なくないのではないでしょうか。
そのような方におすすめしたい訪日外国人を呼び込む有効な手段が「口コミ」を使った集客方法です。実際に「口コミ」を使った訪日外国人集客に特化することで成功している飲食店も数多く見受けられます。

本記事では外国人集客を強化したいオーナーへ向けて、口コミを使った集客方法に焦点をあて、「口コミ」の重要性から増やし方、拡散方法まで詳しく解説します。

外国人は口コミを重視?

まずはじめに、外国人集客においてなぜ口コミが重要なのでしょうか。ここでは、外国人が日本を訪れる際に活用する情報源と口コミで得られる効果について触れながら口コミの重要性をみていきましょう。

外国人は口コミサイトやインターネットで情報収集

みなさんが旅行に行くときは、観光スポットや行きたいお店などを事前に調べて行くでしょう。そして参考にするのはほとんどが口コミサイトだと思います。実際にホテルやレストラン、観光施設を予約する時、8割程度の人が口コミを参考にしています。そして海外では日本よりも口コミ文化がさらに強い傾向にあります。

観光庁が調査した平成27年の「訪日外国人消費動向調査」のデータによると、訪日外国人観光客が日本を訪れるときの情報源として「個人のブログ」「旅行会社のホームページ」「政府観光局」「知人や友人の口コミ」「SNS」などを活用していることが分かります。韓国やアメリカなど国によって割合の高さは変わりますが、どの国においても「web上に掲載されている情報」「友人や経験者からの口コミ情報」が訪日前の重要な情報源となっているのです。

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口コミをきっかけに外国人の集客効果

口コミで得られる主な効果は、以下の3つです。

①来店した新規のお客様がリピーターになりやすい
②販促や広告コストをかけずに新規のお客様を獲得できる
③口コミをした既存のお客様の来店頻度が向上しやすい

このように、口コミ集客は販促費と広告費の削減になるだけでなく、優良なリピーターになりやすいお客様を獲得したり、ロイヤルカスタマーの育成ができる効果的な集客手法なのです。

外国人にも訴求できる口コミの増やし方

ここまでは、口コミの重要性をお伝えしました。次は実際に口コミの増やし方を紹介します。

STEP① 口コミを書いてもらう媒体の選定をしよう

まずは口コミを書いてもらう媒体を選ぶことからはじめましょう。サイトを選ぶときは、海外の外国人観光客からより多く見られている媒体を選ぶことがおすすめです。媒体は、自社ホームページやGoogleマイビジネス、トリップアドバイザーなどが挙げられますが、これらの中でも口コミメディアの代表格といえば、月間訪問者数4.5億人の「トリップアドバイザー」といえるでしょう。
トリップアドバイザー」は、無料で施設の登録ができるので、店舗や施設を保有しているオーナーであれば、登録しておくことをおすすめします。

STEP② キャンペーンを考えよう

口コミを投稿してもらうには、ただ書いてくださいと言ったところで、お客様にメリットがなければ投稿の数は増えません。飲食店の場合であれば、ワンドリンクサービスといったキャンペーンを開催し、ユーザーのメリットを提示するようにしましょう。

STEP③ 口コミを書いてもらう導線を作ろう

口コミを投稿してもらうサイトを決め、キャンペーンを考えても導線がなければ残念ながら口コミの数は一向に増えないでしょう。まずは、口コミを書いてもらえるように導線を作ることが大切です。
導線をつくる最も効果的な方法は、卓上にQRコードを設置することです。最近では、口コミを書いてほしいサイトのURLをQRコード化できるツールなども登場しているので、ぜひ試してみるといいでしょう。

※QRコードはデンソーウェーブの登録商標です。

STEP④ 現場スタッフへの落とし込み

①~③のステップが完成したら、その後は内容をしっかり現場スタッフへ落とし込みましょう。

STEP⑤ 口コミへの返信

店舗への口コミをしてもらったら必ず返信するようにしましょう。さらに外国語での口コミに対しては、日本語ではなく同じ外国語で返信することをおすすめします。返信をもらったユーザーは、母国語でかえってきたことで「このお店は、外国人の観光客であっても顧客に真摯に向き合ってくれる」と受け取り、結果として自店の評価が上がるわけです。

口コミの拡散方法

口コミを投稿してもらえたら、つづいてはその口コミを拡散して、より多くのお客様に知ってもらう必要があります。
ここでは、SNSと広告出稿を使った口コミの拡散方法をお伝えします。

SNS

SNSは現在最も気軽に口コミを拡散できるメディアといっても過言ではありません。SNSそれぞれの拡散方法をいみていきましょう。

・Instagram

写真を共有するInstagramは、2010年に登場して以来、爆発的にユーザーを増やし続け、現在では3300万人以上の月間アクティブユーザー数を誇っています。とくに食べ物の画像がシェアされやすく、ハッシュタグから見つけた画像に「いいね」を押す人が多いので、反響を呼びやすく飲食店に向いている集客ツールといえるでしょう。
拡散方法としては、リポスト(外部からのダウンロードが必要)を活用し、任意の投稿を他のユーザーに拡散する方法、TwitterやFacebookといった他のSNSと連携させる方法がおすすめです。これらを利用することで拡散性の高い集客ツールとなるでしょう。

・Twitter

Twitterは、一度に140文字以内の文字をリアルタイムに投稿できるサービス。フォローという相手の許可を必要とせず情報を得られる仕組みになっています。Twitterの一番のメリットは、スピード力と拡散力があることです。リツイート機能を使うと全く知らない人にまで情報を拡散できるので、口コミの拡散方法としては有効でしょう。

・Facebook

世界16億5,000万人以上が利用する世界最大のSNS「Facebook」。実名制での登録がルールとなっており、登録と同時に氏名や電話番号などから自動で友達を検索してくれます。さらに「いいね!」ボタンや「シェア」ボタンを使うと友達、友達の友達まで簡単に情報を拡散することが可能です。Facebookには、個人ページとビジネスでも利用できるページがあるので活用するといいでしょう。

・LINE公式アカウント

国内7,600万人が登録しているLINEアカウントへ情報発信できるサービス。店舗の魅力を発信するためのさまざまな機能が充実しています。LINE公式アカウントの大きな強みは、ユーザー数の多さと情報伝達力です。友達になったユーザーに一斉にメッセージを配信することができ、お客様は日常で利用しているLINEに直接メッセージが届くので開封率も高くなります。リピーターを増やしたい場合にLINE公式アカウントは有効なツールといえるでしょう。

広告出稿

訪日外国人に向けたプロモーションをする中で、訪日外国人観光客WEBメディアへの広告出稿も店舗のプロモーションにおいて有効な方法です。
さまざまなWEBメディアがあるなかで、個人が情報発信できる口コミメディア「トリップアドバイザー」への広告出稿がおすすめです。
トリップアドバイザーは、訪日外国人に広く利用されており、世界で7億以上の口コミが掲載されている世界最大の口コミサイトです。
セルフサービス広告プランを利用すれば「周辺レストラン」や「似ている条件のお店」といったカテゴリーのトップに表示され、ターゲットを絞って訴求できます。また広告プランのなかには、優良口コミを表示させてお店の魅力をアピールすることが可能です。このような媒体への広告出稿も訪日外国人集客に適している手法といえるでしょう。

注意点

口コミの拡散にあたり、ヤラセ行為やサクラ行為とも呼ばれるステルスマーケティング(以下、ステマ)だけは、絶対に避けるようにしましょう。ステマとは、企業から金銭を受け取っているにも関わらず、中立的な立場になりすまし、店舗の良い口コミや良い評価を行う行為のことをいいます。
ステマは、消費者を騙しあざむく行為です。仮にステマをしていたことが発覚した場合、その店舗や企業は、一気に信頼を失います。マイナスイメージを払拭することは難しく、長期に渡りそのようなイメージが残ったままとなってしまいます。口コミは堅実に増やしていくようにしましょう。

外国人観光客を集客したい!

東京オリンピックや大阪万博などの国際イベントを控えるなかで、飲食店や小売店などはこの「外国人観光客」の集客を意識する必要があります。年々増加する外国人観光客、2019年は3180万人を突破。特に東京オリンピックが開催される際にはこれまで以上の外国人観光客が日本へ訪れることになるでしょう。

新型コロナウィルスの影響で店舗の売り上げにも影響?

2020年に入り、現在に至るまで「新型コロナウィルス」が流行しています。この影響により、外出を控える人も増えてきたため、飲食店を始めとした店舗では客数や売上にも大きな影響が出ているでしょう。また、東京オリンピックの延期の可能性も高まってきています。しかし、これをチャンスととらえ、インバウンド対策への準備を万全に整えるための期間としても有効に使えるのではないでしょうか。もし、インバウンド対策を行うことで多くの集客に繋がれば、売り上げにも効果が出てきます。どうしたら集客できるかを考えるとともに、今後のインバウンド対策を整える準備にも注力したいところです。

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外国人観光客数のランキング

2018年、2019年と年間3000万人以上の外国人が訪日しています。実に多くの国や地域から外国人が訪れているのは事実ですが、全体の中でも特に大きい割合を持つのはどの国や地域なのでしょうか。JNTO日本政府観光局による、2019年国別の訪日外国人数のデータ(速報値)を参考にすると、以下のようなランキングとなります。
 

1位:中国(960万人)

2位:韓国(約560万人)

3位:台湾(約490万人)

4位:香港(230万人)

5位:アメリカ合衆国(約170万人)

アジアからの外国人観光客が圧倒的に多い

上記の結果を踏まえると、アジアからの訪日外国人がランキング上位を独占している状態です。特に中国に関しては、訪日外国人全体の1/3を占めている結果になっていますね。アジア以外だと唯一100万人を超えているのがアメリカとなっています。

こうしたデータを踏まえると、アジアからの訪日外国人に向けたインバウンド対策は最低限必要だということがわかるでしょう。
(参考データ:"国籍/月別 訪日街客数” JNTO日本政府観光局)

外国人観光客の消費額ランキング

外国人観光客が訪日した際に、使う金額はどれくらいなのでしょうか。観光庁のデータによると全体としては、2018年が4兆5189億円(153,029円/人)、2019年速報値では4兆8114億円(158,000円/人)となっています。ではこの消費額を国別のランキングとして見ていきましょう。
 

1位:中国(1兆7,718億円)

2位:台湾(5,506億円)

3位:韓国(4,209億円)

4位:香港(3,524億円)

5位:アメリカ合衆国(3,247億円)

順位に関して多少の前後ありますが、前述した訪日外国人数の国別ランキングに入った国による消費額が比例して大きいことがわかります。
(参考データ)
“【訪日外国人消費動向調査】 2019年暦年 全国調査結果(速報)の概要” 観光庁
“【訪日外国人消費動向調査】 2018年(平成30年)の訪日外国人旅行消費額(確報)”観光庁

外国人観光客から人気の都道府県ランキング

まず、外国人観光客が多く訪れている都道府県をランキング形式でみていきましょう。
 

1位 東京 約8,400万人

2位 大阪府 約5,400万人

3位 京都府 約1,900万人

4位 千葉県 約1,800万人

5位 北海道 約1,700万人

6位 福岡県 約1,500万人

7位 沖縄県 約1,300万人

8位 神奈川県  約1,200万人

9位 愛知県 約900万人

10位 兵庫県 約650万人

東京や大阪・京都などの都市部が上位を占めています。その他は北海道や沖縄など観光として有名な箇所がある都道府県がランクインしています。

最近では、首都圏だけでなく、地方に訪れる外国人観光客も増えています。外国人が地方に行くときに考えていることは、「そこにニーズを満たしてくれる場所やモノがあるか」ということです。9位にランクインしている愛知県には、名古屋城や熱田神宮があり、人気の観光スポットになっています。

外国人観光客から人気の市区町村ランキング

都道府県だけでなく、どの市町村が人気なのか知りたいところですよね。ここでは、外国人観光客に人気な市町村ランキングを見てみましょう。

1位 中央区(大阪) 約2,300万人

2位 港区(東京) 約1,600万人

3位 新宿区(東京) 約1,500万人

4位 中央区(東京) 約1,100万人

5位 千代田区(東京) 約1,000万人

6位 渋谷区(東京) 約950万人

7位 台東区(東京) 約900万人

8位 博多区(福岡)  約830万人

9位 北区(大阪) 約820万人

10位 成田市(千葉) 約800万人

首都圏の東京や大阪に人が集まる傾向にあります。1位にランクインしたのは大阪の中央区。中央区は、大阪城公園や道頓堀、天守閣など観光できるスポットが集まっている地域。東京は、各地区がランクインしています。新宿御苑や明治神宮、浅草寺、高尾山、浅草花やしき、豊洲市場などに各地区に人が集まっているのが伺えますね。
福岡県の博多区にも外国人観光客は来ています。博多港は韓国や中国と距離が近く、大型クルーズ船も頻繁に行き来していることから、博多にインバウンド客が集まる傾向にあるのです。また、食事やショッピングが楽しめるキャナルシティも人気観光地となっています。

外国人観光客の目的

外国人観光客は目的を持って日本に訪れます。目的を理解することは、ニーズに合った集客の対策に繋がるので抑えておきましょう。ニーズに合った集客をするのは難しいと考えがちですが、目的を理解しておけば、どんな対策をしていいか焦点化できるはずですよ。ここでは、外国人観光客の目的についてご紹介します。

外国人観光客がお金を使うところは、飲食、ショッピング、宿泊です。最近では「モノ消費」ではなく、「コト消費」が流行っています。コト消費とは、商品やサービスを購入することに価値を感じる「モノ消費」とは異なり、商品やサービスを購入することで体験や人間関係などに価値を見出す消費のことです。

例えば、旅館への宿泊や着物レンタルなどの体験型のアクティビティやエンターテイメント施設の利用、日本食を体験できる場所での飲食などが挙げられます。
特に注目したいのが、「日本食を食べること」です。外国人は日本食に非常に興味を持っています。外国人観光客の7割が日本食に期待しているほどです。人気の日本食は、寿司、ラーメン、天ぷら、刺し身、焼き鳥や焼肉などの肉料理です。アメリカ、中国、韓国問わず人気となっています。飲食店や宿泊施設では外国人観光客を意識した対策をする必要があるでしょう。

外国人観光客の情報源に注目!

外国人観光客のランキングを複数チェックしてきました。では実際に外国人観光客をどのように集客していけば良いのでしょうか。

真っ先に注目したいのが、彼らが使う情報源。外国人観光客が訪日する際に日本についての情報を探すシーンで、店舗や企業のアピールをすることが重要になってくるでしょう。一般的にも、サービスや施設を探す際、インターネットや関連性の高い雑誌等で情報を集めますよね。特にインターネットが普及している現代においては、旅先や利用する店舗等の情報はあらかじめインターネット上のサービスを利用して収集すると言えるでしょう。
そこで具体的にどのような方法で情報を集めているのでしょうか。

SNS

外国人観光客が情報を集めるのに使っている手段の一つは、SNSです。韓国や台湾、香港、タイで一番利用されているのがFacebookです。SNSでの投稿は、公式メディアアカウントや旅行サイトの情報を参考にしているようです。
アメリカは、意外にもYou Tubeが最も利用されています。中国では、Facebook、You Tube、インスタグラムだけでなく、中国独自のSNSであるWeiboのから情報をとることが多いです。特に、世界で10億人が利用しているインスタグラムは注目されています。言語が分からなくても写真で理解することができますし、魅力的な写真や動画とハッシュタグがあればアピールできるからです。

口コミサイト

SNSと並んで外国人観光客が参考にしているのが口コミサイトです。特にアメリカでは、トリップアドバイザーやReddit、Airbnbなどが人気となっています。
アジアやアメリカなど地域に問わず利用されているのはトリップアドバイザーです。トリップアドバイザーは、世界最大の旅行口コミサイトです。月間ユーザーはなんと4億6,000万人が利用しており、口コミは8億を超えています。非常に多くのユーザーが利用しているため、集客したい店舗は登録必須の口コミサイトと言えるでしょう。特に訪日外国人の25%を占めている中国人は、口コミを大切するという特徴があります。その中国人にアプローチするためにもトリップアドバイザーは欠かせないツールと言えます。

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旅行ガイドブック

外国人観光客が旅行の情報収集を使うのに利用しているのは、Webだけではありません。紙の旅行ガイドブックも根強く人気があります。中でも有名なのはロンリープラネットです。ロンリープラネットは世界最大の海外旅行ガイドブックで、195以上の国や地域をカバーしています。このガイドブックには、観光スポットやレストラン、地域の文化などが書かれています。

まとめ

今回は訪日外国人を集客したい店舗のオーナーに向けて、口コミの重要性と増やし方、拡散方法を紹介しました。とくに訪日外国人のほとんどは、口コミとインターネットで情報収集し日本へ訪れます。店舗を経営している方でインバウンド集客には興味はあるものの「何から始めたらいいのか分からない」という方は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてくださいね。

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